2008年10月22日

ART

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すばらしかった!
こんな劇を見られる僕は幸せ者です。
ベラルーシに住んでいることを感謝せずにはいられません。

変な始まりになりましたが、今の気持ちをそのまま書いてみました。
今日は「ART」という劇を見てきました。
何回目なんだろう。
少なくとも、これまで5回は見ていますから、6回目、またはそれ以上ということになります。
これは私がベラルーシで最初に見た劇です。
学生のアリーナちゃんに連れて行かれて見たんですけど、ロシア語のスピードも速くて、全然わかんなかったんですよ。
でも、所々わかるところがすっごい面白くて、すごく幸せな気分になったのを覚えています。

舞台はパリ。
登場人物は40代前と思われる男三人。
20年来の友人関係なのですが、それぞれが全く違う性格。
マルクは感情的になりやすく、時に攻撃的なタイプ。
セルシュは理性的なタイプで、芸術愛好家。
イワンは他人の意見にすぐなびいてしまい、自分の意見を持っていないような弱い性格。

始まりはセルシュが買った一枚の絵。
それは白い背景に白い線。
簡単に言えば、それはただの白いキャンバス。
でも、セルシュは20万フランという大金をはたいて、その絵を購入。
「これが芸術だ」と言うセルシュに対して、マルクはその絵を「白い糞」と名づける。
イワンは二人の間でオロオロするばかり。
その3人の関係は面白おかしいようで、何か切なくて。
愛すべき3人の人間模様に、泣き笑いの1時間50分です。

それぞれの役を演じる俳優も超個性的な面々。

セルシュ役はイーゴリ・ザバラ(Игорь Забара、ポスターの真ん中で白いペンキをかけられている俳優)。
いい俳優だと思うんだけど、どこの劇場で働いているのか知らないんですよ。
他の劇も見てみたい!

イワン役はヴィクトル・マナーエフ(Виктор Манаев、ポスターでは向かって右側の俳優)。
彼こそ、ベラルーシが誇る超一級の喜劇俳優です。
私も大好きな俳優さん。
まだ話したことがないんですが、いつか話してみたいなあ。
私は本当に彼の大ファンです。

マルク役はセルゲイ・ジュラヴェリ(Сергей Журавель、ポスターでは向かって左側)。
彼は叫んでいる役が多いかな。
この劇でもキレまくります。
実は、私は彼と一緒に一度だけ仕事をしたことがあるんですよ。
それは去年のお正月映画「パヴリンカ」に出演したときのこと。
私がベラルーシに来た日本人の役で、彼がベラルーシの地主の役。
彼に挨拶したとき、「私は『ART』が大好きで、5回以上見てます」と言ったら、彼はすごく喜んでくれて。
私も感激でした。

演出はやっぱり、ベラルーシが誇る天才ニコライ・ピニーギン。
彼の劇ではずれは見たことがないです。

この劇、日本でやってないのかなあ。
作者はヤスミナ・レザ。
今、インターネットで調べたら、名前は出てくるんだけど、上演したという記録は出てこないですねえ。

とにかく。
今日の私は超幸せです。
涙が出そうなくらい、いい劇でした。
また見に行きます。

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今日のおまけ写真は、うちの前で撮ったもの。
木と空です。
秋ですねえ・・・

akiravich at 04:37コメント(8)トラックバック(0) 
ベラルーシの劇場 

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コメント一覧

1. Posted by ユーリャ   2008年10月22日 16:46
先生、こんにちは。(^-^*)/
先生の記事を読んで、私も「ART]を見に行きたくなりました。奨学金をもらって、すぐチケットを買いに行きます!!
ありがとうございます!!
2. Posted by akiravich   2008年10月22日 17:08
ユーリャさんは悲劇が好きなんですよね?
ARTは悲劇じゃないですけど、楽しめると思いますよ。
ただ、この劇は毎月やっているわけじゃないので、ポスターをよくチェックしておいたほうがいいですね。
劇場に行くというのは、奨学金の使い道としては非常に正しいと思います
3. Posted by しらつゆ   2008年10月23日 13:15
人の絆と心の中に作用している
精神のシーソー原理と
つなひき本能
とでもいうようなものを
絶妙なセリフのやりとりで
面白おかしく巧みに表現 示唆している
作品のようですね。
と。。。
ネットで見つけたどなたかの
7年前の観劇の感想の
そのまた印象しか持てないのは
寂しい限りです。
4. Posted by akiravich   2008年10月24日 06:23
しらつゆさん、こんにちは。
私もこの劇に関しては、説明しきれないです。
三人のやり取りがとにかく絶妙で、どんどん引き込まれるような劇なんです。
台本そのものもそうですが、これはやっぱり役者がすごかった、と。
私はもちろんロシア語で見たのですが、これを日本語でやったら、どの程度伝わるのかと疑問に思いました。

コメントを読ませていただいていて思ったのですが、「絆」っていい言葉ですよね。
遥か昔に読んだサマセット・モームの「人間の絆」を思い出しました。
5. Posted by しらつゆ   2008年10月25日 00:02
なるほど あの作品が
akiravichさんの今に至る
までの根幹の一部
をなしている様にも
思えてきましたよ
6. Posted by akiravich   2008年10月25日 05:22
もう一度「人間の絆」を読んでみます。
自分の原点が見えるかも・・・
若いときに読んだ本って、人間形成に影響するんでしょうね。
ちなみに、私が一番好きだった本は「人間失格」です。
7. Posted by しらつゆ   2008年10月25日 18:12
目を引く事柄が
印象とは真逆な本質から成り立っている
という風に解釈してしまうと
ひっ繰り返って頭を打ってしまいそう
な感じですが
世とはこれもまた然りなんでしょうね
8. Posted by akiravich   2008年10月25日 18:54
本当に。
私はひっくり返ったり、ひっくり返らせたりするのが好きです

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