季節めぐり

日々のうつろいを季節の中で探したい

討ち入り

久しぶりにBSで「忠臣蔵」を見ました。
十二月十四日は討ち入りの日。

物書きデビューが同じ頃で一緒に仕事をしていたMさんの誕生日が十二月十四日。
誕生日が近いので一緒にワインを飲んだこともあって…。
Mさんはとても背が高いので並んで歩くときは見上げるような感じ。
涙もろい姉御肌。
でも、目指すところは違っていた。
彼女は高みを目指して突き進みわたしは一線から消えた。
東京を去ったこともあって次第に遠のいていき、年賀状だけのおついあいに。
去年、ふと、お誕生日おめでとうと言いたくなって電話をしたら
「わたし、肺癌のステージ4なんだ」
ええ?嘘!なんと言えばいいのか。
ベジタリアンでタバコも止めて「みんなの葬儀委員長をするからね」と言ってたのに。
ああ、でも医学は急速に進歩している。年明けには顔を見に行こう。でも、迷惑?
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「きてくれるのなら、芝居見てよ」
Mさん足が出ても年に一回は脚本を書いて芝居を上演してきた。
在京中には何度か見に行ったが離れてからは見ていない。
彼女の夢は劇作家として高名になることだった。
その足がかりのためにはなんでもやってきたかも。
彼女の目から見ればわたしなどは市井の幸せを選択した脱落者に違いない。
利用価値もない。
反面、平和そうに見えるわたしに嫉妬していたふしもあった。
人が入手できるものはごく僅かだ。
いや、全く入手出来ない人や入手出来ていることに気づかない人も多い。
演出もしていたその芝居の上演前七日ほどで彼女は逝ってしまった。
早すぎて生前に逢えにいけなかった。
「あなたは元気でね」
最後になった年賀状に書かれたひとこと。
胸に突き刺さった。

電話をかけて衝撃を受けてから一年。
「忠臣蔵」を見たのはわたしなりの供養なのだ。


ぴかぴか

終の住処への第一歩はリフォームから始まった。
やはりメインは台所だ。
いつ頃からか料理担当が夫になっていた。
だから、反対発言の多い人ながらすんなりと意見や要求が通った。
(彼の担当外の換気扇についてはかなり抵抗したけど)
但し、炎が見えない不安?からガスに拘ったが年齢を考え失火などの事故防止意識で押し切った。

といった次第で三ツ口のIHコンロを使うことになった。
ここでお鍋類の総入れ替えだ。
鍋の底に磁石がくっつくと使用可能の目安らしい。
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新しく買った鍋たち。
コンロを美しいままに使用し続けるためには鍋の裏の底を焦がしてはいけない。
そこからコンロ台に汚れが移って落とすことが出来なくなるから。
振り返って見ればフライパンの焦げ付き汚れはいくらこすっても磨いても落ちなかった。
この際、一大決心をして鍋はいつもピカピカ維持することにした。
掌で触って確認することが大切。
努力のせいでキッチンはいつもきれい。
コンロ台も五徳がなく平面だからまことに拭きやすい。
鍋の底裏の美しさを保持することにキッチンの明るさが続くのだろうと思うこの頃。



晩秋

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やっと色づいてきたイチョウたち。
並び立つ姿が美しい。
黄色の濃淡の中に緑も少し残っているのが愛しい。
昔、イブ・モンタンの「枯葉」が一世を風靡した。
シャンソンは過去のもにになってしまったのか。
岸洋子が好きだった。早すぎる死。

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踏むのはかわいそうだけど、踏んだときの音が好き。
授業をサボって裏門から抜け出して枯葉の中を転げ回った奇妙な幸福感。
その時一緒に転げた友人は先に逝ってしまった。
臭い実をダダと拾った。
瓶に水と密閉して腐るのを待つ。

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外側が腐ったら実を取りだして乾燥。
真っ白になった実を茶封筒に入れてチン!
これで銀杏ができあがる。

イチョウって四季折々に楽しませてくれる。感謝。


東京 税理士
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