2014年05月

2014年05月28日

ご無沙汰しております。
はぐれミーシャです。

いやあ、いそがしいです。
いそがしいったらありゃしない。

ここ最近は大きい通訳の仕事などはないのですが、通常の仕事だけでも結構大変で。
常にチェックする宿題を抱えている状況です。
個人教室だけで100人以上の学生がいますからね。

さて。
今日のテーマは日本で話題の美味しんぼ鼻血問題です。

このニュース、私も気になっていて、毎朝インターネットのニュースをチェックするときは真っ先にこの問題についての記事を読むようにしていました。
簡単に言ってしまえば、私は鼻血は出るわけがないという考えでいました。
様々な方の意見などを読む限り、医学的には放射性物質のせいで鼻血が出るというのは考えにくいという意見が多く、私もその通りなのだろうと思っていました。

5月23日、国会内で「鼻血には医学的根拠がある」という内容の記者会見が開かれた、ということをYahooニュースで読みました。
会見をした方のお名前を見てびっくり。
お一人はつい最近、通訳でご一緒した方。
もうお一人は2年ほど前、通訳でご一緒した方。
いずれも非常に素晴らしい方たちで、私は通訳させていただいたことを誇りに思うほどです。

それまでは「鼻血はあり得ないだろう」と思っていたのですが、その記者会見のことを知って、ちょっと確信が揺らぎました。
お二人とも卓越したプロフェッショナル。
そのお二人が言うのであれば・・・

私は自分でも調べてみようと思いました。
「『美味しんぼ』福島の真実編に寄せられたご批判とご意見」を見ると、チェルノブイリの汚染地域では低線量被曝でも鼻血が出る、それは日常的であるということを書かれている方がおられました。
本当かな?


昨日は子供の保養施設に行ってきました。
いつものように折り紙教室です。
通訳で何度も訪れているところで、職員の方も知り合い。
昨日電話して、「明日折り紙をしに行ってもいいですか?」と聞くと、「もちろん!」と即答。

最初は鼻血関係のことを職員の人に聞きたいなあと思っていたのですが、施設に向かう途中、気が変わりました。
私は子供たちのところへ折り紙をしに行くのですから、そこの軸はぶれさせたくないのです。
あんまり難しく考えるのはやめて、普通に子供と遊んで来よう、と。
これこそが私の折り紙教室のベースにある考え方なのです。
私とチェルノブイリ 〜瓦討論泙蟷罎ら始まった
私とチェルノブイリ◆.福璽好船磴舛磴鵑悗竜Г

保養施設に着くと、職員の女性が出迎えてくれました。
そして、すぐに子供たちの娯楽室へ。
そこは子供たちが自分で何かを作ったりするプレイルームのようなところです。

子どもたちが12人ぐらい来て、折り紙スタート。
その保養施設にはベラルーシの様々な地域(主に汚染地域)から子供が来ているのですが、今回はゴメリ州のチェチェルスクという町の子どもたちでした。
いつものように日本語を軽く教えてから、鶴を折り始めました。

そのとき、ふと思ったのです。
子どもたちに直接聞いてみよう。
大人がいるといちいちコメントしてきたりして面倒だから、職員の人が席をはずしている今のうちに聞いてしまおう。
ちょっとデリケートな問題に感じるかもしれませんが、ベラルーシの子どもたちは割と抵抗なくいろんな質問に答えてくれることを私は知っています。

はぐれミーシャ「あのね、一つ変な質問があるんだけど、いいかな?」
子どもたち「どうぞ」「いいよ」
はぐれミーシャ「みんなの中で鼻血がよく出る子っている?」
そう聞くと、数人の子どもが手を挙げました。

はぐれミーシャ「あ、そうなんだ。みんなの周りにもそういう子、いる?」
子どもたち「いるよ」
はぐれミーシャ「それって頻繁に出るの?」
出ると答えた子どもたち「そんなことないよ。時々」
はぐれミーシャ「それって、放射能のせいだと思う?」
子供全員「違うよ。血圧のせいだよ」
速攻で否定されました。
その後、簡単に日本で話題になっている鼻血の話をすると、子どもたちは「血圧のせいだと思うけどな」。

彼らが暮らすチェチェルスクはチェルノブイリにそれほど近いわけではありませんが、他のベラルーシの町よりは放射線量が高い町。
移住権利区域(年間被ばく量が1ミリシーベルトを超える可能性がある地域)に指定されています。

DSC01615DSC01616DSC01617DSC01613
ここから先は普通に折り紙。
楽しく会話しながらの折り紙です。
みんななかなか積極的でした。

子どもたちに「今年の夏はどこか行くの?」と聞くと、口々に「イタリア!」「ドイツ!」。
彼らがお金持ちだから旅行に行くというわけではありません。
これは夏の保養のためにドイツやイタリアに招待されるのです。
ゴメリ州のようなチェルノブイリの汚染地域では珍しくないことです。
いまだにこういうことが続けられているんだなあ。

DSC01618DSC01619DSC01620DSC01623次のグループも楽しく楽しく。
このグループはチェチェルスク、レーチッツァ、レーリチッツィ、ゴメリと、いろんな町の子どもがいました。
最初は7人ぐらいだったのが、「ちょっと面白そうだ」と部屋を覗いてきた子どもたちで部屋はいっぱいになりました。
とても楽しい子供たちで、私もリフレッシュできました!!!


このグループでも全く同じ質問をしてみました。
そして、全く同じ反応が返ってきました。
鼻血が出ると言った子供たちに聞きました。
はぐれミーシャ「それはよく出るの?」
子どもたち「よくは出ないよ」
はぐれミーシャ「鼻血が出やすいとか」
子どもたち「出やすいわけじゃないよ」
はぐれミーシャ「何のせいだと思う?」
子どもたち「血圧」「みんな時々はあるんじゃないの?」
はぐれミーシャ「血圧、高いの?」
子どもたち「ちょっと高い」「興奮すると高くなるんじゃないの?」

ゴメリもレーチッツァもレーリチッツィも定期的放射線管理居住区域(住民の被ばく量が年間1ミリシーベルトを超えない地域)です。

子供が鼻血を出す理由はいろいろあるのでしょう。
その「血圧」という理由がちょっと気になったのですが、うちの奥さんに聞いたところ、それは子供たちが高血圧で悩んでいるという意味ではなく、興奮したり急にスポーツをしたりして一時的に血圧が上がったために鼻血が出るのだと言われているのだそうです。

子どもたちが帰った後、保養施設の副所長さんとお話ししました。
そこで、日本の鼻血騒動について話しました。
副所長さん「そんなのあり得ないですよ」

この施設はチェルノブイリの汚染地域(「汚染地域」という言葉の定義が難しいところですが)に居住する子供たちが保養する施設です。
どんなに汚染度の低いところでも、食物による内部被ばくなどは起こってしまうことがあります。
その検査と予防、治療のための施設です。
1クール24日間で、その間に検査や治療を受け、新鮮な空気を吸い、汚染されていない食べ物を摂取するようになっています。
これは国のプログラムに基づいて行われているもので、汚染地域の子どもたちは無料で保養できます。

副所長さんの話では「1クールでたくさんの子どもが来るけど、子供が鼻血を出すケースは1クールに一回あるかないか」とのことでした。
子どもたちが住んでいる地域は定期的放射線管理居住区域からもっと汚染度の高いところまで様々。
それでも、そんなに頻繁に鼻血が出ているというわけではない。
副所長さんは「私はここで14年働いているけど、子どもが鼻血が出て仕方がないというケースは記憶にない」ということでした。

これをもって、「ベラルーシには鼻血の問題はない」と結論付けるのは早計でしょう。
日本の団体がアンケート調査をしたところ、住民の何パーセントかの人が鼻血が出ると答えているという調査結果もありますから。
もう少しいろいろな人に話を聞いてみたいです。


いくつかの疑問点があります。
・放射能のせいで鼻血が出ると結論付けるような研究はないのでしょうか?
「可能性がある」「その可能性は否定できない」というフレーズは目にしますが、それを医学的に証明することはできないのでしょうか?
「事実、鼻血が出てるじゃないか」と声高に言う人がいます。
そういう現実があるとしても、それを放射能と結びつけるにはその因果関係を証明するしかないのではないでしょうか?

・鼻血が出る人がいるとして、その人の鼻血の原因を知ることは可能なのでしょうか?
健康の問題というのはいろいろな要因が絡んで起こるもので、たった一つの原因で起こるものではないと思うのです。
これは他の病気に関しても言えることです。
ベラルーシである疾患が増えると、すぐにチェルノブイリと結び付けて考えたがる人が多い(ベラルーシ人以外の人で)ように思います。
でも放射線の影響だけで病気が起こることはないわけで。

・鼻血が出ると訴えている人たちの被曝量はどれぐらいなのでしょうか? そこに相関関係は見いだせるのでしょうか?

・チェルノブイリ汚染地域で「鼻血が出る」と訴えた人たちがいるのはわかりますが、それが放射能によるものだと証明する研究はあるのでしょうか?
ベラルーシやウクライナの研究者がどう思っているのかが聞いてみたいです。



副所長さんが言っていた言葉が印象的です。
副所長さん「放射能の影響は今も研究段階なのだから」
これはゴメリの放射線生物学研究所の方たちも言っていました。
日本人が「低線量被曝の影響について教えてください」と聞いたところ、「それを知るにはまだまだ時間がかかる」という答えでした。

この「わからない」という答えこそ、今現在できる最良の回答だと思うのです。
わからないから研究・調査をする。
それでいいと思うのです。

これは伝言ゲーム的な感じのところがあるように思います。
プロの専門家たちは「可能性がある」、「可能性は否定できない」と言っているのですが、全く専門家じゃない人に限って、それをあたかも事実であるかのように情報を拡散しているように私には見えます。
推量や仮定の表現をそぎ落としてしまえば、それは事実のように受け止められてしまいます。
「可能性がある」という言葉はそれ以上でもそれ以下でもありません。

鼻血に関して、放射線による被曝は検討されるべき原因の一つに過ぎないと思います。
そもそも、鼻血自体が問題なのではなく、問題なのは被曝なのだと思います。
高線量でも低線量でも被曝はないに越したことはありません。
その被曝をどう防ぐかが一番大事な問題だと思います。
もし鼻血を出している人が被曝しているのだとしたら、その人の健康をどう守るのかが大事なことではないでしょうか。


私は「美味しんぼ」は好きです。
特に初期の「美味しんぼ」が。
尖っていた山岡さんは最高でした。

中学3年生の頃、私は音楽の先生から美味しんぼの第一巻をプレゼントされました。
私は音楽高校に入るために、放課後や休みの日もその先生に受験勉強を手伝ってもらっていたのです。
ある日、その先生が「これ、面白いから読んでみろ。あげるから」と言って差し出したのが、美味しんぼだったのです。
それから、私は美味しんぼにはまっていきました。

しかし、最近の美味しんぼは初期の頃とは全く違っています。
ストーリー展開も雑なものが多くて・・・
その鼻血が出た話の回、読んでみたいです。


もうちょっと聞き取りを続けたいと思います。
近いうちに、汚染地域からミンスクに移住してきた人たちと話すつもりです。

もう一つ調べようと思っていることがあります。
それは「チェルノブイリハート」という映画についてです。

ベラルーシに視察に訪れる人から「チェルノブイリハートを見ましたか?」とよく聞かれるのですが、私は見たことがありませんでした。
初めて見たのは3月の終わり、キエフのホテルでした。
非常に疑問に思う箇所が多く、正直、不快に思いました。
最近、ベラルーシ人学生たちにも見せたのですが、みんな「数字が怪しい」「こんなことはあり得ない」と口々に言っていました。
私も同感です。

すぐにわかる間違い(というか意図的な嘘なのかどうかはわかりませんが)はゴメリ市の人口。
映画の中では70万人となっていましたが、ゴメリの人口が70万人になったことはありません。
映画が製作されたのは2003年。
2002年のゴメリの人口は48万2000人でした。
他にも出生率や甲状腺がんの発症率が怪しいと思いました。
あの映画の中に描かれていることが事実なのかどうか、徹底的に検証するつもりです。


だいぶ話がそれてしまいました。
まとまりがない文章ですみません。

ここまで読まれて、私が鼻血が放射能のせいではないことを前提に書いていると思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
子どもたちに聞いてみて、鼻血が頻繁に出るようなら、その原因と対処法などを知りたいと思うまでです。
今回は頻繁に出る子はいなかったので、よかったです。

また他のところでも聞き取りをしてみようと思います。

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福島 | チェルノブイリ

2014年05月15日

DSC01609今日、5月15日はうちの息子、龍二くんの誕生日です!!!
4歳になりました!!!

これは「いないいないばあ」の「ばあ」の瞬間を撮ったものです。
某アイドルにちょっと似ているような気がするのですが・・・
かわいくてしかたがないですっ!!!

私が「日本でアイドルになればいいんじゃない?」と言うと、うちのベロニカちゃんは「絶対に反対!」。
芸能界には絶対にいれたくないようです。
理屈じゃないんでしょうね。

ちなみに、この写真は先月のイースターの時の写真。
今年は例年より早かったような気がします。
イースターの日付は毎年変わるので。
ちょっとそのときの写真をご紹介。

DSC01605これは私たちが行った教会。
木造ですが、まだ新しくきれいな教会です。















DSC01606すぐ隣にはこんなデラックスな教会も。
まだ完成していないのか何なのかわかりませんが、人がいるのをあまり見たことがない、とベロニカちゃんの言。

去年もそうだったのですが、今年も教会の敷地に入る門のところに警官がいました。
しかも、泣く子も黙る特殊部隊の人。
ちょっと強面なのですが、龍二くんは全く臆することなく、特殊部隊の人の目の前に行って「入ってもいい?」、その人も強面を崩さないようにこらえながら「いいよ」。
仕事柄、笑っちゃいけないんでしょうかね。

DSC01610こんな風にイースターエッグやいろんな食べ物をベンチに並べました。
そこに司祭の人が来て、水をパシパシかけて、お清めするわけです。
お昼過ぎに行ったら、人が少なかったです。
いつもは午前中に行っていたのですが、そのときは人がすごかったので、今回は拍子抜け。

DSC01603帰り道で。
こんな風に龍二くんが写真に収まるのはとても珍しいこと。
常に動き回っているので、レンズで捕まえるのが難しいのです。

とにかく、龍二くんは元気。
うちのベロニカちゃんもついていけないほどです。

写真ではわからないと思いますが、かなり大きいんですよ。
ベロニカちゃんの妹の息子がちょうど一歳年上なんですが、身長はほぼ同じ。
太っているわけではないのですが、結構重いです。

力も強いです。
「タッチ!」と言って手のひらを出すと、龍二くんがバチーンと手を叩いてきます。
それが痛いのなんの。
最近はパンチを覚えてしまい、「タッチ!」と言っているのにパンチをしてくることがあります。
これがなかなかいいパンチしてるんですよ。

あと、よくしゃべる。
ロシア語でペラペラとしゃべってます。

ちなみに、日本語はあまり話しません。
これは私の責任。
私はうちにいないことが多いし、龍二くんは幼稚園に通っているので、ロシア語に触れている時間のほうが圧倒的に長いのです。
幼稚園に行かない土日は私のほうが朝から晩まで授業していますから。

少しでも日本語に触れている時間が長くなるように、アニメは日本のものをよく見せています。
その中でも龍二くんのお気に入りは・・・タイムボカン!!!
最高に面白いようです。

もう一つ好きなアニメがあります。
それは・・・ど根性ガエル!!!
Youtubeで一本だけ見られるのですが、それを何回も繰り返し見ています。


今日の夜は家族3人水入らずで過ごしたいと思います。
龍二くんの大好きなエビを料理しなくちゃ。
そして、土曜日はベロニカちゃんの家族や龍二くんの洗礼父(ゴッドファーザー)の家族を招待して、誕生日パーティーです!!!

akiravich at 05:43コメント(0)トラックバック(0) 
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