2015.09.08に投稿した「ハギ属3種」ではイヌハギ、ネコハギ、メドハギの3種が仲良く咲いている場面に遭遇したと書きましたが、10月に入ってから熟して果実(豆果)を形成ていましたので採集して比較してみました。
これら3種との比較のためにハギ属を代表するヤマハギの果実を載せました。 ヤマハギでは分岐した小枝の先に卵形で先の尖った果実を一個づつ付けます。
イヌハギでは枝先や葉腋に集合果実を付けますが、萼に毛が密生しいるるため毛玉の様に見えます。
ネコハギ、メドハグギでは葉腋に2〜3個の果実を付けます。
果実を比較した画像
イヌハギ、ネコハギ、メドハギは縦3〜4mm,横2〜3mmの卵形で、果皮(莢)には毛が密生し血管様の紋様が見られます。
比較として並べたヤマハギの果実の形態は上記3種と類似しますが、はるかに大きい。
果実の莢を破ると縦2〜3mm,横2mmの楕円形の種子が出てきます。
(その中からイヌハギの豆果と種子を出しました)
種子にはうずら豆の様な模様が見られ
ます。