透析に入ってからは副腎皮質ホルモン剤は短期使用しか経験してないが、文献によると、透析アミロイド症の保存的療法に対し0,1mg/kg体重/日のステロイドを使用とある。体重60kgでは6mg/日と言うことになる。

 この量が透析者に対しては果たして適正かどうかは知る余地もなかったが、この度ケナコルトを体験して分かったことは、一日6mgのステロイド長期投与は、極めて重篤な副作用を引き起こす原因になり兼ねないという事が分かった。

 ステロイドを研究している某整形外科医によれば、この副作用はあくまでも長期投与(二週間以上か?)の場合で短期投与であればすべての炎症疾患に魔法をかけた様な効力を発揮し、瞬時に治ってしまう素晴らしい薬剤であると言っている。
 
 小生の場合はケナコルト40mg又は50mgと思われるが、これはDDS、ドラッグデリバリーシステム剤で注射した局所に固形成分として留まり、一か月近くにわたり徐々に溶けだして吸収されていく性質の薬剤で、24時間持続注入剤でもある。
 つまり、プレドニン換算で一日当たり2mg〜2.5mgを20日間服薬するのと同じこととなるらしい。

 ケナコルト投与と思われる、小生が体験した副作用。

  ヾ蕕硫仂箸蝓◆,ゆみ 

 原因不明のかゆみは慢性的に存在していたが、それが強くなった様に思える。

 ◆,瓩泙ぁ嘔吐、、 意欲低下、 倦怠感や不定愁訴

  投与二週間目、透析非番の夜、テレビを見ていて急激なめまいと吐き気を発症、5〜6回嘔吐する。白内障の手術後でもあり、因果関係は不明。
 倦怠感や不定愁訴は現在も進行中で、中でも食欲不振には困ったもので、腹はグウと鳴るのだが、美味しく食べられない状況が続いている。

  血圧上昇、、骨代謝異常、

 透析中の血圧が異常に高くなった。食欲不振による体重減少もあり、基礎体重を減らして調整中。

 イオン化Caは正常値なのにiPTHが高目である。ステロイドによる骨病変は良く知られた事で、骨吸収が促進される一方、骨形成は骨芽細胞の壊死が進み骨のリモデリングバランスが崩れ、骨の脆弱化から骨折し易くなるという。iPTHの異常 ( 副甲状腺ホルモンのセットポイントの変化)   はその一環かもしれない。

 また以下のような報告文献もある。
 炎症抑制に頻繁に処方されるプレドニゾロンなどの副腎皮質ステロイドは、カルシウムの吸収を低下させビタミンDの代謝を阻害する可能性がある。ステロイド剤の使用が長期に及んだ場合は、骨量減少や骨粗鬆症の原因となる可能性がある。


 以上であるが、小生の場合これ等は眼科や透析合併症との関連も考えられ、因果関係ははっきりしないのが実情であり、一方、左手根管の症状は良好で、夜間就寝中の痛みは全く解消したメリットを考えると、上記の副作用は一過性のものでもあり、一度だけの投与であれば我慢できそうである。