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2018年の春は来日ラッシュ。ラウパが分解されて毎週どこかのバンドが来てるようなメタル的お祭り月間もひと段落し、ロス状態に突入しました。まずは2月のRAGEを皮切りにRIOTが来て、この春最大の目玉イベントHELLOWEENのPumpkins United。それが終わると間髪入れずSABATONとAMON AMARTHがやってくるというもう本当に濃密な春でしたね。メタルロス状態になりつつも楽しかった日々をようやく回想出来るようになりました。

HELLOWEENのPumpkins unitedはここ数年でもっとも成功を納めたリユニオンツアーだったのではないでしょうか。練りに練られたプランをしっかりとしたマネージメントが計画的に進める事でこれだけ多くの反響を生んだという事でしょう。
最大の功績はすでにメタル離れ、ライヴ離れしてしまっていた休眠層を再びライヴ会場に連れてくる事に成功したというところです。いくらHELLOWEENといえど東京で4会場でのライヴ、しかもそのうち3会場を完全ソールドウトにするのはかなり難しいと思います。アクティブなメタル層だけを集客したのではここまでの動員はなかったと思います。一度離れたファンを再び呼び戻すのは本当に大変だと思います。会場は昔のような大きなホールの指定席ではなく、オールスタンディングの会場です。しかしHELLOWEENはカイ・ハンセンとマイケル・キスクの復帰による7人編成で80年代の名曲をプレイするというドリームプランを打ち立てました。これ以上のものがあるでしょうか?HELLOWEENを80年代で離脱してしまったファンを呼び戻すのにこれ以上ない最強プランを出し、これを完璧な形で実現してくれました。
3月16日六本木EXシアターの初日公演は驚きと感動の連続。完璧なメタルエンターテインメントはすべてのオーディエンスを満足させ、感動させ、そしてその感動は日本中を駆け巡り早くも本年度ナンバーワンライヴという高い評価を得ました。

しかし、そのすぐ後にやってきたSABATONは僕の中でも本年度ナンバーワンかと思っていたHELLOWEENの感動を上回り、あっさり本年度暫定ナンバーワンの座を獲得。しかもこれは本年度というより生涯の記憶に残るような素晴らしいライヴでした。

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初日の六本木のEXシアターと最後の4月2日のZepp Tokyoの両公演に参戦してきました。HELLOWEENの直後で平日という事もありチケットが売れていないとか、今回は戦車が来ないらしいとかネガティブな事前情報ばかり入ってきてましたが、行ってみると物販の先行販売からして凄い行列だったし、会場はかなりの動員でした。一緒に出演するAMON AMARTHのファンも多かったと思いますが動員に関しては心配するような事は何なかったです。

AMON AMARTHで十分会場が盛り上がったところでドラムだけをチェンジして暗転すると湧き上がるSABATONコール!1曲目の” Ghost Division “が始めるとそのパワーに圧倒され一気にSABATONワールドになりますね!この” Ghost Division”ほどオープニングにふさわしいナンバーはないんじゃないでしょうか?この曲が来るとわかっていても興奮しますからね。2曲目は初日とは変わって” Uprising“で大合唱!

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そして” Sedish Pagans”の前に早くもコントの新ネタが!ヨアキムに紹介されたギターのトミーがKISSの” Detroit Rock City”を弾きだすとバンドが合わせてそのままトミーが歌い出すという流れに。すぐにヨアキムが「Stooop! Sabatonの曲やれよ!」と言ってマイクを取り上げるのですが、トミーの歌の上手さがはっきりわかるくらい歌ってました。このネタは日本初披露だったような。SABATONのFBから見られるブログでは控室で” Detroit Rock City”を合わせてるトミーとクリスが映ってたのでカバーでもやるのかと思ってたらコントで使う気だったんだと(笑)。

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”Swedish Pagans”~” Carolus Rex”と人気のナンバーが続き終わるとすぐにSABATONコール。メンバーもとてもうれしそうだし楽しんで演奏してるのが伝わってきます。そして初日にはやらなかったファストでヘヴィな” Screaming Eagles”!この曲をナマで聴きたかった~!アップテンポで一緒にジャンプするような曲が多いと思われがちですが、Screaming Eagles”のような超メタルナンバーもしっかりこなしてくれてうれしかったですね~。

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ヨアキムがギターを持って登場すると恒例のギターコントの時間です。ホントはギターが弾けるヨアキムがたどたどしく弾いて、ギターの2人が見せつけるように弾きまくりそのまま曲に入るというパターンなのですが、初日は「Eマイナーのコードを覚えたぜ」と言うJUDAS PRIESTの”Electric eye”のさわりだけ弾いて喜ぶヨアキム。大阪では”Crazy Train”をやったみたいで、さて今日の東京はどうするのかな?と思っていたらいきなりトリプルギターで”Resist and Bite”が始まったので今日はコント無しか~と。エンディングでばっちり決まった後にヨアキムだけが弾き続けていて、呆れたトミーがヨアキムのギターのコードを引き抜いて終わらすというオチでした。まさかのエンディングでのコントにもちろん会場大爆笑でした。これもタイミング合ってなかったらスベるよね~。ちゃんと計算されてるんだろうけどそう見せないところがホントに役者なんだなぁと思います。

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そしてヨアキムがいったん下がるとギターの2人が交合にヴォーカルを取る” Gott mit uns”へ。SABATONの音に迫力と厚みがあるのはフロントの4人がしっかり歌えるというのがあると思います。勇壮でスケールの大きい曲にはあの声の厚みがあってこそですよね。トミーはREIN XEEDではギター&ヴォーカルなのでもちろん歌えます。しかもけっこう高音も出るので今後このトミーのヴォーカルをどんな風に活かしてくるのかが楽しみでもあります。
拳をあげて大合唱し、ジャンプしてたまに大爆笑させられて会場は終始笑顔でポジティブな空気が充満していました。
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後半の最後には” Attero Dominatus”というここ数年では滅多に演奏されなかった曲をサプライズのように演ってくれました。まさか!という感じでSABATONファンは歓喜だったと思います。” Primo Victoria”から”Shiroyama“のあたりは最高潮に盛り上がって最後は” To Hell and Back”。最後まで本当に楽しませてくれようとするバンドと全力で応えるオーディエンスの熱さがメタルのライヴの理想形のような形に思えました。この場に居て楽しくなかったという人は多分いなかっただろうと思います。終わってみると、とにかく楽しかったの一言。そう言えば戦車が無いって事なんか忘れてました。凝った装置や演出は無かったけど、ライヴ慣れしたバンドはそのバンドだけで十分観客を楽しませ、満足させる事が出来るという事を実感させてくれました。たった3回の日本公演で、2日間の東京では何と4曲もセットリストを変えてきたというにも驚かされました。初日に2日目の東京はセットリストを変えるよ。同じショウは見せないよというような事を言ってたのですが本当でした。
HELLOWEENのドリームプランはもしかしたらまた見られるかもしれない。でもSABATONは新作を作って、必ずまた日本に戻ってきてくれるという進行形の夢を感じます。本当に楽しかったし、メタルが好きで良かったと心からそう思わせてくれたライヴでした!
ARIGATO  SABATON !(お師匠 /TYGERS_OPT)

4月2日 Set List
Ghost Division
Uprising
Swedish Pagans
Carolus Rex
Screaming Eagles
The Last Stand
The Carolean's Prayer
(Swedish version 'Karolinens bön')
Blood of Bannockburn
Resist and Bite
Gott mit uns
Winged Hussars
Night Witches
Attero Dominatus
Primo Victoria
Shiroyama
To Hell and Back

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