ストラトキャスターな人(その1-4:ジェフ・ベック)

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黒猫の叫び

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ッティ・イメージでジェフ・ベックの画像を検索をかけて探してみたところ、フュージョンへの音楽転換をする前のベック,ボーガト&アピス(BBA)時代の1972年9月18日の画像では、ネックのトラスロッドの調整がまだヘッド側に変更になっていない1971年前半までの現行モデルのクリーム色に近いストラト・キャスターを使用している。1976年のヤン・ハマー・グループとのツアー時にはネック側にトラスロッド・ナットが見えることから、1971年後半以降の現行モデルを使用しているように思われる。ただ、後者の個体はピックアップカバーがクリーム色に変色していることから、もしかしたらBBA時代に使用していた個体のネックだけを何かの都合で付け替えたということも考えられる。

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1976年頃のヤン・ハマー・グループとのライブ・ツアーでは、主に白いストラトキャスターをマーシャルの100Wのヘッド・アンプにユニボックスの(スピーカー)キャビネットをつないでいたようだ。もともとそのライブ当時に使用していた100Wのマーシャル・アンプ・1959は歪みにくいアンプだったらしく、ヤードバーズ時代のカラーサウンドのトーン・ベンダーから始まって歪み系のエフェクターをずっと使用していたようで、このライブ当時ではカラーサウンドのオーバードライバーというエフェクターを使用していたとのこと。このエフェクターはオーバードライバーという名前なのだが基本的にはブースターで、無理やりマーシャルに大きい音量を入力してアンプを歪ませるようなものと思っていい。回路図を見てもクリッピング・ダイオードが見当たらないので只々音声信号をブーストするのだが、ある一定までドライブ・コントロールを上げると内部のトランジスタの結構乱暴な歪みが加味されるようで、それが私の感じていた「ギターを怒らせる」一因になっていると思われる。もちろんジェフが弾くフレーズ自体も「怒らせる」要因なのだが、今、当時のライブを聴き直してみてなるほどなとも思ってもいる。例えばラリー・カールトンのようなナチュラルでスムースな歪みが「善」だと思っていたが、この歳になってこのような荒い歪みも「悪」ではないとの心境だ。そして前回も書いたが、ジェフ・ベックの凄いところは、ギターの弾き方やボリュームをコントロールすることでその歪み具合もコントロールしてギターの音色に変化を持たせ表現しているところだ。

■amazon
「ライブ・ワイヤー/ジェフ・ベック」
ライブ・ワイアー
ジェフ・ベック
エピックレコードジャパン
1989-11-22



■デジマート・マガジン
「COLORSOUND POWER BOOST & OVERDRIVER 〜最初期のプリアンプ・ペダルを知る」
https://www.digimart.net/magazine/article/2020092804138.html

ストラトキャスターな人(その1-2:ジェフ・ベック)

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1976年のヤン・ハマー・グループとのライブでジェフ・ベックが使用しているのがフェンダーのストラトキャスター。ヤン・ハマー・グループとのツアーの前、1975年にジョン・マクラフリン率いるマハヴィシュヌ・オーケストラと共演している。その時がどうかはわからないが、ジョン・マクラフリンからストラトキャスターの使用を強く推薦されたそうだ。画像はヤン・ハマー・グループとのライブ盤(海賊版)の裏ジャケットだが、ラージ・ヘッドであることから、CBSに買収された後のフェンダーの現行モデルのストラトキャスターと思われる。ジョン・マクラフリンからもらったといわれるものだろう(※)。CBS買収以降のストラトキャスターは少しずつ部品などの仕様を変更しており、ストリング・ガイドが2つ、ピックガード他のパーツ類が白、別画像だとローズ指板なのにネック裏にはスカンク・ラインがあることから推測すると、画像のギターは1974年頃製造のものだろう。

の当時は、トレモロ・アームはまだビブラートをかける程度での使用に収まっており、まだ発展途上のジェフ・ベックではあるのだが、それでも唯一無二の個性を発している。ストラトキャスターのシングル・コイル・ピック・アップ、カラーサウンドのオーバードライブを経由して、マーシャルのヘッドアンプの組み合わせからか音色は実に荒々しく、「ギターを怒らせる」という私個人の感想はそこから来ているのだが、ヤン・ハマー・グループのライブを聴いているとギターのボリュームを頻繁にコントロールして、歪み具合をコントロールしているのがわかる。いつもフルテンで弾きまくるギターとは違う次元で、エレキ・ギターという楽器で何らかを表現をしようとしているように感じる。また、そのいくつかの表現方法の一つとしてストラト・キャスターのトレモロ・アームは必要不可欠なのだろう。以降、原点回帰するようなアルバムを除いては、ほぼストラトキャスターを使用していた。

(※)ジョン・マクラフリンにもらったといわれるストラトキャスターは、ジェフ・ベックの自宅でのインタビューでも紹介されているがチラッとしか映っていない中、ネックのロゴが所謂スパゲッティロゴといわれるもので、そこから推測するに1960年代のストラトキャスターのようだ。したがって、ヤン・ハマー・グループとのツアーで使われているギターは、それとは違うものと思われる。

ライブ盤(その6:ライブ・ワイヤー/ジェフ・ベック)

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ライヴ・ワイアー
ジェフ・ベック
SMJ
2015-04-22


ェフ・ベックのライブ盤。といっても、半分はヤン・ハマー・グループの曲なのだが、歌バンをあきらめてインスト化した初期の名盤「Blow By Blow」「Wired」の2枚から「Freeway Jam」「She's a Woman」「Scatterbrain」「Blue Wind」の4曲を収録している。最近、たまたま YouTubeでこのライブ盤と同時期のヤン・ハマー・グループとのライブを聴くことができたので、そういえばと思い本日の記事と相成った。

ェフ・ベックの音との出会いは、確かNHKのFMで聴いた「There And Back」。一曲目の「Star Cycle」からノックアウトされてしまい、最後の曲「The Final Peace 」までよく聴いたしコピーもした。その後、ジェフ・ベックと同じ髪形をした高校の友人からこのライブ盤のレコードを借りて聞いたところ、私の素人の耳にもわかるくらいジェフ・ベックのギターの鳴らし方が他のギタリストとは違うことを感じて、ますます好きになり一番のギター・ヒーローとなった。感情的な音を出すギタリストをよく「泣きのギター」と表現することがあるが、私はジェフ・ベックのことを「ギターを怒らせるのが一番うまい」と表現していた。

の頃のジェフ・ベックの使用ギターは、フェンダーのストラトキャスターだ。当時は、フロイド・ローズ・トレモロやロック・ナットなどない時代。ジミ・ヘンドリックスはグニャグニャとシンクロナイズド・トレモロを使って少々チューニングを崩している場面が時に見受けられるが、ジェフ・ベックはトレモロの使い方が絶妙でその辺のコントロールは素晴らしいように思う。…と語り始めたら終わらないので…

■Youtube
Jeff Beck with The Jan Hammer Group - 1976-10-10 Music Hall, Boston, MA, USA [AUD]


時は流れて、未だ時を刻む(CITIZEN ATTESA)

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ATTESA


初にこの時計の記事を書いたのが2006年12月12日だから、もう彼此18年になろうとしている。その時の記事には「あと何年間、私に正確な時を教えてくれるだろうか、楽しみでもあるのだ」と書いた。その後、2年間程充電不足のため止まっていたのだが、それ以降は止まらず、相変わらず正確な時を刻んでくれている。もちろんその後は、他の時計に浮気するなんてことは全くなかった。流石にベルトは傷だらけになってはいるがオリジナルのまま、そして文字盤のサファイヤ・ガラスは未だに全く傷がない。

の時計を買ったとき、仕事場の大先輩にこの時計の自慢をしたのだが、よっぽど高価な時計と比較したのか、鼻でわらわれた。でも、私はその時の自慢は今は確信となり、誇りとさえ思っている。もしかしたら、オリジナルのベルトはいつか金属疲労でちぎれてしまうかもしれない。何度も地面に落としたりしているから、内部だっていつかは故障するかもしれない。そう思いつつ、今でも私の左腕に君臨している。再度書こう「あと何年間、私に正確な時を教えてくれるだろうか、楽しみでもあるのだ」。

Fender Classic 60s Tele Custom(その8:ブリッジの交換)

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Bridge弦ずつのチューニングの正確さを求めて、テレキャスター(Fender Classic 60s Tele Custom)のブリッジ・ユニットを6連ブリッジタイプに交換。昔、所有していた Fender Japan TL52-80SPLに装着されていたものと同じタイプのものだ。
人的な感想でいうと、プレートの長さがオリジナルの3連ブリッジのものより若干長くなるため、オリジナルに比べて鼻の下を伸ばしたような顔つきになるのがあまり好きではない。
た、プレートが厚く重たくなるのでテレキャスター独特のプレート自体が鳴る現象が薄れ生鳴り感が減る傾向になるので、テレキャスターらしさが無くなってしまいがちだ。

TLbody1■変更前(画像左)
■変更後(画像右)


れでも、昔でいえばキース・リチャーズやアンディー・サマーズのテレキャスターに、新しめではフェンダーのリッチー・コッチェンモデルやアメリカン・シリーズなどのテレキャスターにこのタイプのブリッジユニットが初期装備されているし、私自身が以前のテレキャスターに装備していたこともあることを言い訳にして、今回は各弦のチューニングを優先しての交換だ。
イク・スターンの昔のテレキャスターおよびヤマハのシグネイチャーモデルに装着されているオリジナルのプレートに6連サドルを載せたブリッジ・ユニットもあるのだが、以前そのタイプに交換した際、ブリッジの駒自体が小さく弦を張った後も動くような感じで頼りなく、すぐに元に戻した経験がありそれ以降、そのタイプのものはチューニング精度は3連ブリッジよりはよいとはいえ選択肢から外れてしまった。

テレキャスターな人(その5:スティーヴ・モーズ)

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Introduction
Morse, Steve
Elektra / Wea
1988-04-26



国の伝統的ハード・ロック・バンド、ディープ・パープルのギタリストといえば、リッチー・ブラックモア。でも、1994年から2022年までは米国人ギタリストのスティーヴ・モーズが在籍していた。彼がディープ・パープルに加入したニュースには当時とてもびっくりしたが、どうせツアーの短い期間だけだろうと思っていたところ結構長い期間在籍して、この期間のディープ・パープルをしっかり支え続けていたようだ。当然、ディープ・パープルに加入するまでの彼を知っていたし、自ら率いたディキシー・ドレッグスというバンドを解散して、スティーヴ・モーズ・バンドとして活躍していたころのアルバムを聴いてもいた。

使用ギターは、ストラトキャスターのシェイプにノン・トレモロ、フロントとリアにハンバッカーのラージ・サイズ、その間にシングル・コイルの2つの計4つのピック・アップを載せているミュージックマンの彼のシグネイチャー・モデルで、おそらくディープ・パープル加入以前から長年使い続けている(ミュージックマンのHPからの情報では「25年以上」とのこと)。なので「テレキャスターな人」に取り上げるのにはふさわしくないかもしれない。ただ、私が初めて知った当時(スティーヴ・モーズ・バンドの頃)は、テレキャスターに前出のシグネイチャー・モデル同様のピック・アップ配置を施したものを使っており、当時は、ディキシー・ドレッグス時代からすでに確立されていたカントリー系の速いパッセージをオルタネイト・ピッキングで弾きまくるテクニックもさることながら、そのギターの4つのピックアップのバリエーションによる多彩な音色を操るギタリストでもあった。カントリー系ということもあって、テレキャスターを持つ彼の姿は当然というか必然のように私には映っていた。

■Steve Morse Band live 1984 part 1

虹の楽園(Rainbow Seeker)

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虹の楽園
ジョー・サンプル
ユニバーサル ミュージック クラシック
2011-06-22



だ、ハードロック少年から抜け出すことができなかった頃、これ聴いてみて、とキーボード弾きの友人から録音されたカセットテープを渡されたのがこのアルバムだった。

は、その頃新作アルバム「ゼア・アンド・バック」を発表したジェフ・ベックが大好きになっていたので、アメリカのフュージョンの王道、ザ・クルセイダーズのピアニスト(キーボーディスト)であったジョー・サンプルのこのソロ・アルバムはどうかしらと、その友人が当時大好きだったアルバムを勧めてくれたようだが、メインの楽器がギターでないうえに、洗練されてすぎていて、もっとフュージョンにもロック的な要素を欲していた私には、何回も聞く気になるようなものではなかったのである。

れでも、そのアルバムはたまに聞きたくなることがあり、忘れたころに聴く程度だったが、アルバム全体の雰囲気とかそういったものは結構気に入っていた。

れから10年程経過した頃、私の在籍していたバンドの師匠的なバンドがあって(そのバンド名もザ・クルセイダーズのアルバム名から引用されたようだ)、合同でライブをやることになった時、このアルバムの中の邦題「道草」(原題:There are many stops along the way)という曲を演奏したのを今でも覚えている。

の後、別のバンド(バンマスがその師匠バンドのボーヤをやっていた)で自分自身も「道草」を演奏することになるのだが、ブルースやオーソドックスなハードロックしかやってこなかった私には、特にコードチェンジが難しいのなんのって。

局、途中CDを買うなどしてこの歳になるまでずっと、忘れたころに聴いてきたアルバムだが、また最近聴いていて、本当に、本当にいいアルバムだと心底感じているところだ。ピアニストのソロアルバムではあるけれど、すべての楽器が生き生きと、アルバム全体の音作りを担っており、速いとか難しいとかそういうのではない、演奏の熟練度の凄さ(でもそう感じさせない)凄いアルバムだと今は理解している。

の友人が教えてくれなくても、このアルバムをいずれ知ることになったかもしれないが、とにかく数十年たった今、その友人に最大の感謝の言葉を述べたいと感じているところなのだ。

■最近このアルバムの曲に合わせてギターを弾いてみましたが、なんかチューニングが、と思ったら、A=442Hzあたりで録音(調律)しているみたいですね。今更ですが…


■Rainbow Seeker /Joe Sample

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KYLYN LIVE
渡辺香津美
日本コロムビア
2017-07-19



2年程前だろうか、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の 1979年8月4日にロサンジェルスのグリークシアターで行われたライブをYoutubeでよく見ていた。そのライブにはギタリストとして渡辺香津美が参加していて、当時、YMOにエレキギターは、「合うの? 合わないの?」って感じだったのだが、なかなかどうして「合うんですけど〜♪」

れも約40年以上前の1980年頃、HITACHIのオーディオのTVCMのBGMで渡辺香津美の「ユニコーン」(という曲)で使われてシングルカットされたので、レコード(シングル盤)を買った覚えがある。当時コピーしようとしたが、アドリブ部分はおろか、Aメロ、Bメロさえまともに弾くことができなかった。当時は、まだ日本のフージョン(というか日本のミュージシャン)にあまり興味がなくて、シングル盤の「ユニコーン」を買ったくらいでその後も外国の音楽ばかり追いかけていたからそれ以来ずっと弾けずにいた。で、YMOから渡辺香津美の流れで、久しぶりに(ていうか40数年ぶりに)「ユニコーン」を(アドリブ以外)コピーしたりしていたら、「ユニコーン」の収録されていたアルバム「TO CHI KA」の参加ミュージシャンが、ニューヨークの名立たるミュージシャンだったこともあって、全曲を聞いてみたくなりCDを買うことにした。また、その前のアルバム「KYLYN」の参加メンバー(こちらは日本のスタジオミュージシャン)も凄いミュージシャン達で、その後発売されたKYLYNバンドでのライブを収録した「KYLYN LIVE」を同時に買うことにした。

あ、大体ライブ盤といえば2枚組ということで「KYLYN LIVE」も2枚組なのだが、特に2枚目なんかは「坂本龍一」・「矢野顕子」色が強くて、渡辺香津美のリーダーアルバムというよりはKYLYN BANDのライブ盤ととらえた方がよいのかもしれない。そういうこともあって多分発売当時にこのライブを聞いても、前々回のブログで書いた松岡直也のライブ盤の時と同じように、あまり感銘を受けなかったかもしれない。今やっと、ずっとずっと遠回りをしてやっと聴ける耳を持てたということかもしれない。ありきたりな言い方だが、今聞いても古臭さは全然感じず、最近発売された新しいCDを聞いている感覚なのだ。(といいつつ、当時流行っていたウェザー・リポートだったりラリー・カールトンを意識しているようなところもあるにはあるのだが)

うこうしているうちに、私の青い時代からの記憶の人たちが鬼籍に入り、こうやって古い音源で名盤といわれる音源をタイムカプセルのように発掘するのも老後の楽しみともいえるが、時の流れを感じずにはいられない、多分この年にならないとわからないであろう何とも言い難い感情が芽生えてくるのを感じているのだ。

■渡辺香津美「KYLYN LIVE」
<参加ミュージシャン>
渡辺香津美(Gt)、坂本龍一(Key)、矢野顕子(Pf & Vo)、 小原礼(B)、村上“ポンタ”秀一(Dr)、ペッカー(Perc)、向井滋春(Tb)、本多俊之(A.Sax , S.Sax)、清水靖晃(T.Sax)

■渡辺香津美「TO CHI KA」
<参加ミュージシャン>
渡辺香津美 (Gt)、マイク・マイニエリ(Vib)、ケニー・カークランド (Key & Pf)、マーカス・ミラー(B)、トニー・レヴィン(B)、ピーター・アースキン(Dr)、スティーヴ・ジョーダン(Dr)、サミー・フィゲロア (Perc)、ウォーレン・バーンハート (Synth & Key)、マイケル・ブレッカー (T.Sax)、ジョー・キャロ (Gt)

■イエロー・マジック・オーケストラ「ライブ・アット・グリークシアター 1979」
<参加ミュージシャン>
細野 晴臣(Key & B)、坂本龍一(Key)、高橋ユキヒロ(Dr)、松武秀樹(Prog)、渡辺香津美(G)、矢野 顕子(Key)

TO CHI KA
渡辺香津美
日本コロムビア
2017-07-19



ライブ・アット・グリークシアター 1979
YMO
アルファレコード
1997-03-26

高橋ゲタ夫

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日書いた松岡直也(グループ)のライブ盤、WELCOME。この音源は1983年の新宿ピットインでのライブとスイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルのライブの2本立てだった。そのうちのモントルー・ジャズ・フェスティバルのライブはヨーロッパ各地で放映されたらしく映像で残っていて、今はBDやDVDが販売されており観ることができる。YouTubeでもその映像が上がっており、それを見つけて、いまだ興奮が冷めやまない限りなのだ。

テン独特の乗り、前に突っ込んだ3オクターブのフレーズの松岡直也の音もさることながら、ベーシストの高橋ゲタ夫のテクが凄くて、私がこのアルバムを聴き始めたころは、ベースの音を含めて全くと言っていいほど個々の音(の良さ)を聴けてなかったんだなとつくづく思う。多分今まで見た誰よりも凄いベーシストの一人だ。こんなベーシストが日本にいたなんて…。
なんか、とてつもないフレーズを笑いながら弾くものだから、最初は気色ワルと思ったのだが、いやいやとんでもないことを弾いてるぞと目が離せなくなってしまった。

層に挙げたのは、そのモントルー・ジャズフェスティバルでのライブ映像だ。個々の楽器のクライマックスが聴けてお気に入りのナンバーでもある。是方博邦のレスポールや松岡直也のCP80もいい音がしている。





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