July 2008
July 26, 2008
6月28日から読んでいた『カラマーゾフの兄弟』(光文社古典新訳文庫、 亀山郁夫翻訳)を読み終わりました。予想以上に面白かったです。
7月3日にも書きましたが、前半はキリスト教やロシアの社会について論じている部分が長くて難しく、考え考え読んだため時間がかかってしまいました。しかし後半で物語が雪崩をうったように転がり出すと、続きが気になって仕方がなくあっという間に「おわり」に到達。終わったんですけれど頭に「カラマーゾフ」の登場人物の叫びがこびりついて落ち着きません。
今度、まとまった感想を書こうと思います。長くなりそう。
ひとつ妙に気になったのは、4巻に出てくる少年が友人の少年に対して「じいさん!」と呼びかける事です。単なる冗談?それともロシアにはそういう言い回しがあるんでしょうか。
7月3日にも書きましたが、前半はキリスト教やロシアの社会について論じている部分が長くて難しく、考え考え読んだため時間がかかってしまいました。しかし後半で物語が雪崩をうったように転がり出すと、続きが気になって仕方がなくあっという間に「おわり」に到達。終わったんですけれど頭に「カラマーゾフ」の登場人物の叫びがこびりついて落ち着きません。
今度、まとまった感想を書こうと思います。長くなりそう。
ひとつ妙に気になったのは、4巻に出てくる少年が友人の少年に対して「じいさん!」と呼びかける事です。単なる冗談?それともロシアにはそういう言い回しがあるんでしょうか。
July 25, 2008
July 04, 2008
最近読んで良かった本2点。
中島 らも『ガダラの豚』。柏のブックソムリエこと武蔵氏に借りました。
呪術をめぐる、大学教授一家と仲間達の冒険物語。とにかくエンターテイメント!!な内容で、3巻通して全く隙のない面白さでした。
3巻目ではっちゃけた展開になるので、若干好みが分かれるようです。私はアリだと思います。
恒川 光太郎『夜市(よいち)』。表題作の第12回日本ホラー小説大賞「夜市」と、「風の古道」という作品が収録されています。ホラーといっても怖い話ではなく、幻想小説と言った方が近い気がします。どちらも異世界に迷い込む内容ですが、それぞれ独立した物語です。「風の古道」の方が好みでした。武蔵野市から異界の道へ入り、そちらの世界の住人・レンと旅をする事になる主人公。描写は淡々としていて、切なくもあり、暖かくもあり、厳しくもあり、どことなく懐かしくもあり…と不思議な読み心地でした。どこか悲しげで美しい風景が頭に広がります。読み終えてしばらくぼーっと酔っ払ったような感じになりました(古道に片足突っ込んでたかもしれません)。
全然関係のない、ちょっと前に描いた絵。撮影がぞんざいすぎました。
中島 らも『ガダラの豚』。柏のブックソムリエこと武蔵氏に借りました。
呪術をめぐる、大学教授一家と仲間達の冒険物語。とにかくエンターテイメント!!な内容で、3巻通して全く隙のない面白さでした。
3巻目ではっちゃけた展開になるので、若干好みが分かれるようです。私はアリだと思います。
恒川 光太郎『夜市(よいち)』。表題作の第12回日本ホラー小説大賞「夜市」と、「風の古道」という作品が収録されています。ホラーといっても怖い話ではなく、幻想小説と言った方が近い気がします。どちらも異世界に迷い込む内容ですが、それぞれ独立した物語です。「風の古道」の方が好みでした。武蔵野市から異界の道へ入り、そちらの世界の住人・レンと旅をする事になる主人公。描写は淡々としていて、切なくもあり、暖かくもあり、厳しくもあり、どことなく懐かしくもあり…と不思議な読み心地でした。どこか悲しげで美しい風景が頭に広がります。読み終えてしばらくぼーっと酔っ払ったような感じになりました(古道に片足突っ込んでたかもしれません)。
全然関係のない、ちょっと前に描いた絵。撮影がぞんざいすぎました。
July 03, 2008
6月28日にドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』を読み始めた事を書きましたが、手にしたきっかけなど少々。
blog「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」の東大教師が新入生にすすめる100冊で1位に輝いているのを見てから気になっていたのです。「小説のラスボス」とか言われてます。ちなみに100冊中9冊しか読んでませんでした…。もっと読まねば。
現在ラスボスの1巻を終わったんですが、中盤のキリスト教談義辺りが辛かったです。「教会が国家となるのか、国家が教会となるのか」といった宗教と政治に関わる議論がかんかんがくがく続いて物凄くヒートアップするのですけれど、「しいて言えば仏教徒」な2008年のジャパニーズである私にはいまいちピンときませんでした。センター試験の論説文を読んでる気分になってしまう始末。なんとなーくしか分かりませんでした。
この場面以外はたいへんサクサク読めて面白かったです。もうちょっと時代背景を勉強したい。
blog「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」の東大教師が新入生にすすめる100冊で1位に輝いているのを見てから気になっていたのです。「小説のラスボス」とか言われてます。ちなみに100冊中9冊しか読んでませんでした…。もっと読まねば。
現在ラスボスの1巻を終わったんですが、中盤のキリスト教談義辺りが辛かったです。「教会が国家となるのか、国家が教会となるのか」といった宗教と政治に関わる議論がかんかんがくがく続いて物凄くヒートアップするのですけれど、「しいて言えば仏教徒」な2008年のジャパニーズである私にはいまいちピンときませんでした。センター試験の論説文を読んでる気分になってしまう始末。なんとなーくしか分かりませんでした。
この場面以外はたいへんサクサク読めて面白かったです。もうちょっと時代背景を勉強したい。