August 18, 2005

厚さ1mmへのこだわり

■女性の靴と言えば、ハイヒールでしょうか(あくまでも私のイメージです)。

 私は履いたことがないですが、見るからに履きずらそうで足が疲れそうに
 思いますがどうなんでしょう・・・?


 私の奥さんも、ハイヒールを履きません。

 理由は足が疲れるからだとか・・・。



■しかし、女性がハイヒール履いて歩いている姿は格好良く映ることも
 事実ですし、格好いいと私自身思います。



■ところで、このハイヒール。

 足への負担軽減とデザインを両立させたものがあるようです。

 卑弥呼の「カムイ」です。(2005.8.17 日経MJ)


■「カムイ」は靴の中敷に水溶液を入れることにより、歩行時の衝撃を分散。
 足への負担を軽減しているのです。

 働く女性を中心に人気を集めており、卑弥呼の売り上げの24%を占める
 主力ブランドになっています。


■ところが、ここまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。



 「カムイ」は1991年に発売。その当時、中敷の暑さは5〜7mm。
 中敷の厚さがネックとなり、つま先を尖らせたデザイン性の富んだ商品が
 作れなかったのです。

 足への負担が軽減することを理解してくれたお客様も商品を買ってはくれなかった
 そうです。


■元々、卑弥呼は10〜20代の女性向け商品を企画・生産しており、ファッション
 には強いのです。


■スタイリッシュな「カムイ」を作るためには・・・
 格好いい「カムイ」を作るためには・・・。



 「カムイ」に必要なことは一つだけ。


 そうです。「中敷を薄くする」ことです。




■とは言っても、中敷を薄くすることにより、履いているときに水溶液が漏れて
 くるようでは「カムイ」ブランドは失墜してしまいます。

 卑弥呼では使用試験を繰り返し、発売から5年後の1996年には中敷を
 3mmにすることに成功。


 さらに7年。研究と実験を重ね2003年。

 もう1mm薄くすることに成功。現在は中敷が2mm。


■中敷が薄くなるにしたがって、お客様に受け入れられ、現在、売り上げは、
 2ケタの伸びが続いているとのこと。


■卑弥呼では中敷を1mm薄くするために、何年もの研究と実験を繰り返して
 きたのです。


■デザイン性に富んだ商品は数多く出回っているでしょう。

 それはそれは沢山の商品があると思います。

 しかし、そのデザイン性にプラスして、足への負担軽減を実現したのは
 「カムイ」以外には中々無いのではないでしょうか。


■履き心地の良さで、他と差別化しているのです。

 この履き心地でリピーターも増え、購入者のうち過去に「カムイ」の購入経験の
 ある人は4割にのぼるようです。

 銀座のある店舗では、リピーターが6割に跳ね上がるとのこと。


■今は商品が確立し、他と差別かできているので売り上げも順調ですが、そこに
 到達するまで、中敷を1mm薄くするための努力を怠らなかったことが、今の
 成功があると言って間違いありません。



■最後に。今後、リピーター以外のユーザを増やすために、中敷の効用を
 きちんとアピールできる販売員を店舗に置き、「カムイ」ブランドの裾野を
 広げていく努力が必要となってくるでしょう。

 いくら差別化していても、その部分がお客様に受け入れられなければ売り上げ、
 利益にはつながりません。

 ただの自己満足です。

 せっかく努力してここまでやってきたのです。販売員の質を向上させ、
 中敷のアピールを怠らないようにしてほしいですね。



■最後までお読みいただきありがとうございました。
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この記事へのコメント
現場が血の滲むような努力をすることで
販売部門もその努力に少しでも報いたいと
考えるものです。

そう考えると、「物語」は必要ですよね。

どれだけの情熱を持って、1ミリの厚さに
挑んでいったのか、そこにはどんな困難が
待ち受けていたのか、そして、
どうやってそれを乗り越えていったのか?

プトジェクトXですね。(笑)

でも、そういった歴史があるということは
とっても強いブランド戦略にもなりますよね。
Posted by 常識ハカイダー at August 19, 2005 08:20
はじめまして。
コメントをいただきありがとうございました。

カムイ・・いいですね。本気でほしいです。
だけど高いんでしょうか?
靴ってピンキリですもんね。
Posted by 美人社労士? at August 19, 2005 10:08
ヒット商品や成功をつかむまでには
さまざまな試行錯誤があるのですね!!
Posted by ビジネスノウハウ大学・内田拓男 at August 19, 2005 10:46
はじめまして。
商品開発のこだわりは、すばらしいお話が多く、今日のこの
お話も大変面白かったです。
ほんのあともう少しをやろうとするかあきらめてしまうか。
この違いが大きいのですね。
Posted by 「社長の成功日記」吉田和彦 at August 19, 2005 17:58
ふなきさん

こんばんは。
実に努力の賜物的なお話ですね!

プロジェクトXを連想してしまいました(笑)

このような職人魂がアウトスタンディングな商品を
生み出すのでしょうね!
Posted by potz at August 19, 2005 22:20
ぽっつん、名前間違えてる・・・。

ふなきさん、最近コメントしようと思い、
前のコメントで撃沈されることが多いです。

卑弥呼は高校生のとき愛用していましたね。
なつかしい!

ハイヒールを履くことのメリットて何でしょうか?
見た目ですよね。 かっこいい!
足が長く、足首は細く(無い人もいるけど)
なにより、お尻の筋肉を使うので、たれ尻になりにくい。
履くだけで、少しかわるんです!

日劇のラインダンスも、ヒールがあるから
足が上がるんです。
ペッタンコ靴では、あすこまでのラインダンスが
できないんです。

ちょっとズレたコメントですが・・

Posted by 炎熱 at August 20, 2005 09:30
7mmを2mmに出来たということ。これは、「バイオメカニクス」を熟知している技術者とマーケティング部門とのタイアップが出来ている証拠でしょう。
5mm薄く出来るということは、材質の強度がすこぶる頑丈で、なおかつ滑らかさを兼ね備えているということです。
2mmでの強度実験の現場を是非、見てみたかったですね。
さらに、その材料が当初のものと全くモノが違うのか、或いは同一のものだとしたならば、どのような加工を辿ったのか、その方に興味があります。
参考になりました。(今日も、ワンクリック!)
Posted by PBA at August 20, 2005 15:43
ハカイダーさん
こんにちわ。

このような歴史、物語が企業を強くしていくのかも
しれません。

そのような努力を惜しまない姿勢が企業には必要なの
かもしれません。

Posted by 管理者ふなき at August 22, 2005 12:52
美人社労士さん
コメントありがとうございます。

カムイの靴、20000円ほどらしいですね。
この価格が高いか安いか・・・

どうなんでしょうか?

企業を飛び回るような仕事をしている方には、
仮に多少割高だとしても、良いかもしれないですよね。

また遊びに来てください。

Posted by 管理者ふなき at August 22, 2005 12:55
内田さん。
コメントありがとうございます。

ヒット商品には、やはり理由があるものなんですよね。

試行錯誤して他社と差別化を図る。そのためには、
努力が必要なのでしょうね。

Posted by 管理者ふなき at August 22, 2005 12:57
吉田さん
コメントありがとうございます。

あきらめずにTRYする気持ちが大切なのでしょう。
あきらめてしまっては、前進しないですしね。

その前進する姿勢を忘れずに、私もこれから過ごして
いきたいものです。

Posted by 管理者ふなき at August 22, 2005 12:59
pottzさん
コメントありがとうございます。

ちょっと名前が違っていますが・・・。

まさにプロジェクトX。

このような話は勇気を与えてくれますよね。
諦めずに前進する姿勢。これから大切にしていきたい
です。

Posted by 管理者ふなき at August 22, 2005 13:00
炎熱さん。
こんにちわ。

ハイヒールを履く理由。美しく見せる以外に、
筋肉トレーニング?にもなるとは・・・

履いたことの無い私には考えもつきませんでした。

逆を返すと、それほどまでに足のみならず体に負担の
かかる靴だということでしょうか。

Posted by 管理者ふなき at August 22, 2005 13:21
PBAさん
コメントありがとうございます。

確かに7mmを2mmにするということは、1/3以下
です。
どのように実現したか、技術的な部分はわかりませんが
余程の試行錯誤はあったのでしょう。

その試行錯誤を現場では、無駄にしないようしてほしい
ですね。
Posted by 管理者ふなき at August 22, 2005 15:00