ARUKUさんがマンガの原作をしているという噂を耳にしていましたが、そのお話が一冊にまとまったようです。
いそいそと読み始めましたが、設定がいつものARUKUさんでした!
お金持ちの攻めと貧乏な受け。(笑) 
格差カップルと言えば良いのでしょうか。
原作でもARUKUワールドです。

 


 
中学を卒業して以来、近所の消しゴム工場で働く杜松道雄(ねず みちお)。彼は吃音のコンプレックスがあり、友人も作れずに孤独な毎日を過ごしている。唯一のあたたかい思い出は、昔、城之内悠馬(じょうのうち ゆうま)にいじめっ子から助けてもらったこと。悠馬は良い学校を卒業し、今やタイヨー文具の若き常務となった。工場に現れる悠馬を、道雄は時々遠くから見つめるだけ……。
しかし工場ではストが起き、爆発騒ぎにまで発展、その事故によって悠馬は視力を失ってしまう。悠馬のことが心配でいてもたってもいられない道雄は、そっと悠馬に花を届ける。そんな「名無しの君」に悠馬は信頼を寄せ始めるが……。


貧乏で粗末な家に住み、吃音のコンプレックスを持つ道雄は、中学を卒業後、近くの消しゴム工場で働いています。
吃音のある道雄は進んでしゃべる方ではなく、他の社員と仲良くすることもなく、子供の頃と同様『ねずみ( 杜松道雄(ねず みちお)という名前の頭3文字)』というあだ名で呼ばれ、孤独な毎日を送っています。

孤独な毎日ではありますが、子供の頃にいじめっ子から助けてくれた悠馬が会社の常務(会社の御曹司)となり、たまに見かけるのを楽しみにしていました。

道雄の家は悠馬の豪邸のすぐそばにあるんですよね。 
すぐ近所に住んでいるのに、そのことを全く知らない悠馬。

大きな会社の御曹司・悠馬と、貧乏で悠馬の会社の工場で働く道雄。
まさに高嶺の花。
いくら想っても、絶対に手が届くはずのない相手です。

ですが、工場のストライキに始まり、工場近くで爆発が起こり、それに巻き込まれた悠馬が、失明の可能性があるケガを負ってしまいます。

入院する悠馬に、雄馬と結婚したい女性の出現。
影ながら見舞う道雄。
悠馬の友人が、健気で可愛い道雄に惚れたり。

道雄の想いは届かないかのように思われます。
届かないだけでなく、爆発の犯人として道雄が連行されちゃうしね。
その間に、悠馬と女性との結婚が決まっちゃうし。
目が見えなくて入院しているときに、健気に悠馬を支えていた(ふりをしていただけですが!)んですよね。
でも、道雄も何も言わずやっと買えた百合の花一輪持ってお見舞いに行くんですよ。
ただ悠馬に寄り添うだけ。
見えないからこそ、人の本質に気がつくというかね。
だからこそ、道雄のそのお見舞いの方が悠馬は気にかかっていたんです。

尽くしていた女性がとてもとても積極的で、どんどん結婚話は進んで行くし、角膜移植をしたらまた見えるようになると聞いた道雄は、自分の角膜を使ってもらおうと自殺しようとするし。
ま、悠馬の友人・柏原が助けるんです。
本格的に好きになった柏原は、道雄と付き合いたいと思い始めるし。
でもこの柏原、いい奴なんですよ。悠馬への想いを忘れさせたいって思ってくれるし、悠馬との間に入ってくれたりしてね〜。

道雄の想いはどうなるんだろう?と心配しましたが、結婚式当日、道雄に罠をかけ爆発犯にしようとした人物が判明し、結婚式は中止。
悠馬は道雄のところにやって来ます。

健気に想い続けた甲斐ががあったね、道雄。
想いが通じて良かったです。

が!
ラストがどうもちょっと…物足りないというか…駆け足だったというか…あれよあれよという間に終わっちゃって、ん?終わり?え〜〜〜!だったんです。
そこがちょっと残念でした。
この先も読んでみたい気がしますが、きれいにこれで終わりというのがいいんでしょうね。

『ダリアの恋』というお話も収録されています。
戦争真っ最中、病弱な商家の長男と下男のお話です。
肺病を患っている長男は、後妻に疎まれどんどんと扱いが酷くなっていく中、下男だけが長男を庇っています。
もちろん秘めた想いを抱いていたからでもありますが。

とうとう下男に召集令状が!
しかし、長男を残して死ねないと逃げ出します。
もちろん逃げる前夜には、想いを遂げています。
そして必ず迎えに来ると言い残し…。

終戦後、元気になった長男。
待つともなしに下男を持っていますが、弟の経営する会社はあえなく倒産。
買収した相手は…。

愛する人のためには人間って頑張れるんですね。



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