少し前に書かれた記事ですが、「粗大ゴミを[収集または運搬]しているのは、どんな人たちか」を読みました。

 http://bit.ly/i1X84q

京都市が悪徳業者として目の敵にしている、トラックなどで乗り付けて、大々的に空き缶などの資源ごみを持っていっているひとたちのなかにも、この記事で紹介されているのと同じように、日本語をうまくしゃべれない外国人がいるでしょう。これは、京都市ではないですが、空き缶条例と同じような条例がすでに施行されているK市で情報公開請求をした際に、職員からトラックで収集している人たちには、外国人が多く日本語で注意しても伝わらないと洩らしていました。


はっきりと言葉にしてこなかったけど、空き缶回収をしているわけではないわたしにとって、誰がアルミ缶を集め換金することで生活しているかがわかってきたことは、条例がつくられる前に反対運動を始めたときから変わってきたことです。

はじめは、野宿者の仕事が奪われるというのが条例に反対する理由でした。

それは、きょうと夜まわりの会が行っている夜回りや、大阪で越冬闘争に参加したことがあったので野宿者が都市で生活する術としてアルミ缶回収をしていることを知っていたからです。

しかし、野宿者から話を聞くと、空き缶を集め回っているのは、野宿生活をしていないひとのほうがたくさんいるそうです。生活保護や年金を受給しているひとたち、日本語がうまくしゃべれない外国人、経営がうまくいっていない事業主。

そういえば、年金を受給しながら空き缶回収をしている夫婦をNHKが取り上げた番組を見たこともあります。

条例が議決された去年の10月以降、わたしたちが知ったのは、もっとも可視化されているのが野宿者だという現実でした。少なくとも野宿者が可視化されている、条例が市会に提案される前から直接話し合える関係にある、どこに誰が住んでいるのか知っている顔の見える関係にあるのは、長年の野宿者運動や支援活動があったからです。

しかし、先ほどあげた人たちに関する情報は、伝聞がほとんどで、わたしたちが直接あったわけではありません。

空き缶回収をしている人たちのほとんどが、現実を共有する仲間も、属するコミュニティもないなかで人知れず、人に言えないままなわけです。

たとえば、生活保護を受給しながら空き缶回収をしているひとは、収入があれば申告しなければならないが、収入の分は保護費が差し引かれる。申告は当たり前と思うかもしれないけど、保護費だけでは生活がくるしいなかで空き缶回収をしているひとにとっては、そのことを公然化はできない。誰に知られることもなく、知られてはいけないなかで空き缶回収をしているんだと思います。

業者と呼ばれる人たちも、それでどれだけのお金を得られているのでしょう。業者といっても京都市から委託を受けているわけではない。法人として実態のある会社に雇われているわけもなければ、雇用契約もない、法律にも誰にも労働者としての地位を保証されていない、本当の意味での非正規労働者と言えるんじゃないでしょうか。

あしたひまこ