複数の開発言語を使っている開発者の方には共感してもらえると思うが、利用する言語によって開発環境を切り替えるのは面倒である。画面やメニューの用語等も統一されていないため、できれば統一したいと思う。
そこで、Visual Studio 2005を利用してRubyの開発を行うことができるかどうか探してみたところ、"Ruby In Steel Personal Edition"なるものを発見した。英語版しかリリースされていないが、個人版は無料(フリーソフト)なので、開発環境にVisual Studio 2005を利用している方は試してみると良いかも…

【必要な環境】
 ・Visual Studio 2005 Standard Edition以上
 ・Ruby本体
 ・Ruby In Steel Personal Edition
【インストール手順】

《Ruby本体》
1.Ruby公式サイトのダウンロードの各環境用バイナリから"Ruby-mswin32"を選択する。
2.画面左側にあるDownloadのReleaseを選択する。
3.安定リリース版をダウンロードする。
 ※2007.11.21時点では、ruby-1.8.6-p111-i386-mswin32.zipが最新版である。
4.ダウンロードしたzipファイルを解凍する。
 →"C:\Program Files"にファイルを解凍する。
  解凍後に作成されるフォルダ名をrubyに変更する。
5.環境設定を行う。
 1)[スタート]-[コントロールパネル]-[システム]を選択する。
 2)[詳細設定]タブを選択し、画面下部にある[環境設定]ボタンを押す。
 3)システム環境変数から"Path"を選択し、[編集]ボタンを押す。
 4)解凍したフォルダ配下のbinフォルダのパスを追加する。
  今回は";C:\Program Files\ruby\bin"を追加する。
6.追加で必要になりそうなライブラリをダウンロードする。
 http://jarp.does.notwork.org/win32/参照。
  ・gdbm-1.8.3-1-mswin32.zip
  ・openssl-0.9.8d-2-mswin32.zip
  ・pdcureses-2.60.-1-mswin32.zip
  ・readline-4.3.2-mswin32.zip
  ・zlib-1.1.4-1-mswin32.zip
 ※これらのDLLを参照するプログラムを作成することが多いので、事前に準備しておく。
7.解凍してできたフォルダ(bin, doc, lib, include)の4つをRubyフォルダにコピーする。

《Ruby In Steel Personal Edition》
1.SAPPHIRE STEELのサイトへ行く。
2.画面右上にあるメニュー(Buy, Download, About, Forum等が並んでいる)から"Download"を選択する。
3.表示された画面の下の方に"Download Ruby In Steel Personal Edition version 1.0"がある。
 この文字の下にある"ZIP"と描かれた箱のアイコンがある。
 ここをクリックすると"RubyInSteelPE.zip"のダウンロードが始まる。
4."RubyInSteelPE.zip"を解凍する。
5.解凍した"Setup.exe"を実行する。
6.ウィザードに従ってインストールする。
 インストール中に"Steel Settings"という画面が表示されるので、以下を設定する。
 ・Ruby Path … Ruby本体をインストールしたフォルダパス
  →今回は"C:\Program Files\ruby\bin"を指定する。
 ・MySQL Path … MySQLをインストールしたフォルダパス
 ・SQL Server Path … SQL Serverをインストールしたフォルダパス


【Rubyプロジェクトの作成】
1.上記の設定が終わった後、Visual Studio 2005を起動し、"プロジェクトの新規作成"を選択する。
2.プロジェクトの種類から"Ruby In Steel"を選択する。
 テンプレートに以下が表示されるので、用途にあったプロジェクトを作成する。

図をクリックすると拡大画面が見れます。

3."新しい項目の追加"を選択すると以下が表示されるので、用途にあった項目を選択する。

図をクリックすると拡大画面が見れます。

4.Rubyのプログラム開発を行う。
 上記の2で"Ruby Project"、3で"Ruby File"を選択し、以下のプログラムを記述する。

 Print("Hello Ruby!")

5.実行ボタンを押すと、プログラムが実行される。
 →Hello Ruby!と画面上に表示される。


インストールしたばかりで、上記の1行のプログラムしか動かしていないため、どの程度まで実用的かは検証できていない。しかし、Visual Studio上でRubyの開発ができるので、環境を切り替えずに済むようになる。
個人版だからかどうかは不明であるが、コードスニペットは対応していないみたい様子(フォルダの中身が空だった)。有料版も用意されているみたいなので、そちらでは対応されているのかも知れない。