VB 2005から標準コントロールとして追加されたMaskedTextBoxを利用すると、標準の設定では、Textプロパティの値は、Maskプロパティの書式適用後の値となってしまいます。
書式適用前の値を取得したいこともありますので、その方法について説明します。

Textプロパティで取得する値に対してMaskプロパティの書式を適用するかどうかは、TextMaskedFormatプロパティで決定しています。
TextMaskedFormatプロパティを「ExcludePromptAndLiterals」に変更することで、ユーザが入力した値を取得することができるようになります。
※標準設定では、TextMaskedFormatプロパティは「IncludeLiterals」に設定されています。

以下、サンプルです。
《事前準備》
 1.MaskedTextBoxとButtonをフォームに配置します。
  →どちらもコントロール名は標準のままとします。
 2.配置したMaskedTextBoxのMaskプロパティを郵便番号に設定します。

《コード》
Public Class Form1
Private Sub Button1_Click(ByVal sender As System.Object, _
ByVal e As System.EventArgs) Handles Button1.Click

ZipCodeText.TextMaskFormat = MaskFormat.IncludeLiterals
Debug.WriteLine("IncludeLiterals")
Debug.WriteLine(ZipCodeText.Text)

ZipCodeText.TextMaskFormat = MaskFormat.IncludePrompt
Debug.WriteLine("IncludePrompt")
Debug.WriteLine(ZipCodeText.Text)

ZipCodeText.TextMaskFormat = MaskFormat.ExcludePromptAndLiterals
Debug.WriteLine("ExcludePromptAndLiterals")
Debug.WriteLine(ZipCodeText.Text)

ZipCodeText.TextMaskFormat = MaskFormat.IncludePromptAndLiterals
Debug.WriteLine("IncludePromptAndLiterals")
Debug.WriteLine(ZipCodeText.Text)
End Sub
End Class


《実行》
 1.上記のコードを記載したプログラムを実行します。
 2.配置したMaskedTextBoxに「1234」と入力します。
 3.配置したButtonを押します。

《実行結果》
IncludeLiterals
123-4
IncludePrompt
1234___
ExcludePromptAndLiterals
1234
IncludePromptAndLiterals
123-4___


【補足事項】
・上記のようにプログラム実行中にTextMaskedFormatプロパティを切り替えることができます。
・TextMaskedFormatプロパティの設定値には、以下の値があります。
 1.ExcludePromptAndLiterals
  →ユーザによって入力されたテキストのみを取得する。
 2.IncludePromptAndLiterals
  →書式適用後(※1)のテキストとプロンプト文字(※2)を取得する。
 3.IncludeLiterals
  →書式適用後(※1)のテキストを取得する。
 4.IncludePrompt
  →ユーザによって入力されたテキストとプロンプト文字(※2)を取得する。
※1 書式適用後は、Maskプロパティの書式を適用した状態を指します。
 ※2 プロンプト文字は、PromptCharプロパティに設定された文字を指します。
   PromptCharプロパティは、入力のガイドとして画面上に表示されます。
   郵便番号の場合、「_(アンダーバー)」がプロンプト文字に指定されます。