2017年03月27日

毎年恒例の


ここんとこ毎日入稿とか取材とかレジデンツ来日とかでバタバタしてたのですが、いつの間にか桜も咲いて、春到来です。このブログ書いてる今日は冷たい雨が降っておりまして、最高気温もなんと7℃と信じられないぐらい寒いんですが、この時期の花冷えも例年通りなので、ココロはわりとウキウキしています。

例年通りと言えば、もうひとつ。
文芸誌『Witchenkare(ウィッチンケア)』に今年も小説を寄稿しました。




ウィッチンケア第8号netflyer0313













今回書いたのは『ダーティーハリー・シンドローム』という 小説で、SNSによくいる「暴力的な正義感を持った人」について書きました。昔、ジョン・ウォーターズが撮った『シリアル・ママ』って映画があるんですけど、あんなイメージです。キャスリーン・ターナーが主演で、彼女、いい味出していたなあ。要は「社会のルールを守らない人、常識から逸脱した人を片っ端から殺していく主婦の話」です。収集日じゃないのにゴミを出した人を殺しちゃうとか、レンタル・ビデオを巻き戻さないで返却した人を殺しちゃうとか……自分基準の正義感だけで善悪を判断して、勝手に私刑しちゃう。その行為は明らかに狂気をはらんでいるんだけど、行動の根底には善意があるので余計にタチが悪い。近頃SNSの炎上ネタを見ていると、そういう事例が多い印象があり、そこから着想を得た話です。


先日『ウィッチンケア』から小説家デビューした長谷川町蔵さん、久保憲司さんの最新作もあるし、個人的には、M-1ファイナリストであるエルシャラカーニ・清和太一さんの原稿が載っているのがとても嬉しいです。彼は“漫才コンビ”という特殊な関係性について書いているのですが、業が深い世界で生きてる人間ならではの、軽みとペーソスがまじった文章が味わい深いです。


4月1日発売です。
ご興味湧いた方は是非。








akikomima at 10:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2017年03月21日

桜3月POLYSICS


 3月は例年忙しく、日々押し寄せるあれやこれやに翻弄されているうちに、気がつくと過ぎ去っている不思議な月です。なんたって年度末だし、確定申告もあるし、子供達の学校の保護者会だとか新年度に向けての準備とか、祝会や送迎会などの宴席や遠方からの来客も多い。


 今もちょうど新しい本の入稿作業をしていて毎日ドタバタしてるので、すっかり日にちが経ってしまったけど、3月4日はPOLYSICS(ポリシックス)の結成20周年記念ライヴ『20周年 OR DIE!!!』(in 豊洲PIT)に行ってきました。


 3月4日はPOLYSICSの結成記念日であり、3月14日はカヨが卒業した武道館公演でもあり、2012年の3月3日は1000回記念ライヴを行なった日でもあり、と……3月はPOLYSICSにとってなにかと思い出深い月。毎年、春の気配を感じる時期にPOLYSICSのメモリアルなライヴがあるのは嬉しいことですが、今回はとりわけ、いちファンとして感無量の日でした。


 20年といえば、20年前に生まれた赤ちゃんが大人になる歳月だよ。そんな長い間、ひとつのバンドが、しかもPOLYSICSのようなバンドが活動を続けてこられたというのは凄いことだし、そしてそれは日本の音楽界における“希望”と言っても良いことだと思う。



 今では長い付き合いとなりましたが、POLYSICSは、メジャー・デビュー前の98年、下北沢に見にいったのが最初。メカノさん(当時はディスクユニオン渋谷2号店の店長だった)が「美馬さん、ディーヴォに影響を受けた若手が出ましたよ!」と教えてくれたのがきっかけでした。その時は「ディーヴォの影響下にあるバンド」ということで「押さえておかねばなるまい」というくらいの気持ちだったのだが、それからポリシックスそのものにハマるまで、あまり時間はかからなかった。


 それからほどなくしてメジャー・デビューする時には、洋楽誌にも拘わらずムリを言って当時編集部員として勤めていた『CROSSBEAT』誌で扱わせてもらって、その後私がフリーランスになってからも、新作ごとに取材をする機会に恵まれている。『Now is the time!』と『KARATE HOUSE』のときにはプロモ用のブックレット作ったり、カヨ卒業のときには『Absolute POLYSICS BOOK』という記念本に深く関わったりもした。


 そんなわけで、彼らの20年は、編集者/ライターとしての私の20年でもあるのです。


 バンドの歴史を全速力で辿ったライヴの間、フミが加わった99年のリキッド、ヤノのお披露目となった下北沢Club Queの『7 Days to DIE!!!』、10周年の渋谷AX、野音、ZEPP、2008年のサマソニ〜ディーヴォとの対バン、2010年の武道館、フジロック、そして1000本目のライヴ……と、これまでの記念碑的ライヴの情景が走馬灯のように思い出されて、やだ、私、死ぬのかな!?と思いました(笑)。


 この日のライヴは最初と最後に「Buggie Technica」という円環構成。武道館ライヴを思い出しました(通常、「Buggie 〜」はラストの曲なんだけど、特別なときには最初と最後の2回やる)。ストーンローゼズのファースト・アルバムとかと同じ仕組みで、「輪廻」「永遠」を彷佛とさせて良いですね。私はこれからもこのカルマの中で生きていくのだなぁ、と強く感じました。この曲と「Code 4」は聴くといつも泣きそうになります。


 めちゃくちゃ久しぶりの「Eno」とか「Polysics or Die!!!!」とか、大好きな「Mad Mac」とか「Commodoll」とかやってくれたのも嬉しかった。


 POLYSICSの凄いところは沢山あるけど、中でも、なにかをちゃんと突き詰めたいと思ったら、技巧を高めて力を付けるしかないというシンプルなことを全員がわかっていて、そのための努力を惜しまない姿勢にいつも唸らされる。


 今さら言うまでもないことだけど、POLYSICSってめちゃくちゃ演奏巧いんですよね。いつも聴いてるのに何度も「マジか !!!」と思うほどに(笑)。アンサンブルの精度を保ちながら、かつダイナミックに大胆にそれを展開するという、一見相反することも難なくやってのける。バンドとして持ってるスペック・性能が凄く高い。


そんな、ミュージシャンとしての確かな技巧がアイディアの具現化とバンドの進化を可能にするわけですが、技巧とアイディアと愛嬌、どれも抜群のバンドというのは、そう多くはない。ニュー・ウェイヴに凄く影響を受けているのにアイディアに酔わない。そういうところもバンドとして永らえた理由のひとつかなと思っている。


 いつでも全力で、いつでも情熱がオーバーロード気味だから、ヴェテランらしい風格とか余裕といった「わかりやすい貫禄」は今もって全然つかないけど(笑)、そういうところも凄くいい。


 ディーヴォがきっかけになって好きになったバンドだけど、今はディーヴォよりもずっと好きだな。


 かつては自分がこういうことを言うようになるとは思ってもみなかった。20年という歳月は、私のルーツだと思っていたものさえも更新してしまった。


 大人になってからこういうバンドと出会えて一緒に年月を過ごせたこと、そしてこれからも過ごせることを幸せに思う。

 


ありがとう、そしておめでTOISU!!!



akikomima at 17:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2017年02月01日

Time flies!


今日から2月!!!

なんということだ……!
ついこの間新年が明けたばかりだというのに(……というようなことを、おそらく日本全国津々浦々の人々があちこちで言ってると思いますがw)。

今、本、2冊作ってます。
眠れないほど忙しいという段階にはまだ入ってないですが、毎日やることいっぱいで焦ってます。
恒例の『ウィッチンケア』の原稿も締め切り近いのにまだ全然書いてないし……。

あ、そうそう、『ウィッチンケア』と言えば、この度レギュラー執筆者の長谷川町蔵さん、久保憲司さんがタバブックスさんから文庫デビューしました。その名も「ウィッチンケア文庫」。








そして2月26日(日)には、こんなイベントもあります。
おふたりの刊行記念トーク・ショウ。
『クロスビート』で連載していたときに私がおふたりとも担当していた縁で、僭越ながら司会を務めることになりました。

http://www.aoyamabc.jp/event/witchenkare/
 
町蔵さんとクボケンさんは、喋りの方もプロですからね。
愉しくて役に立つトークを繰り広げてくれることと思います。


『クロスビート』がなくなってしまって、私は家を失った気分だったけど、かつての執筆者さんたちがこうして活躍してくださると、ああ、確かにクロスビートはあったのだなぁという気になって、とても嬉しいのです。




akikomima at 13:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)