空き家歌会

空き家歌会のブログやで。

第十七回空き家歌会

第十七回空き家歌会結果発表!!

「夜」(題詠もしくはテーマ詠)

A もろびとが集ふ聖夜のかたすみに乾ぶる柚子がころがつてゐる/東風めかり
・6点(雀來豆、草野、虫武2、なべと2) 

B 一〇〇〇兆の腸内細菌ひかれかし食べられたってたのしい夜空/辻聡之
・3点(雀來豆、九条、岩井) 

C モヒートを献杯として熱帯夜自死にさみどりかおる付箋を/羽島かよ子
・3点(雀來豆、村田、東風) 

D 君にしか見えていないその十五夜に雲がかからぬように祈った/西村湯呑
・4点(草野、なべと2、ゆら) 

E 昼間より人に優しくしたいって心があるから布団ぬくぬく/九条しょーこ
・4点(羽島、谷、辻、牛) 

F 暗い部屋、眠ってる靴、外のない小学生は夜の囚人/なべとびすこ
・1点(村田) 

G ひとりきり歩いていける スカートをさばく手つきは冬の夜風だ/ゆら
・8点(吉岡、谷2、九条2、辻、岩井、牛) 

H イブの夜恋人たちが繋ぐ手と手の間からブラックホール/谷じゃこ
・1点(辻) 

I 冬きみの布団の水位が上がること今夜は鼻のあたまも沈む/吉岡太朗
・6点(東風、なべと、九条、岩井、西村、牛) 

J 何も見ていないふりしてしっとりと夜露に濡れているねこじゃらし/岩井曜
・6点(村田、草野、谷、ゆら、西村、牛) 

K 半球の果てとして誰の広野にも夜明けが青く黙しつつ来る/虫武一俊
・9点(村田、羽島2、吉岡2、辻、岩井、西村、牛) 

L 高架から線路を削る音がする終電過ぎに喧々たる夜/村田馨
・2点(雀來豆、虫武) 

M ひるのまちが夜の杜へとかえるときだれの胸にも点く烏瓜/牛隆佑
・11点(雀來豆、村田、吉岡2、東風、虫武2、辻、ゆら2、岩井)
 
N ちりぢりに街のわずかなすき間へと帰ってゆくのだ酢ゆきおとこ等/草野浩一
・3点(羽島2、西村) 

O 雪道で自分の靴とぴったりの(キヨシコノヨル)足跡と会う/雀來豆
・8点(草野2、東風2、谷、九条、ゆら、西村)
 
第十七回空き家主は牛隆佑でした!ありがとうございました。

参加して下さった皆さま、ありがとうございました。今回も楽しい歌会でした。また次回もどうぞよろしくお願いします。一度来ていただいた方も今まで参加したことのない方も、ぜひご参加いただければ嬉しいです。

歌会の様子はこちらでユーストリームにてご覧いただけます。(二か月間) 

第十七回空き家歌会詠草発表!


第十七回空き家歌会


















第十七回空き家歌会(二〇一六年一二月二五日)詠草
「夜」(題詠もしくはテーマ詠)

A もろびとが集ふ聖夜のかたすみに乾ぶる柚子がころがつてゐる

B 一〇〇〇兆の腸内細菌ひかれかし食べられたってたのしい夜空

C モヒートを献杯として熱帯夜自死にさみどりかおる付箋を

D 君にしか見えていないその十五夜に雲がかからぬように祈った

E 昼間より人に優しくしたいって心があるから布団ぬくぬく

F 暗い部屋、眠ってる靴、外のない小学生は夜の囚人

G ひとりきり歩いていける スカートをさばく手つきは冬の夜風だ

H イブの夜恋人たちが繋ぐ手と手の間からブラックホール

I 冬きみの布団の水位が上がること今夜は鼻のあたまも沈む

J 何も見ていないふりしてしっとりと夜露に濡れているねこじゃらし

K 半球の果てとして誰の広野にも夜明けが青く黙しつつ来る

L 高架から線路を削る音がする終電過ぎに喧々たる夜

M ひるのまちが夜の杜へとかえるときだれの胸にも点く烏瓜

N ちりぢりに街のわずかなすき間へと帰ってゆくのだ酢ゆきおとこ等

O 雪道で自分の靴とぴったりの(キヨシコノヨル)足跡と会う
 
 
以上、十五首が出揃いました。選歌の方式は「持ち点制」です。当日、5点を自身以外の歌に自由に振り分けて投票します。(たとえば、五首に1点ずつ、一首に2点・三首に1点ずつ、など)
また、当日の空き家歌会まで各歌への個別の言及はお控えください。では、歌会で!

第十七回空き家歌会参加者および題発表

第十七回空き家歌会(12/25)へのご応募、まことにありがとうございます。参加者および題の発表です。

参加者
雀來豆さん
村田馨さん
羽島かよ子さん
草野浩一さん
吉岡太朗さん
東風めかりさん
虫武一俊さん
なべとびすこさん
谷じゃこさん
九条しょーこさん
辻聡之さん
ゆらさん
岩井曜さん
西村湯呑さん
牛隆佑
 
司会
牛隆佑

第十七回のお題は「夜」です。題詠もしくはテーマ詠ですので、「夜」の語を詠みこんでも詠みこまなくても結構です。参加者の方への時間・場所などのご連絡はメイテイで行っていますのでそちらをご参照下さい。質問等は空き家アカウントやこちらまでお気軽に。以上よろしくお願いいたします!


※参加者の方の短歌紹介(牛隆佑選)

わる者が泣いたら終わり夕焼けに向かって帰る夏帽子たち
・雀來豆/未来11月号(ヨシダジャック名義)

にんげんが子を産む時は夜になる理由が少し分かる気がした
・村田馨/歌集『疾風の囁き』(六花書林)より

もう二度と見えぬ景色があると知る 逆上がりする子らはまぶしい
・羽島かよ子/うたらばブログパーツ「上」採用歌

魚の目を眩ますように秋の辺の水沼をゆらす陽の末裔は
・草野浩一/ 『Cahiers vol.5』「螽蟖」より

駅前の地下牢にある壁ひとつ青くてそれは海とよばれる
・吉岡太朗/歌集『ひだりききの機械』(短歌研究社)より

「過積載、過積載です」うなだれて祈りの重みに泣きだした笹
・東風めかり/第九回鳥歌会鳥賞

行き止まるたびになにかが咲いていてだんだん楽しくなるいきどまり
・虫武一俊/歌集『羽虫群』(書肆侃侃房・新鋭短歌シリーズ)より

ペットボトルジェネレーションの僕たちは記憶のふたを開けては閉める
・なべとびすこ/NHK短歌2月号ジセダイタンカ「ペットボトルジェネレーション」より

しめ鯖に醤油をつけて光にも闇にもなるねわたしたちなら
・谷じゃこ/『おいしい短歌』「希望について」より

タイトルは忘れた映画の帰り道 靴下の色ばかり気にして
・九条しょーこ/『神大短歌vol.3.5』「二ではない辺」より

会いにゆく 色なき風に乾きたる眼のふちを散る金木犀
・辻聡之/『短歌ホリック』「パリピナル」より

アメリカに降る雨すべてコカ・コーラになれよ僕らの息を止めろよ
・ゆら/ネットプリント『oh my own』より

ペンネーム春が好きですというひとのレビューで買ったピアノ、やわらか
・岩井曜/かばん2月号特別作品「世界が裂ける」より

特段にオチは無いとは言えなくて開けられてゆくマトリョーシカは
・西村湯呑/うたの日「オチ」(2016年8月7日)

未来とはぼくドラえもんいやちがうお前はただのスマートフォンだ
・牛隆佑/『歌人のふんどし』「家電について」(お題提供:藤島優実)より

第十七回空き家歌会のお知らせ

大阪・第十七回空き家歌会を12月25日(日)13時~、開催します!(開始時間は予定です)
開催にあたり参加者を募らせていただきます。参加希望者はツイッターの空き家アカウント (akiya31)にDMをお送りください。ツイッターアカウントをお持ちでない方も参加していただけますので、お気軽にお問合せください。

スペースの関係上、15人を定員として行えればと思っておりますので、参加希望者が多い場合は申し訳ありませんがこちらで抽選とさせていただきます。ご了承ください。11月30日(水)24時までを募集期間とさせていただきます。

質問などはこちらのコメント欄でもお気軽にどうぞ!以上、よろしくお願いいたします。大阪・空き家歌会でした。