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カテゴリ:楽器:アンプ

想像は現実となる?

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前(2005年11月)、このブログで「USB端子の共通のアダプターがあればいいみたいなことを書いた(この言い回しばかりだが…)。今現在、iPodとSONY α6000は同じアダプターで充電している。携帯電話もこれで充電しようとすればできないことはない。USB端子から充電する(できる)コンピュータ関係の電化製品が増えたとはいっても、私の考えていた状況にはまだなっていない。

れはそうとして、また同じ言い回しだが、以前(2008年7月)、このブログで「アンプシミュレータとD級アンプを使ってエフェクターのように持ち運べるギター(パワー)アンプがてきたら」みたいなことを書いたが、やっとそんなようなものがでてきた。それがVOX/MV50だ。詳しくは下記のニュースなどみていただくとして、やっとそういう時代になったかと少し嬉しく思う。
http://www.digimart.net/magazine/article/2017011302363.html

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て、このアンプ、アンプシミュレータではなく、新世代真空管としてKORG(コルグ)が開発したNutube(ニューチューブ)という技術(というか部品)を使っている。これまたこのブログを長期間においてサボっていた間に、開発されたものたが、早くこれを使って(従来の大きさからいえば)超小型のギターアンプを作ってくれないものかと待ち遠しく思っていたところなのだ。それがやっと現実化した。ヘッドホンでもモニターできるということなので、家の練習でもスタジオやライブ本番と同じように真空管サウンドを堪能することができそうだ。しかも値段は25000円程度とギターアンプのヘッドとしてはかなり安く抑えてきた。これはバカ受けの予感。ただKORGはNutubeを自社だけでなく、幅広い利用を促しているだけに、他社からのNuTubeを使用したアンプなりが出てくるに違いないので、それを待つのもいいかもしれない。

がVOX/MV50の3つのバージョンの中から選ぶとするなら"AC"かな… というのもジョン・スコフィールド御大がAC30を使っているし、音の好みとしても基本はクランチ系で使いたいから… あ、でも今あるアンプのように歪み方を選べる2ch方式のも現れるかも。

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D級アンプは、増幅するのに電力ロスの少ないパルス波に変換するため、音声信号にパルス幅変調(PWM)を行う。D級アンプを調べているうちに、PWMを行って何かをコントロールするのはD級アンプに限ったことではないようだということがわかってきて、そちらにも興味がわいてきた。

つもながら詳しいこと(を知りたい方)は他で調べていただくとして、エアコンの室外機のモーターや電車の駆動用モーター(の回転数やトルク)を制御するのに(同じ種類、違った種類、またはそれらの複合的な)パルス変調が使われているということだ。特に最近の電車の場合、VVVF制御といわれるPMWより進化した方式を用いている。

まに「インバーター」という言葉を耳にするかもしれない。インバーターとは、交流電力を直流電力に変換する装置をコンバーターというのに対し、直流電力を交流電力に変換する装置のことをいう。インバーターという言葉自体はパルス変調とは直接関係ないが、交流電力(家庭用電源、架線からの電力)を一度直流にして再度交流に戻すとき、パルス変調で周波数やパルス波のデューティー比(一定時間における0と1の割合)を任意に変えて、モーターの回転数やトルクを制御するので、「インバーター」と名がつけば、大抵パルス変調を行ってモーターの回転数を制御しているはずだ。もちろん、こちらの方が直流電力で抵抗器による電力を調節して直流モーターの回転数を制御するよりずっと消費電力が少ない。もちろん、近未来において主流になるかもしれない電気自動車のモーターも、インバーターと電力のパルス変調による制御が行われているはずだ。

に、電車の加速時、減速時において「プーーーン、プーーーン」と音が変わっていくのは、このパルス変調を行っているために聞こえる音(雑音?)ということだ。

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声信号をパルス波に変換して増幅することをD級増幅、D級増幅を使ったアンプをD級アンプという(デジタルアンプと表示されることもある)。その省エネ、小型という利点を生かして、実は既にあちらこちらに存在している。MP3プレーヤーのヘッドフォンアンプや、携帯電話のスピーカーもそうだし、カーステレオも主流になりつつ(いやもう主流か)ある。とにかく、D級アンプの特徴を生かしたものが実はあちらこちらに出回っているのだ。

、D級アンプの存在を知った時、ああ、楽器用のアンプの世界でもD級を採用して小型で省エネのアンプが出てくるんだろうなと想像していた。それどころか、D級アンプでギターアンプを作ったなら、スピーカーボックスを含めなければ、100Wクラスのアンプをコンパクトエフェクターのサイズにパッケージングできるのではないかと思ったくらいだ。最近のデジタルマルチエフェクターのギターアンプのシミュレーションが優れてきたってこともあるので、そういった場合、一般的なギターアンプの特徴は逆に邪魔になるので、それを省いたよりオーディオ的なものの方が良いのではないか。さらにその逆、D級アンプにそういう有名どころのギターアンプの特徴をわざと反映できれば、そういった区別で販売できるかもしれない。例えば、マーシャルの1959HEADがコンパクトエフェクターサイズで販売されるとか…。

ちろん、そのアンプからスピーカーへのケーブルの引き回しの確実性とか問題はあるだろうけど、将来的には、昔ながらのアンプももちろん残りながら、そういったアンプも出てくるに違いないと思うのだ。

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は、0と1との間に任意の値をもつ音声信号をその波形のまま増幅しようとすると無駄な消費も出てしまうが、0と1の中間値の無いパルス波に変換することができれば(加えて、増幅後に変換前の波形に忠実に再変換できれば)、音声信号も消費電力に対して効率よく増幅できる訳で、そうすると従来のものより省エネで、小型、大出力のものがつくれるということになるということなのだ。

の可聴域は、周波数でいうと一般的には20Hzから20kHz程度といわれている。オーディオCDで扱える音声信号の周波数は22.05kHzまで(理論値、サンプリング周波数44.1kHzの1/2)なので、ちょうどその領域を網羅している(というかその可聴域から計算し規格された)が、最近では人は可聴域以上の周波数の変化も音質の変化として捉えているとのことで、ブルーレイの規格だと96kHzまで(サンプリング周波数192kHzの1/2)とオーディオCDより倍以上高くなっている。…とちょっと横道に逸れてしまったが、それだけの周波数の波形を0と1のパルス波に変換し、さらに逆に再変換しても元の波形と違わない(歪まない)ようにするためには、扱う周波数のさらに何倍(〜数十倍?)の周波数を扱える(周波数特性の優れた)トランジスタ(またはIC)が必要なのだが、パソコンのCPUがそうであるように(パソコンのCPUよりかなり低いが)高周波に優れたトランジスタが出てきて、それが実現(それも安価で)できるようになった。

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単にいうと、例えば、0〜10までの値をその100倍の0〜1,000に増幅するのがアンプといえる。ギターのピックアップで拾った微量の電気信号を耳をつんざくほどの音量にできるのも(パワー)アンプがあるからなのだ。この増幅について、仕組みを詳しく述べると相当長くなってしまうので省くとして、何通りかの方式(増幅の仕方)があり、それらにはA級、B級(AB級も含む)、C級、D級という名前がついている。一見、等級のようだが、方式の違いを区別しているだけだ。ギターアンプやオーディオアンプ、アンプと名のつくものはそれぞれどれかの方式で信号なり何なりを増幅している。ギターアンプは、ほとんどB級(AB級)が主流だが、より忠実に音が再現できるとかでA級も高価だが結構ある。オーディオアンプも似たようなものだろう。これら(A級、B級)は、音声信号を(上げたり下げたりする)波形としてそのまま増幅するが、増幅するトランジスタ(ICもトランジスタを使った集積回路)の性質上、波形の増幅するには、ある波形を除いてエネルギーの無駄が多くなる(電力を食う、省エネでない)ということなのだ。

ランジスタの特徴として、そのトランジスタの扱える出力レベルの最低値を0、最高値を1としたら、その中間地点の任意の値(0.5とか0.7とか)に増幅する場合、その値と1との差は熱エネルギーとして消費されてしまい、そういう中間地点の存在する波形を扱う時、とても効率が悪く(だから、RAMPAGE R20 や Edition Blue 15-R のパワーアンプICにはその熱を逃がすための大きな放熱板がついている)、逆に中間値のない0か1かどちらかという波形を扱えば効率良いということなのだ。この0か1かというのを思い浮かべるとデジタルを思い浮かべるが、それを波形でいうとパルス波ということになる。トランジスタが0と1との中間地点が存在するそれ以外の波を増幅する時に比べて、パルス波を増幅する時は格段に省エネになるということなのだ。

波形の種類

2番目の波形(Squareと表示)が、パルス波の一種で方形波という。
他の波形には1と0との中間地点がある。


■若干改訂しました。

 アンプをいじる(閑話休題/その2)

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ハンドマイクのパワーアンプIC事場のハンドマイクを使っていて「そういえばこれにもパワーアンプ入っているわな」ということで、清掃がてら分解してみた。画像のようにDIP16ピンパッケージのIC、TEA2025Bというパワーアンプが使われている。資料によれば、モノラルアンプとして使う時(ステレオアンプとしても使える)、9V電源において標準4.7Wの出力が得られるということだ。ハンドマイクだから、メガホン状の筒から出る音は、音楽を聴く(鳴らす)ためではないので、やはりそれなりの音で周波数特性も狭そうだが、結構大きい音が出る(そりゃそうだ)。

のところ、ギターアンプに関わらず、拡声装置のIC(パワーアンプ)に興味を持ち始めているのには、それなりの理由がある。そのひとつは、仕事場の窓口で、クリアのアクリルボードをはさんでのお客さんとの会話に拡声装置が必要だと思い、自作しようと思ったから。結局、パソコン用(チャット用)のマイクスタンドと卓上アンプ内蔵スピーカーで事足りたので、自作はしなかったのだが、もう一つの理由が実は重要で、これからある種のギターアンプ(またはベースアンプ)が出てくるに違いない(というかある意味もう出ている?)という予測のもと、そういうギターアンプを自作できないかと考えているからなのである。

アンプをいじる(閑話休題)

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DAEWOOのコンデンサROCKTRON RAMPAGE R20の回路に使われている電解コンデンサは、韓国のDAEWOO社製。で、Hughes & Kettner Edition Blue 15-Rの回路に使われているのは、これも韓国のSAMWHA社製ということが判明。主にパソコンの電源、ビデオカード、周辺機器、汎用パーツ等に使われているということだ。DAEWOOといえば、日本人もよく知る韓国の大会社だが、SAMWHAといっても、なんて読むのかもわからない。ただ、日本のコンデンサメーカー、ニチコンの合弁会社ということなので、信頼性は高いのだろう。

SAMWHAのコンデンサ、これらを日本のメーカーのオーディオ用に変えたら、やっぱり音は良くなるのだろうか。15-Rの音に関しては、申し分ないというか本当に満足しているので、まずそのつもりは無いが、R20の音は独特の色付けがなされているように聞こえて気に入らないので、まずは変えてみるのも手かもしれない。が、やっぱり、根本的な定数の見直しから始めないと…。

100円スピーカーボックス

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100円スピーカーボックス

前は、音楽を聴くのにある程度の機材のクオリティは保ちつついたのに、現在に至ってはヘッドフォンさえ良ければあとはどうでもよくなってきている。既存のオーディオセットも、CDのトレイは開かず、MDは新品のメディアさえ認識しない。ラジオがかろうじて聴けるが、結局CDはすぐiBookに落として、iBookかiPodで聴くくらいだから、ヘッドフォンさえ良ければそれで良いということになってしまった。

100円スピーカーボックスのユニット


日、近所の100円ショップに立ち寄ったときに目にとまり、小さいスピーカーボックスを買ってきた。手のひらサイズのギターアンプキット(386アンプ)に使われていたスピーカー(ユニット)と同じ大きさのものがこちらにも使われていて、早速分解してみた。386アンプは8Ωの0.3W出力で、こちらは16Ωの0.25W出力だ。音響機器とつなぐジャックがステレオタイプなので(スピーカーは1つ)iPodにつないで聴いてみるが、寝る前に枕元において聴くくらいの音量なら十分だ。音質は100円(実際は105円だけど)ということを考えると、バスレフも曲がりなりについているし、充分なんじゃないだろうか。とにかく、BGMとして音楽を聴くという行為に対して音質のクオリティはどうでもよくなってきている。

アンプをいじる(Hughes & Kettner EDITION BLUE 15-R)

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っと前に、お店の生BGMのお仕事でクリーンな音で演奏するのに本当に良い音で気分よく信頼して使っていたと書いた。で、別のギター・アンプ、ROCKTRON RAMPAGE R20の回路を分析していて、同クラスのアンプなのにこれほどまでに音が違うのはなぜなのか調べてみたくなった。で、RAMPAGE R20の回路の分析を半ばにして、Edition Blue 15-Rを分解してみた。

Edition Blue 15-R の基板

解してみると、よく似た基板ではある。同じところといえば、トーンコントロール部が共通のクリーンとオーバードライブの2チャンネルをプッシュスイッチで切り替える方式、トランジスタを一つも使わず、主にオペアンプIC、パワーアンプICで構成されている回路といったところか。

NJM4558DDと1N4148っているところといえば、オペアンプICが、R20は072D、15-Rは4558DDで、ディストーションを得るためのクリッピングダイオードが、R20は2色発光のLED、15-Rは1N4148(汎用小信号高速スイッチング・ダイオード)となっているところ。また、電解コンデンサが、R20はDAEWOO(大宇)、15-RはSGと標記されるどこのかわからないメーカーのものだ。


LM1875T白いのは、R20は14W出力のパワーアンプIC(TDA2030)を使って20W出力としているのに対して、15-Rは20W出力のパワーアンプIC(LM1875)を使って15W出力としているところ。やっぱりパワーに余裕を持って設計しているせいで音が良い(クリアな)のか?

(画像は、すべて Hughes & Kettner Edition Blue 15-R のもの)

ギターアンプをいじる(ROCKTRON RAMPAGE R20)/その5

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R20の回路図(6/18)

板の裏と表の投影図をプリントアウトし、それを見ながら回路図を書いている。毎晩、ちょっとずつ、本当にちょっとずつ。まだ途中だが、後はトーンコントロール部だけなので、簡単(多分…)だと思うが、なんかしっくりこない。多分間違ってる。見直さないといけないね…。

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