林アキラの「AKIRAKIA」

ある時は音楽家、ある時は役者、そしてまたある時はさすらいの旅人林アキラのつれづれ日記。 不定期更新ご了承下さいまし。

前回の記事で、書き漏らしてしまったことがありました。
最優秀ミュージカル装置デザイン賞を、
東宝版「ガイズ&ドールズ」の舞台美術を手がけた、デイン・ラフリー氏が、
ジョージ・リーヴ氏とともに受賞されました!
対象作品は言うまでもなく、
「メイビー・ハッピー・エンディング」。
デイン、おめでとう!

「ガイズ…」の舞台美術は、帝国劇場の舞台機能をフルに活かした、
それはそれは、素晴らしいセットでした。
毎日、そのセットの中で動けることが本当に楽しく、嬉しく、幸せでした。
今回の「メイビー…」も、マイケルの演出とともに、
映像も多用された、美しく、感動的な舞台であることは、プロモーション映像や、ハイライトシーンを観ただけでもわかります。
背が高く、普段は物静かな印象が強かったデインですが、
受賞スピーチで、本当に嬉しそうで、
こちらも拍手を贈りました。

こうして振り返ってみると、自分が商業演劇としてのグランドミュージカルデビューとなった
「レ・ミゼラブル」をスタートに、
これまでにトニー賞を受賞した作品やクリエイターの方々と、
数多く接点を持ってこられた喜びを、
改めて強く感じます。
来年もまた、たくさんの話題作が登場するんだろうなあ…
楽しみです!

さてさて、発表されましたよ、
トニー賞!
いやあ、盛りだくさんで感動も多い授賞式でした。
これは今回に限ったことではありませんが、
ブロードウェイ演劇界の懐の深さも改めて感じました。
今回、シンシア・エリヴォが進行役を務めましたが、
彼女の人柄も含めて、
私自身とても温かい気持ちとともに、感動しました。
まず、オープニング。
ここ数年の中では、もしかしたらショーアップとか派手さで比較したら、
おとなしめだったのかもしれませんが、
とてもとても素敵だった。
シンプルな構成の中、しっかり見せて(魅せて)聴かせたオープニング。
私は近年の中では最も気に入ったオープニングでした。
式の中での進行も、落ち着いて観られて、
本当に良かったです。

毎度のことながら、ミュージカルに的を絞ってお話させていただきますね。
ノミネートされた作品の紹介、パフォーマンス、
受賞された方々のスピーチ、
ブロードウェイに活気が戻ったことも含めて、
拍手を贈り続けましたが、
中でも、やはり、マイケル・アーデン氏が、
「メイビー・ハッピー・エンディング」で
最優秀演出賞に輝いたことは、
本当に嬉しかった!
「メイビー…」は他にも受賞部門が重なり、
凄かったですね。
韓国生まれの作品と言うことで、アジア発の新作オリジナルが受賞したことは、
今後のアジア圏のショー・ビジネス界においても、
活気を帯びるのではないかと、期待が高まります。
マイケルは、2023年の「パレード」に続いての受賞。
来期に向けて、さらなる新作も待機している彼は、
今やブロードウェイで最も売れっ子の演出家と言っても、
過言ではないと思います。
そんな彼と「ガイズ&ドールズ」でご一緒出来たことは、
本当にラッキーでした。
思い返せば、オーディションの時に初対面で挨拶した際の、
彼の笑顔と、握手した手の温もりは未だに忘れられませんが、
人なつっこいその笑顔は、今回の授賞式でも見られて、
いつかまた、彼に会えたらなあ…と思わずにはいられませんでした!
そして、注目していた「サンセット大通り」も、
リバイバル作品賞、そして、ニコール・シャージンガーがミュージカル主演女優賞、
取りましたね。
今回、オードラ・マクドナルド主演の「ジプシー」か、
「サンセット…」か、と比較される中、
「ジプシー」のオードラも文句のつけようがないくらいの存在感と歌唱力
(本編観てないけど、充分感じ取れた。)
だったので、
どちらに軍配上がっても納得行く思いでした。
ちなみに、オードラは「回転木馬」のブロードウェイキャストとして、
キャリーを演じており、実際その舞台を観ているので、
イノック・スノウを演じた身としては、
勝手に親近感抱いておりました…が、
今やトニー賞を過去に何回も受賞した、
大女優!
恐れ多くて、軽々しくそんな事言えなくなっちゃった…(汗)

はぁ〜…
授賞式観て、改めてため息。
と、同時に、やる気もたくさんいただいた。
頑張ろ!

最後に、
芳雄くん、エマさん、大我くん、健治くん、
影山さん、勝田さん、
早朝からお疲れ様でした!

さてさて、今年もまたこの季節がやって来ましたよ、パート2。
バレーボールネーションズリーグ。
男女ともに新監督のもと、今年はどんな熱戦が繰り広げられるのか…
まずは女子の初戦。
前回のネーションズリーグでは、男女ともに良い戦いが繰り広げられたので、
次回の2028ロスオリンピックに向けて、
新メンバーも加わる中、その展開を見守りたいと思います。
はぁ〜、またテレビに釘付けの日が続きそう。
楽しみ〜!
(うわっ、今何気なく全日本チームの公式ページ見たら、
初戦の結果が…(汗)
いや、見なかったことにしよう。
今夜のオン・エアを楽しみに待とう。)

さてさて、今年もまたこの季節がやって来ましたよ!
「トニー賞」。
WOWOWでの録画予約もしっかりいたしました。
ストレートプレイ、ミュージカルともに、
今年もまた盛りだくさんな内容になりそうですねえ。
話題作が色々ある中、自分が気になるのは、
リバイバル作品としてノミネートされている、
「SUNSET BLVD.」
(「SUNSET BOULEVARD」)
そう、あの「サンセット大通り」であります!
ビリー・ワイルダー監督、グロリア・スワンソン主演でアカデミー賞で3部門を受賞した映画作品をもとに、
(余談ですが、同じ年にそれを上回る6部門を
受賞した「イヴの総て」が、
ミュージカル「アプローズ」の原作であることも、
興味深いです。)
アンドリュー・ロイド・ウェバー大先生が作曲してミュージカル化され、
パティ・ルポン、グレン・クローズ、ベティ・バークリー、エレン・ペイジ…
と言った皆々様によって演じられたあの作品が、
ガラリと演出を変えて、アバンギャルドなスタイルで生まれ変わった今回のリバイバル。
自分は現地で観ているわけではなく、
YouTubeとかに上がっているプロモーション映像でしか触れていないのですが、
とても、とても、気になります!
ノーマを演じる、ニコール・シャージンガーも、これまでのノーマ・デズモンドのイメージとガラリと違う、
シンプルなコスチュームで、なんとも魅力的だし…
モノクロの画面に映し出される大胆な演出。
うーん、観てみたい!
色々上がっているプロモーションやニュース映像のそこかしこに出てくるのが、
「ICONIC」=強く印象に残る特徴を持っている
と言う言葉です。
全編通して観た時に、どんな感じなのか…
おそらくトニー賞授賞式の中でも、
ハイライトシーンが登場するかと思うので、
期待して待ちたいと思います。
楽しみ〜っ!
トニー賞、発表になったら、また感想を述べたいと思っています。

このタイトルはミュージカル「回転木馬」の中の一曲ですが、
日本は6月イコール「梅雨」のイメージですから、
なかなか「はじける」イメージはないですよね。
それにしても気づけば6月って、なんか、
早っ!
今月終えたら1年の半分過ぎちゃった事になるわけで。
しかも、この時期らしくない気温の下がり方したりして、
なんか着るものに迷ってしまう気候が増えてること…
体調管理に注意して過ごしましょう…
って、このメッセージも増えてるなあ…
皆さま、ご自愛のほど。

ついうっかり、メッセージを打ち忘れてしまったのですが、
「週刊福田和禾子」後編がオン・エアされ…てしまいました。(汗)
再放送は今週金曜日の23:30からの予定です。
受信可能な地域にお住いの方、
宜しければ是非お聴き下さいませ。

「おかあさんといっしょ」も昨年65周年を迎えましたが、
自分がレギュラー出演させていただいた期間だけでも、
福田先生の作曲作品をどれくらい歌わせていただいたのでしょうか。
今回のお話の中でも触れましたが、
「バナナのおやこ」のように、自分が就任中に新曲として登場した曲もありますし、
「北風小僧の寒太郎」、「ジャングルポケット」、「そうだったらいいのにな」…などなど、
歌い継がれて来た中で、大好きな曲もたくさんあります。
さらに、卒業後に作られた曲もたくさん!
私自身、これからも歌い継いでいただけるような楽曲を、
出来るだけ残せたらいいな…、と
思わずにはいられませんでした。
と、同時に、歌い継いでいくことも忘れずにいたいと思います。

エフエム世田谷さんで放送されている、
「週刊福田和禾子」にゲストでお招きいただきました。
前後半に分かれての放送になりますが、
その前半が17日の午前10:30からオンエアになります。
再放送が23日の23:30からとなります。
「北風小僧の寒太郎」を始め、多くの名曲を作曲された福田和禾子先生との繋がりも含めて、「おかあさんといっしょ」に関するお話もたくさんしてきました。
受信範囲が限られているかと思うのですが、
もし、お聴きいただける方は、是非!
詳しくはこちらからどうぞ。

https://ameblo.jp/wakakoradio/entry-12902671174.html

さて、タイミングが前の記事と前後してしまったのですが、
ミュージカル「ホリデイ・イン」、一昨日無事に大千穐楽を迎え、
完走いたしました!
(と、報告を受けてホッとしております。)
東京公演、大阪公演にご来場いただきました皆さま、
また、ライブビューイングをご覧いただきました皆さま、
温かいご声援をありがとうございました。
アーヴィング・バーリンの名曲の数々、
ビルとアシュリーの素晴らしい演出、振り付け、
そして素敵なカンパニー。
参加出来て本当に幸せでした。
年末に「ホワイト・クリスマス」とか流れて来たら、
また思い出しちゃうんだろうなあ、
この作品を…
(おいおい、気が早いよ。)
ハッピーエンドのミュージカルは本当に良い!

5月に入りました。
今日の東京は生憎のお天気でした。
雷も鳴ったりして、落ち着きませんでしたね。
さて、本日は合唱のお話。
私自身は、中学、高校と演劇部所属でしたが、
合唱コンクールの時期になると、仮合唱部員として、お手伝いに行ったりしておりました。
NHK全国音楽コンクールにも地区大会に参加したりして。
コンクールの課題曲、名曲がたくさんありますよね。
中でも大好きな曲のひとつに、
山川啓介作詞、山本直純作曲の、
「おーい海!」があります。
これは、直接歌ったわけではなく、
テレビを通して初めて聴いた際に、
とても感動しました。
昭和53年度の小学校の部の課題曲だったと思います。
(自分は大学2年生かな。)
後に作詞、作曲の御二方とお仕事でご一緒させていただくことになろうとは、
この時は思ってもみませんでした。
山川啓介先生=井出隆夫先生とは、改めて語るまでもなく、
「おかあさんといっしょ」、そして児童合唱団東京ネバーランドで、
山本直純先生とは、「なかよしリズム」にゲスト出演させていただいた時に
ご一緒させていただいております。
もちろん、山川先生は岩崎宏美さんの「聖母たちのララバイ」や、矢沢永吉さんの「時間よ止まれ」
(どちらも名曲!)と言った歌謡界でのヒット作を多く生み出していらっしゃいますし、
直純先生は、「男はつらいよ」と言う、
これまた名曲があります。
そのお二人のコンビによる、
「おーい海!」。
最近も古い音源を聴く機会があり、前奏聴いた途端、込み上げるものが…
何回聴いても、涙してしまいます。
ここをご覧の皆さんの中で、思い出に残る合唱曲がある方、
是非、その曲を教えて下さい。

さて、今日はちょっとオペラとミュージカルの話題で綴ってみようかと。
ミュージカルが、オペラやオペレッタから繋がりを持って発展した舞台芸術であることは、
良く知られた事ですが、
最近のメトロポリタンオペラの配信とかを観ると、
オペラの演出的解釈も随分バラエティに富んだ形が増えてきているんだなあ…と思います。
これまでは「フィガロの結婚」なら「フィガロの結婚」の、
「カルメン」なら「カルメン」の、「トスカ」なら「トスカ」の、
比較的定番の形が継承されるパターンが多く、
観る側もその概念で受け止める事が多かったような気がするのですが、
「え、オペラ歌手がここまでの身体的表現を歌いながらするの?」とか、
「え、時代設定、場面設定をこんな解釈で?」
と言う演出作品が多く見受けられるようになり、
すごく面白いですね。
オペラと言うと、声を聞かせることをメインとすることで、
比較的動きは単調(特にアリアを歌う時)なパターンが多い印象が強かったのですが、
床を転がりながら歌う、とか、
何か作業をし続けながら歌うとか…
それと同時に、演技面でも芝居要素の幅が広がり、
歌のスタイルや発声の違いこそあれど、
オペラとミュージカルの境目が、昔ほどくっきり分かれている印象が少なくなって来た気がします。
逆にミュージカル作品でオペラ的解釈で作られる作品もありますし。
故に、オペラ歌手に求められる身体能力や、
演劇的解釈の幅広さは、
昔より、かなり増しているのではないかと。
加えて、メトの最近のレパートリーを見ていると、
近代、現代作曲家の作品も取り上げられる機会が多いので、
興味深いです。
仕事上、今やオペラやクラシック歌曲を歌う機会はほとんどなくなりましたが、
大学では授業でオペラ実習もありましたので、
懐かしいですね。
「フィガロの結婚」のバジリオや、「カルメン」のドン・ホセとか歌いました。
後にTSミュージカル「Calli 〜炎の女カルメン」で、
まさか、ビゼー大先生の向こうを張って作曲することになろうとは、
思ってもみませんでしたが…(笑)
と、言うわけで、今回は最近のオペラについて語ってみました。

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