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真昼の月 3真昼の月3
いおか いつき / 海老原 由里
雄飛 2006-07-05

by G-Tools

bk1→真昼の月 3
リーフで予約すると、発売日前に届くんですが、今回ももう届きました! 届いて速攻読みました。あ〜、面白かった。今回も神崎秀一、いいです。辰巳の過去もチラッと出てくるし、学ラン姿のイラストも見られます。
それだけではなく、今回は開けてびっくり! こんなエロいイラスト、それもカラーで!!! いいんでしょうか?

元刑事の神崎秀一(かんざきしゅういち)は、警察を辞めたあと祖父の残したビルを管理するために大阪へとやって来ました。そこで巻き込まれた事件をきっかけに、ヤクザの若頭・辰巳剛士(たつみたけし)の情人となります。
管理するビルで調査事務所を始めた秀一に舞い込んだ初めての依頼は、ミナミでも有名な南ばあさんが持ち込んだ違法駐車の所有者捜しでした。
単純な調査だと始めた秀一ですが、辰巳の組を巻き込む殺人事件と発展するのでした。しかも、容疑者は辰巳自身とも関わりのある男だったのです。
違法駐車の持ち主は、あっさり見つかるんです。高遠和臣と言う27歳の弁護士です。一緒に車内を確認するとシートにはおびただしい血痕があり、すぐに警察へ連絡を取ります。そして、被害者と思われる女性が別のところで発見され殺人事件へと発展したのです。
この被害者というのが、辰巳の組の舎弟と同棲していて、行方不明になり仕事も放り出し舎弟は必死に探していたんですが、参考人として警察に連行されてしまいます。

さて、車の持ち主の高遠という男は、実は辰巳の中学の時の同級生でした。裏に回っては悪いことをしても、弁護士である父親がことごとくもみ消していたんです。が、ある時放火事件を起こし、それを辰巳に罪をかぶせます。アリバイや桐山組の顧問弁護士のおかげで釈放された辰巳は、高遠が犯人だと調べ上げると高遠は一家で逃げ出しました。それをきっかけに、以前から誘われていたヤクザの桐山組へ入った辰巳。

事件のことで高遠のことを聞くために、辰巳の同級生を訪ねては話を聞く秀一。今までだったら、辰巳の過去など興味も持たなかったのですが、なぜか辰巳のことをいろいろと聞いてしまうんです。まだ『好き』だとか『愛してる』とかって言う気持ちを持っているわけではないのでしょうが、憎からず思い始めたのは明かですよね?
素直になって気持ちを認めてしまいなさいよ〜って思っちゃうんですけど。

女性が見つかった場所というのが、辰巳の地元。高遠もよく知っているところです。と言うことで、辰巳と一緒に高遠に会い、犯人だと認めさせます。苦笑

連行されていた舎弟も戻ってくるんですが、組員のまま事件を起こせば組に迷惑がかかると思ったから「破門してくれ」と申し出るんです。が、辰巳の話のつけ方があまりにもヤクザらしくて笑っちゃいました。

「ムショの中には、ワシの息のかかった奴がいくらでもおる。中は暇やからな、新しい遊びができたいうて、喜んでるやろ」

でも、本当は辰巳自身、中学生の時にできなかった復讐を今やっただけの話なんですけどね。笑

何にも興味がなかったというか、あまり生きる意欲がなかったかのようだった秀一が、辰巳と一緒にいることで事件に巻き込まれたり辰巳を巻き込んだりしているうちに、少しずつ感情が蘇ってきたのかな?
辰巳に抱かれることにしても、以前なら「逆らうのが面倒だから」くらいにしか思ってなかったように思うんですが、今では積極的に抱かれるというのか…。辰巳と一緒にいることを楽しみ始めたというか…。
また、辰巳もそれに気が付いているようです。もちろん喜んでます。

秀一は、好きになっても素直に気持ちを伝えるようなことはないと思うし、ラブラブな2人なんてありえないと思いますが、この2人のお話がどうなるのか、まだまだ続きが読みたいです。

舞台が大阪だからか、個性的なキャラが多数出演。先日、CDで声優さんたちの演技を聞いているから、本を読んでいてもその声が出てくるんです。特に濃いのがゲイバーで働くカオリさん。セリフが全部花輪さんの声です…。笑