花好きじじいの山野草談義

野山を歩いて撮影した花々と、それにまつわる話題。

スミレ咲く丘トレッキング

 4月24日は好天の恵まれ、山野草同好仲間の7名で八峰町八森にある  プレーパーク御所の台 で山野草の撮影をかねたトレッキングを楽しんできました。 
 麓辺りに植えられた桜はほぼ終わりが近づいていましたが、登って行くコースの傍には スミレ、カキドウシ、セイヨウタンポポ、エンレイソウ、ヒトリシズカ、ミツバアケビ、エゾノエンゴサク、 キケマン、イワハタザオ などが随所に開花しており、シラネアオイ、コキンバイ なども数箇所で見ることが出来ました。
 
   ここには、5種のスミレ の画像のみを載せておきます。
         タチツボスミレ
      コースの至る所で見られるですが、タチツボスミレと
      オオタチツボスミレとはほとんど混じり合った状態で
      はえているため区別するのが難しいため一緒にしました。 
タチツボスミレ1
スミレサイシン


         スミレサイシン
      樹下の日陰でやや湿った 場所で見られました。
タチツボスミレ2



         アカネスミレ
      乾いた土手で見られました。
アカネスミレ2
アカネスミレ1


         ヒナスミレ
      コースの乾いた小石の間などに生えていました。
ヒナスミレ2
ヒナスミレ1


         ナガハシスミレ
      やや湿った草地に生えていました。 
ナガハシスミレ
 

秋田のガマについて

 秋田ではガマ科ガマ属のガマコガマヒメガマモウコガマの4種が見られます。
.マ4種
撮影条件が異なるため花穂の成熟度、サイズが不揃い

       それぞれの生態を一覧表示してみました(朱書したのは種に特徴的な点
一覧表

 開花時期 
     ガマ、モウコガマでは6月中旬には苞に包まれた花穂が茎頂に出てきて次第に伸びて、やがて2〜3
 枚の苞葉を落として花穂群が現れる。
  ヒメガマ、コガマの出穂は遅く、そのうちコガマの成熟が最も遅い。
 
    長い線形の葉の幅はガマで最も広く、コガマ、ヒメガマでやや細く、モウコガマで最も細い。
     ホソバヒメガマ Tyoha angustifolia ではヒメガマTypha domingensis より葉の幅が細いとの記載を
      見るが、私の生活圏ではホソバヒメガマは見られない。
 
 葉下部の鞘部 内面にヒメガマ、モウコガマでは粘液線が開口しており、ヒメガマで特に顕著。
   ガマ、コガマには認められない。
M嬖曽

 花序
  雌雄同株で雄花群が上部に雌花群が下部に付くが、 ガマ、コガマでは両群が接しているのに
      ヒメガマ、モウコガマでは3~4cmの間隔で離れている。
   つまり、ガマとコガマとはかなり類似し、しばしば同じ場所に生育するのを見ることがある。
   他方,ヒメガマとモウコガマも形態的には類似するが雌花群の大きさが違うため通常見誤ること
   は少ないが、稀にヒメガマの中で雌花群が短くて太くモウコガマとの区別が困難なものにも遭遇
   することがあるとのことであるが、その際は雌花群中に小苞(下記)の有無が決め手となる。
    ただし、下の画像の様な幼若な時の花では小苞は探せない。 
ぅ劵瓠璽皀Ε
     開花したばかりの両種の花序の形態を比較のために並べたが、開花時期の違う両種を並べるのは困難
  雄花群
  ガマ、コガマでは太くて短いが、ヒメガマ、モウコガマでは細くて、長く伸びている。
  雄花はガマとコガマ-ヒメガマ-モウコガマとでは大きさが異なるが同じ形で、3個の雄しべと花粉
  充満した葯、剛毛からなっている。     
ネ魂

 雌花群
  雌花には長い花柱の中間部に子房があり、頂点には披針形の柱頭がある。基部からは多数の白毛
  が出ている。子房中には種子が形成されるが、不稔の種子はカルボディウムとなりやがて萎縮して
  消えてゆく。 
Εマ(雌花)
     左から  ガマ     コガマ        ヒメガマ     モウコガマ
  ヒメガマにのみ小苞が見られる。
                 ヒメガマの花の拡大
Д劵瓮マの雌花
  小苞 は花柱に付いている白毛と殆ど同じ太さで先端が紡錘状に膨れていて、やがて先端が柱頭
  のように褐色になる。
         一般に、小苞または小包と呼ばれるものは花柱の基部に付いた小葉の形態をした付属片
           であるが、何故か ヒメガマでは花柱に付く白毛と殆ど違いがないのに頂部がわずかに膨
           れた雌花序構成の線状のものを小苞Bracteole Bractlet の名で呼んでい。
┥苞

先端部分の顕微鏡拡大図(左:実体顕微鏡 右:光学顕微鏡)
小苞(拡大)

 花粉
         ガマだけが4粒合着   コガマ     ヒメガマ    モウコガマは単粒 
花粉



タニウツギ属の白花変種

 私の生活圏で見られた2種のスイカズラ科タニウツギ属(タニウツギ、ハコネウツギ)の白花変種の画像を供覧します。
  
 タニウツギ 
 4〜5月にかけて私の生活圏の各処に開花するタニウツギの花弁の色には真紅に近いものから殆ど白に近いものまで多彩です。
タニウツギ1
多彩な花


 純白の花弁のものはそれらとは違ってアルビノ変異種で稀にしか見られなものです。
これまでのところ、私の生活圏の3か所で見ていますが、何れもピンク色の花弁を付けた株に中にある白花を付けた株のため際立っていて見えます。
タニウツギ3
タニウツギ4

 ハコネウツギ 
 何処にでも見られるタニウツギとは違ってハコネウツギはの生育地は少なく、私の生活圏では5か所しか知りません。
ハコネ1

ハコネnew

ハコネ3

 開花時期もタニウツギよりやや遅く、開花したばかりは花弁が全て白色ですが日が経つにつれて一部がピンク、さらに赤褐色に変色してゆきます。つまり、1株の木に白色、淡紅色、濃紅色などの多彩な花を付ける鮮やか木です。
ハコネ2

 この様に多彩な花弁を示すハコネウツギの中に1株だけ花弁が白色で変色しないまま萎れて散ってしまうものがあるのが見られました。恐らく、タニウツギ同様白花変種ではないかと考えております。
ハコネ(白)1’
ハコネ3’


     開花期も終わりに近づいた折の萎れかけたハコネウツギと白花ハコネウツギ
     この時期になっても白花種は花冠が変色しない。
花後n


 タニウツギハコネウツギ との違い
 スイカズラ科のこれら2種が同一場所に生育することもあります(左:タニウツギ)
                              (右:ハコネウツギ)
ハコネータニ2

 しかし、これらの稀な2種の白花が同じ場所で見られる可能性は少ないので、両者の区別が難かしい場面というのはあり得ないのですが、単なる興味として対比してみました。
 花冠
白花の比較

 兩種の筒状花の形の違いを赤花で比較してみますと下の画像のように明瞭で、白花でも全く同じ です。
花冠の比較
 ハコネウツギの筒状部は途中から急に太くなるのにタニウツギではスムーズに広がります。


 ハコネウツギの葉はタニウツギの葉に比べてやや厚く少し光沢がありますが、さらに特徴的なのは、葉の裏面の葉脈上の毛で、ハコネウツギには疎らな毛が生えているのに対してタニウツギでは細毛が密生していることです。
葉の比較
 
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