2018年04月18日
黒井戸殺し
ドラマ「黒井戸殺し」、大好きな大泉洋ちゃんと松岡茉優ちゃんが出ているので観ましたー!
イギリス好きなのに、アガサ・クリスティの本は「そして誰もいなくなった」しか読んだことがないという体たらくなワタシ(苦笑)。
当然ながら、このドラマの原作「アクロイド殺し」も読んだことがありませんが、故に却って面白く観ることができました。
イギリス好きなのに、アガサ・クリスティの本は「そして誰もいなくなった」しか読んだことがないという体たらくなワタシ(苦笑)。
当然ながら、このドラマの原作「アクロイド殺し」も読んだことがありませんが、故に却って面白く観ることができました。
原作であるアガサの「アクロイド殺し」は発刊当初、大論争を巻き起こした作品だったとか。
今までにない叙述トリックを用いた作品だったそうですが、これがきっかけでアガサはミステリーのベストセラー作家になっていくんですよね。
萬斎さん&洋ちゃんのドラマを観てから、フェア・アンフェア論争の詳細を読みましたが、ワタシは単純に「こう来たか!」と感動しただけで、特にアンフェアだとは思わなかったなぁ。
ま、ミステリー作家でもないし、ミステリー大好き読者でもないので、ホント純粋にすげーな!!と思いました。
なぜ“読者を騙している!”などと憤慨する要因になったんだ?
単純に、してやられた感や敗北感を覚えた…要はアガサのトリックにまんまとハマってしまったのが悔しかったのかな〜。
どの世界でも、どの時代でも、新しいものに対して最初は抵抗勢力があるという象徴的な事柄だったのかもしれませんね。
で、以下ネタバレですので、これから「黒井戸〜」を観るという方はご覧にならないで下さい。
出てくる出演陣がこぞって三谷組だったのには、正直笑いました。
だからこそ、これほどクセのある役者陣が集まったんでしょうけど。
ストーリー展開としては原作に忠実だったと思いますが、時折入るちょっとしたギャグシーン…例えば、松岡茉優ちゃんが洋ちゃんに倒れ込むかと思いきや今井先生に倒れ込んで、洋ちゃんが苦虫噛むシーンとか、がいかにもミタニンらしいなぁと思いながら楽しんで観ることができました。
洋ちゃんは、こないだまで探偵さん側(「探偵はBARにいる」シリーズ)だったのに、今回は犯人側かよ!とツッコミ入れてしまうくらい、幅広い役者さんになりましたよねvv
萬斎先生に全て見破られ、挙句の果てにお姉さんのことまで知られていると悟った時の、洋ちゃんの自嘲的な笑みを浮かべながら涙を流すところなんて本当に秀逸でした。
テンポも良かったし、向井クンの無駄にちょい役も笑えたし、吉田羊さんやエンケンさんも豪華キャストなのに出オチ状態だし、こんな無駄遣いなキャスティングできるのミタニンくらいだよな(笑)。
それにしても、ミタニンによって昭和27年の日本に再設定されていたとはいえ、トリック自体今もなお全く色褪せない高クオリティな作品を生み出したアガサには感心させられます。
本当にすごい!素晴らしい!!!
犯人は洋ちゃんじゃね?というのは途中から何となく思ったのですが、驚いたのは最後。
名探偵ポアロが…じゃなかった(笑)萬斎先生が、洋ちゃんに自殺を促したこと。
や、別にここで倫理的観点を指摘するつもりは更々ありません。
そうではなくて、この事件の幕引きに自殺を提案したことが何よりびっくりしました。
犯人を白日の下に晒して逮捕!というよりも、より周囲の人へ穏便に&自然に済ませる方法。
何より、犯人の気持ちを慮っての手段を取ろうとしたことに驚きました。
そしてそれにすんなりと従う洋ちゃんにもびっくり。
きっと、本来は素直な良い子だったんですよね柴医師は。
村の人々みんなから信頼される、素敵な医師だったんだと思います。
それだけ、お姉さんのことで切羽詰まっていたというか、雁字搦めになってしまったんだろうな。
日々の生活のどこかで、ほんのちょっとだけボタンの掛け違いが生じて、それが徐々に大きなひずみとなって、もはや本人でさえそれに抗うことができなくなってしまった。
自殺を促され、それに応じるしかもはや逃げ道はなかったという、なんたる皮肉。
そして、それをトリックに使ってしまった天才ミステリー作家、アガサ・クリスティ!!
事件の真相は闇の中…でも知る人だけが知っている、本当の犯人。
凄いなー!
一見、何の解決もしていないように見えて(や、一応「仮の犯人」は萬斎先生が設定していたが)、しっかりきっちり真犯人捜しは完結し、ついでに勝呂探偵の名声だけが上がる、という(苦笑)。
久々にポアロやホームズに触れるのもいいなぁと思わせられたドラマでしたvv
今までにない叙述トリックを用いた作品だったそうですが、これがきっかけでアガサはミステリーのベストセラー作家になっていくんですよね。
萬斎さん&洋ちゃんのドラマを観てから、フェア・アンフェア論争の詳細を読みましたが、ワタシは単純に「こう来たか!」と感動しただけで、特にアンフェアだとは思わなかったなぁ。
ま、ミステリー作家でもないし、ミステリー大好き読者でもないので、ホント純粋にすげーな!!と思いました。
なぜ“読者を騙している!”などと憤慨する要因になったんだ?
単純に、してやられた感や敗北感を覚えた…要はアガサのトリックにまんまとハマってしまったのが悔しかったのかな〜。
どの世界でも、どの時代でも、新しいものに対して最初は抵抗勢力があるという象徴的な事柄だったのかもしれませんね。
で、以下ネタバレですので、これから「黒井戸〜」を観るという方はご覧にならないで下さい。
出てくる出演陣がこぞって三谷組だったのには、正直笑いました。
だからこそ、これほどクセのある役者陣が集まったんでしょうけど。
ストーリー展開としては原作に忠実だったと思いますが、時折入るちょっとしたギャグシーン…例えば、松岡茉優ちゃんが洋ちゃんに倒れ込むかと思いきや今井先生に倒れ込んで、洋ちゃんが苦虫噛むシーンとか、がいかにもミタニンらしいなぁと思いながら楽しんで観ることができました。
洋ちゃんは、こないだまで探偵さん側(「探偵はBARにいる」シリーズ)だったのに、今回は犯人側かよ!とツッコミ入れてしまうくらい、幅広い役者さんになりましたよねvv
萬斎先生に全て見破られ、挙句の果てにお姉さんのことまで知られていると悟った時の、洋ちゃんの自嘲的な笑みを浮かべながら涙を流すところなんて本当に秀逸でした。
テンポも良かったし、向井クンの無駄にちょい役も笑えたし、吉田羊さんやエンケンさんも豪華キャストなのに出オチ状態だし、こんな無駄遣いなキャスティングできるのミタニンくらいだよな(笑)。
それにしても、ミタニンによって昭和27年の日本に再設定されていたとはいえ、トリック自体今もなお全く色褪せない高クオリティな作品を生み出したアガサには感心させられます。
本当にすごい!素晴らしい!!!
犯人は洋ちゃんじゃね?というのは途中から何となく思ったのですが、驚いたのは最後。
名探偵ポアロが…じゃなかった(笑)萬斎先生が、洋ちゃんに自殺を促したこと。
や、別にここで倫理的観点を指摘するつもりは更々ありません。
そうではなくて、この事件の幕引きに自殺を提案したことが何よりびっくりしました。
犯人を白日の下に晒して逮捕!というよりも、より周囲の人へ穏便に&自然に済ませる方法。
何より、犯人の気持ちを慮っての手段を取ろうとしたことに驚きました。
そしてそれにすんなりと従う洋ちゃんにもびっくり。
きっと、本来は素直な良い子だったんですよね柴医師は。
村の人々みんなから信頼される、素敵な医師だったんだと思います。
それだけ、お姉さんのことで切羽詰まっていたというか、雁字搦めになってしまったんだろうな。
日々の生活のどこかで、ほんのちょっとだけボタンの掛け違いが生じて、それが徐々に大きなひずみとなって、もはや本人でさえそれに抗うことができなくなってしまった。
自殺を促され、それに応じるしかもはや逃げ道はなかったという、なんたる皮肉。
そして、それをトリックに使ってしまった天才ミステリー作家、アガサ・クリスティ!!
事件の真相は闇の中…でも知る人だけが知っている、本当の犯人。
凄いなー!
一見、何の解決もしていないように見えて(や、一応「仮の犯人」は萬斎先生が設定していたが)、しっかりきっちり真犯人捜しは完結し、ついでに勝呂探偵の名声だけが上がる、という(苦笑)。
久々にポアロやホームズに触れるのもいいなぁと思わせられたドラマでしたvv
akichan10314002 at 23:27
│Comments(0)
│映画/TV