2014年10月

2014年10月25日

また落選した

隔月で届く、この雑誌

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今回は一次予選どまり

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その作品が、これ

いざなう、あかり


師匠は、なんと年度賞を受賞。めでたい

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そして、こちらにも小生は落選。師匠は入選

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応募し続けることが入賞の第一歩なんだけど、何だか、めげるナァ

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写真道 

2014年10月19日

写真同好会合宿で裏磐梯へ

ここは大学の正門前。車内に揃った合宿部員。全員揃ったから出発!

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東北道から磐越道に移り5時間、猪苗代駅に着きました。今回お世話になる風景写真 大津塾の大津憲司先生と初対面。「よろしくお願いしまーす」

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言うまでもなく大津先生とは小生の写真の師匠ナリ。したがって部員にも「師匠」として伝えてある。だから今回は師匠と書く。

予約しておいた貸しコテージに到着。早速、はしゃぎ回る11名の部員たち。全員女子なので、車中はやたらうるさかった

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早速、近くにある大津宅にお邪魔して、師匠の作品のかずかずを見せてもらいます

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撮影意図、まわりの状況、そして撮影アングルや露出の決定など、師匠の熱く語る内容に部員達はツイてゆけないだろうと思っていたら、師匠の問いかけに的確に返答し、次いで活発に質問し・・延々2時間以上、やってたんじゃないの?

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さて手分けして買い出しし、コテージでは夕食の準備

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秋の裏磐梯の夜は、これでしょ

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やーあおつかれー

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しばらくして師匠からひとこと「君たちの感性と理解の早さに驚いた」。何かのスイッチが入ったみたい

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部員達は過去に撮った作品を持ってきたので師匠から個別指導を受けます。これが上達の早道

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「スマホで撮ったのも見てもらえますかー」。快く受けてもらいました

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画家 東山魁夷と部員の作品を比較して見せ「ホラ、良い作品は遠くから見ててもカタチが判るでしょ」

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メモも熱心に。日頃の学習も、こうであったならなぁ

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「こうしてスマホのライブ画面で明暗差が判るよね」。ラチチュードの説明をスマホを使って・・

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遅くまで師匠の指導は続きました。曰く「鍋よりも熱く!」だって

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さて翌朝、5時半にコテージ出発し近くの湖で朝焼けを撮ってみます。それにしても、夜型ばっかなのに、よく起きれたこと(あとで訊くと徹夜組が居たそうな。さもありなん)

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三脚たてて準備開始。外気温4度。手がかじかみます

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アッという間に陽は昇る

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師匠の案内で場所移動し、次の撮影スポットへ

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おーっ、と歓声あがる

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まさに、秋の裏磐梯

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林立する三脚。撮影会らしいなー

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「何を見せたいのか、ひとつだけ決めるんだよ」。師匠の明快な指導は続きます

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少し要領を得たのか、部員達は次第に思い思いの場所へ散ってゆきます

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「自分にしか撮れない作品を作ろう」。師匠の言葉を実践に移す

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おっ、何か発見したか

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再び移動。ここは裏磐梯の中心ともいえる、五色沼

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師匠は道端にある、ちょっとした紅葉や枯れ葉にカメラを向けます

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「ホラ、こんなのになる」「わーーっ」

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「真っ白な空をバックに、葉っぱを撮るよ。そのとき2段階から3段階、露出は多めにするよ」。おいおい、こんな初心者達に露出補正なんか教えて、大丈夫かよ

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「ほらこんなふうに、見せたいものが浮かびあがるでしょ。ハイキーって言うんだ」「へーーーぇ」

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「白いモノはより白く、黒いモノはより黒く」とアドバイスを受け、ハイキー撮影を実践

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「ファインダーに見えてる針よりふたつかみっつ、シャッター遅くするんだ」。この子、一眼レフ持つの今日が初めてなんだけど、もうマニュアル測光教えていいのかよー

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五色沼のひとつ、青沼に到着。小生、何度も裏磐梯に来ているが、実は「五色沼」という沼は無く、いくつかの沼が集まってこう呼ばれていることを今回知った

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なーんか、撮る姿勢がサマになってきたようだなぁ

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小さな流れを前に「ここなら、私はこう撮るよ。あ、そこのオジさん(オレのこと?)、邪魔しないで」。スミマセン

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「ホラね」「なーるほどぉ」。ここで悟った。小生は完全に疎外されていることを

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これまで、写真を教えるというと、まず写る理屈を知り、レンズの特性を知り、操作を知り、構図パターンを知り、ようやく実践に入っていく・・・だけど師匠は最も見せたいモノは何か、それを強く表現するにはどうしたらいいか、そんなアプローチから学生に教えている。道具の理屈や操作なんてあとでいい。それよりまず撮ってみよう。そっちのほうが楽しいから。そう学生に訴えている。

そうなのだ、従来とは異なる進め方なのだ。それなのに若い学生達はきちんとついていける。古くから写真撮影をたしなむ小生には不思議にみえるが、記録ではなく表現の手段としての写真は、実はこちらのほうが正しいのも知れぬ。いや、今回の合宿でいきなり秀作を創った学生が居ることが何よりもの実績だ

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さて撮影がひととおり終わり、お昼時。ここで師匠オススメのこの店へ

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ジャーン! 新蕎麦なり

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ついでに、珍しい蕎麦ようかん。これも美味なり。あ、お会計、まとめて支払っておきますから。はい、今回小生はツアコン兼運転手です

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コテージに戻り荷物をまとめ、合宿の終了式。師匠から総括してもらう。師匠自身も、若いひとへの写真指導に熱い思いが出てきたようだ。そして、私は指導方針の変換を決心した。

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本学写真同好会の合宿は、毎年ここ裏磐梯に師匠を交えて行おうと思う。顧問として悔しいことこの上ないが、やはり師匠の指導は優れている。ここで部員が作品づくりのチカラを大きく上げてくれれば、顧問として嬉しいばかりだ。

師匠から発せられたこの合宿のことは、 ここのfacebookにある。このなかに、学生が撮った秀作が出ているので、ぜひご覧あれ。この学生はたしか、夏休み前に初めてデジカメ買ったばかりだった。



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お仕事(教員) | 写真道

2014年10月12日

撮影考

最近ブログ更新してないのですか、と数名の学生から問われた。

こんな独り言のようなブログでも、楽しみにしてくれるのはありがたい。

さて先月末、母方の伯父が数カ月の入院の末に逝去し、参列のため関西に行った。

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享年九十、この伯父を私は「スーパーじじぃ」と呼び、遊びの部分で尊敬していた。庭に線路をひきホンモノ同様に蒸気で動く機関車を作って走らせ、バイクは400ccからはじまり、ついに1.5リッターを米国で買いそのまま大陸横断、勢いついでに中国横断。アクティブ老人ということでラジオ等の出演多数。ただバイクのハナシはついぞ噛み合わなかった。なぜなら伯父はアメリカンで私はイタリアン。すなわち宗派が違う。端からみればどっちもおんなじに見えるのだが

葬儀のなかで経歴アナウンスを聞きあらためて驚いた。伯父がバイク乗り始めたのは62歳。私が1リッターのイタリアンを降りたのは58歳。ますます伯父を尊敬する。

集まった親戚から、私の遊びすぎを指摘された。どうもこのブログを見ているようだ。私の実母は京都で独り暮らし。昨年に米寿を迎えたが、歩くに不自由なく、ボケは出ていないようで、電話の声はうるさいくらい。でもいつ寝込むか判らない。まわりの同世代や、その上の世代は、親の介護を最優先とする。それも当然のように。
横浜に住み、東京に勤める私は、容易に軸足を移せない。道中、考え込みながらの帰路となった

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その「遊び」で壁を感じているのが「写真を創る」という遊び。

世界中の山岳写真家で別格の存在である白川義員(よしかず)氏の唯一の指導書があると聞いて図書館で借り出し、これは愛蔵すべきと、あらためて古本で買った

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左側の本が白川氏の指導書

6月に写真の師匠から私の課題を指摘され、それをきっかけに写真表現には何か根幹がある筈と思いはじめた。カメラはどれがいい、レンズは何が優れている、露出はこのように測り構図はこれが王道だ・・そんな撮影技術より、写真家と呼ばれるひとは、どんな思いを持って被写体に接し、そして撮影に臨んでいるのか、・・写真家の精神性、といったらいいのだろうか

白川氏の指導書のなかに興味深い記述があった。およそ芸術とは鑑賞者が居て成り立つ。写真も観るひとが居て成り立つ。そして写真を観るひとが作品に「感情移入」させられるかどうか、すなわちそんな作品を撮れるかどうか、というのである

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ヌード写真は容易に感情移入されやすいが、風景や山岳は対象が寡黙なため感情移入されにくい、と白川氏は解説している。もう40年前の初版だから、いまなら「男性ならば」という前置句が付くだろう。
自分や家族や恋人が写っている写真は、それが技術的に拙くても、撮影者の意図が別にあっても、古くて見にくくても、観ている当人は簡単に感情移入が出来て、そしてかけがえない一枚となる。赤の他人にはそれが起こらない。そういえば、伯父の通夜に古い写真を持っていったが、それを感慨深く観ていたのは写っている当人達と老いてきた親だけで、伯父の孫たちは何の興味も示さなかった。

白川氏の指導書には、秋山庄太郎、林忠彦、中村立行など昭和の代表的な写真家のことが出てくるが、そのなかで土門拳も白川氏と交流があったようだ。土門拳の作品は亡父がよく作品集を見ていた。私も学生時代に土門の著作を一冊買い、それを大学の自室に置いていたので、持ち帰りむさぼるように読んだ。2枚上の画像、多くの付箋を貼った右側の本がそれである。

写真家の精神性とは・・・そんなところに考えが及び、撮影に出るが1枚も撮らず帰ってくることがあった。多くの撮影の技術書には、撮影量と作品の質は比例する・・などと書かれているのがあるくらいで、それを信じ渾身のつもりで撮ったものの現像あがりを見て失望する。まして「とりあえず撮っておこう」とした思い出カットは、実に無駄となる。それらを撮る時間があったらさっさと移動し被写体を見つけるべし。渾身カットも思い出カットも、撮るという行為が緊張の糸を簡単に切ってしまう。それが嫌で私が「あっ」と響く被写体でなければ撮らない、いや、撮れなくなった。

クルマを買い換え車中泊できるようにしたので、先月中頃に山形の月山にある湿地帯に行った

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帰路、そのまま帰るのは勿体ないので、バイク地図に載っていた「朝日スーパーライン」という50キロあまりの県道(もともと林道だろう)を通って里に降り、新潟県の村上から高速道に入り深夜に帰宅した。そこで得た2枚のうち、1枚目。

濡れた緑と赤い岩を見せたかった。しかし水流が作る風で葉がわずかに揺れていて、それがブレて写るのを嫌い絞りを開け速いシャッターを使った。これがいけなかった。まず岩肌にピントがきていない。葉のブレは水流と相まって動きを表現できるではないか。そしてあらためて観ると、紅葉であれば同系色にまとまり、そこに一筋の白い流れが浮きあがり、強い作品になりそうだ

朝日スーパーラインの小滝


里に降りると、すっくと平行に並んだ木立ち。それを見せたかった。しかし実際には上にある葉や空まで写し込んでいる

村上市郊外 樹木


単純な絵にせよ。見せたいものを強調せよ。さんざん言われ、自分でも意識し、しかし撮影現場で実践できていない。実に悔しい。
大学や学外での休日勤務がひととおり終わり、次の土曜は休みなのを確かめてから金曜夜に横浜を発ち新潟から日本海沿岸に抜け現地近くの道の駅で朝を待った。この2枚を撮り直すために

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どちらの場所も、県道脇にあって、誰もが通りすぎる、何の変哲も無い場所である。土地のクルマから怪訝な視線が投げられ、しかし太い三脚に載った前時代的なカメラが見えたのか納得したように過ぎてゆく

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県道の途中に小さな公園がありパスタで遅めの朝食

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公園を歩き回るがシャッターは押せない

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新潟から山形の県境付近は標高が高く、こんな尾根まで見下ろせる

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山形県側の里まで降りたところで「あっ」と響いた被写体があった。昼前の強い光だったが数枚撮る

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降りたところは鶴岡で、酒田に足を延ばし土門拳の記念館を訪れる

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記念館の売店で一冊入手。これが在庫の最後だった

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酒田市は本間家ゆかりの街。さまざまな見どころある筈だが、さっき撮った光が満足ゆかないので、里に引き返し撮り直す。山かげに陽が落ち光が柔らかくなっている。モチーフにしているのは、左端にみえている二株の植栽と、両脇に並ぶ二本の樹木。地元のおばあさんが通りすぎるが全く無関心。それが何より

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秋の日は釣瓶落とし。露出計が反応しなくなるまでの明るさを限界とし、「あっ」と響く被写体を庄内の山村で見つけつつ数カット撮り高速道を帰路に着く

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さて伯父の葬儀からの帰り、来春に温泉旅行の約束を実母とした。「それまで生きていて、楽しみにしておくわ」と言い残し下車した足どりは頼りない。近くに居ないとイカンのだがと心が痛む。
整形外科医として後進の指導をしつつ数々の輝かしい実績を上げた伯父の遊びは、それこそハンパじゃなかった。社会に対しするべき以上のことをして、趣味人としてやりたいことをやりとげ逝った伯父。
撮影にあたり理解できることが実践できていない現実を感じている私は、遊びの道に更に深く入ったことだけは確かなのである。

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