8月3日朝の出勤時に何時ものコースを外れた農道を走っていたら広い耕作放棄田の各所に白い花が咲いているのが見られました。
 車を道肩に停めて近づいてみたら、ヌマトラノオとオカトラノオ類似の植物とが小群落を作り、セリの疎らな群落と、開花前のミソハギの群落といった賑やかな競演が見れれました。
耕作放棄田

花の比較
       両種は良く類似した形の花ですがサイズがかなり違います。
ヌマーオカ


 ヌマトラノオは湿った休耕田などでは随所に見られますが、通常、湿地には生えないオカトラノオが見られたので注意深く観察したところ、乾いた場所で見られるオカトラノオよりかなり小型で、草丈30cmほどのものが多く(オカトラノオでは70cmほど)、葉の色もオカトラノオ比べて明るく、 花穂の湾曲も軽くオカトラノオの変異種と考えました(花穂が直立したヌマトラノオとは容易に区別できます)。
ヌマトラノオ1

イヌヌマトラノオ1
        両種が入り乱れて生えた箇所も見られます。
一緒

 翌日、別の場所から開花が終わりかけていたオカトラノオを持ってきて比較したのが下の画像です。
三種比較
葉の比較

  全体の形、葉の形はオカトラノオを矮小化したものですが、花の形とサイズは殆ど違いないように見えます。

 検索の結果、ヌマトラノオとオカトラノオの交配種イヌヌマトラノオという名称に辿り着いたのですが、どう見てもオカトラノオに近い形からイヌオカトラノオの方がより適切な名称のように思われます。