俳優

2010年04月08日

こんばんは。
はぐれミーシャです。

またか、と思われるかもしれませんが、映画の話です。
今日も撮影でした。
実は他に大事な用事があったのですが、映画スタジオの人から「あなたがいないと何もできないんですよ」と言われてしまって。

基本的に、映画の撮影の日程に関しては、こちらからは希望は出せないんですよ。
もちろん、大俳優とかだったらわかりますが、私みたいな端役の場合は希望は聞き入れてもらえません。

正直、ちょっと気が重かったんですよね。
というのは、モスクワの俳優たちがちょっと怖かったので。

主役の女優さんが「この人、どうにかならないの?」とか言ってて。
私のことかどうかは分かりませんが、何か自分のことを言っているような気がして。
実際は誰のことだったかはわからなかったんですが、ちょっと怖くなりました。

でも、今日もセリフがないから気楽に行こうと、自分に言い聞かせて、撮影現場へ。

言われた住所のところは、むかーしむかしの彼女が住んでいた寮の近く。
ああ、もうあれから6年ぐらいかなあ・・・

行ってみると、それはレストランの裏側の中庭。
いつものように楽屋代わりのコンテナが並んでいました。
私が着いたときがちょうど昼ごはんの時間だったようで。
でも、私はうちでちゃんとごはんを食べてきたので断りました。

早速、着替え。
着替えながら、衣装係のおばさんに「今日はどの場面ですか?」と聞きました。
昨日、スタジオから電話があったときは「6−41よ」と言われて。
でも、私が持っているシナリオには6−41という場面はなかったんですよ。
何か間違って伝えられたのかなあと思っていたんです。

すると、衣装係のおばさんも「6−41ですよ」。
渡されたシナリオを見ると、私のシナリオにはなかった6−41が存在する!
しかも、俺のセリフがあるじゃないか!!!
何も話さなくていいって言ってたのに!!!

実は私がもらっていた台本は古いバージョンで、後でフィナーレを付け加えたんですって。
それは困った・・・

フレーズは二つだけ。
最初のは短いけど、次のは結構長い。
しかも、これは映画のフィナーレの重要な場面。
かなり責任重大なセリフです!

私は血の気が引く音が聞こえました。
っていうか、もうすぐ撮影だというのに、セリフを全然覚えていない!
やばい・・・
衣装係のおばちゃん「監督さんは役者がセリフを覚えていないのがすごく嫌いな人だからね」
そんなこと、笑顔で言うことじゃないでしょ!

しかも。
私の周りはモスクワの俳優さんだけ。
ベラルーシの俳優さんはみんなフレンドリーで電話番号を交換したりしたんですけどね。
私が持っているシナリオではモスクワの俳優さんとの絡みはほとんどなかったから安心していたら、今日の場面はモスクワの俳優さん、全員集合!

着替え終わり、同じフレーズを何度も繰り返しました。
簡単な文なのに、なぜか焦って間違ってしまう・・・
メイクをしてもらいながらも台本に噛り付いて覚えました。

そうそう。
メイクをしているとき、モスクワの女優さんがメイク室に入ってきたんですよ。
今回の映画ではモスクワの人は男性が二人、女性が二人です。

メイクをしていると、彼女が誰かに電話して、「何で私のためのメイク室がないの? どうして他の俳優と一緒なのよ!」と御立腹。
こわ〜い!!!
何か「女優!!!」って感じです。

メイクが終わった後、いつもだと待ち時間があるのですが、今日は即撮影!
現場は画家のアトリエ。
画家の役の俳優さんは一度昼ごはんを食べながら話したからフレンドリーです。
彼の名前はヴラジミル・コシェヴォイ
今調べてみたら、2007年に製作された「罪と罰」の主役でした。
彼のオフィシャルサイトを見たのですが、結構すごい人だったのね・・・

他の俳優さんは「こんにちは」と軽く反応。
ちょっとびっくりしたのは、主役の女優さんが「こんにちは」と言ってくれたこと。
今まで完全に無視されていたのに・・・無視というか、眼中にないというか・・・

そこに超有名俳優、アンドレイ・ソコロフが登場!
ロシアのドラマにはよく出てくる人らしいです。
ロシアの「国民的俳優」みたいな称号を持っている人。
非常に物静かなひとです。

えーと、もうお気づきかとは思いますが、私も結構ミーハーなんです。
やっぱりドキドキしますよね。

現場に入ると、監督がみんなを集めて動きの打ち合わせ。
っていうか、この超プロフェッショナルなモスクワの俳優4人の中に自分がいるのが超不自然。

監督が「じゃあ、そのセリフ、全部日本語で言ってもらえるかな」
えええ!!! せっかく覚えたのに!!!
私が日本語で言ったセリフを主役のソコロフさんが日本語にサラッと訳すという形にするようです。

っていうか、話をしているうちに最初のシナリオとは全然違う物になっていく。
言葉もドンドン付け足されたりして。
おいおい、自慢じゃないけど、こっちは素人なんだから、お手柔らかに!

流れを確認しているときに、監督が「ちょっとどいて! これじゃあ、顔が見えないじゃないの!」と言って、私を脇にどかしたんですよ。
で、ちょっと脇に立っていると、後ろにいた主役の女優さんが「ちょっとどきなさいよ!」とまた私を脇にどかしたのです。

うわ〜、やっちゃったよ。
怒ってるのかなあ。
ちょっとへこんだ。

でも、へこむ必要はなかったのです。
もう一度流れを確認したのですが、実はその女優さんが私をどかしたのは、監督さんが付け加えた演技の一つだったんです。
ああ、よかった!

そして、撮影開始。
私を先頭にして、後ろから二人の俳優がついてくる。
一緒にアトリエの中に。

絵を描く画家とモデルになっている主役の女性。
私はうまく彼女の前に立って邪魔しないといけません。
そこで、彼女が「ちょっとどいてよ!」と言うのです。
そして、私が「本当かよ!」「ムンクの絵、全部買うつもりだったのに!」とがっかりして叫ぶのです。
そこで、隣にいる女優さんが私の腕を取り「ちょっと話しましょうか」と前に進む。
そして、後ろでは俳優たちのやり取り。
最後に主役二人のキスシーンで終わる、という感じです(←すみません。全然わかんないですよね)。

そうそう。
私の日本語はソコロフさんが訳すんですが、ソコロフさんが私に近づいてきて「日本語で『Действительно?』は何て言うの?」と聞いてきたんです。
私は「本当?」と教えてあげました。
ソコロフさん「じゃあ、俺が『本当?』と言ったら、『本当!』って答えてね」
いやあ、ソコロフさんほどの有名俳優と話していること自体、かなりリアリティーがないなあ。

テイク1は全体の撮影。
何とかうまくいったと思ったのですが・・・
私がうまく主役の女優さんの前に立たなかったんで、女優さんが監督に「どこに立ったらいいか彼に教えてあげて」。
おっ、思いがけず優しい。
私が直接「ここに背中を向けて立ったらいいですか?」と聞くと、「OK」。
ああ、怒ってなくて良かった。
他の俳優さんたちも立ち位置があまりよくなかったので、もう一度!

テイク2はうまくいきました。

そして、他の角度から。
カメラの設定が一番時間がかかるんですよね。
その間は待ち時間。

最後に女優さんに引かれて、私は前に歩いていくのですが、その間の会話は特に意味がないので、何を話してもいいんですよ。
で、その女優さん、即興で「さーて、どうしましょうか・・・」
変なことばっかり言うんですよ。
二人でニコニコしながら会話をしているふり。
でも、内容はめちゃくちゃ。

ちょっとした合間に、その女優さんに「日本語で何か言いましょうか?」
女優さん「でも、難しいんじゃない?」
はぐれミーシャ「会話はそんなに難しくないですよ」
そこでちょっと打ち解けて、日本の話や寿司の話をしました。
女優さん「プライベートでも仕事でも日本に行くチャンスはなかなかないのよねえ」
いやあ、さっきメイク室にいるときは怖い人かと思ったけど、話してみると全然そんなことなくて、安心。

全部で4回ぐらい繰り返しました。
そこで私の出番は終わり。
ああ、緊張した!
でも、楽しかった!

監督と握手。
俳優さんたちも「ありがとう」
そんな言葉をかけてもらえて、緊張がほどけていくのがわかりました。

着替えて外に出ると、ソコロフさんがいました。
すごく偉い人だと全く無視するような人も多いのですが、ソコロフさんはちゃんと私と握手して「さようなら」と言ってくれました。

あとでうちのベロニカちゃんの実家に言ったのですが、ソコロフさんの名前を聞いて、みんなびっくり。
「そんな有名な人と一緒だったの!?」
ベロニカちゃんは元々テレビをあまり見ないので知らなかったようですが、かなり有名な人らしく、ベロニカちゃんの家族は「あの映画にも出てたし、あのドラマにも出てたし・・・」と出るわ出るわ。
いやあ、名誉なことですな。

それにしても、今日はまいった。
プロの俳優さんだったら、途中でセリフが変わったりしても問題ないのかもしれないけど、今日の場合はセリフがないと思っていたちゃんとあったし、しかもその場で動きなんかは即興に近いものがありましたから。
やっぱりプロの俳優さんはすごい!

明日が撮影の最終日。
明日はセリフがない・・・はず。

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2010年03月28日

こんばんは。
久しぶりに完全休みモードのはぐれミーシャです。

何よりもうれしいのは、時間のことを気にしないでブログが書けること!
でも、翻訳があるんだよなああ・・・
いやいや、それは今だけは忘れよう・・・

今日はいろんなことがあった一日でした。

今日は朝から大学へ。
8時半から1年生の授業。
私は一年生は全く担当していないのですが、担当の現地人教師が日本語関係のシンポジウムに参加するために不在。
なので、私が代わりにやることになったのです。

自分で言うのも何ですが、彼らにとってはいい刺激になったのではないかと思います。
私の教え方って、かなり普通じゃないので。

私はやっぱり1年生とか2年生とかが好きです。
みんな素直だし。

その後はしばらく大学で時間つぶし。
とはいっても、ちゃんと翻訳のテキストを読んだりしましたよ。

そして、14時からは映画の撮影!
実は先々週にも撮影の予定があったのですがキャンセルになっていたので、今日が撮影の第一日目だったのです。

それにしても、久々の映画撮影。
今までも何度か出ているのですが、今回が一番大きい仕事じゃないかな。
2008年12月2日「映画出演に監獄固め!」

現場は勝利広場のすぐ近く。
私とベロニカちゃんが結婚した結婚式場のすぐそばでした。
近くまで行くと、細い道路なんですけど、道路を封鎖して撮影が行なわれていました。

私はその現場で知っているのはスタイリストの女性だけ。
でも、どうしたらいいかわからず近づいていくと、警備員のおじさんに「撮影中だからあっちへ行け」みたいなこと言われて。
あのー、出演者なんですけど。

仕方なく道を先に進むと、テントが立っていて。
どうしようかなと迷った挙句、そこにいた女性に「すみません。今撮影しているんですよね」と聞いたら、テントの影のほうにその知り合いのスタイリストが。
「なーんだ。アキラじゃないの。早く着替えましょう」

狭いキャンピングカーのようなところで着替え。
服装は黒ずくめのお金持ち風。
もともとの役どころが億万長者ですから。

着替えをしていると警官の制服を着たエキストラの役者がドカドカと入ってきて。
すると、私が服を着るのを手伝ってくれていたおばちゃんが「今、役者が着替えているところだから、ちょっと外で待ってて!」
「役者」って俺のことですか?

そうそう。
ベラルーシではどんなに小さい役でも「役者」と「エキストラ」は全く待遇が違うんですよ。
給料も全く違います。

でもなあ。
以前、私はエキストラとして映画に出してもらっていたんですよ。
東洋人が必要なときに呼ばれていたんです。
でも、私がロシア語がある程度わかるということが映画会社のほうでも分かって、私は役者として登録されてしまったのです。
本当はエキストラとしてでも映画に出たいんだけどなあ。
だって、面白いんだもん。

そんなわけで、映画に出る回数はだんだん少なくなっているのです。
つまり、東洋人でロシア語をしゃべる人が必要なときに呼ばれるのです。
うーん、でもエキストラでも呼んでほしいなあ・・・
よく一緒に出ていた中国人がしょっちゅう映画に出ていたみたいだし。

狭い車内ながらもゆっくり着替えをした私は外に出て、何をしたらいいか分からない。
そこにアシスタントのナースチャさんがやってきて、「昼ごはんの時間なので行きましょう」
どこに連れて行かれるのかと思ったら、また似たような車の中。
窓には「役者用」と書かれています。

中に入ると、出演者がみんなご飯を食べてます。
中には私が何度も劇場で劇を見た俳優さんもいます!
わーい、わーい!(←結構、ミーハーなはぐれミーシャ)

食べながらも、最初はみんなから質問攻め。
「本当に日本人なの?」(←これは良く聞かれる。まさかベラルーシに日本人が住んでいるとは誰も思わないらしい)
「名前は?」「職業は?」
しばらくの質問攻めの後は落ち着いて、みんな劇場の楽屋話をしていました。

それにしても。
目の前にいるのはベラルーシ国立ヤンカ・クパーラ劇場の看板女優、スヴェトラーナ・アニケイ
何か信じられないよなあ。
私は結構好きな女優さんなんですよ。
それにめっちゃきれいです。
そんな女優さんと一緒に昼ごはんを食べるなんて!

アニケイさんに自分が日本語教師だと言うと、「本当? プライベートレッスンやってる? あとで電話番号ちょうだい」
いやあ、すごいことになってます。
日本語を勉強したいのかな?

私は映画やドラマに出たことが何度かありますが、いつもケイタリングの食事がおいしいんですよ。
今回もすごくおいしかったのですが、いかんせん量が多くて残してしまいました。

たっぷり食事をとった後はメイク。
メイクは別の車。

メイク係は女性二人。
中に入るなり、「髪の長さはちょうどいいわね。顔もいい男だし」
ありがとうございまーす!

今、私は髪がうざいくらい伸びているんですよね。
本当は切りたかったんですけど、映画の話が決まったときに「念のために髪はそのままにしておいてね」と言われていたんです。

彼女たちは「これは全部ストレートにしまししょう」
おお!
私は昔からストレートヘアーに憧れていたんですよ。
私に会ったことがある人なら分かると思いますが、私は前髪の左側が上のほうにカールしてるんです。
そして、後ろ髪が全部跳ね上がっている感じ。
大学の人には「小虎ちゃんみたい」といわれてました。

二人とも私が日本人なのが興味津々。
すっごい質問攻め。
内容は普通に「日本は寒いの?」とか「日本でもじゃがいもって食べるの?」みたいな。
私、そういう裏方さんとは結構すぐに友達になれるんですよね。

髪はどんどんストレートになっていきます。
思いっきりヘアアイロンをあてまくっています。

アイロンを当て続けること30分。
憧れのストレートヘアーに!
メイクの二人とも拍手喝采。
「すごーい! 最高! 写真撮ってもいい?」
本当に写真を撮られました。

私が喜んでいたのもつかの間。
メイクの女性「でも、髪を洗ったら、元に戻るけどね!」
ずっとそのストレートヘアーをキープするためにはストレートパーマしか方法がないようで。

その後は待ち時間。
町の中心を流れるスヴィスロチ川のほとりは土曜日の暖かい日差しを楽しむカップルや家族連れでいっぱい。
私も仕事から解放された感じで、心を休めることができました。

それにしても、ちゃんとした役だと待遇が違うなあ。
だって、アシスタントのナースチャさんが「お茶かコーヒー、いかがですか?」ってしょっちゅう聞いてくるし。
撮影の待ち時間も立って待っていると、サーッと椅子を持ってきてくれるんですよ。
「どうぞ。お座りください」なんて言われちゃって。
こちらが「すみません」と言ったら、「何で謝るんですか?」
うーん、何か慣れないなあ。

16時近くに撮影開始。
何とリムジンに乗っての撮影です。
リムジンの後部座席には私とアニケイさん。
昼ごはんのときはにこやかだったアニケイさん、完全に女優モード。
一言も話をしません。
真剣そのものです。
正直、ベラルーシの撮影現場ではヘラヘラした感じの俳優・裏方が多かったのですが、彼女は完全にプロの顔になっていました。
ちょっとこわいくらい・・・

それにしても、アニケイさんはとても綺麗です。
地毛は金髪なのですが、暗めの色のかつらをつけていたのです。
メイクと髪型が変わるだけでこんなにも変わるものかと。
いや、元々アニケイさんは綺麗なんですよ。
でも、さっきまでとっつきやすかった美人だったのが、メイクの後は近寄りがたい雰囲気の美人に。

映画の撮影というのはとても時間のかかるものです。
一回勝負で「はい、撮りました、はい、終わりです」というものではなく、いろんな角度から同じ場面を何度も撮り続けるのです。

リムジンでの撮影は主人公の女性が車に乗り込んでくるところから始まりました(←さんざん、アニケイさんは綺麗だと書いてきましたが、主人公を演ずるのはモスクワの有名女優さんです)。
リムジンで行ったり来たりを続けること1時間。
リムジンの外側からの撮影は終わりました。

そして、リムジンの中の撮影。
中はアニケイさん、モスクワの女優さん、私の三人が乗り込んでいるのですが、隣同士の二人と私は別に撮影することに。

そこからの待ち時間が約1時間。
長かった!
寒いなあと思っていたら、アシスタントが「役者用のコンテナで休んでいてください。出番が来たら迎えに来ますから」
ダラダラと携帯電話のゲームをして待っていました。

すっごく眠かった!
だって、今日は一年生の授業があったから、6時半起きなんですよ。
きっついなあ。

そして、私の出番!
リムジン車内での撮影。
そこで私は初めてこの映画の監督に会いました。
見た目はちょっとぶっ飛んだ感じの人。

撮影は相手なしで私一人だけ。
監督さんが「私が○○さんと言ったら、○○さんがいるはずの方向を向いてにっこりしてください。そして、『私』と言ったら、私のほうを見てにっこりしてください」と細々と手順を説明してくれました。
結局、あとで切ったり貼ったりするから、連続性とかは求められていないんですね。

走行中の車の中で撮影開始。
私は台詞なしなので、監督の指示に従ってニコニコしたり、パンフレットを手渡したりするだけ。
ちょっと心配だったんですよね。
うまくニコニコできるかどうか。
でも、監督は「いいねえ!最高だねえ!」
ちょっとだけ「カメラマンに褒めちぎられるグラビアアイドル」の気分を味わいました。

ミンスクの中心部、独立大通りを移動しながらの撮影はうまくいったようで、監督もご機嫌。
監督との雑談も楽しいものになりました。
日本の映画の話から始まって、監督の話は若いときに興味を持っていた禅・仏教の話になりました。
監督はノリノリで、車が撮影現場に戻ってからも話し続けてくれました。

車を降りた後も「会えてうれしかった」と硬い握手をしてくれました。
彼はロシア人でモスクワで働いているのですが、結構、その筋では有名な人らしいです。

とりあえず、今日の仕事は成功だったと言えるでしょう!
楽しかったなあ。
疲れましたが、久しぶりに日常を離れて楽しい思いをさせてもらいました!

うちへ帰るとベロニカちゃんが大喜び。
メイクを取らずに、そして、ストレートヘアーのままでうちへ帰りましたから。

P3271306記念に写真を撮ってみました。
こんなストレートヘアー、生まれて初めて!
ベロニカちゃん、大喜びで写真撮りまくり。




次の撮影は4月5日。
5日から8日まで4日連続であります。
たまにはこういうのもいいですね。
仕事を離れた気分転換だと思ってがんばります!

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2009年02月14日

ブルーです。
かなりブルーです。

冷蔵庫とビデオデッキが壊れました。
二日ほど前、建物全体の電源が突然切れたことがあって、そのとき以来、ビデオデッキは電源が入らなくなってしまいました。
うちから歩いて1分のところにあるSAMSUNGのサービスセンターに持っていったのですが、「いつ修理ができるかわからないから、来週の初めにでも電話して」という曖昧なお答え。

ビデオデッキは私にとって非常に重要なアイテムなのですよ。
うちにはこの8年間で貯まったビデオテープが大量に。
両親が送ってくれる荷物の中にはいつも日本のテレビ番組を録画したビデオテープが入っているんですね。
まあ、ほとんどが料理番組とプロレスなんですけど。
私は暇さえあれば、ビデオを見てるんです。
この2日間、全くビデオが見れず、かなり悲しい・・・

そして、今日になって冷蔵庫の不調が発覚。
モーターが動いている音はするんだけど、冷蔵庫内の温度が全く下がらないという悲しい状態。
今、全ての食品をベランダに避難させています。
でも、気温は0度前後。
冷凍室の中のものは溶けてしまうかもしれません・・・

冷蔵庫は一年前に買ったものなので、まだ保障期間。
なので、修理してもらえると思うんですけど、ベラルーシではそういうアフターケアとか、しっかりしていないところが多いんですよ。
なので、かなり不安・・・

それもこれも、エレベーターが悪いんだ!
えっ、意味がわからない?
説明しましょう。

以前にもこのブログで書きましたが、私たちが住んでいる建物では新しいエレベーターを取り付けているのです。
1月15日ぐらいから工事をしているので、もう一ヶ月近くエレベーターが使えない状態が続いていることになります。
私たちの部屋、9階なんですよ!
毎日、のぼってのぼって、足腰丈夫になっちゃうじゃないですか!!!

今日、うちに来た学生がエレベーターの工事をしているおじさんに「いつ完成するんですか?」と聞いたところ、答えは「4月15日だよ」
殺す気ですか!!!
その言葉がおじさんの残酷な嘘であることを願って・・・

今日は私の友人で、ゴーリキー記念ロシアドラマ劇場の俳優オレグ君の誕生日!
13日の金曜日なんて、彼らしいというか。
まあ、別に彼が自分で選んだわけじゃないんでしょうけど。

おととい電話で話したときは「じゃあ、13日の夜にでも会ってビール飲もう」とか言ってたんですよ。
でも、今日21時に仕事が終わって電話してみたら、「今は実家に帰ってるから、明日会おう」だって。
彼はドタキャンとか、約束破るの、常習犯。
ベロニカちゃんと二人で家を出る直前だったのに。
全く信用ならんな。
でも、友達だっていうのが不思議。

P2132079いろんなものが壊れるし、飲みには行けないしということで、ブルーになった気分を鎮めようと思い、ベロニカちゃんと二人でうちでまったり。
久々にろうそくを使ってロマンティックに時を過ごしました。
冷蔵庫の故障ですっかり溶けてしまったチョコレートアイス。
食べてみたら、マックシェイクみたいで、なかなかおいしい。

それから、私は一人で日本のアニメを見ました。
感動しました。
この記事、別の記事にさせてください。

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2009年02月06日

昨日は私の親友、アンドレイ君が1年半の兵役から帰ってきたお祝いのパーティーをしました。
彼は元々、ゴーリキー記念ロシアドラマ劇場の俳優だったのですが、いろいろあって辞めたんです。
その後は問答無用で兵役に行かされて。
先週の水曜日にやっと戻ってきたのです。

アンドレイ君とはいろんなことがありました。
彼は私とベロニカちゃんの結婚式で介添人をしてくれました。
介添人というのは日本だったら仲人に匹敵するほどの重要な役割なのです。
他にもいろいろあったのですが、以前に書きましたから、今回は書きません(←興味がある方がいればこちらをどうぞ)。

昨日のパーティーは・・・
すごかった!
超楽しかったです。

P2042045まず、料理がおいしかった!
一番おいしかったのは、チャーシュー。
誰かのブログで、肉は60何度かを超えると硬くなる、と書いてあったので、超弱火で2時間ほど煮込んだんですよ。
そうしたら、めっちゃ柔らかくて!
ラーメン屋、できますよ!

あとはおでん。
具は大根、がんもどき、鳥肉の団子、卵。
おいしかったなあ。
がんもどき、久しぶりに食べました。
だしはもちろん、かつおと昆布からとりましたよ。
いつも卵が綺麗にむけなくて困っていたのですが、インターネットで調べたやり方でやったら、ものすごく綺麗にむけました。
今度、ご紹介しますね。

最初はアンドレイ君、一人だけだったんですよ。
6時ぐらいに来たんですけど、ゆっくり二人で話しができて良かったです。

そして、7時半ぐらいにバレエ学校に留学中のMちゃんとその同級生たちが合流。
レッスンが終わってからすぐ来たからか、お腹がすいていたらしく、みんなパクパク食べていました。
最初は「私、はし使えな〜い」と言っていた女の子もすぐに慣れてましたね。
女の子たち、俳優のアンドレイ君の話に興味津々。
それに、アンドレイ君、かなりかっこいいですからねえ。
私の知っている限り、ベラルーシで一番いい男です。
アンドレイ君の劇場の話や私のジャパニーズジョークなどで、パーティーは大いに盛り上がったのでした。

そこに水をさしたのが、アンドレイ君の友達の女の子。
20時過ぎに合流してきました。
全く空気が読めない上に、非常に図々しく、場の空気が変わってしまいました。
アンドレイ君の彼女のような態度を取るんですよね。
誰も聞いちゃいないのに、自分の話を始めたりして。
そういえば、去年のオレグ君の結婚式でも、かなり空気が読めてなかったからなあ。

でも。
みんなかなり楽しかったようです。

P2042052P2042057それはこの写真を見ていただければわかるかと思います。
今日の昼、Mちゃんに電話をして聞いたら、みんな大満足だったようです。
未来のプリマドンナを目指して、頑張って欲しいです!

全然、関係ないのですが、女の子のうちの一人(←このうちの誰かはご想像ください)が、昔の彼女にそっくりなんですよ。
このブログにも何度か登場していますが、私のためにジャイアンシチューを作った子です(←その事件に関しての記事はこちら)。
その女の子に「出身地はどこ?」と聞いてみたら、「ヴォルコヴィスクの近くの○○村です」との答えにびっくり!
だって、ジャイアンシチューの子もヴォルコヴィスク地区の村の出身だったんですよ。
正確にはどこだったか覚えてないけど、何か似たような名前だし。
親戚だったりして・・・
まあ、別に親戚でもいいんですけど。

P2052059ちょうどみんなが帰ろうとしていたとき、劇場での公演を終えたオレグ君と奥さんのナースチャちゃんが登場。
ここからは完全に飲みモード。
私はビールだけで押し通したのですが、みんなはウオッカを飲んで大盛り上がりでした。

P2052063P2052062オレグ君、劇の後で、かなりお腹がすいていたのか、かなりのハイペースで料理を食べまくりました。
作った料理がほとんど残らなかったほどです。
いつもだと、パーティーの次の日は残った料理を食べるのですが、今回は見事に何も残りませんでした。
料理を作った私としては、非常にうれしいことです。

P2052064P2052065P2052066写真、3連発!
すっかり酔ってます。
楽しい気分が伝わりますか?

アンドレイ君、もうすぐモスクワに行ってしまいます。
どんな仕事かは秘密だそうですが、俳優業のようです。
彼がモスクワでも成功できることを私は心から祈っています。
日本で俳優の仕事があれば紹介したいところです。
もし外国人のイケメン俳優が必要な映画やドラマなどがあれば、わたしのほうに御連絡ください(←大マジです)

P2052068今日のおまけ写真。
授業中、前に座っている学生の陰に隠れて、ジュースを飲んでいる学生を発見!
「そんなことしてたら、写真を撮って、ブログに載せるぞ!」と言ったら、「どうぞ!」ということで、ポーズまでとってくれました。
ジュースは休み時間に飲みましょうね!

akiravich at 06:55コメント(0) 

2008年12月26日

今日はクリスマスでお休み!
夕方までブラブラ。
たまっていたメールの返事を書いたり、ちょっと腹筋したり(←久しぶり!)、お風呂で一時間ほど本を読んだりと、休みを満喫。
でも、この半年間で溜まった疲れは簡単には取れませんよ。
あっという間に、外は暗くなっていて。

18時に劇場に向けて出発。
18時半過ぎにレーニン広場駅に到着。
地下ショッピングモール「スタリッツア」の中を通って、劇場に行ったんだけど、人が多くてびっくり。
みんなあんまり外に出ないのかと思った。

PC262480今日の劇はオスカー・ワイルド「理想の夫」(ロシア語ではИдеальный Муж)。
私とベロニカちゃんの友人であるオレグ君とルスラン君が出演してました。
結構、よかったんですよ。
第一幕はちょっとリズムが悪くて、ちょっと間延びした感じがありましたが、最後のほうには非常にテンポよく話しが展開していきかなり楽しかったです。

今日行ったゴーリキー記念ロシアドラマ劇場は、ひどい劇が多いんですけど、今日の劇の演出家アルカジー・カッツ(Аркадий Кац)の劇だけはまとも。
他にもモリエールの「病は気から」などもかなり面白いです。
この演出家、ベラルーシ人じゃなくて、モスクワからやってきて演出するんですよ。
この人がロシア劇場の芸術監督になれば、もっといい劇場になるのに・・・

「劇が終わったら一杯飲もう」とオレグ君と約束していたんですが、しばらく待っても彼が出てくる気配はなし。
ベロニカちゃんも「もうきっと帰っちゃったんだよ」と言うので、帰ることに。

PC252475独立広場まで来ると、イルミネーションの洪水。
こりゃあ、「でんこちゃん」が見たら怒るでしかし。
早く発電所を作らなきゃ!(←ちょっと危ない発言かも・・・)

この写真を撮っているとオレグ君から電話が。
「今、どこだ?」
私とベロニカちゃんは劇場に逆戻り。

劇場の前に行くと、オレグ君と一緒に奥さんのナースチャちゃんも。
そこに、オレグ君の知り合い4人が合流。
みんなで軽く飲みに行くことに。
どうして軽くなのかというと、オレグ君、明日の朝は子供向けの劇に出演しないといけないから。

しかし。
オレグ君、「軽く」なるはずがありません。
私たちは手持ちのお金がなかったので、私はビール一杯、ベロニカちゃんはお茶だけで我慢したのですが、オレグ君はウオッカ。
オレグ君とその友人だけでウオッカを一本空けてました。
よく飲むなあ。
明日どうなっても知らないよ・・・

PC262477酔っ払って御満悦のオレグ君。
彼が着ているTシャツは、私とベロニカちゃんが二年前に日本へ行った時に彼に買ってきたおみやげ。
かなり気に入っているようで、このTシャツを着てテレビのクイズ番組に出たりしていました。

私とベロニカちゃんが「来年の夏、日本へ行く」という話をしたら、オレグ君、「俺も一緒に連れて行ってくれ!」。
具体的にいくらかかるのか、しつこく聞いてきました。
横にいる奥さんのナースチャちゃんは「酔っ払ってるんだから、適当に聞いといて」。
オレグ君「日本に行って、何か上演したい」。
うーん、それは難しいなあ。
ベラルーシ演劇を日本で紹介したいのはヤマヤマなんだけどね。
オレグ君一人で劇はできないからなあ。
オレグ君「ストリートパフォーマンスでお金稼いだらどうかな」
労働ビザがないとダメなんじゃない?

結局、私たちは12時の閉店までダラダラと飲むことに。
私とベロニカちゃん、かなりお腹が空いていたので、夜中の0時半から晩ご飯。
そして今、ベロニカちゃんは注文されている服を縫っています。
現在、夜中の2時。
早く寝たいのはヤマヤマなんですが、私もベロニカちゃんも仕事を片付けないと寝られないんです・・・
3時までにはベッドにもぐりこみたいと思っているんですが・・・
どうなることやら・・・

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2008年12月18日

またです。
この劇にやられました。
正直、何も言いたくないし、何も書きたくないのですが、言わないと何が言いたくないのか、書かないと何が書きたくないのか、誰にも伝わらないのも癪なので、言います、書きます。

これはベラルーシ国立ヤンカ・クパーラ劇場で上演されている一人芝居です。
チェーホフの「サハリン島」を劇にしたものです。
演じるのはロマン・パダリャカРоман Падаляка。
そして、もう一人、黒ずくめの服を着た音楽担当の人が動き回ります。

私、一人芝居ってうそくさくて嫌いなんですよ。
声音を変えたり、服を変えたりしても、どこか作っている感じがして、見ている私はどんどん冷めていくんです。

でも、この「サハリン島」はそんなことありません。
どんどん人物が変わっていくのに、いや、変わっていくとか、そういうことではありません。
ああ、俺、何書いているんだ・・・

とにかく。
すごい劇です。

今日は一年生の学生8人と行ったのですが、あまりにもすごい劇なので、心配していたんですよ。
そうしたら、案の定、女の子たちは全員、完全にアウトの状態。
一人は泣いているというか、感極まっている様子。
他の人と話すことを避けるように、全員、「さようなら」と言って、バラバラに帰って行きました。
そりゃあ、あんな劇の後では話もしたくないでしょう。
私も話す気はなかったし。
男3人は割と冷静でした。

私たちがクロークでコートを受け取る列に並んでいると、どこかから「アキラ!」と大きい声が。
声がしたほうを見てみると、俳優のジーマ・ラチコフスキーじゃありませんか。
劇場に併設されているカフェでカメラマンのアルバイトをしていたそうで。
みんな死んだような顔をしている中、私は彼と楽しく話しました。
いや、楽しい顔を無理に作っていました。

スーパーで買い物をして、うちに帰ると、女子学生の一人からショートメールが。
「あの俳優は悪魔です! だって、人間があんな演技をできるはずがありません!」
それぐらい強烈な劇なんです。
本当に。

演劇が好きな人にはぜひ見ていただきたいです。
ベラルーシ語でわかりにくいかとは思いますが、それでも伝わる「真実」がこの劇にはあります。
私もベラルーシ語を100%理解しているわけではありません。
見るのは今回で5回目なんですが、毎回、理解の度合いが高まっていくので飽きないんですよ。
今日は一列目だったというのもあるかとは思いますが、いつにも増してパダリャカの演技はすごすぎました。

明日の朝は1年生の授業。
どんな感想が出てくるのか・・・
次に劇場に連れて行くときは、もうちょっとソフトな劇にしておこう・・・

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2008年10月29日

140531bd.JPG今日は久々に劇場に行ってきました。
劇のタイトルは「ゲリヴェルの夜」。
ゲリヴェルというのは主人公の男の名前です。
元の戯曲はポーランドのものらしいのですが、どこが舞台になっているのかはちょっとわかりません。

時は第二次世界大戦の頃。
ゲリヴェルは少し知的発達に障害がある青年。
「僕も戦争に行くんだ!」と言って聞かない。
もちろん、そんな青年が軍隊にとってもらえるはずもないのに。

ゲリヴェルの母親は一人苦しむ。
ゲリヴェルは外で誰かに軍隊のことを吹き込まれ、軍隊への憧れが止まらない。
うちの中でも軍服を着、旗を振り回す。
そして、母親に対しても、その悲しい「軍隊ごっこ」を強要し、その行動はどんどんエスカレートしていく・・・

母親が背負った暗い過去。
過去は繰り返していく。
母親を駆り立てるものは愛情か憎しみか。

これ以上ないほど、心理的にきつい劇です。
実は今日は1年生の学生たちと一緒に行ったのですが、正直、心配だったんですよ。
というのは、好き嫌いがはっきり分かれるタイプの劇なので。
救いのない悲しい劇を見て、拒絶反応を示されたらどうしようと内心、ビクビクものでした。
チケットも10000ルーブル(約480円)と、安くなかったですから。

でも、学生たちの反応は・・・
かなりすごかったです。
いろんな人と劇場に行きましたが、ここまですごい反応はありませんでした。
学生は6人来ていたんですが、そのうち5人は少し離れたところに座っていました。
そのうちの一人は劇が終わった瞬間に立ち上がって、両手を上げて拍手。
感激しているのがわかったのですが、その後、姿を消してしまって。
おそらく先に帰ったのだろうとは隣に座っていた学生の話。
泣いているところを見られたくなかったのか何なのかはわかりませんが、こんなケースは初めて。
5分後ぐらいに「挨拶もしないで帰ってしまってすみませんでした」というショートメールが。
やはり、あまりにも感激して言葉がなかったようです。

もう一人の学生はショックの余り、私の呼びかけにも全くの無反応。
目が遠くを見ていて、目の前のものが見えていない感じ。
みんなで地下鉄の駅に向かったのですが、彼女は地下鉄の駅を通り過ぎてしまったので、みんなで彼女を呼び止めました。
劇のことで頭がいっぱいで、何も見えていなかったようでした。

それぐらい劇に夢中になれるのは若さ。
何も見えないくらいがちょうどいい。
正面から感じることができること。
逃げない。
目をそむけない。
それが若さ。
私は一年生のことが大好きです。

他の学生たちも言葉を失っていました。
それぐらいの力がある劇です。
私とベロニカちゃんは見るのは二回目でした。
私はやはり最後のシーンを見ていたら、背筋がゾクゾクしましたよ。

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ゲリヴェルを演じていたのは、オレグ・コッツ(Олег Коц)。
このブログにもたびたび登場している俳優で、今度結婚するオレグ君です。
今日の演技が良かったので、写真を載せてあげましょう(←10月11日の投稿「俳優と軍隊」にも同じ写真が載っています)。
うちに帰る途中、オレグ君に「うちの学生が劇に感激して、呆然としている」とショートメールを書いたら、「意識を失っている子、いた?」というお気楽な返事。
今日劇を見た学生に彼は紹介すると、イメージが崩れそう・・・

母親役のイリーナ・カバノヴァ(Ирина Кабанова)さんはちょっと面識があります。
ベラルーシの芸術アカデミーで学科長をしているはずです。
すごくうまいんですよ。
当たり前ですけど。
彼女がベラルーシの劇場に所属していないのが不思議なくらい。

それにしても、一年生のリアクションがすご過ぎ。
こんなに感受性が豊かで、感じやすい子達だとは思いませんでした。
みんな、日本語で劇をやりたいと言っているのですが、これはやらなきゃならんでしょう!
やりますよ!

一年生へのメッセージ
Для первокурсников
Я знаю, что спектакль вам очень понравился.
Я видел, как вы впечатлены.
Я хочу предложить вам еще сходить на некоторые спектакли, которые мне очень нравятся.
Вы согласны?
И еще одно важное предложение: давайте поставим спектакль на японском языке!
Я давно мечтал о спектакле со студентами, но не было возможности.
Я прекрасно знаю, вы очень хотите поставить спектакль.
Я думаю, что мы с вами сможем осуществить наше общее желание!

ちょっと長いメッセージになりました。
一年生たちに「日本語で劇をやろうか?」と振ったんですよ。
すると、みんなやる気満々で。
しょっちゅう「いつ劇を始めるんですか?」と聞かれまくっているんです。
でも、ちょうどいい劇がなかなか見つからないんですよね。
学生に合いそうな劇があったら、教えてください。
よろしくお願いします。

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今日のおまけ写真。
今日は一年生の授業が朝の8時半からあったので、6時半起き。
窓の外を見たら、すごい朝焼けが。
日本ではなかなか見られないですよね。
形容しがたい色なので、形容しません。
とにかくきれいでした!

PA282210
似たような写真をさかさまにしてみました。
何か赤い海のようできれいだと思いませんか?

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2008年10月22日

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すばらしかった!
こんな劇を見られる僕は幸せ者です。
ベラルーシに住んでいることを感謝せずにはいられません。

変な始まりになりましたが、今の気持ちをそのまま書いてみました。
今日は「ART」という劇を見てきました。
何回目なんだろう。
少なくとも、これまで5回は見ていますから、6回目、またはそれ以上ということになります。
これは私がベラルーシで最初に見た劇です。
学生のアリーナちゃんに連れて行かれて見たんですけど、ロシア語のスピードも速くて、全然わかんなかったんですよ。
でも、所々わかるところがすっごい面白くて、すごく幸せな気分になったのを覚えています。

舞台はパリ。
登場人物は40代前と思われる男三人。
20年来の友人関係なのですが、それぞれが全く違う性格。
マルクは感情的になりやすく、時に攻撃的なタイプ。
セルシュは理性的なタイプで、芸術愛好家。
イワンは他人の意見にすぐなびいてしまい、自分の意見を持っていないような弱い性格。

始まりはセルシュが買った一枚の絵。
それは白い背景に白い線。
簡単に言えば、それはただの白いキャンバス。
でも、セルシュは20万フランという大金をはたいて、その絵を購入。
「これが芸術だ」と言うセルシュに対して、マルクはその絵を「白い糞」と名づける。
イワンは二人の間でオロオロするばかり。
その3人の関係は面白おかしいようで、何か切なくて。
愛すべき3人の人間模様に、泣き笑いの1時間50分です。

それぞれの役を演じる俳優も超個性的な面々。

セルシュ役はイーゴリ・ザバラ(Игорь Забара、ポスターの真ん中で白いペンキをかけられている俳優)。
いい俳優だと思うんだけど、どこの劇場で働いているのか知らないんですよ。
他の劇も見てみたい!

イワン役はヴィクトル・マナーエフ(Виктор Манаев、ポスターでは向かって右側の俳優)。
彼こそ、ベラルーシが誇る超一級の喜劇俳優です。
私も大好きな俳優さん。
まだ話したことがないんですが、いつか話してみたいなあ。
私は本当に彼の大ファンです。

マルク役はセルゲイ・ジュラヴェリ(Сергей Журавель、ポスターでは向かって左側)。
彼は叫んでいる役が多いかな。
この劇でもキレまくります。
実は、私は彼と一緒に一度だけ仕事をしたことがあるんですよ。
それは去年のお正月映画「パヴリンカ」に出演したときのこと。
私がベラルーシに来た日本人の役で、彼がベラルーシの地主の役。
彼に挨拶したとき、「私は『ART』が大好きで、5回以上見てます」と言ったら、彼はすごく喜んでくれて。
私も感激でした。

演出はやっぱり、ベラルーシが誇る天才ニコライ・ピニーギン。
彼の劇ではずれは見たことがないです。

この劇、日本でやってないのかなあ。
作者はヤスミナ・レザ。
今、インターネットで調べたら、名前は出てくるんだけど、上演したという記録は出てこないですねえ。

とにかく。
今日の私は超幸せです。
涙が出そうなくらい、いい劇でした。
また見に行きます。

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今日のおまけ写真は、うちの前で撮ったもの。
木と空です。
秋ですねえ・・・

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2008年10月11日

今日は思いがけず、ものすごくいい日でした!

朝のアレクセイ君(13歳)の授業がキャンセル。
13時からうちの大学の会議(←本当は誕生日パーティー)があったのですが、11時過ぎに電話が来て、キャンセルに。
その会議のせいで、全てのプライベートレッスンをキャンセルしていたのですよ!
なので、17時半までフリー!
これは奇跡だ!
本当にこれは滅多にないこと。

その時間を利用して、溜まっていた翻訳チェックの仕事を。
何とか、3時間ほどで一章を終え、少し安心。

その後はちょっと体を動かし筋肉痛。
それから17時半からの5年生の授業の準備。

5年生の授業は17時半から20時20分までの2コマ。
結構きついですよね。
だって、金曜日ですよ。
こんな夜の時間まで勉強するなんて・・・

授業中、何度か電話が。
私、携帯電話は二台持っているんです。
それはベラルーシの代表的な二つの会社の電話。
一つだけだと不便だし、料金を計算してみたら、一つの会社からもう一つの会社の電話にかけるとかなりのお金がかかるので、二つ持つほうが安くなるのです。
なので、二台。

何回か電話がかかってきたうち、一つのコールが見慣れない電話番号。
授業が終わって、かけ直したら、私の友人のアンドレイ君!
彼はゴーリキー記念ロシアドラマ劇場で働いていた俳優です。
そして、私とベロニカちゃんにとっては結婚式の証人(仲人のようなものです)をしてもらった大事な大事な友人。
彼は劇場を辞めて、プーになりました。
その後、プーのままでいられるわけもなく、あっさりと軍隊に召集されていきました。

ベラルーシには兵役があります。
一年半です。
でも、何とか逃れる方法があるようです。
私の知り合いではあんまり兵役についていた人は知りませんね。

普通はみんな、兵役を逃れようと躍起になるものですが、彼はまるでそれを望んでいたかのように召集されたんですよね。
その経緯は8月4日の投稿「Aちゃんの思い出 」を御覧になってください。
好きな人を忘れるため・・・という感じがありあり。
そんな彼は私とはすごく感覚が合います。
ウェットなところが特に。

電話をすると、最初は淡白な感じで。
この一年、全然電話しなかったから怒っているのかなあとも思ったんですけど。
いずれにせよ、軍隊は携帯電話禁止だから、電話しても意味ないんですけどね。

私は感激して、アンドレイ君にいろいろと話しました。
実は今年の夏、「パンテーラ」というドラマで彼の姿を見たんですよ。
舞台俳優としてはいまいちの彼も、ドラマではものすごくよく映っていて、すごくいいなあと思ったのです。
それをストレートに伝えると彼も喜んでいました。

akiravich「今、どこにいるの?」
アンドレイ「オクチャブリスカヤだけど」
akiravich「じゃあ、今行くから」
話は簡単です。
すぐにベロニカちゃんに電話して、緊急招集。
一人で行ったら、ベロニカちゃんが怒ります。
だって、私たちにとっては一番大事な友人ですから。

オクチャブリスカヤの駅に着くと、アンドレイ君と二人の男の子が。
そのうちの一人は見たことある!
ヤンカ・クパーラ劇場の若手俳優で、すごくいい演技をする男の子。
アンドレイ君、彼らも交えてみんなでビールを飲みに行こうとしたのですが、二人とも「明日、仕事だから」
なので、私とベロニカちゃんと三人でブラブラすることに。

ブラブラしながら、軍隊の中のいろいろなことを聞く。
話を聞いてると、本当に軍隊には行きたくないなあ、と思います。

近くにある「クリニッツア」という店へ。
ここは「クリニッツア」というビールの会社が経営しているところ。
なのに、それほどビールがおいしくない。
注ぎ方の問題とかではなく、もともとがまあまあなので。

3人で乾杯!
話し始めて5分もしないうちに、俳優のジーマ・ラチコフスキーが!
アンドレイ君が呼び寄せたらしいです。
ジーマ君とも3ヶ月ぶり。

そこに、水曜日に会ったばかりのオレグ君と、異常に背か高いルスラン君登場。
みんな、約束していたかのように現れます。
自然とみんなが集まってくる。
そういうのいいですよね。

みんなタバコを吸いに外に出たり、料理を取りに行ったりと落ち着かない。
みんなが落ち着かない隙に記念撮影!

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ルスラン君、今日は一日中、劇のリハーサルで長いこと食事をしていなかったのだそうです。
この満面の笑み。
あっという間にたくさんの料理をたいらげてしまいました。
彼は一度、タイに行ったことがあるのだそうで、そのときの料理の話しなどをしてくれました。
ベラルーシからタイに行くのって、かなりお金がかかるんですよ。
どうやって行ったんだろう・・・

PA102052
これが11月15日に結婚するオレグ君です。
やつは写真写りが異常にいいんですよ。
得だよなあ。
こうやって見ると、子供のように見えますが・・・
古い付き合いですよ。
結婚するなんて、信じられないです。
今でも彼の周りの人たちは信じてないですけどね。
彼の結婚式では、私は歌ったり踊ったりすることになるようです・・・

PA102048PA102049
左側がアンドレイ君、右側がジーマ君です。
アンドレイ君、ベラルーシでもかなりのイケメン(だと思う)。
この写真はそんなによくないです。
実際はかなりかっこいいです。
俳優の世界に戻ってきて欲しいんですけどねえ。
何か、軍隊がちょっと気に入っているようでちょっと心配。
「軍隊に残る」なんて言わないと良いんですが・・・

PA102050
ジーマ君は非常にいい俳優。
お酒大好き。
最近、人形劇のほうに鞍替えしたようで。
でも、彼には自分でステージに立って欲しい!
ものすごく才能あるんですよ。
演出家としてもすばらしいし。

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私たちが店を出たのが11時。
みんないい感じに出来上がっています。
なかなかいい気分。

PA102054
これがオレグ君とそのフィアンセ。
うちのベロニカちゃんがウェディングドレスを作ることになっているので、ベロニカちゃんと話し込んでいました。

アンドレイ君、楽しそうですが、また軍隊に帰るんですよね。
あと3ヶ月、兵役が残っていて。
そうそう、今回会うことができたのは、休暇を一週間ほどもらえたからなんですよ。
だから、実際、彼はまだ兵役中なんです。

地下鉄に行く途中、彼の肩を捕まえて、ちょっと横へ。
akiravich「まだ大事な話、してないよね」
アンドレイ「何の話?」
akiravich「あの話だよ」

彼はちょっととぼけただけで、私が言いたかったことはすぐにわかったようでした。
地下鉄の切符売り場に並んでいるとき、「別れてから、Aちゃんのコンサートに行ったんだけど、元気になるエネルギーがもらえるようで、すごかった」
なんだ、話、わかってるじゃん!
(この話、御存じない方はぜひ8月4日の「Aちゃんの思い出」をお読みください!)
周りの人に聞こえないようにアンドレイ君は小さい声で言いました。
まだ彼女のことが好きなのでしょう。

アンドレイ君、だから軍隊に行ったんでしょ?
Aちゃんのことを忘れるために行ったんでしょ?

アンドレイ君とAちゃんが付き合い始めたのには、私も関係しています。
二人は本当にお互いがお互いのために生まれてきたかのように、相性ピッタリ。
二人がまだ付き合っていた頃、何度かうちに遊びに来たことがあります。
あんなベストカップルが別れるなんて・・・
何とかしてあげたいなあ・・・

私、東京に住んでいたときは結構、恋愛相談が得意技だったんですよね。
いろんな人にアドバイスして、その人たちは幸せになっていくのに、私は不幸せなままというか・・・

このアンドレイ君とAちゃんの一件は今まで見てきた中でも難易度A+のすごく難しい案件。
アンドレイ君は今でもAちゃんのことが好きなのは確か。
それに、周りの人の話ではAちゃんもアンドレイ君のことをいまだに想っているという説があるんですよ(←根拠は薄いですが)。

Aちゃんに電話してみよう。
でも、彼女、グループのボーカルとして人気が出てから、友達の電話に出なくなったんですよね。
私も2〜3回ほど、電話してみたけど、全然出ませんでした。

私はとにかく、アンドレイ君に何とか幸せになってもらいたいと思っています。
それはアンドレイ君が本当の友達だからです。
心から彼が幸せになることを願っています。

彼は別れ際「近いうちに必ず電話するから」と言ってきました。
それは他の人に聞かれないようにAちゃんの話をするためでしょう。
彼は必ず電話をしてくると思います。
軍隊では携帯電話は禁止でも、彼は何とか隙を突いて電話をするらしいです。

アンドレイ君はベラルーシ人の中でもかなり硬い考えを持っています。
日本人に近い考え方かも。
相手の気持ちを思いやる優しさを持っている、本当に「いい男」です。

今日は非常に楽しい日でした。
いろんな俳優と久しぶりに交流しました(←「交流」という名の「飲み会」ですが・・・)。

明日は7コマ授業だけど、今はそのこと、忘れよう・・・

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2008年08月05日

d5a5315a.JPG今日の写真は長年、苦労をともにしたかばんです。
チャックの部分が壊れてしまい、だましだまし使っていたのですが、もう限界。
今日、新しいかばんを買ったので、古いほうは御役御免と相成りました。
このかばん、6年前に日本へ帰ったとき、山形の十日町にあるかばんのフジタで、在庫処分セールの時に安く買ったんです。
ずっとずっと一緒でした。
大学に行くとき、ものすごい量の本を詰め込むので、かなり苦しかったと思います。
お疲れ様でした!
(写真とタイトルが全く合っていなくて、ごめんなさい)

昨日の夜、寝られなくてテレビをつけると、去年、私が出演したドラマをやっていたんです。
でも、自分の出演シーンは見たことがないんです。
なので、ちょっと見てみることにしました。

タイトルは「パンテーラ」。
主人公は女の子で、ニックネームがパンテーラ。
彼女は探偵事務所(ボディガードの事務所?)のようなところで働いています。
見た目は普通の華奢な女の子なんですけど、戦うとめっぽう強い。
ストーリーはよくわかりませんが、簡単に言えば、彼女がいろんな事件を解決していくというもの。

見ていて自分が出た回ではないなとすぐわかったのですが、ちょっと見てみることにしました。
ほとんどまともに見ていなかったので。
まあ、ひどいですよ。
内容は荒唐無稽。
話しに全くリアリティーがなく、何かの冗談にしか見えません。
俳優もレベルが低くてびっくり。
最近、ロシア製のドラマが大量に作られており、テレビでしょっちゅう放映されているのですが、あまりの質の低さに驚くばかりです。
見ている人も少ないようです。
ただいくつかヒットした作品はあるようですが。

今、ロシアのドラマや映画はベラルーシで製作されることが多いのです。
制作費も安いし、俳優に払うギャラも安いですから。
出てくる俳優は主役級の人たちを除いたら、ほとんど全員ベラルーシの俳優たちです。
で、ずっと見ていたら、昨日の投稿に出てきたK君が!
悪者の役で出ていたのですが、これがなかなかよくて。
正直、舞台での彼はいまいちなのです。
彼自身「俺は舞台よりも映画のほうが合っていると思うんだけど」と言っていたのですが、まさにその通り。
彼が軍隊から帰ってきたら、映画の世界に進めるといいんですけど・・・

私が「パンテーラ」の撮影に参加したのは4日間。
最初の日はチェリュスキンツェフ公園でした。
私が着いたときには撮影は始まっており、もう一人の主人公の男性が忍者と戦うシーンでした。
5人ほどの忍者がすごいアクションをするのですが、ドラマの撮影ってすごく時間がかかるんですよ。
3時間ほど立ったまま待たされました。

「俺は何をすればいいのかな」と思っていたら、助監督がやってきて「忍者の服を着て、横になってください」
???
実は私を呼んだのはは戦ってもらうためではなく、倒れてる忍者の顔のアップが撮りたいからなんだそうです。

しばらくすると「すみませーん! こっちに来て寝てください!
監督に「どんな顔すればいいですか?」と聞くと、「君は殴られてのびちゃってるんだから、何もしなくてもいいよ」。

私が寝ているところに、主人公のごつい俳優が近づいてきて、私の頭を持ち上げます。
そして、私のマスクを剥ぎ取り、顔を左右に動かし(ちょっと乱暴だった)、眺めまわして・・・最後の言葉。
「また細目野郎か!」

まあね。
何もしなくてもいいんだけど、何かしたくなっちゃう。
でも、我慢しました。

そして、2日間はエキストラ。
日本人(設定の上では)の依頼者のボディガード役。
私の他に3人のエキストラがいたんですけど、全員中国人留学生。
依頼者は顔はアジア系だけど、ロシア人。
まあ、楽でした。

そして、4日目。
これが大変。
初めてのセリフ! わーい!
私の役は日本料理のレストランのオーナー役。
「ベラルーシフィルム」のスタジオでの撮影でした。

これも待ち時間がすごくて。
15時に来いと言われて行ったのに、私が出る撮影が始まったのは22時過ぎ。
待っている間、中国人の留学生たちと話していました(中に明らかに日本人に敵意を見せているのがいて、かなりむかついた)。

最初はパンテーラの女の子がレストランにいるシーン。
その後ろで私はテーブルをまわりながらお客さんと話しをするのです。
音声は拾いませんから、私はエキストラの女の子たち(非常にきれいでモデルのようでしたが、みんなドラマ関係者の目にとまるのをあからさまに狙っていて、あほらしかった)と雑談。
まじめな接客をしている振りをして、あんなことやこんなこと(ここでは書けません・・・全然覚えていないので・・・)を話していました。

いつになったら俺の晴れ舞台が始まるのだろうと思っていたのですが、これがなかなか始まらなくて。
夜23時を過ぎても始まる気配なし。
夜23時を過ぎると、中国人たちが「早く帰りたい」と騒ぎ出し、彼らの出るシーンを早くする羽目に。

彼らの出演シーンが終わり、私の出演シーンが!
すると、監督が助監督たちとなにやら話している。
そして、私を手招きすると「悪いんだけど、セリフ、全部変更したから」
なに〜ぃ!
せっかく覚えたのに!
そんなに長いセリフじゃなかったんだけど、覚えるの結構大変だったんです。

それから撮影の準備ができるまで、必死こいて覚えなおしましたよ。
似たようなセリフですけど、確かに言葉は全て変更されていました。
あれは怖かった・・・

どんなシーンかと言うと、女の子たちの前で私が「今日は『恋愛の日』で〜す! 皆さんには特別に当店特製のカクテルをプレゼントしま〜す! 『恋のカクテル』で〜す!」と叫ぶのです。
実際はもっと長いセリフです。
あんなにバカらしい言葉は、生まれて初めて口にしました・・・
他にもどんな顔をして欲しいかなど、細かく注文をされました。

スタンバイのときに、ADに説明されたのですが、私のセリフの後、客たちにカクテルが振る舞われて、そのあと、各テーブルに設置された花火が点火されるとのこと。
ああ、それで準備に時間がかかっていたのね。
でも、待てよ。
俺が失敗しちゃったら、もう一回、各テーブルに花火を取り付けて、やりなおしってことかい!?
「私が失敗するとまずいですよね?」「どうして?」「だって、失敗したら、もう一回、全部準備しないといけないんでしょ? まずいじゃないですか」「いや、そんなことは・・・」
私には「そんなことはない」ではなく、「そんなことはある」に聞こえました。
これで、私にはテイク2は許されないということがはっきりしました。

本番。
一発勝負です。
ちょっと恥ずかしいセリフだったけど、思い切ってやりました。
で、一発OK!
夜中の0時を過ぎてスタッフや俳優たちもかなり疲れてたようで、私の演技がうまくいって、みんなほっとしたようでした。

監督には「いやあ、よかったよ!」とお褒めの言葉を頂きました。
最後に、パンテーラの役の女の子に私が作った折り紙の猫をプレゼントしました。
ちょっと喜んでいましたが、そっけなかったなあ。
他の俳優さんたちはすごく優しくて、日本のことなどを質問してきたり、楽しかったんですけどね。

人生初のドラマ出演はこうして終わりました。
映画には出たことありましたけどね。
なかなか面白かったです。
とにかく撮影で一番辛いのは待ち時間の長さ。
カメラの前では私はあまり緊張しないので、楽しいです。

また出たいなあ・・・
でも、もうちょっと面白いドラマがいいです。
パンテーラはあまりにもくだらなくて、途中で寝てしまいました。
やっぱり日本のドラマのほうが面白いですよ!

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livedoor プロフィール

akiravich

山形県出身。
2000年からベラルーシ共和国の首都、ミンスク在住。ベラルーシ国立大学文学部・日本語教師。目指すのはベラルーシの金八(略してベラ金)。
愛する妻ベロニカちゃんと愛する龍二くん(5歳)とのベラルーシ生活!
日本の皆さまにベラルーシ一般国民目線のベラルーシを御紹介!

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