弁護士の鳥生です。

もう3年前になるでしょうか。
多摩支部の両性の平等な権利に関する委員会有志で、
各自の経験を持ち寄って離婚事件についての理解を深めることを目的とした研修会を継続的に行う「離婚問題研究会」を立ち上げました。

研修会は2~3カ月に1回開催し、
私は、「子の監護者指定」「渉外離婚の基礎」の2回、研修講師を担当しました。

実施回数が10回を超え、離婚事件に関する問題を一通り網羅したことから、
これまでの研修成果を書籍化するという話が動き出しました。
私は、「子の監護者指定」の部分の担当です。
ここ数年で、非常に関心が高まっている分野で相談件数も多く、
男性側、女性側双方から依頼を受けています。

さて、今週は、2回目の執筆者打合せがありました。
 各執筆者の第1稿があがり、執筆の方針、内容、分量など細かいことの打合せを行いました。
一通りの原稿に目を通し、やっと書籍になった姿がイメージできつつあります。
さらに1カ月、各執筆者が原稿を練った後には、
編集委員としてのお役目もあります。

普段の業務の傍ら執筆作業の時間を取るのはなかなか大変で、
たくさん本を出されている先生方はどうしているんだろう・・・と、尊敬の念。
一方で、編集の過程で、離婚に関わる問題を網羅的に見渡すこともできますし、
これまでの研修の成果がかたちになるのがとても楽しみでもあります。