アキネ会の日常

ライトノベルコミュニティー「ラノベdeアキネイター」の参加メンバーが“共同運営”するライトノベルレビューブログ

とある飛空士への誓約

5
1巻冒頭の時点で、分かっていたことではあります。

エリアドールの七人は、五人の英雄と、二人の裏切者に分かたれる。最初は「工作員」と「王位継承者」のことかなと思ってたし、そのあとはずっとライナとミオのことかなと思ってました。
また、同じく1巻冒頭の清顕の演説から、「彼女」、女性キャラの一人は舞台を去ることになるということも分かっていました。これは、イリアかミオだろうなと思ってました。

で、蓋を開けてみたらこの有様ですよ。まじかよ……まじかよ。振り返ってみると、この結果は少し前から予感できていたような気もしますが、勝手に「こいつは大丈夫、死なない」と思いこんでました。まじかよ。

さて、バラバラになった七人ですが、「戦争を終わらせる」という一つの目的に向かって、全員が自身の出来ることに全力を尽くします。バルタ、セシル、かぐらの3人は国の中枢に近いだけあって、話のスケールが大きくなりがちですね。
それに比べると、前線で局地的な活躍に限られる清顕やイリアに出来ることってずいぶん限られてしまいそうですが、一人の英雄の行動が戦争の行く末を変えてしまうことは、すでに「追憶」「夜想曲」から学んでいます。何か奇跡が起こることはすでに明言されてるのだから、あとはそこに至る軌跡を見届けるのみです。

個人的にはとにかくもう、ミオに頑張ってほしいです。どうしてミオばっかりがこんな目に合うんですかね。

次巻でいよいよ完結とのこと。
「誓約」のみならず、「とある飛空士」シリーズそのものの集大成になりそうです。

感想:tartarous



4
ついにこの日が来てしまいましたか……

現状の勢力としては、前線で戦い続ける清顕、イリア、かぐら。ウラノスで政治の世界で戦うライナ、ミオ。軍の内部に入り込んで大局を見据えるバルタザール、セシル。この3組に分かれた感じでしょうか。
そして前々巻ではライナとミオが、前巻ではバルタとセシルが大きな決断を下したように、ついに清顕とイリアも「その日」を迎えます。あれ、かぐらさん……

かなりの紙幅を割いて描かれた空戦描写には圧巻されっぱなしです。プロペラの音からエンジンの振動から、のしかかるGまでもが伝わってくるようです。これはもう、「追憶」からここまで読んできて、作者の筆力だけでなく、読者の想像力も知らぬ間に底上げされているのかなと思っちゃいます。

敵対する清顕とイリア。めまぐるしく視点が入れ替わって、清顕サイドとイリアサイドの物語が同時進行します。そして運命の日、二人は遂に戦場の空で対峙する……これで熱くならないわけがない。

一方で、ちょっと気になったのはイリアのヒロインとしての魅力の弱さ。なんというか、ミオやセシルと比べると、
色気も可愛げもないのよねこの子。かといって男勝り枠はかぐらさんがいるし。そんな感じで7人の中で意外と好きになれないのがイリアなのでした。そんなイリアがメインで活躍し、しかも清顕との関係ではメインヒロインとしての扱いだったので、ほんの少し不満を感じてしまいました。

とにかく、バラバラになってしまったエリアドールの7人。けれど、何の運命のいたずらか、この7人が再び集まろうとしています。実際、前述の組み合わせでは既に再会を果たしているし、おそらく清顕が次に会うのは。
そしていよいよ「恋歌」組の動きも本格化、それ以前の物語で登場した国名もちらっと出てきたし、この大瀑布を抱いた世界の歴史が動く瞬間が、楽しみで気になって夜しか眠れません。

感想:tartarous

5
「きみが人間感情を理解したなら、もう怖いものはない」

大切なものをたくさん捨てて、それでもなお仲間のためにと皆が覚悟を決めた1冊。
行動を起こした結果これまで以上に散り散りになったエリアドールの7人はきっと戦場で再会するのでしょう。
そのとき新たな誓約を抱いた彼らは果たしてどんな決断をするのか。
・・・・・・。
これはずるいわー。
こんな胸が熱くなる展開立て続けに見せられたら高評価しないわけにはいかないです。
特に大きかったのはセシルの決断とバルタの活躍。
機長の電報、カッコ良かったです。
この巻の序盤はホントにダサかったけど(笑)

友情や愛情などの思いを通じ合わせた後に決定的に離れ離れになってしまった各々がこれからどう動いていくのか。
おまけに4巻で不意打ち気味に登場したあの娘に関わる物語も大きく動く気配を見せ、要するに次を早く読ませてくれと渇望しているわけであります。

とある飛空士への誓約 5 (ガガガ文庫)
犬村 小六
小学館
2014-03-18


5
――さよなら、セシル・ハウアー。

まさかこんなところで泣かされるとは。もっと、誰かが死ぬとか、そういう悲しかったり切なかったりな場面で泣こうと思ってたんですけどね。小説を読んでいて(※)、こんなにも真っ直ぐで、清らかで、温かい気持ちに打ちのめされたのは本当に久しぶりの感覚です。なんかもうね、こういうのでいいんです。俺はこういうのが読みたいんです。
(※)アニメでは最近体験しました。

エリアドールの七人が運命に翻弄される中、前巻ラストで登場した「恋歌」のメンバーも本格的に話に絡んできます。まだまだイグナシオとニナだけですけど、もうアイツの登場も秒読みでしょう。ますますスケールの大きくなる物語の在り様は、もうこの本の1ページがそのまま歴史の1ページと言っても過言ではないわけです。

今回をもって、バルタ、セシル、ミオ、ライナと、「隠し事」のあった4人の心中が明かされたことになりますね。1巻冒頭で清顕が言及した「2人の裏切り者」というのは、果たして誰なんでしょう。

まあそんな感じで。それぞれが、それぞれの覚悟を決めて、進むべき道へと歩き出します。その方向はバラバラですが、あの時の誓約がどこまで彼らを繋ぎとめるのか……あるいは、縛り続けるのか。誰もが幸せになるハッピーエンドというのは想像できないし、おそらくそうはならないのでしょうけど。それでも、全員のハッピーエンドを願わずにはいられません。


感想:tartarous


そういえば、ゲスな勘繰りを一つ。3巻であの人とあの人は一線を超えちゃってるわけですが、時系列的にあれから1年くらい経ってるけど、そのへんは引っ張らないのね。

4
ラストの方にややネタバレがあるので、未読の方は注意です。


この作品の魅力の一つに空戦の描写があることは間違いないんだけど、私みたいに深く描写を読み込まずさーっと読む人には、ちょっと厳しいかもしれない。
艦の名前も覚えられないし、空母やら戦艦やらは海上にいるのか空を飛んでいるのかもわかんないし、そもそも空戦というものに馴染みがないから情景を思い浮かべることができないし。
もちろんしっかり読まない自分が悪いんだけど、読むにつれてモチベーションが下がっていったのも事実。
恋歌や夜想曲ではそんなことなかったから、今回はちょっと作者が趣味に走りすぎてるかなぁ、と。

そんなわけで終盤は流し読み。
そうなってしまうと作品に対して斜に構えてしまうわけで。
今回のクライマックスの一つである清顕とライナのシーンも、マイナス点ばかり見てしまう。
唐突感が否めないなーとか。
大事なシーンなんだから、もう少しこのシーンに繋がる伏線をしっかり張っても良かったんじゃないかなーとか。
盛り上がってしかるべきなのに、どうも乗り切れない自分がいた。


しかし。


ラストですよラスト。
視点はミオに切り替わり、暗殺術を叩き込まれているミオが今度は要人の世話人になることに。
そこで出てきた人物。
うわー。うわー。

私は最初、王位継承者が出てくるもんだと思ってました。
この「とある誓約」で要人と言ってすぐ思いつく彼女くらいだし、何らかの理由で捕まった彼女とミオがこの地で出会い、どんな反応をするのか…
中々酷い展開だなと思いながら読み進めてみたら。
うわー。うわー。

そうだよねウラノスの地にいるのはこの人だよね。
知ってたはずなんだけど思いつかなかった。
いやーほんと、鳥肌が立ったわ。
ということはミオを出迎えたのもあいつなんだよなと思うと、感慨もより一層深くなる。
いやはや、やられましたわ。ここでこう繋がるとは。

下がっていたモチベーションが急上昇。
次巻が出たら真っ先に読みます。



~以下余談~

相変わらずバルタがいいツンデレw
この作品、こいつが一番好きかもしれない。
そんなバルタから手紙をもらったセシルのリアクションも好きだw
この二人はほんといいコンビだなー。


レビュー:しゅん



5
今月のアキネ会のピックアップ作品です!

前巻のあの結末から1年。

「第二部」と称された第二次多島海戦争編。いよいよ本格的な「戦争」が始まり、清顕やイリアたち士官候補生も前線に投入され、いざ大規模な空戦が幕を開けます。気のいい仲間や理解のある上官に恵まれ、厳しいながらも充実した日々を過ごす……なーんて、甘い展開なわけもなく。

心に引っかかり続けるミオの別れの言葉が清顕を苛み続ける。ミオを信じたいという気持ちと、ミオのまぎれもないスパイ行為という現実の狭間で悶々とします。そしてそんな日々の中、いつも隣にいてくれるもう一人の女の子、イリア。命懸けの戦いを共に潜り抜け、次第に心が通うい合うようになって、そして。
いやー、清顕、よく踏ん張った。正直ここが一番ハラハラしたシーンかも知れんね。どこのシーンかは読めばすぐわかりますが……うん、清顕の株が大幅に上昇した瞬間です。

イマイチ本音の分かりづらかったバルタザールの野望も少しずつ語られ、清顕たちとは違った地上での戦いに注力する日々。学校に残ったセシルも、自分の進む道を決めるべき期限が迫る中、自分の人生と王家の責任を天秤にかけようとしている。

そして物語は急展開。またもや清顕たちを襲う苦難。けれど、本当はこれ、最初から想定されていたことではあるんですよね……一巻の時点で「いつかそうなるかも知れない」と恐れていたことが、今まさに現実と化して彼らの前に立ちふさがる。

最後に、ミオね。今回の彼女の出番は最後に少しだけですが、いやはや……もう読んでいるうちに「まさか!?」と思いましたが、本当にこう来るとは。もうラストは心臓バックバクでしたよ。これが、バラバラになっていく7人の物語に、どう影響してくるか……

今から続きが気になって夜も眠れません。

感想:tartarous
 


 

はこちら。

今年も残すところ12月のみ。
少しずつ寒さも厳しさを乗せてきている気がしますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?
お風邪など召しませぬよう、ご自愛下さいませ。

さて、パティシエが本職な記事担当者が死亡フラグを立てられる12月の
アキネ会が選ぶPICK UPはこちら!


『エロマンガ先生 妹と開かずの間』 (電撃文庫) 伏見つかさ/著 かんざきひろ/画
  『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のコンビが贈る、新シリーズ!
レビュー by けーた
レビュー by yuu_be

『コンプリート・ノービス レベル1の最強剣士』(富士見ファンタジア文庫) 田尾 典丈 /著  籠目 /画
  『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! 』の田尾 典丈最新作!
レビュー by タイツ姫
レビュー by yuu_be

レビュー by ぼくだ

『とある飛空士への誓約 4 』(ガガガ文庫) 犬村 小六/著  森沢 晴行/画
  1月には恋歌のアニメ化も控えたこのシリーズ。第二部「第二次多島海戦争」開幕!!
レビュー by tartarous
レビュー by しゅん

今年もこの時期ですね……ラノベ界の一大イベント、「このラノ」投票。

楽しみ方はいろいろありますが、何はともあれまずは投票しないと。私もここ数年は毎年投票していますが、昨年は初めて自分のコメントも掲載されました。僅か数文字ではありますが、嬉しいものですね。
そんなわけで、私tartarousの投票(予定)の作品を紹介します。一応対象期間内に刊行された巻を基準に評価しました。

・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。

1位:魔法少女育成計画
なんなら無効票承知で入れるまである。


1位:ノロワレ
ライトノベル界を代表する(というかほぼ唯一の)ホラー作家、甲田学人の描くメルヘンホラー&ファンタジー。
因習にとらわれて、時代遅れな差別感情が平気で残る田舎町。そんな閉鎖空間だからこそ、嫉妬は憎しみに変わり、憎しみは殺意に変わる。そしてその殺意は、「呪い」という形になって対象に牙を剥く。そうして引き起こされる惨劇がいつもの甲田テイストのじっとりとした文体で描かれ、また楽しそうに解説する夢人の口調が恐怖を倍加させる。
甲田作品と言えば「グロい」「怖い」というイメージが先行しがちですが、スプラッタな描写はむしろ控えめ。一つひとつの描写に、行間に、傍点に、塗り込められた静かな狂気と恐怖こそがこの作品の真骨頂です。
また、ところどころで披露される作者の豊富な民俗学ネタは、怖いながらも興味をそそらずにはいられません。

渾身の一位投票です。

参考:
ノロワレ弐 外法箱
ノロワレ参 虫おくり


2位:エスケヱプ・スピヰド
戦場を生きる元・兵器たちと、戦後を生きる人間たち。
ただよりよい未来を願って必死にあがく彼ら彼女らの生き様は、熱いという言葉では生ぬるい。
かなり埃っぽくて硬派な雰囲気だけど、少しだけ描かれる平和なひと時が、これがまた愛おしい。
昨年も2位投票。今年も引き続き、自信を持って推薦したいと思います。

参考:
エスケヱプ・スピヰド 四


3位:とある飛空士への誓約
まだシリーズ3巻だけど、早くも10巻超の長編を読んだようなボリュームを感じます。
友情を誓った7人の少年少女たちが、過酷な運命に翻弄されて、バラバラになっていく。そんなとき思い出す、あの日の誓いの言葉。これから先、この7人が再び手を取り合える日が来るのか……現状、もっとも続きが気になる作品です。
飛空士シリーズも10冊を超え、ますます磨きのかかる作者の空戦描写や緻密な軍事考証も注目。
昨年は「まだまだこれから」と思い投票しませんでしたが、これからは完結まで、毎年入れることになりそうです。

参考:
とある飛空士への誓約3


4位:のうりん
命と触れ合うこと、その命を生きるために奪うこと、そういう当たり前の営みにただただ感動するばかりだった5巻。今話題のTPPを中心に、第一次産業の現状を分かりやすくストーリーに落とし込んでくれた6巻。
そんな真面目なネタを、おバカで下劣(褒め言葉)なネタで中和してお送りする注目のシリーズ。個人的には真面目パートだけで十分なのですが、まあそこは好みの問題でしょうか。

参考:
のうりん5
のうりん6


5位:ミニッツ
騙し合い。読み合い。裏のかき合い。権謀術数をめぐらせ、知略の限りをつくし、常に相手の一歩先をゆく。そんな思考ゲームの応酬がこのシリーズの魅力です。正直、読者である自分は登場人物たちの思考にはついていけません。引っくり返しては引っくり返される頭脳プレーの乱戦に、ただただ翻弄されるばかり。
そして、そんな切れ切れの頭脳を持つ彼ら彼女らが「誰かを楽しませること」に全力を尽くしたら、何が起きるか。読んでいて、笑顔にならずにはいられませんでした。
全4巻で終わってしまったのが惜しまれます。これほど「考えること」の楽しさを教えてくれる作品はそうそうない。これはもう、投票しないわけが、ありまー!?「せぬゆえー!!」「ゆえー!」

参考:
ミニッツ4~スマイルリンクの歌姫~

おまけ。候補ではあったけど、結局投票しない作品について少しコメントします。

『空ろの箱と零のマリア』
こんなことを書くと本末転倒なのだけど……投票しても、おそらくベスト30にはランクインしないだろう。非常に悪い言い方だけど、「死に票」になってしまうんですよね。もちろん、そういうのを度外視して好きな作品に投票すればいいんだけど、その枠は1位投票の『ノロワレ』に託します。


『蒼天のサムライ』
5位の候補として、最後の最後まで悩みました。作品のクオリティとしては申し分ない。新創刊のレーベルということで、まだ不安定だろうから応援したい気持ちもある。が、さすがに1巻打ち切りということはないだろ……2巻以降が出れば、また来年以降投票のチャンスがあるだろうから、今回は4巻打ち切り、でも売れれば復活のチャンスが微レ存の『ミニッツ』に票を譲ります。


『ブラック・ブレット』
投票しない理由としては、上の2つを足して2で割ったような感じです。昨年は34位。内容的には今年刊行の4巻で俺評価は急上昇。今年は20位以内も期待できるんじゃないかと思っていて、自分の一票でそれを後押ししたいとは思う。けれど、投票する5作品や上に挙げた2作品と比べると、まだ一歩及ばずです。
なお、イラストレーター部門では、この作品を担当している鵜飼沙紀さんに1位投票の予定です。


『さくら荘のペットな彼女』
昨年10月に刊行された8巻で、これは来年(つまり今回)1位投票まであると思っていました。次の9巻も文句なしの☆5つ。ただ、最終10巻で少し評価が下がってしまい、現時点での印象が良くない。
なお、キャラクター部門で女性で青山七海に2位投票、男性で赤坂龍之介には1位投票投票する予定です。


そんな感じで、投票する5作品、惜しくも漏れた4作品、対象外1作品の計10作品が(ラノベ的)今年度のベスト10ということになりましょうか。ただ、コメントでも触れたように、投票するか否かの基準には「応援したい」とか、純粋な作品の面白さ以外で評価した部分もかなりあるので、現時点で好きな作品のベスト10とは必ずしも一致しません。

本当に好きな作品ということで挙げるならば、『マグダラで眠れ』『エーコとトオル』『氷の国のアマリリス』『東京レイヴンズ』が上位に来ますが、……うーん、難しいところ。マグダラや東レは今後も語る機会がありそうですが、エーコとアマリリスはどうだろうな。年末には1月~12月の振り返りをやる予定なので、そこではガッツリほめたたえようと思います。

能書きが長くなりましたが、やはり自分の好きなものをこうやって思い返して並べるのはイイものです。
この記事を書くのも、とても楽しかったし。

以上、tartarousがお送りしました。

他のメンバーの記事も続々更新中です! 

4
「友情は、永遠だっ!!」

追い込まれ続けていくミオ回。
そんなミオに対し今後他の面々がどう動いていくのか、続刊の待ち遠しさがますますヒートアップする1冊でした。
一方でイリアはメインヒロインらしい輝きを見せはじめ、最終的にイリアに行くのかミオに行くのかわからなくなってきた・・・というか清顕が全く気持ち定まってなくてどっちつかずなのがなー。
そういったこともあり時々アキちゃんの行動にイラッとするんですが、これ恋歌のカルエルにも同じような感情を抱いた記憶があるような(笑)
んでライナは最初から最後まで良くも悪くも大活躍、逆にセシルとかぐらさんはほっとんど動きなし。
セシルは2巻で動きがあっただけに何かあると思ったのですが、まだ先送りみたいですね。
バルタザールも軍で才覚を発揮し始めたのはいいんだけど、読みが鋭すぎて疎まれて内通の疑惑とかかけられそうなのが怖いなぁ。

ところでこの巻中盤のミオの例のシーン、数ヵ月後に・・・とかあったらホントにミオどんだけ悩みごと抱え込めばいいんだろ状態になりますよね・・・。

とある飛空士への誓約 3 (ガガガ文庫)
とある飛空士への誓約 3 (ガガガ文庫) [文庫]
著者:犬村 小六
出版:小学館
(2013-07-18)

5
胸が痛くて読むのが辛かったです……ミオ……

前巻ラストで明かされた「裏切り者」の正体。そして語られるミオの生い立ち。冷徹になろうと覚悟を決めたのに、何も知らない清顕の優しさに心を動かされるミオ。なんかもう辛くて正視に耐えないです。ミオには、何としても最後には幸せになって欲しい。生きることを選んで良かったと思えるような結末を迎えてほしい。

そして別れの直前、ライナが叫んだあの日の約束。工作員ハチドリでもない、仮面としてのライナ・ベックでもない、あの言葉だけは、1人の少年の心からの誓いだったんじゃないかと。そんなことを考えて、この物語は7人全員が主人公なんだなと改めて思い知らされました。

今回はほとんど出番がなかったけど、ミオに負けず劣らず複雑な背景を抱えたセシルがこれからどう動くのか。すっかり有能なツンデレ脇役になったバルタザールが口にする「遠大な目的」も気になる。出番のなかったかぐらさんもどこで戦っているのやら。何より、こうしてバラバラになってしまった7人が、今度はどのような形で集うのか。
ああもう、今から続きが待ち遠しいです。

レビュー:tartarous


とある飛空士への誓約 3 (ガガガ文庫)とある飛空士への誓約 3 (ガガガ文庫) [文庫]
著者:犬村 小六
出版:小学館
(2013-07-18)


・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。

ところで……この表紙はあまりにもあんまりじゃないか。がっかりです。ガガガ文庫には失望しました。


以下、感情に任せて書き散らします。


何がどういう経緯でこういう表紙になったのか全く理解できません。緑色のレーベルみたいに、表紙には女の子がいなければならないって決まりでもあるの?いや、あそこだってシリーズ上で必要なら男性キャラのソロ表紙がありましけど。
もしも、仮に、ガガガ文庫の方針として男性キャラのソロ表紙がダメだというのなら、1巻からあんな表紙にしなければよかったんです。今となっては、グレー一色の背景すらただの手抜きだったんじゃないかって思えてきます。

これは根拠のない推測、というより一読者としての希望ですが……シリーズ開始当初は、7人が一人ずつ表紙を飾る予定だったんじゃないのか。
それが、ここにきて「やっぱり男が表紙ってのは云々」と誰かがケチをつけた。それが作者や絵師さんなのか、編集者なのか、その上長なのか、まあとにかく出版における力関係は知りませんが、「清顕だけじゃなんだからミオも描いとけ」ってことになったんでしょうね。
あの1巻2巻、そしてシリーズ全体の雰囲気を前にして、そんなことを言い出せる者がいるのがガガガ文庫で、それが最終決定としてまかり通るのがガガガ文庫なんだなと、そういうことですよね。

発売前に表紙を見たときには心底がっかりしたし、実物を手に取った時は怒りすら覚えたし、読み終えた今は悲しい気持ちでいっぱいです。こんなことなら、もう表紙なんか要らないし、文庫本である意味もないよね。それこそテキストと中の挿絵だけ電子で売ればいいんじゃね?

ちょっともうこのやり場のない気持ちをどこにぶつけていいのか分かりません。

あーあ。

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