透析人生

長期透析(44年)を生きる

透析の検査

 2017  4月の検査結果

  透析手法

       週3回  5.5時間  i HDF(間欠補液 ) MFX-21Eeco 、 QB300ml/m,  
                              QD670ml/m   針15Gプラスチック
       
                    基礎体重 61.0kg  



   項目        基準値          結果           判定(感想)

  総蛋白      6.7−8.3g/dl          6.6      
            静脈補正値          7.3
  アルブミン   3,5−5.3g/dl          3.3        
            静脈補正値           3.6
  AST       10−40IU/L          20       
  ALT          5 −45IU/L          11         
  ALP       100−325IU/L         241          
    Che       234−483IU/L         191    
  CK        60−270IU/L           54
  血清アミラーゼ   40−122IU/L         107  
  尿素窒素                    52.5 ⇒ 7.8          除去率=85.1%
  KT/V                                                                     Weekly Standardized Kt/V,
  クレアチニン                 6.91 ⇒ 1.53 
  尿酸                       4.9 ⇒ 0.8  
  ナトリウム                     142 ⇒ 140 
  クロール                      104 ⇒ 104  
  カリウム                       4.8 ⇒ 3.1
  カルシウム                      9.5 ⇒ 9.1        補正なし
  イオン化カルシム1.05ー1.30                     mmol/L
  無機リン                      3.1 ⇒ 1.4  
  血清鉄                          56
  TIBC                         277         鉄飽和率=20%
  フェリチン                 前回53.4⇒ 今回52.5  目標 100以下
  総コレステロール                   172
  LDL                          
  HDL                          
  中性脂肪                         47  
  グルコース                                         
  HbA1c                                                
  CRP                           0.33                                        
  β2MG                      14.9⇒3.7                    除去率75% 
  NT−proBNP (125以下)                                 透析者の基準は8000以下
  白血球                        4900                
  赤血球数                         366
  ヘモグロビン                     11.1
  Ht                           33.4
  血小板数                       11.1万    
  MCV                            92  
  MCH                          31.3
  MCHC                         33.2
  網状赤血球                      11      
  白血球像
     好中球(NEUT)                69.3
     リンパ球(LYMPH)               18.1
     単球(MONO)                  7.5 
      好酸球(EOSINO)                  4.7
     好塩基球(BASO)                 0.4
    iPTH                    前回318⇒今回179    管理目標値は180〜360
  hANP (43以下)                   35.0     
  心胸比                            48.0


 iPTHの管理にイオン化Caの測定は必須である。透析者はカルシウムの組成割合が崩れやすく、透析前はアシドーシスでイオン化Caは上昇する一方、透析後はアルカローシスでイオン化Caは低下する。
 ところが合併症のある場合、特にリンが高いと(4.5mg/dl以上)リン酸Caが出来易く、血中イオン化Caが減少傾向となる。つまり、透析前検査で総Caは基準値以内であっても、イオン化Caは下限を割ってしまいiPTHが異常に高くなる事がある。

 通常は総Caの50%がイオン化Caと推定されるが、血液PHや様々な合併症によりその割合が変わるので、イオン化Caを測定しない限り正確な判断はできないであろう。
 とは言うものの、その測定は大変に面倒で単独検査となるため、透析者全員に適用するのは不可能でもある。

 
 

ケナコルトの副作用を考える

 透析に入ってからは副腎皮質ホルモン剤は短期使用しか経験してないが、文献によると、透析アミロイド症の保存的療法に対し0,1mg/kg体重/日のステロイドを使用とある。体重60kgでは6mg/日と言うことになる。

 この量が透析者に対しては果たして適正かどうかは知る余地もなかったが、この度ケナコルトを体験して分かったことは、一日6mgのステロイド長期投与は、極めて重篤な副作用を引き起こす原因になり兼ねないという事が分かった。

 ステロイドを研究している某整形外科医によれば、この副作用はあくまでも長期投与(二週間以上か?)の場合で短期投与であればすべての炎症疾患に魔法をかけた様な効力を発揮し、瞬時に治ってしまう素晴らしい薬剤であると言っている。
 
 小生の場合はケナコルト40mg又は50mgと思われるが、これはDDS、ドラッグデリバリーシステム剤で注射した局所に固形成分として留まり、一か月近くにわたり徐々に溶けだして吸収されていく性質の薬剤で、24時間持続注入剤でもある。
 つまり、プレドニン換算で一日当たり2mg〜2.5mgを20日間服薬するのと同じこととなるらしい。

 ケナコルト投与と思われる、小生が体験した副作用。

  ヾ蕕硫仂箸蝓◆,ゆみ 

 原因不明のかゆみは慢性的に存在していたが、それが強くなった様に思える。

 ◆,瓩泙ぁ嘔吐、、 意欲低下、 倦怠感や不定愁訴

  投与二週間目、透析非番の夜、テレビを見ていて急激なめまいと吐き気を発症、5〜6回嘔吐する。白内障の手術後でもあり、因果関係は不明。
 倦怠感や不定愁訴は現在も進行中で、中でも食欲不振には困ったもので、腹はグウと鳴るのだが、美味しく食べられない状況が続いている。

  血圧上昇、、骨代謝異常、

 透析中の血圧が異常に高くなった。食欲不振による体重減少もあり、基礎体重を減らして調整中。

 イオン化Caは正常値なのにiPTHが高目である。ステロイドによる骨病変は良く知られた事で、骨吸収が促進される一方、骨形成は骨芽細胞の壊死が進み骨のリモデリングバランスが崩れ、骨の脆弱化から骨折し易くなるという。iPTHの異常はその一環かもしれない。

 また以下のような報告文献もある。
 炎症抑制に頻繁に処方されるプレドニゾロンなどの副腎皮質ステロイドは、カルシウムの吸収を低下させビタミンDの代謝を阻害する可能性がある。ステロイド剤の使用が長期に及んだ場合は、骨量減少や骨粗鬆症の原因となる可能性がある。


 以上であるが、小生の場合これ等は眼科や透析合併症との関連も考えられ、因果関係ははっきりしないのが実情であり、一方、左手根管の症状は良好で、夜間就寝中の痛みは全く解消したメリットを考えると、上記の副作用は一過性のものでもあり、一度だけの投与であれば我慢できそうである。
 
 
 


    

              

 

 


 

 

 

透析の検査

 2017  2月の検査結果

  透析手法

       週3回  5.5時間  i HDF(間欠補液 ) MFX-21Eeco 、 QB300ml/m,  
                              QD670ml/m   針15Gプラスチック
       
                    基礎体重 61.8kg  



   項目        基準値          結果           判定(感想)

  総蛋白      6.7−8.3g/dl          6.8      
            静脈補正値          7.5
  アルブミン   3,5−5.3g/dl          3.4        
            静脈補正値           3.7
  AST       10−40IU/L          16       
  ALT          5 −45IU/L          12         
  ALP       100−325IU/L         214          
    Che       234−483IU/L         207    
  CK        60−270IU/L           52
  血清アミラーゼ   40−122IU/L         126  
  尿素窒素                    63.7 ⇒ 8.0          除去率=87.4%
  KT/V                                                                     Weekly Standardized Kt/V,
  クレアチニン                 7.46 ⇒ 1.44 
  尿酸                       5.8 ⇒ 0.8  
  ナトリウム                     140 ⇒ 141 
  クロール                      104 ⇒ 104  
  カリウム                       4.9 ⇒ 3.1
  カルシウム                      9.1 ⇒ 9.2        補正なし
  イオン化カルシム1.05ー1.30        1.19         mmol/L
  無機リン                      4.5 ⇒ 1.4  
  血清鉄                          54
  TIBC                         294         鉄飽和率=18%
  フェリチン                 前回61.7⇒ 今回53.4  目標 100以下
  総コレステロール                   177
  LDL                          
  HDL                          
  中性脂肪                         39  
  グルコース                                         
  HbA1c                                                
  CRP                           0.26                                        
  β2MG                                              除去率% 
  NT−proBNP (125以下)                                 透析者の基準は8000以下
  白血球                        4900                
  赤血球数                         353
  ヘモグロビン                     11.1
  Ht                           32.4
  血小板数                       10.5万    
  MCV                            92  
  MCH                          31.4
  MCHC                         34.3
  網状赤血球                      11      
  白血球像
     好中球(NEUT)                64.6
     リンパ球(LYMPH)               23.3
     単球(MONO)                  8.0 
      好酸球(EOSINO)                  3.7
     好塩基球(BASO)                 0.4
    iPTH                    前回302⇒今回318    管理目標値は180〜360
  hANP (43以下)                   36.4      
  心胸比                            45.0


  iPTHはイオン化カルシム値と逆相関するが、

 前回測定時ではイオン化カルシム値1.23mmol/Lの時、154であった。
 今回は、                  1.19mmol/Lで    318となった。

 骨密度、異所石灰化を考えると、250程度が適当かと思うのだが、それにしてもiPTHの動きが激しいような気がする。ケナコルトの副作用として、血清カルシウムとPTHの関係を狂わせる事があるらしいと言うから、もしかしてその影響かも知れない。

 

 
 



 

ケナコルトによる手根管治療

 アミロイド性手根管障害は、2014年の信大病院整形外科での入院手術を最後に暫くは鳴りを潜めていたが、昨年末ころから左手の就寝中シビレが酷くなり、時たま眠れぬ夜もあったので、久しぶりにM先生の予約をとり診察を受けた。

 小生は内視鏡手術を考えていたのだが、今回で4度目となることからケナコルト手根管内注射を提案された。実は、透析アミロイドーシスの保存療法としては今まで、ロキソニンを使用しておりステロイドホルモンは一度も行っていなかった。と言うより使用してくれる医療機関がなかったので、一度は使ってみたいと思いつつも願望だけのものとなっていたのである。

 勿論、20年位前に急性全身アミロイド性疼痛で眠れなかった時には入院してステロイドを使用し、劇的に良くなり一週間で退院できたことから、その効力は十分に解っていたのだが、急性でもあり退院後の投薬は全くなかったのである。

 そんな訳で二つ返事で左手手根管内注射をしてもらったのである。その効力はその夜から発揮された。今迄は寝返りを打つことさえままならなく、横向きになって眠ると10分位で左手がシビレてくるのだが、その様な症状も全くなく、安眠できたのである。

 それから一か月余、効力は今も変わらなく続いている。先生の言によれば、この注射は徐放性で薬剤が少しずつ溶解していき、神経を圧迫している部位の腫れや炎症が改善するので、半年くらいは効果が持続するでしょう、とのことであった。小生としては、徐々に溶けだしたステロイドが血中に入り他の部位までに波及効果があるのではと期待していたのだが、今のところロキソニンの使用量が減少した程度で際立った効果は出ていないようだ。

 さて、ケナコルトを使用して副作用なしに多大な効果上げておられる整形外科開業医のブログを発見したので、ご紹介します。

  http://www.nanbyo-study.jp/?page_id=586

 以下は当記事の一部を原文のまま抜粋しております。

 

 問題となるのは使用量

 ケナコルトは1瓶40mgのものと50mgのもがありますが、そもそも40mgも50mgもどちらも大量なのですが、1瓶に入っている量という認識があり、40〜50mgがそもそも大量であるということを知っている医師はほとんどいないようです。1瓶を注射するとプレドニン換算で毎日2.5mgのプレドニンを20日間服薬するのと同じことになります。ケナコルトを毎週注射する無謀な先生もおられますので、もしも毎週注射したとすると、1日5〜10mgのプレドニンを1か月以上服薬するのと同じになります。 

   これではいくら局所に留まると言っても、吸収されて全身に回るステロイド量も莫大になり、副作用が問題になります。1瓶を1回でまるまる使用するような医師がこの世にいなくなるように教育していかなければなりません。無知は恐ろしいことです。しかしながら今も尚、1瓶が40〜50mgであるという事実は、この薬剤の生産者が40mgが大量であること、少ない量でも効果が出ることを知らないということを意味します。

 ケナコルトは使用量が少ないのならとても安全な薬ですが、多いと種々の副作用を長期間表すようになります。よってどこまで少ない量で効果が期待できるかについて研究して使用すれば安全です。そこで使用量を可能な限り少なくし、かつ有効であるぎりぎりラインを調べました。すると関節内注射なら1回2.5mgで十分効果を発揮することがわかりました。実に40mg瓶で16分の1量です。1瓶が1ccですので0.0625ccで十分ということです。ここまで注射量を減らしても、十分に消炎効果が持続し強力な効果を発揮するという結果でした。ただし効果時間は若干短縮されます。

  これほど少ない量のステロイドでは副作用を心配する必要がほとんどありません。私の場合、ケナコルトは1週間でトータル5mg以内しか使用しないようにしています。つまりプレドニン換算で1日に0.875mgです。長期使用の場合は1カ月のトータルで10〜12.5mg以内に必ず抑えています。
                                                             抜粋は以上

 小生の場合、M先生も副作用については相当に心配されている様子でしたが、実際の投与量は確認してなかったので分からない。上記に記載された使用量は一般の患者の使用例であり、透析アミロイド症患者への例ではないので、実情は良く分からないところである。
 今のところ自覚的な副作用はないので今しばらく様子を診ていきたい。
 

 


 

 

透析の検査

 2017  1月の検査結果

  透析手法

       週3回  5.5時間  i HDF(間欠補液 ) MFX-21Eeco 、 QB300ml/m,  
                              QD670ml/m   針15Gプラスチック
       
                    基礎体重 61.8kg  



   項目        基準値          結果           判定(感想)

  総蛋白      6.7−8.3g/dl          6.4      
            静脈補正値          7.0
  アルブミン   3,5−5.3g/dl          3.3        
            静脈補正値           3.6
  AST       10−40IU/L          16       
  ALT          5 −45IU/L          12         
  ALP       100−325IU/L          197          
    Che       234−483IU/L         187    
  CK        60−270IU/L           55
  血清アミラーゼ   40−122IU/L         119  
  尿素窒素                    66.2 ⇒ 8.9          除去率=86.6%
  KT/V                                                                     Weekly Standardized Kt/V,
  クレアチニン                 7.48 ⇒ 1.54 
  尿酸                       5.8 ⇒ 0.8  
  ナトリウム                     143 ⇒ 141 
  クロール                      105 ⇒ 103  
  カリウム                       4.6 ⇒ 3.0
  カルシウム                      9.1 ⇒ 9.4        補正なし
  イオン化カルシム1.05ー1.30        
  無機リン                      4.4 ⇒ 1.4  
  血清鉄                          71
  TIBC                          286         鉄飽和率=25%
  フェリチン                 前回90.0 ⇒ 今回61.7   
  総コレステロール                   177
  LDL                          
  HDL                          
  中性脂肪                         40  
  グルコース                                         
  HbA1c                                                
  CRP                           0.08                                        
  β2MG                      14.2⇒3.3         除去率76.8% 
  NT−proBNP (125以下)                                 透析者の基準は8000以下
  白血球                        4300                
  赤血球数                         345
  ヘモグロビン                     10.9
  Ht                           31.4
  血小板数                        7.7万    
  MCV                            91  
  MCH                          31.6
  MCHC                         34.7
  網状赤血球                       8      
  白血球像
     好中球(NEUT)                 48
     リンパ球(LYMPH)               35.0
     単球(MONO)                  9.0 
      好酸球(EOSINO)                  5.5
     好塩基球(BASO)                 0.5
    iPTH                    前回   ⇒今回     管理目標値は180〜360とする
  hANP (43以下)                   52.9       
  心胸比                            47.0%

     

2017 明けましておめでとうございます

          謹 賀 新 年

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白内障手術顛末記

 高齢者における人体の衰え順は俗に「はまらめ」と言われ、最初は歯を失う事から始まり、目の疾患は最後の砦として残されており、この疾患にたどり着く頃には人生の終焉を迎えることになるのであろうと、他人事のように高をくくっていたのが、それがある講習をきっかけに、自分自身にそれが降りかかろうとは思ってもいなかった。

 それは、自動車運転高齢者講習会である。70歳で第一回目が始まり、二回目は75歳で認知症検査付、今回は78歳の三回目である。筆記テストが済み視力検査となった。前回、三年前は裸眼で0.7は軽くクリアしていたので、今回も大丈夫であろうと軽い気持ちで視力計を覗いたのだが、なんと、まるでボヤケテ見えてこないのである。しかも、持参のメガネで補正しても視力は変わらず、判定は両眼で0.5であった。

 ここ三年間で急激に視力が衰えたのである。普通自動車免許の視力条件は両眼で0.7以上であることから、試験官からはメガネの調整か、眼科の受診を勧められた。最後の実技運転講習を終えて講習修了証をもらい帰宅。その後、非透析日に近くのメガネ店に行き、現在使用している遠近両用メガネの度数調整をしてもらうため視力検査をしてもらったところ、メガネの度数アップでは調整が効かず結果は、なんと、両眼で0.5.結局のところ、眼科受診を余儀なくされたのである。

 そういえば、ここ一年前位からPC画面が見ずらくなってきたのは確かで、最近では拡大ツールで活字を太く、大きくしないと見ずらく、しかも、眩しいので画面を暗くしたり、背景を黒に変更したりして何とかPC作業をこなしてきた。しかし、背景を黒にするとWEBによっては部分的に表示されない不具合もあって、どうしたものかと悩んでいた矢先の出来事であった。

 幸いにも市内で評判の良い眼科クリニックがあり、さっそく受診することにした。当クリニックは医療法人〇〇会傘下の眼科病院で、県下に多数の眼科クリニックや介護事業を展開している中堅どころのようだ。
 眼科というと、ちまちました町のビルの一角にある小さな診療所で、老医師が患者の瞼をめくり、目薬を注している、というイメージが強かったが、受付に入って驚いた。患者の多い事、しかも眼科とは思えない広い待合室、正面の壁には大型のテレビが掛けてあり、柔らかそうなレザー風の椅子は多数の患者で埋まっていた。

 窓口で書いた順番表は120番であったからさぞかし遅くなるであろうと思っていたのだが、案外はやかった。看護師さんに呼ばれ入った所は、これまた広い検眼室で眼圧検査、視力屈折検査(オートレフラクトメーター)に続き、そこには視力検査列が4列もあり、その一つに案内され視力検査となった。結果は講習会と変わらず0.5程度であった。その後暗室で眼底撮影、黄斑部断層撮影など行い最後は医師の診察である。

 診察室では今迄の経緯を話した後、眼に強力な光を当てて診る眼内検査をされ、診断結果は白内障であった。しかも、黄斑部断層撮影の画像から微かな加齢黄はん変性が見られる、とのことであった。白内障宣告は講習会仲間から聞いたり、ネットで予備知識を得ていたのでさほど驚きはしなかったが加齢黄はん変性はどうも気になる。碁盤目状に直線を引いた画像を見ると縦線が若干歪んで見え、それも右目の方が良くない。

 さて、肝腎の白内障手術であるが、ここ二か月、予約で埋まったおり、手術後2か月の経過を見て眼鏡の発注となるので、小生の運転免許が切れる12月5日までにはとても無理である、と言われてしまった。
 これは大変、当方の透析は送迎区域外のようで通院には自車で行くしかないのだ。そこで、何とかならないものかと先生にお願いしたところ、予約表を見ていた先生、「来週、一人キャンセルがあったからそこで右目の手術をやりましょう」と急遽決めてもらった。内心ほっとしたものの、残りの左目とさらには、全身性透析アミロイド症が加齢黄はん変性の原因ではないかと言う疑問がよぎり、不安は残った。

 手術日までの準備処方として前3日間は、右目の殺菌として、朝、昼、夜、寝る前に目薬(ガチフロ点眼液0.3%)を点眼するように言われた。しかも、手術当日、予定者6人は別室で五分毎に計5回の点眼の洗礼を受けることとなった。午後、二階の手術待合室に案内された。そこにはレザー張のシクライニングシートが置いてあり、カーテンで個室になっていた。

 小生は透析者ということで点滴は免除、手術中の緊張をほぐすためのものらしい。透析者は水分制限があるから気を利かしてくれたものと思うが、ちょっと心配、順番は最後で歯医者さんの椅子に似たベッドに横たわり手術開始。言われた通りに光る方向を見つめていたら、いつの間にか終わっていた、というのが感想である。歯医者さんでの虫歯治療の方が苦しい。最後にガーゼの眼帯をテープでしっかり張られ休憩室の戻り、これから二時間ほど安静、仮眠の後一階に戻り診察を受けタクシーで帰宅。

 手術後の自宅でのケアは三種類の目薬を一日四回点眼することである。透析日は看護師さんにお願いした。大変なのは、これから1週間は毎日診察を受けることと、洗顔、入浴、洗髪、アルコールは不可、車の運転も勿論禁止である。幸いなことに、透析はは午後からであったことと、眼科クリニックは比較的に近場であったので、タクシーで通院することとした。
 
 眼帯は手術の翌日の視力検査の前に外され、眼圧、屈折検査を経ていよいよ視力検査である。術後の右目は大変に明るく、全体的には良く見えるのだが、裸眼で0.5、矯正でも0.7ぎりぎりであった。やはり、加齢黄はん変性の影響であろうと思われる。
 その後の診察で朗報が舞い込んだ。来週早々の火曜日に空きができたので、左目の手術をすることとなった。運転免許更新にも間に合いそうで、まずは一安心である。視力は角膜等の浮腫みもあり、徐々によくなるであろう、とのことであった。

 その後、左目の手術も順調に終わり、1週間後には車の運転も許可された。人工水晶体は予め焦点を遠方に合うものを入れてもらったのだが、やはり、裸眼では0.7以上は確保できないので、矯正することになり、1カ月後に眼鏡を作成、右0.7、左1.0を確保でき、期限ギリギリで運転免許更新もできた。

 ただ、一日四回の点眼は今も継続中で、来年1月中には開放される予定である。

 今年こそは平穏な年でありたいと願っていたのだが、やはりいろいろとありました。年寄りは誰もがこのように誰かのお世話になって生きているのでしょうね。小生の今年の漢字は、と問われれば、「感謝」と答えねばなるまい。

 今年もあと3日となってしまった。来年こそは平穏でありたいと願っているのだが、多分そうはいかない事情があるので、あとはお天道さまの思し召しあるのみか。


  追記

 人工水晶体は遠方視力用と近方視力用の二種類があり、小生は遠方用を選択しましたが、裸眼では運転免許更新の両眼で0.7は確保できず、結局はメガネが必要になりました。しかも、視力は血圧に依存するという事が分かりました。

 これは透析者特有の事かも知れませんが、上の血圧が140〜150位が一番良く見えるようです。しかるに、免許更新日は、血圧が高い二日空きの透析日である月曜日の午前中に行きました。透析日の翌日に血圧が下がり易い方は注意した方が良いかも知れません。

 

 
 

 

 

 

 


 
 

 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

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透析の検査

  2016  12月の検査結果

  透析手法

       週3回  5.5時間  i HDF(間欠補液 ) MFX-21Eeco 、 QB300ml/m,  
                              QD670ml/m   針15Gプラスチック
       
                    基礎体重 61.8kg  



   項目        基準値          結果           判定(感想)

  総蛋白      6.7−8.3g/dl          6.4      
            静脈補正値          7.0
  アルブミン   3,5−5.3g/dl          3.2        
            静脈補正値           3.5
  AST       10−40IU/L          15       
  ALT          5 −45IU/L          12         
  ALP       100−325IU/L          210          
    Che       234−483IU/L         201    
  CK        60−270IU/L           53
  血清アミラーゼ   40−122IU/L         125  
  尿素窒素                    51.0 ⇒ 6.4          除去率=87.5%
  KT/V                                                                     Weekly Standardized Kt/V,
  クレアチニン                 7.50 ⇒ 1.41 
  尿酸                       5.4 ⇒ 0.7  
  ナトリウム                     141 ⇒ 141 
  クロール                      105 ⇒ 103  
  カリウム                       4.6 ⇒ 3.7
  カルシウム                      8.7 ⇒ 9.1        補正なし
  イオン化カルシム1.05ー1.30        
  無機リン                      3.7 ⇒ 1.4  
  血清鉄                          64
  TIBC                          260         鉄飽和率=25%
  フェリチン                 前回90.0 ⇒ 今回61.7   
  総コレステロール                   170
  LDL                          
  HDL                          
  中性脂肪                         42  
  グルコース                                         
  HbA1c                                                
  CRP                           0.15                                        
  β2MG                                              除去率% 
  NT−proBNP (125以下)                                 透析者の基準は8000以下
  白血球                        4500                
  赤血球数                         344
  ヘモグロビン                     10.7
  Ht                           31.1
  血小板数                        9.4万    
  MCV                            92  
  MCH                          31.1
  MCHC                         33.9
  網状赤血球                      12      
  白血球像
     好中球(NEUT)                549.5
     リンパ球(LYMPH)               37.0
     単球(MONO)                  5.5 
      好酸球(EOSINO)                  5.0
     好塩基球(BASO)                 1.0
    iPTH                    前回215⇒今回302    管理目標値は180〜360とする
  hANP (43以下)                   38.0       
  心胸比                                

  小生の場合、カルシウム分画のイオン化カルシムが低めに出る事例があり、この度は炭カルの服用を停止しみたらやはりiPTHが上昇した。イオン化カルシムの測定をしていないので定かではないが、炭カルを500mm/dayを復帰して様子をみたい。

カルシウムパラドックス

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 パラドックス(paradox)とは、誰でもが、ある事象の前提や推論が正しいと思われるにも関わらず、実は受け入れ難い結論が得られる事を指す言葉で、一言でいうと、「逆説の方が実は正しかった」と言う事であろうか。

 カルシウムパラドックスとは、「カルシウムが多いのは、カルシウムが不足しているからである」と言う禅問答のような矛盾を言っている。
 これは、食事からのカルシウム摂取が不足すると、血清カルシム値が異常に上昇し、余分なカルシムはリンと結合してリン酸カルシムとなり、血管や軟部組織に沈着し腎臓結石、動脈硬化、糖尿病、高血圧、引いては骨粗しょう症と進展する、と言うのである。

 このパラドックスは、実は副甲状腺ホルモン(PTH)にあり、食事からのカルシウム摂取が常に不足していると、血清イオン化カルシムを正常にしようとPTHが多く分泌され骨からカルシウム、リンを放出(骨吸収)させ、血清イオン化カルシウムの恒常化を図るのである。

 しかし、カルシウムの摂取が常態的に不足していると、慢性的なカルシウム不足が起こり、副甲状腺ホルモンが出続ける事となる一方、骨からはカルシウム、リンが放出され続け、骨密度が低下し骨粗しょう症になってしまう。

 以上は腎臓が機能している一般者のカルシウムパラドックスの話で、腎臓が棄損している透析者ではもっと深刻な事が起きるのです。
 透析者は酸とアルカリ、カルシウム、リンなどのミネラルバランスの平衡は唯一透析でのみでしか調整出来なくなり、しかも、週三回、一回5時間程度であるから透析から離れたら急激にそのバランスは崩れていくのである。

 体液の恒常性、ミネラルバランスが約束されている健常者においてさえ、日常のカルシウム摂取不足が続くと、骨がスカスカになるのですから、いわんや透析者においては相当な覚悟をもって管理しない限り骨密度の低下や石灰化は避けられないのであろう。

 しかも、骨がスカスカになるだけでなく副甲状腺はPTHを出し続けるので、疲れてしまい、ついには肥大化してカルシウムセンサーが壊れて、イオン化カルシムが多くてもPTHを分泌するようになってしまうのである。

 それでは、常にカルシウム摂取量を多くすれば良いのかと言うと、そういう訳にもいかない。健常者ではカルシウムを多量に摂取しても余分なカルシウムは骨量増加に使われたり、腎臓から排出され恒常性が維持される。

 しかし、我々透析者の殆どはカルシウムの恒常性は崩れており、余分なカルシウムを排出できるのは、透析時だけで、しかも、PTHが低い低回転骨では骨形成が出来づ、余ったカルシウムの大半はリン酸カルシウムとなって骨以外の臓器に沈着してしまうのである。

 と言うようなことで、透析者にはカルシウムパラドックスはある部分しか通用しないという話でした。

 小生、透析は長いですが、カルシウムにはいまだに悩まされ続けております。

 
 

 
 
  
 
 
 
 
 
 

 

 

透析の検査

 2016  8月の検査結果

  透析手法

       週3回  5.5時間  i HDF(間欠補液 ) MFX-21Eeco 、 QB300ml/m,  
                              QD670ml/m   針15Gプラスチック
       
                    基礎体重 61.0kg  



   項目        基準値          結果           判定(感想)

  総蛋白      6.7−8.3g/dl          6.6      
            静脈補正値          7.3
  アルブミン   3,5−5.3g/dl          3.1        
            静脈補正値           3.4
  AST       10−40IU/L          12       
  ALT          5 −45IU/L           10         
  ALP       100−325IU/L          201          
    Che       234−483IU/L         198    
  CK        60−270IU/L           46
  血清アミラーゼ   40−122IU/L         120   
  尿素窒素                    60.6 ⇒ 8.7          除去率=85,6%
  KT/V                                                       2.86         Weekly Standardized Kt/V,
  クレアチニン                 7.32 ⇒ 1.67 
  尿酸                       6.4 ⇒ 1.1  
  ナトリウム                     142 ⇒ 141 
  クロール                      105 ⇒ 103  
  カリウム                       5.1 ⇒ 3.1
  カルシウム                      9.5 ⇒ 9.5        補正なし
  イオン化カルシム1.05ー1.30        1.23
  無機リン                      5.2 ⇒ 1.6  
  血清鉄                          78
  TIBC                          298         鉄飽和率=26%
  フェリチン                 前回33.2 ⇒ 今回37.6   
  総コレステロール                   162
  LDL                          
  HDL                          
  中性脂肪                         40  
  グルコース                                         
  HbA1c                                                
  CRP                           0.20                                        
  β2MG                         15.1                 除去率% 
  NT−proBNP (125以下)                                 透析者の基準は8000以下
  白血球                        5400                
  赤血球数                         402
  ヘモグロビン                     11.9
  Ht                           35.7
  血小板数                       10.2万    
  MCV                            91  
  MCH                          29.6
  MCHC                         32.4
  網状赤血球                       7      
  白血球像
     好中球(NEUT)                57.0
     リンパ球(LYMPH)               28.4
     単球(MONO)                  7.1 
      好酸球(EOSINO)                  6.9
     好塩基球(BASO)                 0.6
    iPTH                    前回206⇒今回154 管理目標値は180〜360とする
  hANP (43以下)                   32.8       
  心胸比                            45.6%

 

std Kt/V 計算   http://www.hdtool.net/より


Weekly Standardized Kt/V,HDP 計算します。
●前BUN mg/dL●後BUNmg/dL
●前体重 kg●後体重kg
●透析時間 時間/回
●週回数 回/週

std Kt/V (Weekly Standardized Kt/V)
HDP (Hemodialysis Product)


 iPTHの測定は偶数月にあり、今回は154で小生の管理値の下限となった。これはイオン化カルシム値が1.23mmol/Lで,総カルシムに換算すると9.84mg/dlとやや高めとなった為である。やはり、イオン化カルシムを正常範囲の中央値の1.16mmol/L程度に調整すれば、iPTHは250前後になるのではと思われる。
 

 iPTHの骨への抵抗性は透析条件、透析年数、年齢などにより様々と思われるので、イオン化カルシムを監視しながら適正値を保ち、骨密度が低下しないよう、留意しなければならないようだ。

 
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