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どうしても触れたくない(ミリオンコミックス  CRAFT SERIES 26)どうしても触れたくない (ミリオンコミックス)
ヨネダ コウ
大洋図書 2008-09-01
by G-Tools

bk1→どうしても触れたくない
オススメいただいたこの本。ヨネダさんにとって初めてのコミックスだそうですが、初めてだとは思えないほどのいいお話で。またしても泣いちゃいましたよ。

新しい職場に初めて出社した日、嶋 俊亜紀(しま としあき)はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。それが、新しい上司・外川陽介(とがわようすけ)との出会いだった。無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から、一歩を踏み出せずにいる。
一方、忘れることのできない記憶を抱えながらも外川は傷つくことを恐れず、嶋を想う心を隠さない。好きだけど、素直にはなれない……。不器用な想いの行方は? 
中途採用で新しい会社へとやって来た嶋。初出社の朝、エレベーターで出会った二日酔いの男・外川。「臭い」を連発する嶋でしたが、出社するとこの二日酔い男が、直接の上司だと知ります。

どこからどう見ても、嶋って神経質そうにしか見えないから、きっと一番苦手なタイプなんだと思うんですよ、外川って。でも、ゲイである嶋にとってはストライクど真ん中でもあったわけで。
軽い調子で声をかけてくる外川に対して「イヤだなぁ〜」と思いつつも、気にかけてもらうことが嬉しかったに違いない!
でも、気にない素振りしかできないんですよ、嶋は。以前働いていた会社で、非常にイヤな目に遭っていたから……。

というのは、ノンケの男に惚れちゃったのは仕方がないとして、ちゃんと付き合っていたはずなのに、会社では嫌がられて周りの社員からもイジメを受けて。とうとうたまらず辞職して。そして、今の会社へとやって来たわけです。
だから、簡単に声をかけてこられても、壁を作って心の中へ入れないようにしていたんです。誰に対しても無表情で、無愛想で。
「それじゃ絶対に、友達、出来へんやろ」状態ですよ。苦笑

過去が辛いって言うのは嶋に限った事じゃなく、外川にも悲惨な過去を持っており、人並みに「家族が欲しい」と嶋にこぼしていたんです。
あらら……そんなこと言っちゃったら、嶋だったら黙って身を引いちゃうに決まってるじゃないですか。男同士の恋愛だったら、家族を作ってあげることなん出来ないんですから。

そんなところへ降って沸いた、外川の転勤話。本社への栄転だし、断ることも出来ず。付き合ってるんだか、まだそうなってはないんだか……という、カラダの関係はあるけれど、心の絆まではまだまだ築ききれていないところでの長距離恋愛。持つわけがないと判断しちゃったんですよねぇ、二人とも。
「最後だ」と心に決めて、抱かれるシーン。切ないやら心が痛いやらで、涙がじんわりと……。
「俺に過去を恨めって言うのか」と、泣きながら言う外川も可哀想というか、痛いというか。

さて、外川が京都へ行って1ヶ月。外川の後任として課長になった小野田が、外川並みに嶋を気にかけ声をかけてくれます。まぁ、外川が「気にかけてやってくれ」と言い残していったからですが。
小野田は、以前から付き合っていたことを知っていた人物(外川がばらした)なだけに、嶋の見えないところまでちゃんとわかってるんですよ。わかっていてのフォローに、号泣する嶋。
自分の気持ちも認め、周りが気を遣ってくれていることも認め、一歩前進ですね。

でも、あんなラストになるとは、ちょっと意外でした。そこまで嶋を積極的にさせる外川って、やっぱり魅力的な男だったんでしょうね。

本編でちゃんとハッピーエンドになっていますが、描き下ろしの3編も収録。小野田視点もあったんですが、いろんな意味で味わい深かったです〜。苦笑

オススメいただく前からも、あちこちで「いいよ、いいよ」と評判だけは聞いておりましたが、読んでみてなるほど納得。絵柄はイマドキ(?)って感じで、綺麗!ってわけじゃないんだけど、そこが妙にキャラたちと合っていて雰囲気があるんですよねぇ。
あと、セリフだけで話を進めるんじゃなく、赤くなってうつむいたり、ふと視線をそらせてみたり……と、間の取り方でキャラの気持ちが伝わってくると言いうか、そのあたりにグッと来たというか。

あ〜、いい本を読ませていただきました。

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