July 13, 2020 22:02

Dance Until The Day I Die

久しぶりのブログになります。
本当は7/2にアップしたかったんですが、文章がまとまらずこんなにも遅くなってしまいました。

Yap!!!は去年8/2から始めた12ヶ月連続リリース企画を無事終えました。
N.I.L 1979のコウタくんが作ってくれたMVのおかげで充実した企画になりました。
結構長くなったミュージシャン人生の中でも初の試みでした。

振り返ってみれば、曲を作ってからリリースするまでの時間を早める事によって、その時のやりたい事を自由にやりつつ(通常は作品が完成してから約2〜3ヶ月後にリリースするものなので、こういうスピード感がある事をずっとやりたかった!)、残り6ヶ月のところで、この12ヶ月連続リリースのテーマ「本当にYap!!!でやりたい事を探す」を見つけられて嬉しかった。

ざっくり言うと、Yap!!!を始めた頃の音楽性とはだいぶ違う方向に現在は舵を切っています。

そもそもYap!!!の始まりはthe telephonesの活動休止中に、もう1度いわゆる世間で言われている「ディスコパンク」や「ダンスロック」をやろうというものでした。
そのつもりでベースの真也くんとドラムのかっきーに声をかけました。

なのでI wanna Be Your Hero EPからMonochrome / Bichrome EPまでそういう曲をメインにやってきました。

心に誓って言いますが、決してネガティヴな意味ではなくthe telephonesの活動が再開し始めた時にYap!!!の音楽性はこのままではいけないなと思いました。

理由はいたって簡単で、俺の中で同じカテゴリに入るジャンルの音楽のバンドを2つ同時にやるというのはシンプルに無理でした。
曲がとても作りづらいのです。
厳密に言うと同じカテゴリにいると「これはテレフォンズで、これはヤップ」という振り分けの判断が出来ないのです。

楽曲提供等のクライアントがいる仕事ならばパキッと作れるのですが、自分自身がどちらのバンドのメンバーでもある以上、健全な精神ではいられないなと思ったのです。

そう思い始めた時期にドラムのかっきーから「Yap!!!はこれでいきましょ」みたいな提案がありました。
普段からYap!!!は新曲を作る上でのリファレンスとしてプレイリストを作ってメンバー間で共有しています。

そのプレイリストの中でかっきーが選んだのはロック寄りではない、クラブでかかっているようなストイックなダンスミュージックでした。

そのダンスミュージックの中で更に自分たちの参考になったのは基本ソロアーティスト(一例、Four Tet、Bonobo、The Field、Caribouなど)で、ライブになるとサポートミュージシャンを迎えバンド編成でやることがある人達を参考にしました。

このかっきーからもらったアイディアはとても大きなヒントでした。
そのヒントを得て246以降の曲を書きました。

音源はなるべくストイックにサンプル等を用いて作って、家で1人ヘッドフォンとかで聴くような人に寄り添う「ベッドルーム•ダンスミュージック」だけど、ライブだとそれが生の音に差し変わって有り得ないエモーションを奏でて、観る人を泣き踊りさせて感動させる。
そんなバンドになりたいと心から思いました。
それこそがこれからのYap!!!が歩む道だと。

これだけ違う音楽をやる事が出来れば2つのバンドを同時に続けられるなと思い、とても嬉しい気持ちになったのを覚えています。

しかし、その弊害で生のベースサウンドというのはどんどん減っていきました。
シンセサイザーでのベースが主体になり、ビートを際立たせるためにシンプルなベースラインが増えていきました。
これは真也くんにとって楽しくない事だろうなと思いながらも、バンドの理想を達成させるために心を鬼にして曲を作っていく日々でした。

そしてコロナウィルスの影響で数々のライブが中止になり、先々の予定が立たなくなった時にオンラインミーティングを何度もしました。
その中でこれからの未来の話を3人で納得いくまで話をして真也くんはYap!!!を脱退する運びになりました。
ファンの皆さまや関係者の皆さまにいきなりのご報告になってしまった事をお詫びします。

俺は真也くんのベースが好きなのでこれからも色んなところでガンガン鳴らしていくのがとても楽しみです。
そして今まで支えてくれて本当に感謝しています。

そしてかっきーとの新生Yap!!!は2人編成になりましたが、これから更にヤバい音楽を作り、音楽でしか味わえない感動があるライブをしていきます。
もうブレません。
今作っている新曲も音楽愛に溢れたとても素晴らしいものが出来ているので楽しみにしていて欲しいです。

長くなりましたが、自分の生涯をかけて「音楽は素晴らしい」という事を体現していきますので、勝手な言い草ですがこれからも応援してくれたら嬉しいです!

読んでくれてありがとうございました!!!

石毛輝

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Profile
埼玉県浦和出身のミュージシャン、コンポーザー、プロデューサー。 the telephones / Yap!!!のメンバー。 ソロ名義でもたまにリリースします。
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