2009年11月28日
ちいさなパン・最終回
かわいいパンの笑顔が忘れられなかったちいさなパンは、
そうだ、自分も楽しく過ごそうと思って、にっこり笑いました。
そのころ、お店は開店して、お客さんもたくさん来る時間でしたから、
ちいさなパンのまわりも忙しくなってきました。
窯から出てきた焼き上がったばかりのパン、
カゴに乗って運ばれ、冷やされるパン、
袋に入って持って行かれる幸せそうなパン。
そんな先輩たちを、微笑んで、羨ましく思いながら見ていた
ちいさなパンですが、
とうとう出番が来たようです。
ちいさなパンは自分でも知らないうちに、
みんなの幸せな気持ちに浸っていたとき、
知らないうちに、可愛い女の子の手に乗せられていました。
女の子はお母さんに連れられて美容室に行った帰りに、
パン屋さんに寄ったのですが、
レジ係のスタッフが女の子が可愛いために
ちいさなパンをおやつにプレゼントしたのです。
ちいさなパンは可愛い手のひらで、
とてもとても幸せな気持ちになりました。
そして、自分がとてもかわいくて、小さくて火どおりがよく美味しいことを知りました。
女の子は喜んで、「お母さん、また来ようね」と言って帰って行きました。
それを見送ったほかのパンたちも、とてもとても幸せな気持ちになったのでした。
それはちいさなパンが生まれてから、約7時間たっていました。
おしまい。
<本日の担当
よモ木>


名人>
くりチュンコ>
ガマッキー>
(温泉)若旦那>
よモ木>


