August 31, 2005

手つかずのお客様

■タクシーを利用する人ってどのような人でしょう。

 ・仕事が深夜に及んで帰りの電車が無くなってしまったとき
 ・買い物をし過ぎて、荷物が一杯になってしまったとき
 ・大雨が降って歩いて帰るのが大変なとき

 まあ、これ以外にも様々なケースでタクシーを利用することがあると思います。


■様々なケースはあっても、一つ共通する点があると思いませんか?


 それは・・・


 「自分の車が無いとき」


■そうです。もし深夜まで仕事をしていても、仕事場にマイカーがあれば、タクシー
 なんか使いません。

 どんなに荷物が一杯になるまで買い物をしても、車で買い物に行っていれば、
 タクシーを利用する必要はありません。

 どんなに大雨が降っていても、マイカーがあれば、タクシーを利用しなくても
 問題ありません。


■ごくごく普通の考え方だと思います。


 しかし!!!


 この普通の考え方を覆すタクシー会社があります。

 マイカー利用者にタクシーを利用してもらおうと考えるタクシー会社が
 あるのです。


 「京都相互タクシー」(2005・8・29 日経MJ)


■まず京都のタクシー事情ですが、バブル崩壊後、地元需要の減退が続き、
 街を流しても数百円の客がほとんどだそうです。

 救いは年々増える観光客。


■特に季節の良い桜や紅葉のシーズンになると、嵐山などの人気スポットは
 人でごった返します。

 人でごった返すとともに、他県からの車が押し寄せ大渋滞。

 名所の駐車場はすぐに埋まってしまい、名所を巡るはずが、駐車場を探すために
 街を巡ることに・・・。

 私の実家は鎌倉の近くですが、鎌倉も同じようなものです。道が狭く、人も多い。
 車は多いが、駐車場は少ない・・・。


■ドライバーのイライラはつのるばかりでしょう。

 同乗者も名所を回りたいのに回れずにイライラするでしょう。


■そんなドライバー心理をついて、マイカーで京都を訪れた観光客に貸切タクシーを
 利用してもらおうと考えたのが、「京都相互タクシー」です。


 サービス名は「パーク・アンド・タクシー」


■マイカーを無料で駐車して、貸切タクシーを利用してもらいます。

 もちろん、貸切タクシーの運転手は京都の裏道を知り尽くしたタクシー運転手。

 大通りの渋滞はまず避けられるでしょう。また、訪れた名所で駐車場が満車でも
 お客様にだけ車を降りてもらい、運転手は近隣で待機していることも可能。

 もちろん、観光名所や土産物屋、飲食店への案内は料金に含まれています。


■気になる料金ですが、通常の貸切と同じ料金で、5人乗りを6時間使用で
 27,000円。


■現在はホームページのみでの案内で、繁忙期で月5〜10件の利用。今後は、
 本格的にサービス内容を告知して、利用者の増加を狙っているとのこと。


■このサービスでまず大切なことは、運転手さんが道路に詳しいことです。
 せっかくタクシーを貸切しても、自分で運転しているように渋滞にはまって
 しまっては、お客様が満足してくれるはずがありません。


 また、私もタクシーをたまに利用しますが、多くのタクシードライバーは
 無口な人が多いように感じます。
 タクシードライバーは6時間もタクシーを貸し切ってもらうのです。
 6時間もお客様と一緒の時間を過ごすのです。あまりにも無口では、
 問題があるでしょう。


 また、お客様の言うがまま、街中を走るのではなく、地元の人だからこそ、
 地元のタクシードライバーだからこその情報も重要になってくるでしょう。

 他県からの観光客は知らない、穴場スポットを効果的に伝えることができれば、
 お客様の満足度も向上し、リピーターとなってくれるかもしれません。


■何にしても、このサービスを遂行するには、普通のタクシードライバーという
 気持ちでは勤まらないと思います。

 通常のタクシードライバー以上のサービスを提供できるか否かが、とても
 大切になってくるのではないでしょうか。


■とは言え、今回の京都相互タクシーは、本来、自身の顧客外であるはずの
 マイカー利用者を取り込もうとしています。

 利用者が増加するかは未知数ではありますが、この発想はとても面白いなと
 個人的に思いますし、他業種でも見習うべき発想ではないかと思います。


 いかがでしょう。あなたもこのような発想で新たな顧客を開拓できませんか?






■最後までお読みいただきありがとうございました。
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この記事へのコメント
いいですね。
このシステム。
私も車で移動しますが、これはいいです。
観光タクシーの人なら、お話しも上手ですし。
こちらも信用できますし。
いいアイデアですね。
こういうちょっとした発想がほしいですね。
と、自分は考えているか?
自問自答します。

時間帯でルールがかわる信号など、
たまに泣きたくなることがあります。

アナログ人間で、地図だいすきですので、、、
Posted by 炎熱 at August 31, 2005 16:26
私も地図好きです。

今は車を持っていませんが、常に地図と格闘していた
ことを思い出します。

このような発想って、言われると「あ〜。」という
感じですが、中々発想するのが難しいですよね。

私も、考えているかといわれると・・・微妙ですね。


Posted by 管理者ふなき at September 01, 2005 12:33
ふなきさん

お久しぶりです。

私も遅くなってバスがないときか、雨が降ったとき
くらいしか利用しませんね。

ふなきさんは料金が安かったらタクシーをもっと
利用しますか?

私は長距離に限り料金が安い場合は利用
すると思いますけどね。

最終電車を気にしなくて良くなりますから。

そんなタクシーがあったらいいな ^^



Posted by pottz at September 01, 2005 12:39
顧客でないと思っていたのに
発想を変えることで顧客になりうるというのは
本当に新鮮ですよね。
この発想の転換法は、いろいろな場面で応用できそうですね。
Posted by つかさ at September 01, 2005 12:39
お久しぶりです、ふなきさん。

今回の記事、考えながら読ませてもらいました。
面白い企画ですね。

この企画はタクシーの運転手の技量次第ですね。

この企画を成功させるには、
やはり、これが必要ですね。

「タクシードライバーの添乗員化」

運転してもらい、目的地に届けてもらう。
それだけのためにお金は払いたくないですね。
Posted by ハカイダー at September 02, 2005 09:38
pottzさん。
こんにちわ。

タクシーが安ければ、もっと利用しますよ。
雨が降っているとき、「タクシーで帰ろうかな・・・?」と
思っても、躊躇してしまうことってありますもん。

金額が安ければ、もう少し気軽に利用するかなとは
思いますよね。

もちろん、闇雲に値段を下げてしまっては、タクシー業界も
やっていけないかもしれないですけど。
Posted by 管理者ふなき at September 02, 2005 10:24
つかささん。
コメントありがとうございます。

この発想って面白いですよね。

そしてつかささんのおっしゃる通り、他の場面でも
応用できそうですよね。

あと、8月はブログ更新お疲れ様でした。
また、9月から楽しみにしていますよ。

Posted by 管理者ふなき at September 02, 2005 10:28
ハカイダーさん
こんにちわ。
コメントありがとうございます。

そう。運転手が一番のキーを握っているんですよね。

ただの運転手では、お客は満足してくれません。
ただのタクシーでは無いのです。
観光タクシーなのです。

「タクシードライバーの添乗員化」はとても大切ですよね。

Posted by 管理者ふなき at September 02, 2005 10:30
ふなきさん、こんばんは。
京都での「観光タクシー」は有名ですね。つい先月もうちの家内と義母が京都旅行の時に活用していましたよ。
私はと言えば、観光地では電車とバスと歩きが最もその観光地を理解する方法であると思っていますので、充分時間を確保して、タクシーは利用しません。交通不便な場所ならば、現地のレンタカー調達組ですね。その方が、時間を気にせずに観光できますから。
全国各地の「観光地」でもタクシー会社は「一日貸切、半日貸切」で観光客相手に営業してますよね。特に高齢者や歩くのが苦手な人にはお勧めだと思います。
Posted by PBA at September 03, 2005 02:26
PBAさん
こんにちわ。

私も徒歩、電車、バス、自転車派ですね。

特にお勧めは自転車ですね。

レンタルサイクルがあれば、国内、海外問わずほぼ借りますね。

自転車で京都をまわるのもお勧めですよ。

Posted by 管理者ふなき at September 03, 2005 12:56