2017年07月20日

●中・韓にはなくて日本にだけある「陽明学」について一言


◆ケント・ギルバート氏や石平氏が、日本における「日本陽明学」の存在をお知りになられるなら、日本人が何故「思いやり」と「正義」を大切にする国民であるのかを了解されるに違いない。

 ケント・ギルバート氏と石平氏に共通するのは、儒教悪玉説である。そこまでは、私も共感納得するのだが、そこから先が問題。
 日本も、中・韓同様、特に江戸時代には儒教を国教化してきた経緯がある。だが、日本の場合は、中・韓のように
「朱子学一尊主義」
 ではなく、江戸初期から、朱子学の対抗馬と言っても過言ではない陽明学を積極的に受け入れて、「日本陽明学」として発展させて今日にまで至っているのである。
 その事は、特に幕末・維新期の陽明学ブームが、日本の近代化を可能にしたという事実が物語っている。そしてこのことは、わが国のみならず、海外の専門家たちも認めてきたことなのだ。
 ケント・ギルバート氏や石平氏が、日本における「日本陽明学」の存在をお知りになられるなら、日本人が何故「思いやり」と「正義」を大切にする国民であるのかを了解されるに違いない。
 中・韓になくて日本にだけある陽明学について一文を、と思うのだが、この酷暑も手伝っての体調不良から、なかなか筆が前に進まない今日この頃である。

 昨年秋に脱稿した『日本陽明学の祖・中江藤樹(仮)』(三五館)の編集作業がスタートした。本書の執筆にとりかかったのは、実は今から7年ほど前のことになる。その後、肝炎が進行し、肝硬変に至っていたのだが、そうとは知らず酷い倦怠感に悩まされるという体調不良の中、筆が遅々として進まず、幕末の志士と陽明学をテーマにした『志士の流儀』(教育評論社)を5年ほど前に刊行させて頂いて、中江藤樹の評伝の執筆は何度も中断を余儀なくされてきた。
 そして、昨秋、やっと脱稿にこぎつけたというわけである。パソコンに向かってかってキーボードは叩けなくても、中江藤樹の資・史料に目を通す努力は怠らなかったつもりだ。
 つまり、『日本陽明学の祖・中江藤樹(仮)』の執筆には約5、6年余かかったことになる。その間、陽明学の実践体得にも努めてきた。というわけなので、手間暇かけただけの内容には十分なっていると思っている。
 中江藤樹は、江戸時代中期には「近江聖人」と称された。聖人と称された日本人は、中江藤樹を置いて他にはいない。
 そんな中江藤樹が現れなければ、今の日本はなかったのである。このことは、秋に刊行が予定されている拙著『日本陽明学の祖・中江藤樹(仮)』をご一読いただければ、必ずや分かって頂けると確信している。

 私の体調は、未だ良くない。そういう意味では、本書が遺作になるかもしれない。

////////////////////////////////////////////////////////////////////////

【書評】中国から影響を受け、「中華」を殺して成長した国・日本

 日本のお隣の国といえば、中国・韓国・北朝鮮。この3つの国は、なぜ日本とうまくいかないことが多いのでしょうか。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』で編集長の柴田忠男さんが紹介しているのは、中国出身で2007年に日本国籍を取得した評論家・石平(せきへい)さんの著書。日本が近代文明を手に入れられたのは、うまく「中華」文明を取捨選択したから? 一体どういうことなのでしょうか?

 石平『なぜ中韓はいつまでも日本のようになれないのか』を読んだ。副題は「わが国だけが近代文明を手にいれた歴史の必然」。東アジアの近隣同士なのに、中国は現在でも専制独裁の前近代的国家のままである。韓国・北朝鮮は到底一人前の近代文明国家とは呼べない。これが事実である。
 「どうして日本だけが近代化に成功し、中国も朝鮮も失敗したのかという大問題を、それぞれの国々の歴史と伝統を手がかりにして、文明史の視点から解き明かしていく」という前人未踏の大仕事を成し遂げたのは、誰よりも中国を知る人・石平、中国四川省西都市出身、2007年に日本国籍を取得した評論家だ。
 日本の近代化と中国・朝鮮半島の近代化とでは、どこが決定的に異なるのか。日本の近代化は江戸時代に始まり、猛烈に西欧に学んだ明治時代で完成した。中国・朝鮮は近代化を頑なに拒み、西欧に学ばなかった。国家の上層部が中華思想の虜となって、西欧文明を無視するか、強烈な拒絶反応を示したからだ。
 中国の政治システムの基本は、絶対主権者としての皇帝、皇帝の手足となって土地と人民を支配する官僚、官僚を選抜する科挙制度という三点セットであった。これを正当化するイデオロギーとなるのは、儒教とその発展形である朱子学である。このシステムをまるごと導入したのは、高麗時代以来の朝鮮半島だ。
 この一元化構造は官僚層による凄まじい汚職、腐敗をもたらす。彼らの民間に対する徹底的な収奪の伝統はいまも健在である。官僚の知識と教養の中核となる「四書五教」62万字は、産業化・近代化を生む土壌としての「科学の精神」が入り込む余地がない。なぜなら「論理的思考」と「実証的考察」が殆どないからだ。

・日本は近代国家への成長過程で、賢明な取捨選択をした

 中国と朝鮮は、結局「中華文明の毒素」によって、未来への可能性を殺されたということになる。日本も中華文明から多大な影響を受けたが、慎重な取捨選択を行ない、主体的かつ賢明な判断をした。その結果、明治時代において、日本はこのアジアでいち早く西欧と肩を並べる近代文明国家になったのだ。
 結局、「中華」を殺したことで近代への道を切り開いたのが日本であり、「中華」というものに「自家中毒」して、アジアにおける近代化の失敗国家となったのが中国と朝鮮であったのだ。そしていまに至るまで、それが変わらない「東アジア」の現実なのである。
永遠に日本のようにはなれないだろう。
 21世紀になってからも、中国共産党政権は、先進国の資金や技術は何の躊躇もなく貪欲に吸収する一方、西洋文明の核心部分となる自由や民主の価値観を頑なに拒否する姿勢を貫いている。この国の「近代文明国家の建設」は、夢のまた夢なのである。
 朝鮮半島も同様であり、もはや捨て置くしかないだろう。
 日本のご先祖様はなんという賢明な選択をされたのだ。養分は吸収し、毒素は容赦なく捨て去る「中華殺し」の文明づくりという、いままで聞いたことのなかった歴史解釈には心底から感動した。内容は副題の通りである。誇るべき日本、日本人に生まれて本当によかった。歴史書に涙するとは初めてであった。
           編集長 柴田忠男
image by: Shutterstock(2017.07.14 217 by 『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』 )

_SX339_BO1,204,203,200_ 石平


にほんブログ村 哲学・思想ブログ 東洋思想へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ

ランキングに参加しました。
クリックしてください。




akio_hayashida at 19:48|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 陽明学 | 歴史

2017年07月16日

●大手メディアが絶対に報道しない「ニュース女子」での議論には、耳を傾ける価値がある!

◆大手マスコミが、単なるプロパガンダと化してしまっている作今、信用できるのはこのニュース番組だけと言っていい。

 もしかしたら、夏バテなのかもしれない。
 このところの猛暑に、ブログを書く元気も消え失せてしまっていた。
 数日前から、野菜を取るように心がけて、何とか気力が回復したように思える。
 久々にブログに投稿させて頂いたが、今回は、毎週楽しみに見ているニュース番組「ニュース女子」(TOKYO MX)についてである。

「ニュース女子」は、本当に見逃せない番組だ。今では、妻も見るようになった。大手マスコミが、単なるプロパガンダと化してしまっている作今、信用できるのはこのニュース番組だけと言っていい。
 勉強になるうえに、面白いときている。

◆「トランプ大統領は、今までの支配階級ができなかったことをやろうとしている大統領なんで、叩かれるのは当然」

 さて、これは7月3日(月)放送の同番組からの文字起こしである。全編と言いたいところだが、さすがに文字起こしするその時間がない。ほんの一部だけだが、ぜひ、ご一読願いたい。いずれ、ネット上にアップされるはずなので、そのときにでも全編ご覧頂きたい。〔 〕( )内は筆者註。

藤井厳喜(ふじい・げんき。国際問題アナリスト・評論家)「〔「ニュース女子」の女子の〕皆さんは、ものの見事に米のメイン・ストリーム・メディアの情報操作に騙されている、乗せられている。日本のマスコミも、ほぼそれを垂れ流しにしてるから、〔トランプ大統領に関して〕そう印象を持つのは・・・・、そういう〔マイナスの〕印象をもたせるように彼らはやっているのだから。
 トランプさんが、主流メディアと闘っているのは確か。
 今までのエスタブリッシュメント(支配階級)と言いますか、それは〔トランンプ大統領が所属する〕共和党の一部も含めてですね。〔彼ら支配階級が〕できなかったことをやろうとしている大統領なんで、叩かれるのは当然」

◆「メインのメディアがトランプさんと敵対しているから、これが増幅機能の機械になっちゃってるから、何でも怪しい怪しいってなるんです。それを日本のメディアがキャリーするから、我々のイメージもそうやって・・・」

藤井厳喜「フリンは、ロシアとの関係で辞めたんじゃないんですよ。ロシアの人達と連絡を取っていたのは確かなんです。だって、次の大統領補佐官ですから、当選してからホワイトハウスに入る前の間に、次の外交政策の準備を進めるのは当たり前こと。で、ロシアと話をしていた。  
 ただ、フリン氏は、それが公になるとまずいと思って、ロシア側と、特に経済制裁の解除については話をしていませんと、仲間に嘘をついちゃったんです。トランプさん、副大統領にも嘘をついちゃったので。それはまずいというので、彼は辞任をせざるを得なくなったので、別にトランプさんが当選した後で、大統領府に入るまでの間にロシア側と連絡を取るのは当たり前のことで、誰もがやってることで、これ全然違法行為ではありません。
 これ、日本の加計学園問題と非常によく似ているんですよ」
末延吉正(すえのぶ・よしまさ。ジャーナリスト・東海大学教授)「総理の忖度(そんたく)があったとか、指示があって問題だとか、朝日とかが書くじゃないですか。
 そんなの、戦略特区で、岩盤規制で政策やるんだから、総理が指示するに決まってるじゃない。それ、あるとかないとか、ないとかいうからおかしくなって、話が混線してるだけで・・・」
百田尚樹「今、話聞いてたら、全部イメージ操作ですよね。怪しく見えるでしょって、〔そんな〕カードをいっぱい出してるんですよね」
末延吉正「要するにメインのメディアがトランプさんと敵対しているから、これが増幅機能の機械になっちゃってるから、何でも怪しい怪しいってなるんです。それを日本のメディアがキャリーするから、我々のイメージもそうやって・・・」

◆「クリントン財団は、いっぱいお金をもらってたんですから、チャイナから」

藤井厳喜「クリントン財団は、いっぱいお金をもらってたんですから、チャイナから。・・・(中略)・・・クリントンは、国務長官のとき、実際に、自分がやることをやって、ある国にサービスしたら、その国からクリントン財団にお金が入ってるって、実際上の贈収賄みたいなことをやっていたのに、これが問題にされないということは非常に大きな問題」

19983996_1416377995104748_2598878268602489201_o ニュース女子

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 東洋思想へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ


ランキングに参加しました。
クリックしてください。




akio_hayashida at 15:22|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | マスコミ

2017年06月25日

●最近のマイ・ブームは、ストーム・ラージが唄う「アマンド・ミオ」。


◆アラン・ロバーツとドリス・フイッシャーによって書かれたこの歌の一部が、映画「ギルダ」の中で歌われたが、運命の女ギルダを演じるリタ・ヘイワ―スの口パクで、アニタ・ケント・エリスによって歌われた。

  私の近況。
 毎日、日課のようにして聞いている歌手の唄がある。
 歌手の名前は、ストーム・ラージ(Storm Large )、曲は
「アマンド・ミオ(Amado mio)」
 という。
 一日に何度も聞いてしまうのは、モチベーション・アップ、つまりやる気を鼓舞する為である。そして文字通り、私はこの曲と歌手の唄声から元気を頂いている。

 曲名「アマンド・ミオ」を、日本語訳にすると、
「私の愛しい人」
 となる。
 歌詞の内容は、よくあるラブソングだ。
 今では、この邦題から、夫である歌舞伎俳優の市川海老蔵に「愛している」とひとこと言って亡くなったという夫人の麻央(34歳)さんの事をつい思い出してしまう。
 彼女の死は、市川海老蔵の演技に迫力をもたらしたようだ。

 「アマンド・ミオ」について、ウイキペディアにはこうある。
"Amado Mio" is a song from the classic 1946 film noir Gilda, written by Allan Roberts & Doris Fisher. The piece was mimed by Rita Hayworth and sung by Anita Kert Ellis.

 和訳:「アマンド・ミオ」は、古典的な1946年のフィルムノワール
「ギルダ」
 からの歌である。
 アラン・ロバーツとドリス・フイッシャーによって書かれたこの歌の一部が、映画「ギルダ」の中で歌われたが、運命の女ギルダを演じるリタ・ヘイワ―スの口パクで、アニタ・ケント・エリスによって歌われた。

 映画『ギルダ』(Gilda)は、1946年に公開されたチャールズ・ヴィダー監督の白黒映画で、グレン・フォードやリタ・ヘイワースが出演している。リタ・ヘイワ―ス(1918〜87)と言えば、マリリン・モンローが登場する迄のアメリカのセクシー女優である。彼女は、5回の結婚歴があり、そのうちの一人が世界的な映画監督オーソン・ウェルズであった😊。
 リタ・ヘイワ―スは、ギルダを演じたことで一躍セックス・シンボルとして人気を博し、映画女優としての仲間入りを果たした。そして、68歳で亡くなっている。私はいま65歳なので、つい気になってしまうのだ(-_-;)。

 余談ながら、フィルム・ノワール (film noir) について😊。
 フィルム・ノワールとは、
「虚無的・悲観的・退廃的な指向性を持つ犯罪映画 を指した総称」
 のことで、
「狭義には、1940年代前半から1950年代後期にかけて、主にアメリカで製作された犯罪映画を指す」
 とウィキペディアにある。

▼リタ・ヘイワ―ス「ギルダ」より



◆下町のおてんば娘のようなストーム・ラージの品の無さが良い

 曲はもちろん良いのだが、私に言わせて頂けるなら、ストーム・ラージという歌手の情熱的な歌だからなお良いのである。
 ストーム・ラージが人名だという、それも女性の名前だというのにも正直驚いた。
 ウィキペディにこうある。
 Storm Large (born Susan Storm Large, June 25, 1969) is a singer, songwriter, actor, and author. She attracted national attention as a contestant on the CBS reality television show Rock Star: Supernova.
For many years solely a rock artist, in recent years she has branched out into the theater and cabaret world. A resident of Portland, Oregon, she currently balances performing with her own band in venues around the country and touring with the Portland-based band Pink Martini around the world.

 意訳:ストーム・ラージ(スーザン・ストーム・ラージとして、1969年6月25日に生まれる)は、歌手、ソングライター、俳優、著述家。
 彼女は、CBSのリアリティ・テレビジョン・ショウ「ロック・スター」で、国中の注目を浴びた。超新星。彼女は、長い間、ソロのロック歌手として、キャバレーや劇場で活躍して来て今日に至っている。
 ポートランド(オレゴン)に住んでいる。彼女は現在、米国中の彼女自身のバンドとともに演奏活動を行いながら、ポートランドに拠点を置くバンド、ピンク・マルティー二のゲスト歌手の一人として世界ツアーに参加している。
 
 と、ここ迄書き進めてきて驚いたことがある。
 なんと、今日、6月25日は彼女の誕生日であった(◎_◎;)。
 不思議な縁を感じるので、この記事、今日中に書きあげることにした。

 ストーム・ラージは、今年47歳である。
 レパートリーが、ロック、メタル、ジャズとあるように、ロックやメタルを唄うときの彼女は、タンゴの「アマンド・ミオ」を唄っている時の彼女とはまるで別人で、その事を裏付けるように、彼女の背中の、首の真下と腰から下には刺青が入っている。このことは、動画でも確認できる。
 この曲を歌うときの、下町のおてんば娘のようなストーム・ラージの品の無さが良いのである。
 
 この「アマンド・ミオ」という曲は、グレース・ジョーンズを筆頭に、いろんな歌手によって歌われている。
 以下は、歌詞。 
 
Amado mio, love me forever
And let forever, begin tonight
Amado mio, when we?re together
I'm in a dream world, of sweat delight
Many times I've whispered
Amado mio?,
It was just a phrase
That I heard in plays
I was acting a part.
But now when I whisper
Amado mio?,
Can't you tell I care
By the feeling there
Cause it comes from my heart
I want you ever
I love my darling
Wanting to hold you
And hold you tight
Amado mio, Love me forever
And let forever begin tonight
Written by Allan Roberts, Doris Fisher • Copyright c Universal Music Publishing Group

 今日は、朝から妻と二人で、現在高3の長男の進路のことで、北浦和の埼玉理容美容専門学校に出かけてきた。保護者説明会が開催されたのだ。

▼Amado Mio - Pink Martini with singer Storm Large



にほんブログ村 哲学・思想ブログ 東洋思想へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ


ランキングに参加しました。
クリックしてください。



akio_hayashida at 22:40|PermalinkComments(1) このエントリーをはてなブックマークに追加 芸術 | 日常生活

2017年06月16日

●野口五郎氏との出会い、黒澤明監督の事

◆「山中の賊を破るは易(やす)く、心中の賊を破るは難(かた)し」

 最近、つらつら思うこと。
 それは、まさしく、毎日が
「欲」
 との戦いだということです。
 13日(火)がそうだったのですが、何の前触れもなく、ある日突然、いつもよりも酷い倦怠感に襲われることがあります。もともと心筋梗塞や肝硬変などの持病がありますから、無理をしないように気を付けているつもりなのですが、やはり
「ここらで、ちょっと休もうかな」
 などの思いを敢えて振り払っては、身体を休めることなく、仕事や家事を続けてしまっているのです。
 当然、そうした行為が何日か続けば、少しづつ溜まった疲労がピークに達するわけです。
「山中の賊を破るは易(やす)く、心中の賊を破るは難し(山賊を打ち破るのはまだ易しいが、真鍮の賊、私欲を去ることは難しい)」
 とは王陽明の名言ですが、私のような凡人は、
「山中の賊を破るは難し、心中の賊を破るも難(かた)し」(『伝習録』上巻、『王陽明全集』「与楊仕徳薛尚誠書」)
 と言わねばなりません。
 楽していたら、悔いのない良い人生を送れないのは当然ですが、その逆の、頑張り過ぎも、やはり身体を壊すなどして、後悔することになります。
 休むより、仕事や家事をこなした方が、得だ、などという考えが、どこかにまだまだあるんですね。
 無理し過ぎて、それこそ私が倒れでもしたら、それこそ仕事どころの話ではなくなり、家族にも負担をかけてしまうというのに・・・。
 いつも、やろうやろうと思いながら、つい先送りしていて、今日(16日)何とかやれたこと。

・蚊帳を吊るための釘を、部屋(私の部屋と妻や子供たちが寝る)の天井近くの四方に打った。
・友人に送るボブ・ディランのレコードを、私のレコード・コレクションの中からやっと探し出した。
・友人に郵送する写真(娘の成人式の着物姿)を封筒にセット。

◆「野口五郎、好きなんだけど、46,12,21」

 久々にレコード・コレクションを手にしたのですが、懐かしいレコードを久々に目にしました。野口五郎氏のデビューアルバムで、そこには彼のサイン入り色紙も同封してありました。
 色紙には、
「野口五郎、好きなんだけど、46,12,21」
 と記してありました。
 当時、原宿の24時間営業の「ユアーズ」というスーパーの裏手にある東(あずま)食品(株)の寮にいたのですが、寮から歩いて5,6分のところにある「ロンシャン」というスナックに通っていて、そこでお店のオーナー(若い姉妹)に紹介してもらったのがデビューして間もない野口五郎氏だったのです。
 その頃は、『青いリンゴ』を歌っていました。
 私は19歳だったかと記憶、彼は堀越学園の高校生でした。
 電話番号も教えてくれて、ときどきそのお店で会って話をするようになっていましたが、私が転居したちょうどその頃に、彼も急きょ転居してしまい、お互いに連絡が取れなくなったのです。
「先輩、仕事で、北海道に行ってきたよ。これ、お土産」
 そういって、焼きトウモロコシを買ってきてくれたりするやさしい青年でした。
 バレンタインで、チョコレートがたくさん送られて来て、押し入れの段ボール箱一杯入っているからと、チョコレートを持ってきてくれたこともありました。

◆「親父が自殺未遂で入院するので、今夜はそちらに行けない」

 この色紙をもらった翌日の1971年12月22日の夜のこと。
 近くのサパークラブにも時々出入りしていたのですが、そのお店のマスターから、黒澤明監督のご子息の黒パンこと黒澤久雄氏を紹介してもらえることになっていて、お店で待っていたときのこと。
 黒澤氏から電話があり、
「親父が自殺未遂で入院するので、今夜はそちらに行けない」
 とのことでした。
 その後、私は転居してしまい、お店にも行かなくなりました。

 そして、このときのことを後で知りました。
 黒澤監督は、前年の1970年(60歳)、資金捻出のために自宅を抵当に入れ、「四騎の会」制作で5年ぶりの新作となる初カラー作品『どですかでん』(山本周五郎原作)を発表していました。
 ですが、娯楽性よりも芸術性を重視した作風が観客に受け入れられず興行的に失敗し、1971年の暮れに浴槽でカミソリ自殺をはかったのでした。傷は首筋5カ所、右手6カ所、左手10カ所の計21カ所にも及んだといいます。
 黒澤監督といえども、大苦難の時期があったのですね。
 その後、『デルス・ウザーラ』(1975)、『影武者』(1980)、『乱』(1985)、『夢』(1990)、『八月の狂詩曲』(1991)、『まあだだよ』(1993)を撮るのです。
 もちろん、大の黒澤ファンの私です、映画館で全部見ました。
 黒澤監督は、1998年9月6日に脳卒中により永眠。享年88歳。

IMG_0481 野口五郎

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 東洋思想へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ


ランキングに参加しました。
クリックしてください。


akio_hayashida at 18:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 陽明学 | 映画

2017年06月09日

●「ニュース女子」の長谷川幸洋氏が暴露した第1次安倍政権と消えた年金問題の真実

◆「官僚と敵対するのではなく、また、官僚に操られるのでもなく、官僚を使いこなすこと」


 ネットのありがたみをつくづく思い知らされている今日この頃。
 私は、テレビでまともに見るのは「ニュース女子」くらいで、あとはネット上の「虎ノ門ニュース」「報道特注」などを見るのを楽しみにしている。
 そんな中から得た話題からである。
 安倍首相は、第1次安倍政権での失敗を通じて
「官僚と敵対するのではなく、また、官僚に操られるのでもなく、官僚を使いこなすこと」(田崎史郎『安倍官邸の正体』第1章)
 を学び、現在の長期政権を可能にしているのだという。
 安倍首相のやり方は、敵対でもなく、その逆のべったりでもないわけで、言い換えれば中庸と言っていいのかもしれない。
 たまたま、
「盪垣鞠掘慂言BARリークス』#24」
 をUチューブで見て、興味深い話を小耳にはさんだので、以下披露させて頂く。

 以下、東京・中日新聞論説委員で「ニュース女子」の司会者として有名になられた長谷川幸洋(ゆきひろ)氏による暴露話である。

◆「出来もしないのに、とことんやるってことは、ダメだ、ということを、政権は、みんな学んでね、やれる事だけを、ちょっとやる、やれない事はやらない、っていうのが今の政権なんですよ」

長谷川幸洋(以下、長谷川)「2006年にできた第1次安倍政権の一番の根本の哲学は何だったかというと、
〈官僚主導ではもうだめだ、日本は・・・、政治主導に変えなきゃいけない。政治主導に変えるためには、霞が関の官僚組織を大改革しなきゃいけない。そのためには公務員制度改革だ〉
っていう政権だったんですよ。
そしたらそれに、霞が関官僚たちが猛反発して、
『そんなことやったら、倒閣運動が起きまっせ』
 って、脅かされたぐらいな政権なんですよ。
 で、はっきり言って、戦って勝つだけの実力もないまま戦ったから、負けてしまった。
 それは、何故。具体的に言うと、消えた年金5000万件問題ですよ。厚生労働省の中の社会保険庁、消えた年金問題の本当の話というのは何かというと、あの時、社会保険庁というものを日本年金機構に衣替えしようと思ったんですよ。ところが、衣替えだけ、看板の付け替えだけだったら意味がないから、政権は、大リストラもしようと思ったんですよ。
 当時13,000人職員いたけど、これを10,000人以下にしようと思った。だからみんな首ですよ。
 そしたら社会保険庁の労働組合が、
『俺たちを第2の国鉄にするつもりか!』
 と、
『そんなことは絶対に許さないよ。そんなことなら、政権もろともブッ潰してやる』
 と、この改革話を・・・、と言ってやった、自爆テロなんですよ」
高山正之「そうそう」
あすりん「え〜っ」
長谷川「つまり、消えた年金5000万件・・・」
高山正之「自分たちのやった嘘っぱちを全部出して、それで・・・」
長谷川「はっきり言うと、俺たちがどんなにでたらめだったのか、知ってんのか!」
あすりん「そんな(汗)」
長谷川「俺たちなんか、年金記録なんか、無いんだぞ。つけてないんだぞ」
あすりん「酷い」
長谷川俺たちのでたらめさは、俺たちが一番よく知ってるんだということを、当時民主党の長妻昭(ながつま・あきら)さんて方に、全部、水面下で、そういう情報を全部横流しして、それで長妻さんがその情報をもとに安倍総理を追及して
あすりん「そういうことだったんだ」
長谷川それで安倍政権の支持率が急降下。長妻昭さんは、年金の大スターになり・・・、それがその次の次に政権交代する遠因になるんですよ
あすりん「え〜っ」
高山正之「皮を切らせて、肉を切るみたいな、ね。結局、あんまり首切れなかったのね」
長谷川「そう」
高山正之安倍政権倒したけど、彼らの内は、ほんの1500人くらいしか、首にならなかった
長谷川「だからここの話ってのは、要するに官僚主導を政治主導に改めるっていうことは、正しいんですよ。正しいんだけども、それで、完璧に役人と戦いきるだけの実力が無いまま、突っ走ってしまった。それで足をすくわれて、〔第一次安倍政権は〕1年で倒れた、というのが2006年政権なんですよ
あすりん「そうなんですか」
長谷川「で、今の政権というのは、その反省の上に立っているわけです。
 で、ここが一番の肝なんだけど、要するに、出来もしないのに、とことんやるってことは、ダメだ、ということを、政権は、みんな学んでね、やれる事だけを、ちょっとやる、やれない事はやらない、っていうのが今の政権なんですよ。で、今の政権、何で長続きして支持率高いかというと、やれもしない事は、やらないんです。正しくても。正しいことはいっぱいあるけれど、本屋さんに行けばね、いくらでも書いてあって、こうすればいい、ああすればいいと書いてあるけど、正しくったって、出来もしなかったら、やらないんです。やれることだけ、1ミリでも2ミリでもちょっとだけやる、っていう政権なんですよ」

出典:盪垣鞠掘慂言BARリークス』#24
https://youtu.be/41nW6zw3uAg




にほんブログ村 哲学・思想ブログ 東洋思想へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ


ランキングに参加しました。
クリックしてください。



akio_hayashida at 04:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 
TagCloud
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: