1. 2008年9月に、とよなか男女共同参画推進センター・すてっぷを会場に、第11回男のフェスティバル(主催・同実行委員会)を開催しました。その折に、読売新聞の島香奈恵記者が記事を書いてくださいました。古い記事ですが紹介します。

    共同参画センターなのに利用は女性ばかり…男性増やせ、改革を論
    2008.09.27 読売新聞 大阪本社 朝刊 くらし面 19頁  

     ◆世代別プログラム提案

     男女が平等に職場や家庭、地域に参加できる社会づくりを目指すための拠点施設である男女共同参画センターで、男性の施設利用率をアップさせることが課題の一つになっている。利用者の大半を女性が占める状況が続いており、大阪府豊中市内で今月初めに開かれた催しでは、男性向け講座のあり方について、調査結果の発表や意見交換などがあった。(島香奈恵)

     男女共同参画センターでの男性向け講座については、全国女性会...協議会が2003年に調査。全国の130施設が開いた227講座のうち、「料理」と「男の生き方」で半数以上を占めていた。

     また、講座を実施する際の工夫として、「参加しやすい曜日、時間帯を設定」(90%)、「実習や実技を取り入れている」(72%)--などが挙げられたが、どの施設も参加者の確保に苦労しており、参加していたのは高齢者層に偏っていた。

     豊中市の「とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ」であった催しでは、関西大文学部准教授の多賀太さんが福岡県久留米市男女平等推進センターの委託で行った久留米市内の施設での実施状況調査について報告。

     最も早い時期に行われた講座として確認されたのは、1988年の父子参加の料理教室だった。その後約20年の講座のテーマの傾向を分析したが、全国調査と同様で、「料理」「男性の生き方・男性学」「介護・子育て・家事」の三つに大別されたという。

     多賀さんは「講座は男女共同参画を考える上で、あくまで入り口だ。日常の実践にどうつなげていくかを考えると、習熟度や世代で分けた別の企画が必要」と指摘。関心を引くための「入門編」、個別の問題解決を図る「各論編」、リーダーを育成する「達人編」に分けるとともに、世代でも子育て期、熟年期、高齢期のそれぞれでのプログラム開発を提案した。

     また、フリーライターで男性向け講座のあり方について提言を行っている吉田清彦さんは、全国の講座のチラシを集めて分析した結果などを基に、「参加者層を広げていくには、居酒屋など男性が集まる場所への広報ルートを開拓することと、市民を対象に講師オーディションを行うなど人材発掘が必要」と話した。

     男女共同参画センターや類する施設は現在、全国に約350ある。99年の男女共同参画社会基本法施行を受け、各地に広がった。しかし、男女差別解消を目指して設置された女性センターからの模様替えのケースが多いのが実態で、内閣府の抽出調査によると、主催事業の参加者の約80%を女性が占めている。

     男らしさに縛られない男性の生き方を考えるグループ「メンズセンター」の運営委員で、すてっぷ館長の中村彰さんは「まだまだ女性の施設だと思われているので、男性が日常的に足を運びやすい仕掛けを考えていきたい。男性を対象にしたニーズ調査も必要だろう」と話していた。