2015年08月

2015年08月27日

ふたたび写真を学びにゆく

7月末に大津塾で学んだあと、何度か撮影に行っている

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で、いつものシーン。今日の磐梯山は雲のなか

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横浜から4時間で到着

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早速、大津師匠に最近作を評価してもらう

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デジタルで撮ったものは大型ディスプレィで

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1枚を称賛いただく。少しは「打率」あがったか。嬉し(ただコンテストに出すため、ここでは出せないのが残念)

また、前回の宿題であった、コンテスト入選作の分析で出た疑問にも答えてもらい、初日が暮れる

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あいかわらず嬉しい食卓

翌朝は天候を見ながら、渓谷に

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昼食時、師匠に拙作を見てもらったが、どうも色に冴えが無い。まず師匠の作品

大津作品例


似た被写体で、私のは

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構図に力が無いのは別として、手前の草や水面の色の深さが明らかに異なる

まったく同じカメラ、同じレンズ、そして同じ場所で同じ光線で撮っておきながら、その差はどこにあるのか

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大雑把な露出設定で過ごしていたことと、PLフィルターの積極的な利用がなかったことが原因のようだ。あらためてファインダーを見てみると、タッタ3分の1段の露出量の違いであっても、色は変化することが判った。その変化を捉え美しい色を出してゆくことが作品としての完成度を高める

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そして私のもうひとつの改善点。それは構図のツメの甘さ。たとえば川底の美しさを表現したい、この作品

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もっと綺麗な部分を画面に入れよう

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まだまだだ

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脇役となる、緑を忘れてはいけません

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こうして、師匠に何度もチェックを受け

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最後にPLフィルターと露出を微妙に調整し色に深みを与え、これで完成

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構図と色、それを徹底的に現場で追求すること。これが心に響く作品づくりの本質なのだろう。しかし光は刻々と変化している。「あ、いいな」と思ったとしても、そのあと時間がかかっていては、折角の光を逃してしまう。師匠は5分以内に撮影を完了してしまうと言われる。自分もそこに近づくよう訓練せねばと思う。

今回の教室の最後は、やはりじっくりとフィルムで1枚を

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デジタルが有利なとき、フィルムが適するとき、使い分けられるようにいま装備を更新している。そのため手持ち機材のいくつかを処分しつつある

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登山用品メーカーが作ったカメラバックに入れ、軽量3段三脚がもっぱらのスタイル

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光に変化が少なく、クルマの近くであれば大判でも撮る

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デジタルとフィルムのそれぞれの良さを活かしつつ、これからも写真道を精進しようと思う


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写真道 

2015年08月12日

ゼミの夏合宿

夏休みに入り、合宿のシーズン。ゼミごとに合宿したり、しなかったり。なかには教員が率先してゼミ合宿するところもあるが、小生は自分から「しよう」などと言わない。

今年のゼミは1年から3年まで3学年を受け持っているが、2年生が自分たちで合宿を企画したのでついていった。場所は東京の奥、秋川渓谷のコテージ

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ここの番犬がお出迎え

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早速、定番のバーベキュー

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そしてもひうとつの定番、花火大会

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ひと段落ついたら、全員が女子部屋に集合させられ、何かいなと思ったらこんな仕掛けが。嬉しいねぇ

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ロウソクが1本足りねぇぞ

小生は男子部屋に戻り早々と床につく。だって翌朝、写真撮りに行きたいもんね。女子部屋は宴たけなわのようだが、早く寝ろよ

で、男子が眠りに戻った午前4時頃、入れ代わって起きだし川をさかのぼって撮影開始

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こんなん撮ったりして

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クリックすると大きな画像

朝食時間に戻ったら学生手作りの朝食が出来ていました。なんか、朝からヘビィだなぁ

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さいごに全員で記念撮影。2年生のこの面々は、休み明けの後期から別のゼミに離ればなれになる。だから最後の結束を確かめた合宿でした

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お仕事(教員) 

2015年08月02日

あらためて、写真の道

裏磐梯に住む写真の師匠「風景写真 大津塾」には大学の合宿などで学生を連れてゆくことばかり。そのあいだ自分の実績は上がる手応えなし。昨年から続いていた『風景写真』誌での予選通過が連続5回で途切れたのが何よりもの証拠。道楽なのに、なんでこんなに苦しいのか。いっそ辞めちまって、大学では機材の世話と引率役に徹し指導は大津先生にお任せしてしまおうか。実績無き指導者には誰もついてゆかぬ。

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予選通過は今年2月号で途切れた


それでもいままで注いできた熱と、時間と、投資を思うとエイヤッと辞めるには未だ忍びない。最後の学びのつもりで7月末に個人として大津塾に行くことにした。

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まだ梅雨明けやらぬ磐梯山(これは別の日に撮った画像。実際に着いたのは夜遅く)


出発前日、『風景写真』編集部から往復ハガキが届く。先日応募したコンテストで審査員による誌上添削対象に拙作が選ばれたとやらで、撮影データの記入を求められる。予選通過以上、入賞未満、といったところだろうか。少し前向きな気持ちになって裏磐梯にきた。

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着いた夜は師匠と軽く飲むつもりが撮影について深い示唆を受けることになった。

さて翌朝は曇り。撮影には好適な光ではないだろうか。裏磐梯にある、いくつかの滝のひとつに連れてゆかれる。

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滝壺近くまで行ける

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群生しているシダを主役に撮ってみる

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師匠の開口一番「切り詰めすぎだ」。やはりそうですか。昨晩お伝えした通りのようです。広角レンズを使い主役にグイッと迫りつつ鑑賞者の視線を誘導する線を出した。しかしそればかりが強調されていて作者の意図(作者は何に感動し、何を見せたいのか)が鑑賞者に伝わってこない。

今回から増備したデジタルカメラ。左の師匠のと揃い踏み。小生のは電気屋さんのロゴを嫌ってマスクした

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場所を変え、コケの美しい湖沼に

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時間の余裕あるとき(光の変化が少ないとき)はフィルムでも撮影。師匠の表情が厳しい。小生の本気度が伝わったのだろうか

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お昼は、いつも行く蕎麦屋で。ここは学生達を連れてくると大好評。今日はご主人が釣ってきたという岩魚のカラアゲも

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午後はまず、水草が鮮やかな小湖へ。あらためて「心に響く作品の三要素」、特に小生に不足している部分について具体的な事例を前に説明を受ける

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まずは、自分なりに撮ってみる

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いやいやこうじゃないかと指導を受け、あらためて・・・

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手前の群生した水草のカタチの良さを主役に、群青色の空の映り込み、まっすぐ伸びるニラの葉を脇役に、そしてここがどんな場所なのかが鑑賞者に判るように(環境説明、と師匠はおっしゃった)構図を考える。なるほど、そう考えると撮影者の立つ位置、カメラの高さとレンズの方向が一点に絞られてくるようだ

ところで上の撮影の数分後に撮り重ねる

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水草の緑は鮮度を落とし、ニラの葉は濃すぎて黒ずんでいる。これ、薄日が射してきたためコントラストがつき過ぎているから。数枚前のカメラの画像で、ああ、ついにコイツもデジタルか・・とお思いの向きもおられましょうが、実はフィルムで撮っていると光が良いときのタイミングを逃すことがあります。ズームレンズ、オートフォーカス、手ブレ防止、感度切り換えなど軟弱な機能をフル活用してでも、まず手持ちで一枚撮っておく。それでも光の状態が良ければ、三脚たてじっくりフィルムで撮れば作品づくりの生産性があがるでしょう・・・師匠からそれ言われ、我が写真道の目的は他人に観せる作品創りであり、道具を楽しむことではないと確認した上でデジタルを導入しました。しかしフィルムは絶対に続けるぞ

次はブナ林

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ふたたび、あの三要素とりわけ私への重点項目について作例指導を受ける

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そして楽しみの夕食。師匠との議論は、熱く、長く・・・

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翌朝は晴れ。撮影ポイントは限られてくる。朝もやが立っているが、近くに良いモチーフが見つからないので早速移動。ところで最近の大津塾は大盛況なようで、休む間がないそうな。弟子として慶ばしいけど、無理しないでね。

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ふたたび滝へ。裏磐梯は、ホント被写体に困らないなぁ

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順光線の先にあらわれた虹を主役に、フィルムも活躍

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別の小滝へ。ここは人が来ないから、じっくり撮れる

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師匠も何か見つけました。あとて見せてもらうと・・・見るんじゃなかった。まだそんなの撮れないよぉ

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デジタルならではの操作方法や、このカメラで風景撮るのに合った設定なども教わります

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そして夕刻。二日間で学んだことを実践。ここは滝の有名撮影ポイントだが、そんな滝は最初っから無視して水面への映り込みを主役に。これはいままでの撮り方

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環境説明を加えてみます

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タップリ2日間、ご指導いただきました。そして宿題が。光の使い方や天候などの観点で過去の受賞作を分析し、自分の知識とする演習おこないます。

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8月末、もういちど大津塾へお世話になります。

aki_miz at 18:01コメント(7)トラックバック(0) 
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