2011年11月

2011年11月07日

こんにちは。
お久しぶりです。
はぐれミーシャです。
またまたかなりご無沙汰してしまいました。

IMG_4562[1]

うちの窓から撮った写真です。
うちの目の前には幼稚園があって、その屋根を見て、真っ白だったら「あー、今日は寒いんだなあ」とわかるんです。
今日は寒そうだなあ。

今日は10月革命記念日で、ベラルーシは祝日です。
「もう11月なのに、どうして10月革命記念日なの?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
それは暦の違いが関係しています。
革命が起こったのはユリウス暦の1917年10月25日で、現在のグレゴリオ暦で言うと11月7日にあたるのです。

実はこの「何で11月なの?」という疑問はベラルーシ人の中にも時々見受けられます。
もちろん、若い世代、ソビエトを知らない時代の子どもたちなんかはそうですね。

そんなわけで、今日は私は完全フリーのお休みです。
こんな休みは8月末に日本からベラルーシに戻ってから初めてです。

というのは、ずっと大きい仕事を抱えていたからです。
通訳の仕事です。
9月と10月だけで代表団が三つですよ。
普通、ベラルーシに来る人自体が少ないのに、この2ヶ月ですごい数になりましたから。

大きい仕事が終わって、通訳としてのスキルをもっと上げないといけないなあと痛感しています。
ロシア語で話せと言われれば、それは私には苦ではないんですよ。
でも、それを訳せと言われると、困ってしまうことがあって。
というのは、私はロシア語で話しているときは100%ロシア語で考えているので、この言葉は日本語でどうなのか、なんて全く考えていないんです。
なので、通訳のときに困ってしまうことがあるんです。

まあ、しばらくは少し自由な時間ができそうですから、通訳としてのレベルアップに努めたいと思います。

でも、自由な時間なんてあるのかなあ・・・
日本語教師としての仕事も超忙しいし。

どれぐらい働いているのか授業数を数えてみたんですよ。
すると、一週間で54時間という数が出てきました。
うーん、これは多いなあ。

まあ、ここまでが前置き(←長すぎ!)
ここからが本題です。

先週は日本からの代表団の方たちの通訳をしたのですが、そのときのことを少し書いてみたいと思います。
とはいっても、その仕事自体の話ではなく、いわゆる番外編のようなものですが・・・

その代表団とは3日間一緒でした。
空港に迎えに行ったのも含めると4日になります。

その最終日、私たちはベラルーシの最南端の町、コマリンという町へ行きました。
私はずっと「村」だと思っていたのですが、行政単位としては町というのが正解。
日本の誰かが書いたチェルノブイリ関係の本でその町の名前自体は知っていました。

全ての公式行事が終わり、日本人の方たちはバスでウクライナへ向かいました。
コマリンからウクライナとの国境まではバスで15分ほど。
バスは現地通訳(←私のほかにもう一人通訳がいたのです)を乗せて、ウクライナに入り、そこでウクライナの旅行会社が用意したバスに日本人を乗せます。
そして、そのバスはもう一度ベラルーシに入国し、ミンスクに戻るという手はずでした。

私はベラルーシの出国・再入国ビザがないので、ウクライナには入国することができません。
なので、バスがミンスクに戻るときに拾ってもらって、一緒に帰るということになっていました。

でも、日本人の方たちがウクライナでビザ関係の手続きをしている間は、バスはベラルーシ側に戻れませんから、私はかなり長い時間待つことになるだろうと思っていました。

現地の役所の人などは「国境に行っても意味がないから、コマリンの町に残ってバスを待ったらどう?」と言ってきたのですが、私は仕事は最後まで、見送るところまでが私の仕事だと思い、一緒に行くことにしました。

日本人の方たちとお別れし、さて、どうしようかなと思っていたら、現地の役所の方が「この人がコマリンのホテルまで送ってくれるから、そこでバスを待っていてください」
その人が指差した先にはどこにでもいるようなおじさん。
そういえば、このおじさん、さっきから代表団と一緒に行動してるけど誰なんだろう?

車はソビエトの超古い車ラーダ。
「じゃあ、行こうか」と言われて車に乗ったはいいものの、この人はいったい誰なのだろうという疑問は消えず。

なので、ストレートに「あのう、お仕事は何ですか?」と聞いてみました。
すると、返事は「あ、俺か? 俺はコマリンの町長だよ」
えっ!? まじっすか?
町長「あと、この辺の農場も持っているんだ」
えええ!!! すっごい人じゃないですか!!!

見た目では全然わからなかったですね。
無精ひげも生えていて、服はかなり着古した黒の革ジャン。
でも、前歯2本が金歯。
めぞん一刻の三鷹さん並みに光ります。

町長「俺がコマリンの町を案内するから」
町長じきじきにですか!?
いいのかなあ。
はぐれミーシャ「忙しくないんですか?」
町長「大丈夫!」

町長は窓の外の景色を「きれいだろ?」としきりに言います。
確かに外の景色はとてもきれい。
秋のさびしげな景色もいいものです。

まず最初に訪れたのはコマリンの店。
普通の食料品の店です。
しかし、田舎の町にしては品物がそろっています。
町長のおかげか、町はそこそこ裕福な感じがします。

店員はみんな町長に対して敬意を払いつつも非常に親しく接していました。
町長は超フレンドリー。
店員一人一人に対して「元気か?」と声をかけていました。

その店に隣接している小さいカフェへ。
そこでは女性二人がウォッカを飲んでいました。
町長がコーヒーをご馳走してくれました。

女性たちは16時過ぎでおそらく仕事が終わったのでしょう。
仕事の制服のままでしたが、楽しそうにお酒を飲んでいました。

そして、私に「こっちに来て一緒に飲みましょうよ」
でも、町長は「ダメダメ。この人はミンスクの大学の先生で大事なお客さんなんだから」
女性たち「そんな硬いことを言わないで。一緒に飲みましょう!」
町長「じゃあ、今日の夜、俺が一緒に飲んでやるから」
女性たち「それじゃあ、おもしろくないわ! 私たちは外国のお客さんと飲みたいのよ!」
楽しい人たちでした。

町長の車でコマリン観光の続き。
車は3分も走らずに、何かの工場の前に。
町長「さっき車の中でも言ったけど、この地域は森林資源が豊富なんだ。コマリンの製材所を見せるよ」

うーん。
これって、日本人の方たちが見たかったものじゃないかしら。
代表団の中には林業に携わっている方もおられたし。
私が見せてもらっていいのかな。

はぐれミーシャ「代表団の中にはこの製材所が見たかった人がいるかもしれません」
町長「大きい代表団だと自由がきかないからな。2〜3人ぐらいで来てくれれば、俺がいろんなところを案内できるんだけどな」

製材所は私にとっては全く初めての世界。
材木を商品に加工していく作業はなかなかおもしろいものがありました。
日本人の方たちに見てほしかった・・・
いろんな話が聞けたと思うんですけどね。

それから、コマリンの町をゆっくりと車で移動。
一軒の店に立ち寄ると、そこでも町長は笑顔で楽しく人々に接していました。
車に乗ると、町長「後ろにおばあさんが歩いているだろ? あの人は・・・」とまるで一人一人の町民について詳しく知っているかのようにいろんな話を聞かせてくれました。

それにしても、町民の人たちが明るい。
普通、ベラルーシの小さい村なんかに行くと、活気がなくて、何か暗い雰囲気のところもあるのですが、その暗さがコマリンの町では全く感じられない。
町も人も何か楽しそう。

そのことを町長に言うと、「だって、暗い顔してもいいことないだろ」
確かに。
町長「この町はいい町だよ。いい町になれば、いい生活ができる。そうすれば、人の心も温かくなる。そうだよな!」
いやあ、本当にいい人だ。

そして、車はドニエプル川のほとりへ。
そこには簡単な野外ステージなどがあって、夏のお祭りのときなどはそこにみんな集まって踊ったり歌ったりするのだそうだ。

その景色は秋のさびしさと物悲しさを語っていました。
私は故郷の最上川を想い出しました。
心が故郷に帰っていきました。

はぐれミーシャ「いいですねえ」
町長「いいだろ」
これだけの会話がその景色を語る全てになりました。

町長「川の向こう側はウクライナだぞ。川の真ん中が国境になるんだ」
はぐれミーシャ「じゃあ、船に乗っても、川の真ん中までしか行けないんですね?」
町長「まあ、そういうことになるな」
はぐれミーシャ「じゃあ、行き来できるのは魚だけですね」
町長「ははは! そうだな! 魚に『向こうへ行くな』とは言えないしな!」
こんなのどかな会話をしたのはいつ以来だろう・・・

車に乗ってホテルへ
町長「いろいろ言ってきたけどな、簡単に言えば、俺はこの町が大好きなんだよ」
それは言葉にしなくても、町長の言動全てが自分の町への愛情を溢れさせていました。

ホテルは田舎の町らしく非常に古いものでしたが、町長の心遣いでコーヒーまでご馳走になってしまいました。
ニコニコの町長とは硬い握手でお別れ。
町長「またぜひ遊びに来てくれ」
はぐれミーシャ「絶対に来ます!!!」

実は代表団とコマリンの小学校を訪れた際に、そこの校長先生と折り紙教室を開くことを約束したのです。
今年中には行きたいなあ・・・
でも、ミンスクからバスで9時間かかるんです。
大変そうだけど、たまにはそういう冒険もいいものです!

まだ結婚していなかった頃は、よく地方の町に折り紙を教えに行っていたんですよ。
ベロニカちゃんからも「やったほうがいいよ」と言われています。
私はベラルーシの子どもたちが好きだからやりたい気持ちはあります。
ベロニカちゃんは毎日忙しく働く私を見て、息抜きのためにも折り紙教室をするべきだと思っているのです。
確かに、以前の私は子どもたちからたくさんのエネルギーをもらっていましたから。
今から楽しみです!!!

それにしても、コマリンはいい町だったなあ。
そして、町長さんは本当に素敵な人でした。
でも、こういう交流こそ日本人の皆さんが望んでいたものだったのではないかと思い、ちょっと複雑な心境になりました。

ベラルーシの本質を理解するには、やはりベラルーシの普通の人々と話すことが一番だと私は思います。
本やインターネットで得られる情報だけでは見えないことがたくさんあります。

私がコマリンで実感したことは、ベラルーシは本当にいい国だなあということ。
そして、私はベラルーシ人が大好きだということ。
これからもベラルーシと日本がいい友達でいられることを願うと同時に、私も何かお手伝いができないかと考えています。

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簡単に近況報告。
ベロニカちゃんは馬に乗りに行きました。
これはベロニカちゃんの長年の夢だったんです。
実は私が学生にもらった誕生日プレゼントの中にカタログの中から好きなことができるというのがあって。
カタログで商品を選ぶというのはよくあると思いますが、そのプレゼントはたとえばダンスレッスンとかギターのレッスンなど、物ではなくサービスが受けられるというものだったのです。
私は忙しくて何もできないし、ちょうど「乗馬」というのがあったので、それをベロニカちゃんにプレゼントしたのです。
よかったね!!!

IMG_4516
龍二くんはいつも元気いっぱい!!!
最近はぬいぐるみの犬がお気に入りで、いつも手に持って歩いています。
おかげでうちに帰る頃には犬は泥だらけ。
この前も水たまりのところで犬と一緒に転んで、一緒に泥だらけになったそうです。

忙しくて、家族と一緒にいられないのがすごくさびしいです。
でも、これからは少しは一緒にいる時間が増えるかな。

外はいい天気。
ちょっと散歩にでも行ってこよう!!!

akiravich at 19:01コメント(7)トラックバック(0) 
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