March 03, 2013

七帝柔道記の感想文?!

「七帝柔道記」読んだ。

まだまだこれから
中井祐樹のバーリトゥードジャパンまで?
続いていくらしいけど。

七帝柔道記七帝柔道記
著者:増田 俊也
角川書店(角川グループパブリッシング)(2013-03-01)
販売元:Amazon.co.jp


感想というか読んで思ったこと。

●「秘伝」連載時より、多少カドをとったり、
仮名にしてあるみたい。
逐一比較したわけじゃないけど、
改変した部分とその理由はなんとなくわかる。
多少、残念なような、ごもっともなような。

あと、仮名にした人のエピソードは
仮名にしたついで?に、他の人のエピソード足したり、
ちょっとだけ「盛ってる」箇所があると思う(たぶん)。

あと大天井(「北の海」に出てくる。名大の小坂師範がモデル)
の読み方は「おてんしょ」だって、聞いたことがあるけど(未確認)。
この本でのフリガナは「おおてんじょう」。

(※その後、調べた
http://blog.livedoor.jp/akoudou2008/archives/1525719.html

●どの大学、どの年代でも似たような物語はあるはずだが、
経験者で、ここまで言葉につむいだ人もそんな能力の人もいなかったと思う
ただし井上靖を除く。
北の海〈上〉 (新潮文庫)北の海〈上〉 (新潮文庫)
著者:井上 靖
新潮社(2003-08-31)
販売元:Amazon.co.jp
北の海〈下〉 (新潮文庫)北の海〈下〉 (新潮文庫)
著者:井上 靖
新潮社(2003-08-31)
販売元:Amazon.co.jp

逆に言うと井上靖以来?!。
執念だね。

それに無茶苦茶で豪快なエピソードが多い。
ここまでのエピソード持ってるか?
(著者の年代で私の母校だと、
もっとヒドいの1つ思い出したけど、
良い子がマネするといけないから書かない。)

ネタ持ってたとしても全部繋いで読み物に仕立て上げるのは別の才能。
「すべらない話」の芸人の話術を見ても思うけど、
やっぱりプロの技なんですよ。
嵐や戦争に自分がもまれながら、そして変化し、成長しながら、
記録や記憶を残しておいて、まとめきるってなかなかできない。
対世間的にも貴重な資料で情報発信。
よくぞ書き残してくれました。

●著者は、たぶん
思考、志向、技術、行動パターン、能力など、私と同じ系統。
「理系」だけど頭が「文系」のとことか、関節技ばっかやったたとことか、
藤原喜明の動きで脇固めマスターするところとか、
ちょっとネイチャーなところとか、
・・・読んでるうちに気持ちがシンクロしてくる。

けど、選手としての力とサイズは私より、ちょい(だいぶ?)上。
書いてることに割増(誇張)がないなら、
現役時代から(私より)よく考えてるし、よくやってるし、頑張ってる。
それでも七帝ではその他大勢の選手の一人。

●七大の世界では、OBが何をしようが
「全て選手時代の強さだけで評価が決まる」、
「観点は、自分より強いかどうかだけ」という、
男らしい?感覚もあるけど、
こと相手が「世間」となると大学の垣根も世代間の溝も越えて結束する。
間違いない。
だからこの本も応援されるのは間違いない。
相手が世間だから?!

(注:もちろん強さ基準以外に、
長幼の序という世間と同じ基準もあります)

●私も笑いながら読んで、何か所も泣いた。
あの東北大と京大の両校同時優勝の決勝戦は試合場で見てる。
あの時の現場では、(著者より2学年上で立場が違うせいか)
「スゴイ試合」という感覚を、
「情けない自分」という感覚が若干上回ったが。

●読んで感化されて、学生時代の気持ちにちょい戻った。
ちょいウェートした。弱ってるけど。
そういえば学生の頃は尋常なトレーニングではなかった。
一般人に比べれば・・・
そして、どんなにやっても肉体エリートに比べれば、
ただのゴミだった。
共感。

●北大予科伝統の「関節絞め」とは、
たぶん「コムロック」の突っ込み絞め。
(どっかで解説をみた。「秘伝」だったかな?)
私は学生時代はまったく知らなかったし、
母校(九大)では教えてもらったこともなかった。

大学卒業後すぐ、母校(高校の方)に来られた
柔道部顧問(天理大OB)から習った。
その先生がどこで習ったかは知らない。
それから便利に使っているが、
まわりでやっている人は(コムロックで知られるまで)長らく見なかった。

自分がやってもヒトに掛けられたことがなかったので、
初めて柔術のヒトにやられたとき、簡単にくらった。
(タップしてから思った。アレッ?これいつも自分がやってるやつやん)
それと初めて仕掛けたのに北大のヒト(とその教え子)にはかからなかった。
つまり、習っておくって大事。知識って大事。技術の継承って大事ってこと。
ウチの母校は大丈夫か?
自分じゃ普段、行けないからどうしようもない。

●「見たこともない返し」、「理解不能な技術」、
「抑え込みながら絞め落とした(けど技はわからなかった)」
・・・みたいな表現が何度か出てくるけど、そこが惜しい。
見てるときは下級生だし、私も学生のころはわからんかっただろうし、
本にしただけでもすごいけど、技術書的には、
ビデオとか見直して、誰かの解説入れて欲しかった。

・・・って「技術書」じゃないっての!!
(下級生の目で見て)スゴイ!という臨場感が伝わればいいか。

※過去の試合動画は☛七帝柔道応援サイト
こちらにちょっとずつアップしてくれてる(たぶん)

●ところで関係者以外もこれ読んで泣けるんだろうか?
七大で柔道しようと思うんだろうか?
そこんところは正直、わからない。

●ヨメとの会話に生返事を繰り返しながら
一気読みしているワタシを
不思議がってヨメが放った言葉。
連載の後、本になるってことは需要があるの?
七大のOBが買うの?それで成り立つの???・・・

・・・・・・・・・・・
★補足★
ところで、せっかくの表紙写真なのに
本には説明がなかった。
著者も相当いろいろ大変だったらしいから無理言えない。
代わりにここで、あこう堂から補足しておきます。

<補足 
「七帝柔道記」表紙の七大の道着に関して:
著者の増田俊也氏が表紙写真用に実物を収集したもの。
(揃えて初めて字体が違うことが分かった。
いままでにない貴重写真)
 
九大の道着は、北大の中井祐樹らとも死闘を繰り広げ
22歳で夭折した大型の強豪甲斐選手(主将)のもの。
通例、道着は卒業時に後輩に提供してしまったり、
使い続けてボロボロになってしまうことも多いのですが、
彼は現役中に急逝したため道着も遺品としてほぼ20年間、
親元で大切に保管されていました。
せめてもの供養にと今回の出版にあたり
表紙につかっていただくことになりました。

他の道着は、北大:滝澤、東北大:増田、東大:原、
名大:平田、阪大:柳原、京大:栗山。
(栗山さん本人からのメール情報)

どうやら各校、各代の名選手、主将のものが揃ったようです。
著者の七大への情熱、労力、人柄、
七大OBの仲間意識の強さの結晶でしょう。
特に、著者の労力に敬意を表します。

(※せっかくだから本に全員名前出してもよかった?と思うけど。
本には、名前出さないって話で集めたんだろうか?
なんかややこしいことがあるんだろうか?
個人名を出すと矮小化するとか?
とやかく言う人がいるとか?
ここはブログだし別に書いてもいいですかね?
どうせ、たいして誰も見てないし・・・)
七大道着





(※こちらは同じ道着を著者が撮影した写真。
あこう堂ホームページにどうか?とご提供いただき、
趣旨どおり、ありがたく使わせていただいてます)

<補足◆
著者としては九大、甲斐主将と同期で、
往時、北大主将として優勝を争い、
やはり夭折した北大、吉田選手の道着も並べたかったようですが、
かなわなかったようです。
吉田選手のものは卒業時に後輩用に部室に提供された後
行方知れずらしい。

そこで、代わりとなる?写真をここに並べておきます。
(以前、私が一時的に預かった時に撮った写真)

左が甲斐の道着、
右が私のサイズ(170cm、標準体型)の道着、
甲斐のデカイでしょ。
CIMG1845






(※小さい方の道着は前襟がはだけて
広がってるのに、それでも小さく見える)

「VTJ前夜の中井祐樹」に写っている
現役当時の甲斐の写真だと彼がかわいらし過ぎて
強さが伝わらんのじゃないかと思って載せました。
「VTJ前夜の中井祐樹」(北大柔道部のサイトへリンク)

彼は、デカくて、パワーとバネとスピードと柔らかさとうまさがあって、
強かった。

デブなのに、
さわやかで、愛嬌があって、誰にも好かれた。
(※デブは失礼。ゴムマリのようなバネと柔軟性のある固太り)

私の卒業後の入学だったし、私は遠方に住んでいたので、
あまり機会はなかったが、OB戦で彼に投げられたのが悔しくて
ことあるごとに行ってた時期がある。

ある時、久しぶりに道場に顔を出した私に
彼は、ニコヤカに駆け寄ってきて、
「来られたんですか、練習お願いします」と言った。
膝の手術後だった私は「スマン、今日はできんのや」と言った。
少し残念そうな様子をした彼に、
「また今度、治してくるからやろう」と返したが、
あの約束は果たせないままだ。

あの笑顔がまだ目に浮かぶ。

まぁ、あの世でまたコテンパンにやられてやってもいい。
そのために、生きてるうちは体動かしとく。
いつまで続けられるか。
ワタシも大変だよ。

<あこう堂>
道場レンタルの場合(空いてればいつでも可):
平  日:1時間:1000円〜(21時以降は1時間1200円)
土日祝:1時間:1200円。
ご要望・お問い合わせ
Phone:080−5323−4775
(ご予約はお早めに。お急ぎはお電話で。
確認のためメールもいただければ幸いです)
あこう堂ホームページ
あこう堂の地図
(2号線からだと神戸新聞販売所のビル下をくぐって下さい)

※毎週水曜の夜は、
予約がない限り、フリーの練習会として開放します。
1人1回500円
(最新状況はお問い合わせ下さい)
http://blog.livedoor.jp/akoudou2008/archives/1520373.html
ご要望・お問い合わせ
スケジュール確認はこちら

※平日夜21〜23:00ならいつでもできます。
お申し込みに応じて練習会開催してます。
内容は、まあ参集者次第でテキトーにあわせます(以下参照下さい)。
http://accordsuma.grupo.jp/free286030
ご要望・お問い合わせ
スケジュール確認はこちら



akoudou2008 at 06:38│TrackBack(0)言うだけ格闘技講座 

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