「さらなる制裁」「独自のテロ支援国家指定」「必ず救い出す」 2009.1.12 18:00
動きが見えない中で親は齢(よわい)を重ねていく。それを目の当たりにする兄弟姉妹たち。それでも肉親らは「一番辛いのは被害者本人だから」と、とらわれの身の彼、彼女らに思いをはせる。北朝鮮による拉致問題。「家族会」代表の飯塚繁雄さんと、解決に向けた支援活動を進める「拉致議連」会長、平沼赳夫衆院議員、政府で拉致問題を担当する中山恭子首相補佐官の3氏に「今年こそは」の決意を聞いた。
−−2002年に北朝鮮が拉致を認めて、蓮池薫さんら5人の被害者が帰国したが、その後大きな動きがない状態です
飯塚 あれから6年、まったく確たる情報もなしに今にいたってしまった。当然ながら向こうにいる被害者は、5人の帰国を知っていると思う。「帰れるのは、今度は私の番かな」という感じでいると思う。私たちも「次」を期待したんですが、北のしたたかな態度にここまで流されてしまったというのが現状ですね。
私たちはよく、「あれから5年たった」「10年たった」「30年たった」という区切りでコメントする機会があるのですが、私たちの単位というのは1日なんです。「今日、明日、あるいは来週どうなるのかな」と。何かのきっかけ、情報について一喜一憂する場面があるんですが、やっぱり一憂の方が多いですね。
被害者家族は1日1日、日を重ねて年を取っていく。一番悲劇なのは、子供が連れ去られた親たちがどんどんいなくなってしまうことです。そういうことを目の当たりにすると、どこに叫んでよいのか分からない気持ちになる。昨年、市川修一さん=拉致当時(23)=さんのお母さんが亡くなってクローズアップされたが、それ以前にも、親が亡くなったというのは結構ある。そういう場面がこれからも続くのかと思うと、何としても「早く、早く」という気持ちで、私たち家族は毎日を過ごしている。
何と言っても、北との交渉は政府以外にはないんです。一部で「議員外交」とかちょこちょこ話はありますけれど、そういうものでは解決は難しいと考えています。
−−政府の動きという話がありましたが、北朝鮮はしたたかに日本側の要求を突っぱねています
中山 さかのぼって考えても、北朝鮮はこれまで拉致被害者を日本に帰国させるということは、いっさい考えていなかったでしょうし、そのような対応はしていません。2002年の時にも5人が日本に留まりましたが、これは日本政府が留めたのであって、北朝鮮は当時5人を帰国させる意志はまったくありませんでした。
拉致をしたときから20年以上シラを切り通し、5人の姿を見せただけで、ほかの拉致被害者については「全く知らない」、または「死亡した」として、日朝国交正常化を進め、日本から経済協力を得ようとしました。今もなお非常にしたたかな動きが続いています。北朝鮮はそういう動きをする国であるということをしっかり理解したうえで、北朝鮮にとらわれている人を帰国させる交渉をしなければなりません。
北朝鮮は拉致を認めるだけでなく、具体的に拉致した人々を解放する行動を取ることを決断しなければならないのです。何とかしてそこに到達したいと思って動いていますが、北朝鮮にはまだその決断ができていません。一刻も早く、一日も早く。残念ながらまだそこに至っていません。
−−議連はこれまでいろいろな形で、政府をはじめ多方面に働きかけをしてきましたが
平沼 私は拉致議連の会長を引き受けたとき、自分自身で3つの原則をつくりました。政府間の交渉で最終的に解決すべきで、議連が跳ね上がって北朝鮮と直に交渉して解決するような問題ではない。だから、正式な交渉機関で解決をするというのが、拉致議連会長としての原則の一つ。
2つ目は、国民は拉致問題への関心が高い。政治家の中には、家族会の方々を引き回して自分の選挙運動に使うような人も残念ながらいる。そういうことが絶対あってはならない。これが第2原則です。
もう1つは、日本のみならず世界中に拉致問題がある。分かっているだけでも、12カ国が拉致被害に遭っている。国際的な協調を取りながら議連としては活動していかなければならない。
今までそれは守ってやってまいりました。生半可な議員が北朝鮮に行って、「対話だ、対話だ」「コメの支援だ」などとやっていても、したたかな国ですから絶対に埒(らち)があかない。われわれは政府をサポートし、家族会のみなさん方のご要望を聞きながら、大きな世論を盛り上げていきます。
−−被害は12カ国に及ぶという話ですが、家族会はこれまで、被害者のいる韓国、タイ、ルーマニアなどの国の家族と交流してきました
飯塚 日本以外では、自国に拉致被害者がいるということに対して、政府なりその他の団体がサポートするという雰囲気は全くない。良い例が韓国。韓国は朝鮮戦争中で少なくとも8万3000人、休戦後でも494人の被害者がいて、その家族はたくさんいる。私たちも韓国へ何回か行きましたが、家族の人たちには「何とかして会いたい」という強い思いがあるが、それをサポートする政府も団体もあまりに冷たく、日本のこういう救出活動、あるいは政府の態度を見て涙ぐんでいる。「(日本は)こんなに拉致のことを考えて対応をきちっとやってくれる」と残念がっている。
タイなども「拉致なんてあるのか」という段階から話が始まる。そういう中で各国の家族が立ち上がって政府を動かすのは非常に難しい面が感じられる。こういった取り組みが一番進んでいる国が日本だとすれば、日本が先駆者になって、解決のパイオニアになって、一気にすべての国の被害者が自由に帰れる状態を私たちは夢見ている。
−−昨年は田口八重子さん=拉致当時(22)=から日本人化教育を受けた大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫元死刑囚の書簡が公表されました
飯塚 書簡では、彼女は私たちに「情報をあげよう」「話をしよう」という気持ちがあるにもかかわらず、前(盧武鉉大統領の)政権下では国家情報院に相当抑えられて、逆に北朝鮮に有利になる発言をしろと、マスコミを通じて強制されてきたと苦しんでいたし、怒っていた。
彼女は、私たちが会いたいと思っていることを分かっている。八重子の息子、耕一郎の顔も分かっている。手紙を出したということも知っているんですね。そういう家族に「私が感じた思いを伝えてあげたい」ともいっている。会うことが拉致問題解決の糸口になるかどうかは分かりませんが、そういった思いで彼女がいるということが世の中に伝えれば、北朝鮮の非情さが分かるでしょう。
−−平沼会長から、拉致問題は「日本が国家として」という話がありました。飯塚さんからは、「日本がリーダーシップをとって率先して解決すべきだ」という話もありました
中山 国家対国家の交渉で思うようにいかない部分がたくさんあります。国際社会から北朝鮮に対して拉致した人を帰国させるべしと説得してもらうことも力になりますので、国際社会の理解を得るのは非常に重要だと考えます。拉致問題を担当している私どもは、日本人の被害者は日本政府が威信をかけて、すべてをかけて救出しなければならないと思っています。
−−「対話と圧力」の「対話」の部分を強調する政治家もいます
中山 政治家だけでなく、政府の中にも「制裁を解除すべし」という意見も一部にはあります。「今の日本政府の対応でしっかり動くように」という全国的な人々の支持があるからこそ、今の日本政府の対応が取れているのです。日本の人々の考えが緩んだり、関心が薄れたら政府の動きは止まってしまいます。
−−拉致問題は大事だとは分かっていながらも、一時期に比べて国民の関心が薄れているのでは
平沼 全国を回ってみると、国民のみなさんの声はむしろ強まっていると感じます。このままでは、ご家族はどんどん年を取られ、毎日悲しい思いをされる。こんな状態がいつまで続くのか。私の所にも毎日たくさんメールがくる。その中にも「議連会長としてしっかりやってほしい」という声がある。私は決して(関心は)薄くなっていないと思う。関心は持ち続けておられると思う。
別に大々的に宣伝していないのに、地方の集会に会場に入りきれないような人が関心を持って来られるのを見ても、みなさんが非常に心配されているということだと思います。
「圧力と対話」ということですが、残念ながら国会議員の中には「対話をやりたい」という議員が何人かいる。しかし、これまでの対話の結果が何だったかといえば、一番象徴的なのは、横田めぐみさんの「遺骨」として出してきたものをDNA鑑定したら、全く別人の骨が2人分入っていた。これが結果ですよ。過去の事実をしっかり把握してほしい。
今は苦しい時期だが、圧力を日本は続けなければいけないと思う。ともすれば、向こうにおいしいエサをまいて話し合いを持って、テーブルで解決策を持ったらどうだと考える国会議員もいるが、そんなことが通用する国ではないんですよ。歯を食いしばって、ここは日本は厳しい圧力のムチを使わなければ解決に向かっていかないんじゃないかと思っています。
中山 国交正常化をすれば、日本から大きな経済協力が北朝鮮に入っていきます。そうすれば、北朝鮮との行き来も少しは自由になり、北朝鮮の情報も入り、北朝鮮に拉致された人も行き来する人々と同じように帰ってくるようになるではないかという意見があちらこちらで聞かれます。
日本人で拉致された人々は、一般の北朝鮮の人々とはまったく接触がない状況に置かれていることが分かっています。普通の人が入ることができない立ち入り禁止の場所に隔離され、自由に外出することもできない状況におかれています。したがって、国交正常化などがあって行き来が自由になっても、このような形で監禁されている人々が外に出てくることは決してないであろうと考えられます。
また、北朝鮮の中で拉致のことを知っている人々は、非常に限られた工作機関の人々だけ。北朝鮮の外交部の人ですら、実態をまったく知らされていないという状況です。限られた人しかこの問題の実態を分かっていません。その中から被害者を帰国させる決断を北朝鮮にさせるという難しさがあります。行き来が自由になれば帰って来られるとか、国交正常化で資金が入れば情報が得られるということは決してないと考えるのが妥当だと考えます。
飯塚 私もそう思いますね。われわれが考えているもっと恐ろしいことは、国家犯罪による拉致を、向こうは自国の利益にどう結びつけていくかということで、今までいろいろ(被害者を)使ってきた。これで中途半端な国交正常化があるとすれば、被害者が危険にさらされる可能性もあります。目的は達せられたので、悪事の証拠はもういらないということで、悲しい言い方ですが、消されてしまうかもしれない。だから軽々しく「国交正常化」という言葉を使ってほしくないのです。日本人被害者を返すこと。それが北朝鮮が良くなるスタートなんです。
中山 今の点を強調して、北朝鮮には何度も何度も「拉致した人々を返しさえすれば、北朝鮮にとっても大変良い状態が出てくる」「日本からも多くの支援が入る」ということを伝えています。
−−家族会としては今年はどういう方針で、世論、政府、政治家の方々に訴えていかれますか
飯塚 われわれができるのは、国民、政府への訴えだけなんですね。その訴えの中から、「じゃあどうしていこうか」という具体的な施策が出てくる、それを期待しながら訴えています。国民1人1人に聞くとね、もっといらだっているんです。「何でこんなに(時間が)かかるんだ」「どういった対策があるのか具体的に示せ」と。そういった啓発啓蒙(けいもう)活動も大事です。それと同時に、これだけ盛り上がった中で、具体的に北朝鮮に対して何ができるのか、何をしなければいけないのか。救出という観点から実際に何ができるのか、何をしなければいけないのかという論議がたぶん今年は高まると思う。
そういう意味では、情報の収集活動を徹底的にやってもらいたい。第1段階として「ある家族があるところに元気でいたよ。救出を待っているよ」という情報が取れれば、私たちはまず安心する。次はどうやって取り返すか、帰国させるかということになるんでしょう。情報収集のための予算をもっと増やしてもらって、実際に救出する直接の活動、対策に使えるようにと素人ながらに思います。
−−米国の政権は共和党から民主党に代わります。政府はどのように働きかけるのですか
中山 日本独自の努力は常に行われているが、北朝鮮がそれに応えてこないという状況です。確実に日朝の話し合いができる場をつくることが重要と思っています。北朝鮮に日本と直接話し合わなければならないと思わせるには、日中韓は当然ですが、米国の対北朝鮮政策の中で、日本国が抱えている拉致問題について米国がしっかり認識し、それを踏まえたうえで対応してくれることが非常に重要です。米国には理解してもらう必要があります。早い段階から新政権の中へ、拉致問題が国際社会にとっていかに重要な問題であるか、日米関係の中で重い意味を持つものであるかをしっかり説明していく必要があると思います。
平沼 われわれは議連として、自民党と民主党が大筋では一致している。衆院と参院に特別委員会が設置され、決議もありました。法律も2つつくった。1つは特定船舶入港禁止特別措置法。もう1つは改正外為法をつくりました。まだ不十分ですが機能してきています。今年の課題としては、日本でもテロ支援国家指定を国会で法的につくっていくことも必要だと思っています。
飯塚 山積する問題で一番大きなものが経済問題という状態に米国も日本もなっているが、拉致問題とは二者択一ではないんです。拉致問題はいわゆる人権問題で、国の一番根底にある重要な問題。どんなに課題がいっぱいあろうとも、その一番根底にある問題はおろそかにできない。
経済問題をやりながら拉致問題もやるという形を見失わないような進め方をしていかなければいけない。問題の風化を考えてしまう人もいるが、国民は絶対そういうことはない。経済的に問題があって自分たちの生活も苦しいけれども、拉致問題は絶対あってはならないし、現状を早く解決しろという意志は相当固い。それが一番力になるし、われわれもがんばれます。
−−それぞれ強調しておきたいことは何ですか
飯塚 私たちは待っている身なのですが、一番怖いのは、家族の気持ちがだんだんなえてきて、国民の人たちもあきらめてきてというのが一番怖い。現在も北朝鮮に対する経済制裁がありますが、追加制裁ということで、実質的に効果がある制裁を考えている、国会で決定する−というのがほしい。いつまでも北朝鮮の言うとおりにダラダラという感じが一番怖い。
北朝鮮は今、制裁が一番怖いんですね。今までは食糧支援をしてくれという条件でいろいろ提案してきたが、今は制裁を解除しろと、それが条件だと向こうからの発言がある。ということは、向こうは相当困っているはずなんですよ。われわれの狙いは、北朝鮮が最高に困った状態をつくって、向こうがお手上げというか、「これ以上どうしようもない」と交渉に出てきて、対話をさせて解決させる場面をつくるために、「さらなる制裁を」と常に言っています。
中山 日本政府はこの問題に対して、必ず帰国させるという強い考えを持っています。麻生首相も、いつぞや対策本部の「粘り強く北朝鮮を説得していく」という文言を見て、「粘り強くじゃないだろう。もう時間との勝負なんだから。一刻も早くという思いをもっとだすべきではないか」という話をされていました。
政府は昨年12月に出した新聞、雑誌、(都内を走らせた)トラックの広告にも「必ず救い出す」と書きました。政府の担当者はみんなその思いで仕事をしています。拉致問題対策本部は、被害者の「死亡」という証拠が目の前に突きつけられない限り、「生存」を前提に、帰国させることを目指しています。「必ず救い出す」を合言葉に仕事をしています。
平沼 私は議連として動きを活発にして、政府が動きやすいような環境を国会議員としてつくっていきたい。先ほどふれた(日本独自の)テロ国家指定ということも、議連として特別委員会を窓口にしてそれをしっかり確立して、今困っている北朝鮮に対してもう一歩追い込んでいくぐらいの決然たる決意で今年はやっていきたい。
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飯塚繁雄(いいづか・しげお) 昭和13年、東京都出身。昭和28年に日産ディーゼル工業に入社し、現在愛工舎製作所工場長。拉致被害者、田口八重子さん=拉致当時(22)=の兄で、八重子さんの長男、耕一郎さんを実子として育てた。平成14年9月に金正日総書記が日本人拉致を認めたことを受け、拉致被害者の「家族会」に参加。家族会副代表をへて、19年11月から代表。
平沼赳夫(ひらぬま・たけお) 昭和14年、東京都出身。慶応大学法学部卒業。中川一郎代議士の秘書などをへて、昭和55年に3度目の挑戦で衆院初当選。運輸、通産、経産相を歴任した。郵政民営化法案に反対し、平成17年に自民党を離党した。15年から、超党派の国会議員でつくる「北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟(拉致議連)」会長。
中山恭子(なかやま・きょうこ) 昭和15年、東京都出身。東京大学文学部卒業。昭和41年に大蔵省に入省し、四国財務局長、大臣官房審議官などを歴任。辞職後、ウズベキスタン特命全権大使・タジキスタン特命全権大使、内閣官房参与、首相補佐官(拉致問題担当)。平成19年7月、参院選に自民党から立候補して当選。福田前内閣で拉致問題担当相、麻生政権で再び首相補佐官に就任。
▼「金正日は拉致認めれば日本が100億ドル出すと信じていた」…北工作機関の元幹部証言2008.12.12 20:24
日本人拉致問題をテーマに、東京都内で12日に開かれたシンポジウム「北朝鮮の現状と拉致被害者の救出」(家族会、救う会、拉致議連主催)に、北朝鮮の朝鮮労働党の対南工作機関「統一戦線部」出身で現在、韓国の情報機関、国家情報院傘下の研究機関で北朝鮮分析を担当する張哲賢氏が参加した。張氏は、金正日総書記が日本人拉致を認めた「理由」や金正日体制の政策決定のシステムなどについて証言。「韓国も日本も金正日独裁体制について誤解がある」と述べた。(久保田るり子)
張哲賢氏は2004年に第3国経由で韓国に亡命した。現在、韓国には約1万5000人の脱北者がいるが、統一戦線部出身者は極めて少なく、「権力中枢の証言をできる数人のうちの1人」(洪榮・元駐日韓国公使)という。
張氏によれば、金正日総書記が日本人拉致を認めた2002(平成14)年、小泉純一郎首相(当時)と金総書記の首脳会談直後、統一戦線部幹部用に配布された講演資料には《日本の小泉政権は拉致を認めれば、北朝鮮に100億ドルを支払う》と書かれていたという。張氏は「拉致被害者の引き渡しではなく拉致を認めるだけで、日本統治などの補償金として100億ドルが支払われると聞いた」とも述べた。
資料がどんな経緯で作成されたかは確認できないが、北朝鮮側は「拉致認定」に巨額の経済的な見返りを見込んでいたものとみられる。
また、北朝鮮の対日外交窓口の実態も明らかにした。1990年に訪朝、故金日成主席と会談した故金丸信・元自民党副総裁などの窓口となったのが、(アジア太平洋平和委員会委員長の)故金容淳書記だったが、この委員会は統一戦線部の隠れ箕だと暴露した。
「アジア太平洋平和委員会は幽霊組織で実体は何もない。統一戦線部の政策課の別名」という。「北朝鮮は対日、対南政策で平和用にアジア太平洋平和委員会を使い、緊張用に軍部を前面に出す」と述べた。
亡命4年の張氏は「韓国には実際にある北朝鮮と韓国人の学者が作った北朝鮮の2種類があった。私は実際の北朝鮮についてお話する」と前置きして、金正日体制の実体を次のように解説した。
「金正日独裁の権力には特徴がある。1つはサイン(署名)統治だ。北のすべての人事や活動は組織指導部に提議書としてあげられ、批准を受けなければならず、金正日のサインがすべての権力を握っている。第2には主要部署の部長(大臣に相当)はすべて空席だ。組織指導部、宣伝扇動部、統一戦線事業部、党軍事部、国家保衛部などだ。これらの核心部署は金正日が部長を兼任、権力を統制、掌握している。韓国や日本では《北朝鮮の穏健派と強硬派が対立している》などの報道があるが、ありえない。北朝鮮は社会主義の形式は取っているが、徹底した個人独裁で争うことは絶対にできない」
張氏は金正日総書記の側近中の側近に、李済剛・党中央委員会組織指導部第1副部長(組織担当)、李勇哲・同第1副部長(軍事担当)、張成沢・同第1副部長(行政担当)の3人を挙げた。張氏は金正日総書記の義弟だ。金正日総書記の病状については「確かなところはわからない」と述べるにとどまった。
その上で、「金日成体制と金正日体制の最大の違いは金日成が死去したときにはすでに金正日の独裁が始まっていた。金正日が死去してもそうした後継体制はない。権力の空白が生じるだろう」との見通しを語った。
シンポジウム会場で横田早紀江さんと面会した張哲賢氏は「めぐみのお母さんにはじめてお会いしたが、慰めの言葉もおかけすることができなかった。私は申し訳なく思った。私に罪があるとすれば拉致国家に生まれたことだと思う。お母さんの悲しみをみるにつけ、金正日独裁は北朝鮮の人民だけでなく海外の人々もこのように苦しめているのだということを、もう一度考えさせられ憎しみを覚えた」とも語っていた。
成人式だった昨日(管理人は未だにハッピーマンデー方式に不満がありますが)の産経の特集。拉致被害者の写真展も開催されていたんですよね。もーしみじみ、なんつーか。兎にも角にも貼り付けました。
個人的には自称スパイの言う事は千三つだと思ってます。これに関しても参考程度の価値以上に取り扱ってはいけないとは思ってます。でもそんな事言えるのは、私が平和に日本に暮らしていられる身分だから。
自分の身内が北に連れ去られていたりしたら、どんなゴミ情報だって欲しいし、第一。私だったら日本が許せなくて、多分壊すほうに回ります。そうしない家族の方々を、本当に尊敬いたします。
だって酷い話ですよ拉致問題。
小泉時代に劇的な進化をしたものの、それっきり。拉致を認めたという段階から進まず、今では犯人国家に「拉致の事言うだけソンだぞ」と逆に脅されている日本政府の有様。
チャンネル桜で拉致家族の方々の呼びかけを聞くと、マジで泣けます。仕事になんない。私がのうのうと日本で暮らしている間に、同じ国の、ついご近所の誰かが理不尽に人生を奪われ続けているんですよ。もう本当に、理不尽過ぎる。
暗い船底に閉じ込められて異国に連れ去られ、問答無用で他国に縛り付けられている日本人が居る。誰が連れ去ったか、何処に連れ去られたか分った今も、その呪縛は解かれない。親兄弟と会う事も出来ない長い年月の後、一人、また一人と家族達は人生を閉じていく。
家族の方々がね、昔の面影そのままのわが子や兄妹に向かって「○○ちゃん」と呼びかけるのを聞くとぐっと来ます。
呼びかけられている人は、とうに40代を越したおっさんおばさんだったりするのだけど、親にとってはずっとあの日の「○○ちゃん」なんだろうなぁと、つられて涙が出ます。
理不尽です。許せません。何も出来ない自分が不甲斐ない。取り戻せない我が母国が不甲斐ない。
で、しみじみ思います。この一連の事件を、政治的に解決できると、本気で考えているようなお花畑頭の人、一体本当に存在しているんですか。
独立国の国民を暴力で奪い、監禁、思想強制して良い様に使い、その犯罪が発覚した後も開放しない。こんな悪辣非道国家と、「政治的」な「話し合い」で問題が解決出来る等と思う人が、本当に居るんでしょうか。居るとしたら。キチガイだよね。
これはもはやはっきり、軍事メソッドでしか解決できっこ有りません。
武力を持って拉致被害者を奪還するしか、解決等ありえない。これは、現憲法でも出来るはず。是非、やって下さい麻生首相。やって下さい自衛隊。中央即応集団はその為に有ると、本当は自衛隊の皆さんだって思っているんでしょ?
一切発表なんてしなくていいよ。マスゴミに嘘なんか吐きまくっていいよ。特別会計何でも御座れだよ。だから是非。平凡な父母の許へ子供を取り返してくれ。それでこそ初めて国家だろ。
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