光秀の辞世と呼ばれるものは2つ存在する。
火炎辞世の偈

順逆無二門(順逆二門無シ)
大道徹心源(大道ハ心源ニ徹ス)
五十五年夢(五十五年ノ夢)
覚来帰一元(覚メ来タレバ一元ニ帰ス)
軍記物『明智軍記』
「たとえ信長を討つとも、順逆に問われるいわれはない。信長も自分も等しく武門である。武門の上に仰ぐのは帝のほかにない。その大道がわが心源にあることを知るものはやがて知るだろう。我が生涯五十五年の間ずっと見てきた夢も醒めてみれば世俗の毀誉褒貶に洩れず、ここに一元に帰す。」

辞世の句

心知らぬ人は何とも言わば謂え
 身をも惜しまじ名をも惜しまじ

細川家家譜『永源師檀紀年録』
光秀は敗れ、彼の身は死して辱めを受け、天下の面目をほどこした名も地に堕とされた。しかし四百年以上もの間、汚辱にまみれたはずの彼を慕う人が途絶えなかったのはなぜだろうか。言わずもがなではないだろうか。

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