アケボノソウ

東京都立川市のあけぼの綜合法律事務所のブログです。 JR中央線立川駅北口から徒歩6分。 初回法律相談は無料です。 (平日日中のみ。30分。事前に予約をしてください。TEL042-512-9737)

カテゴリ: 離婚

弁護士は、悩みを抱えた方に、法的なアドバイスをし、その方を手助けすることは
できます。しかし、多くの場合、解決できるのは、抱えた問題の法的側面に過ぎません。
根本的な解決の手助けができているのか、分かりません。
印象として、多い悩みは夫婦関係ですので、参考までに、書籍を紹介いたします。

(1)男性と別れたい女性の方へ参考となる部分の紹介
 251頁「彼の価値や、あなたと彼が過ごしてきた日々を否定しないで、彼に感謝と賞賛
の言葉をかけ、彼のプライドを大いに立てて、男の面目を保ってあげることですよ。女性
が思うよりもはるかに、男性はプライドで生きていますから・・・・・きとんと彼のプライド
を守ってあげれば、彼の方も、男のプライドをかけて、立派な態度で返そうという気持ちに
なるものなんですよ。」
 252頁「彼が、いかに立派な男性であるかを褒めたたえ、彼と過ごした時間が、いかに幸せな
体験であったかということを認めて、素直な感謝の言葉を書くのです。そのうえで、色々と事情
が変わり、彼には話せない重要な問題も生じてしまって、どうしても、彼と一緒に過ごすことが
できなくなったということ・・・・・これ以上一緒にいても、幸せな未来は決して手に入らない
ということを、残念がりながらも断固たる文章で、ハッキリと書いてください。」
 これらの男性の本質を当てたいえるように思えます。
 離婚したいけど、旦那さんが同意してくれない場合、このような対応方法をとることを検討し
ても良いのではないかと思います。

(2)妻に離婚を切り出された男性に参考となる部分の紹介
 ①まず、離婚を切り出される原因についての考え方として
 263頁「人は、お互いに望むからこそ、恋人や夫婦の関係を保つことができるのです。
相手が、自分との男女関係の解消を本気で臨むのなら、潔く、別れてあげるしかありません。
いったん心の離れた相手を、何らかの方法で形の上だけ拘束しても、お互いにとって、幸せな
未来は望めないからです。」
 268頁「配偶者から離婚を求めらる人々の多くは、結婚という「形」に安心するあまり、
自分の魅力を磨こうとする努力を、怠ってしまっているのです。「永遠の愛を実践する」と
いうのは、単に自分が相手を愛し続ければ良いわけではなく、相手が自分を愛してくれるように、
自分を磨き続けることでもあるのです。」
 と指摘されると、もっともだなと思えます。もちろん、女性が不倫して、別の方と結婚したい
ために、離婚を切り出してくることはありますが、そのような事例はより深い検討が必要でしょうね。


 ②離婚したくない方の対応方法として
 276頁「まずは全力を尽くして、誠心誠意、奥様に誤ってみてください。そのうえで、
どうしても許してもらえなかった場合には、「なるほど、これが天命だったのか・・・自分
と妻はこれまでの人生を共に生きながら学んだが、いま、お互いの夫婦関係を通じた学びを
終え、この関係をめでたく卒業して新たな学びの機会へと旅立つ時が訪れたのだ!」と、
きわめて合理的に解釈するのです。」
 288頁「奥様に対して、「これからは純愛で接する」と、高らかに宣言してあげて
ください。単に「悪かった」と謝るだけでは、傷ついた奥様の、心の奥のそのまた奥の
奥までは、届かないでしょう。」
 289頁「言葉の意味そのものは、ごく簡単なんですよ。要するに、「純粋な愛」
のことであって、「あなたに対して、損得勘定を放棄した態度で接し、あなたを幸せにする
ために心身を捧げます」ということにすぎませんから。」
 290頁「確かに、あなたへの信頼を失っている状態の奥様ですから、すぐに信じて
くださるかは、わかりません。しかし、「純粋に挑戦する自分の姿を、しばらく確かめて
から判断して欲しい」とお願いするんです。あなたの口から出るはずがない、「純愛」
という言葉を聞いて、奥様はひっくり返るほど驚き、心に動揺が走り、「ちょっと観察
してやってもいいなか」と興味を抱いてくださるかもしれませんよ。」
 269頁「ご注意いただきたいことがありますので、・・・謝罪のメールや手紙を出す
ことは、・・・大きなリスクになるんですよ。・・・・奥様の弁護士が、あなたが書いた
謝罪のメールや手紙の文章を根拠に、「悪いのは自分であると、このようにして夫が
認めている」と主張するからです。
 離婚を切り出され、離婚したくない男性の対応方法としては、現時点で、この方法
以上の対応方法は、未だ思い浮かびません。

 ③それでも許してもらえない場合
 267頁「離婚は、決して「後戻り」ではありませんよ。夫婦が、お互いの原状を客観的に
分析したうえで、「こうなったからには、結婚を解消する方が望ましい」と、合理的な判断を
下すことは、間違なく「前進」なんです。・・・未来に向かって前進するための選択肢なん
ですから。」
 277頁「「しまった、こんな女性と結婚して失敗したぞ!」と後悔しながらも、今さら
離縁することもできずに憤慨している男性が、たくさんいるのです。そいう方々から見ると、
「妻の方から自主的に、夫を自由放免してくれる」という展開は、とてもうらやましく思える
ことでしょうね。」
 許してもらえないと、最終的には、奥様と別居となり、別居期間が経過し、最終的には、
離婚事由として認められてしまい、離婚が認められるので、合理的に考えると、前向きに
離婚をとらえる心理状況はこのようなところかと思います。
 そして、離婚するとなった場合、財産分与などについての協議することになりなす。


by藍原

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高裁で、9回も期日を経た離婚事件の判決がありました。
家裁では、財産分与として認められたのは、2445万円でしたが、
高裁では、財産分与として4252万円を認めてもらえました。

理由は、家裁では、裁判官が和解を強くすすめ、実質的な審理が不十分で、
高裁でやっと十分な審理ができ、あまり見かけない、医療法人の
持分に関する財産分与についても、判断してもらえたことでした。

時間はかかったけど、高裁まで、争った価値のある事件でした。

ただ、相手方は不服があると予想されるので、上告され、まだ、
当分、事件は終わらないでしょう。


by藍原 

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弁護士の鳥生です。
「まだ、離婚するかどうかも決めてないんですけど…」

そう話し始める相談を、立て続けに3件ほど受けました。


「離婚する」と決意してから法律相談に……と言いたいわけではありません。

むしろ、こんがらかって感情的な対立が激しくなる前に、
早めに相談に来ていただきたいと思っています。

ただ、この段階での法律相談にできることはなんだろう、と考えてしまいました。


ある方は、

「話を聞いてもらっただけで、すっきりしました」

そう言って帰っていかれました。

単に「話を聞いてもらいたい」だけなら、弁護士である必要はありません。

きっと、なんとなく、「相談」を聞いてくれて、離婚の専門家であるはずの弁護士のところに行けば、有益な情報が得られるかも、と期待されているのかな、と思いました。


弁護士が「法律相談」でできることには限りがあります。

たとえて言うとすると、不用品を処分するときの「分別基準」を示すことかなと思っています。


「離婚」が選択肢に上がったとき、

相手に対する不満や怒りを感じていたり、

小さいことの積み重ねで何が原因かも自分でわからなくてもやもやしていたり、

お金や子どものこと、その他漠然と将来についての不安を感じたり、

まず何から手を付けてどうやって進めればいいのかわからなくて先が見えなく感じたり、

「うまくやれなかった」と自分を責めてしまったり。

いろんな気持ちがごちゃごちゃになった状態なのではないかと思います。

その状態のままで、それもお互いがごちゃごちゃしたままの状態で話し合いをして、

冷静に話し合いができる訳がありません。

感情をぶつけ合ってしまったり、話がかみ合わなかったり、平行線だったりと前に進みません。

そして、イライラがつのります。

ごちゃごちゃのままつめ込んだゴミ袋状態です。

回収してもらえなくてごちゃごちゃのまま残る上に、さらにゴミ(イライラ)がたまります。


では、法律相談でどう分別するのか。

まずはどんなことがあったのか、と、どんなふうに感じたのかを聞きます。

限られた時間ですので、すべての出来事をお聞きすることはできません。

弁護士としては、この先の法的なアドバイスに必要な出来事を確認しつつ、お話を伺います。

ここが、ご自身が話したいことをとにかくじっくり聞く(傾聴する)カウンセリングと大きく違うところです。

この過程で、多くの場合、ご自身が感情的にこだわっていたことが、法的にはあまり問題にされないということに直面することになり、少なからずショックを受けるかと思います。

とにもかくにも、法的にはどうにもできない感情的な問題と、そうでないものをざっくりと分別します。


次に、どうしたいと思っているのか、

なにが引っ掛かっているのかを聞きます。

そして、これに対して、法律や裁判例・審判例を含め今の裁判実務の動向などを踏まえてアドバイスをします。

不安に感じていることが法的に解消されるのか、自分の言い分は認められそうかという見通し、

どんなリスクがあるか、そのために何をしておくべきかという考えうる対応を説明します。

もっとも、この部分は、弁護士ごとに違う意見であることもありますので、弁護士の説明に納得がいかない場合は、他の弁護士に改めて相談してみるのもいいと思います。

法的な見通しを踏まえて、有利と思われる部分とそうでない部分を分別します。


法律相談でできることはここまでです。

分別をした上で、何を処分して何を手元に残すかは、ご自身で判断をし、そして手放していかなければなりません。

もちろん、その場ですぐに判断ができなくても構いませんし、

大抵の場合、手放すのに時間がかかります。

でも、手放せたときに、一気に解決に向かうということは、これまでの経験上、自信をもって言えます。


ちなみに、ごちゃごちゃした気持ちを、分別・処分するのではなく、整理・収納が必要なとき、
たとえばパートナーとやり直したいときや自分の気持ちに向き合いたいときには、
法律相談ではなく、信頼できそうなカウンセラーさんに相談をされることをお勧めします。


本日は、東京高裁で、4回目の期日を終え、また、12月に期日が開かれることになりました。

通常、東京高裁は、1回の期日で結審し、約2ヶ月後に判決、その間に、和解ができる場合、
和解のための期日が開かれるものです。

しかし、東京家庭裁判所立川支部で15回も期日を開きながら、裁判官が和解にこだわり、法律・事実問題の争点について、審理しないで、判決をしました。さらに、判決で明らかなミスもしました。その結果、こちらに不利な判決でした(和解を拒んでいたので、その腹いせかとさえ、思ってしまいました。)。

そのため、高裁では、明らかなミスを訂正するとも、指摘され、争点についても、主張・立証を促され、その結果、次回、5回目の期日が開かれることになりました。

正直、家庭裁判所で和解にこだわらず、法律・事実の問題の争点について、審理してくれれば、このように長くかからないのに、安易に、和解させようとし、主張立証を控えさせるため、かえって当事者に無駄な時間をかけさせてしまいます。
※財産分与の調査も終わらないのに、尋問期日を決めてしまうため、尋問期日後に、銀行・生命保険の調査嘱託がなされました。

極一部の裁判官に限られますが、不必要に、和解にこだわらないで欲しいものです。


by藍原 

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弁護士の鳥生です。

久しぶりのブログ投稿です。
7月下旬から8月にかけて、裁判所も交替で夏季休廷期間(夏休み)をとるため、
7月中と休廷期間あけ8月下旬から9月は期日がとても立て込みます。
先月は、法律相談のご予約も入りづらい状況が続いていました。

先日、午前・午後と調停期日が入り、
調停中の待ち時間に、偶然、両方の事件の依頼者から弁護士選びについてお話を伺いました。
7年前に当事務所が開所した時には、多摩地区でHPを持っている事務所は多くなく、
初回無料相談を実施している事務所は、おそらく当事務所だけだったのではないかと思います。
しかし、現在では新しい事務所が増え、初回無料での法律相談も珍しくなくなりました。
そのような状況で、上記二つの事件とも、初回は法律相談だけで終わり、
その後、他の事務所で法律相談を受けた上で、改めてご依頼の連絡をいただくという経緯で受任に至ったのでした。
「弁護士さんがたくさんいて、どうやって選べばいいかわからなかった。」
「とりあえず、いろんな意見を聞いてみてから考えようと思った。」
というのが、共通のご意見のようでした。
そして、お二人とも、3つの法律事務所を回ったそうなのですが、
「それぞれに、言うことが全然違った!」とおっしゃいます。
弁護士は他の弁護士の相談を見ることがほとんどないので、あまりピンと来ないのですが・・・
「法律は、使う人とか使い方によって、こんなに違うんだと分かった。」と。

おそるおそる、「いくつか相談を受けた上で、うちに来ていただいた理由は?」と聞いてみたのですが、思いもよらない回答が。

「先生は、純粋だったんですよ!」

純粋っ???

詳しく伺ってみると、
最初に相談を受けたのが当事務所で、
「自分の主張の中で、通らないところは通らないと言ってくれて、
それでも自分が納得がいくような進め方を考えてくれた。」
2件目に相談した弁護士は、
「過去のことはいいから、これから先のことだけ考えたほうがいい、
と言ってあまり話を聞いてくれなかった。」
3件目に相談した弁護士は、
「腹黒かったんですよ!」
!!!???
「いかに金額を下げるか、いかに相手を追い込むかばかり教えてくれた。」

あくまでもその方の印象ですし、
いずれも、アドバイスとして間違っている訳ではないと思います。
私は、不合理に対しては、徹底的に争う方だと思います。
先月まで指導を担当した修習生は、私を「戦う弁護士」と評しました・・・^^;
ただ、私が力を入れている家事事件に関しては特に、
法律的な判断だけではなく、「当事者の納得」そして「事件が終わった後」が大事だと思って事件処理にあたっています。
法律相談、そして事件処理を通じて、それが伝わったんだなと実感することができて、とてもうれしいお言葉でした。


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