2008年11月25日 08:10

おかあさんといっしょ?

今、夜中の12時半です。
料理してました。
明日、一年生の学生たちがうちに遊びに来るんです。
日本料理を食べさせてあげようという趣旨です。
日本料理を食べることで、日本文化を感じてもらいたいです。
日本料理といえば、寿司しか知らない人が多いんですよ。
他にもおいしい料理があるということを知ってもらいたいですね。

今日、大学からうちに帰って来たら、知らない女性から電話がかかってきました。
それはA君という学生のお母さん。
A君は、11月14日の投稿「自信過剰という病」に出てきた、私を激怒させた学生の一人です。

お母さんは「私が電話していることは息子は知らないので、決して言わないでください」と前置きした後で、今回の件について事情を説明して欲しいとお願いしてきました。
「今回の件」を知らない方にかいつまんで説明すると、学生3人のグループがあって、16時から授業があるのに、ドタキャン、しかも15時59分に電話してきて、キャンセルしたのです。
しかも、その理由が3人のうちの一人がベラルーシの映画祭の通訳をするとのこと。
大学で一年ちょっとしか勉強していない学生のすることではありません。

私はお母さんに事情を詳しく説明しました。
全く包み隠さず。
お母さんは「じゃあ、うちの息子は悪くないんですね」
う〜ん、どうかなあ。
映画祭に行ったのは、違う学生だけど・・・

お母さんとしては息子を許してもらって、勉強を再開して欲しいという願いがあったわけです。
それにしても、なぜ本人が電話してこないのでしょう?
いや、本人から電話はあったんです。
2回ほど。
でも、2回とも授業中で電話に出られなかったんですよ。
私のほうからは電話しませんでした。
だって、向こうから電話してくるのが筋でしょ。
その後、全く音沙汰がなかったので、「その程度の関係だったのかな」と私は思いました。

20歳にもなって、お母さんがこういう話に介入してくるというのは、ちょっと子どもっぽいと思うんですけどね。
こういうケース、何度かありました。
約束の時間に来なかったり、宿題を全然してこなかったり、私が本気で怒るのはそういうときです。
本人が謝るのではなく、お母さんが謝るのは筋が違うし、過保護だなあと思うこともあるわけです。

過保護じゃないお母さんもいますよ。
日本人の過保護とはちょっと違う感じがします。
説明しにくいですが。
大学生ぐらいになったら、自分の問題ぐらい自分で解決してもらいたいものです。
だって、もう大人なんだから。

ちなみに、うちのベロニカちゃんのお母さんは超過保護でした。
結婚して最初の頃は、お母さんの影響力が強く、非常に苦労したものです。
今では、ベロニカちゃんもお母さんに対して自分の意見をしっかり言うし、すっかり独立した感じになりました。

そういえば、今、5年生の授業で「日本人の家族観」というテーマでテキストを読んでいるんですよ。
やっぱり、家族内の関係もベラルーシと日本では違うようで。

学生たちに「何歳までお父さんやお母さんとお風呂に入っていましたか?」と質問したら、みんな目を丸くしていました。
ベラルーシではその質問自体がかなり奇妙に聞こえるらしいのです。
シャワーを浴びたり、お風呂に入ったりするときに、親が手伝うということはあるのですが、それは一人でできないような年齢、例えば5〜8歳ぐらいまでの話だそうで。
一緒にお風呂に入ったりするのは本当に小さいときだけ。

女の子の場合、お父さんと一緒にお風呂に入るというのはあり得ないそうです。
うちのベロニカちゃんに聞いたら、お父さんとお風呂に入ったことは一度もないそうです。
ベロニカちゃん曰く「『となりのトトロ』で、女の子たちがお父さんとお風呂に入っているシーンにはびっくりした!}
ベロニカちゃんのお母さんの話では、ベロニカちゃんがまだ小さかった頃は、お父さんがお風呂に一緒に入ったことがあったそうですが、ベロニカちゃんは全く覚えていないとのこと。

同性の場合でも、一緒にお風呂に入るのはほとんどないこと。
ベロニカちゃんもお母さんとお風呂に入ったというのは記憶にないと言っています。

高校生の頃、私は母親とよくケンカしていました。
今考えると、ひどいことも言ったし、母親もすごく傷ついていたんじゃないかなあと思います。
でも、東京に引っ越してからは、普通の仲になったような気がします。
そして、今、ベラルーシと日本で離れてみると、やっぱり母親は大事にしないといけないなあと今更ながら痛感します。

日本人って、母親のことをいろいろ言ったり、一緒に出かけたりすると、すぐ「マザコン」だとか、そういう馬鹿げたこと言いますよね。
そういうの、嫌いです。
母親を大事にするのが、なぜマザコンなのかわかりません。
いわゆる「マザコン」って、母親に依存して、母親がいないと何もできない人のことですよね?
依存する必要はないですが、大事にする必要はありますよ。
日本人の異常なまでの独立志向には首を傾げたくなります。

ああ、疲れた・・・
今日はこの辺で・・・

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akiravich

山形県出身。
2000年からベラルーシ共和国の首都、ミンスク在住。ベラルーシ国立大学文学部・日本語教師。目指すのはベラルーシの金八(略してベラ金)。
愛する妻ベロニカちゃんと愛する龍二くん(5歳)とのベラルーシ生活!
日本の皆さまにベラルーシ一般国民目線のベラルーシを御紹介!

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