March 22, 2013

大天井/名大小坂師範

前から、ちょっとだけ気になってた
「大天井」の読み方の話。

(※:「大天井」は、井上靖の自伝的小説3部作のうち「北の海」に出てくる
四高入学を目指して浪人中の柔道の「豪傑」。
後に名大柔道部の師範となられた(故)小坂光之介氏がモデルらしい。)

「大天井」を、作者の井上靖本人がどう読ませるつもりだったかは知らんけど、
最初に本人が校閲したであろう本のフリガナにあったらそれでいいんじゃなかろうか?
(私は知らん)。

けど世間では諸説ある。
なんでなのか?ホントはなんなのか?

それが、ちょっと調べるにも便利な世の中になったもんで、
googleの検索で、大天井✖おてんしょ✖おおてんじょう
とか入れて検索したら大体状況がわかった。

北アルプスに3000m近い「大天井岳」というのがあるらしい。

「おてんしょうだけ」と呼ばれることが多いらしい。
けど、ほかにも読み方はあるらしい。
おおてんじょう、おてんしょ、おおてんしょう、おてんしょう、だいてんじょう・・・・・

なんでこんなことに・・・と思ったら「正式」にもバラバラらしい。

あるサイトの書き込みを信じるなら(面倒なのでもとネタにはあたってないが・・・)
http://hiramatu-hifuka.com/onyakblog/?p=3089
・日本山名ルーツ大辞典は、「おおてんじょうだけ」
・国土地理院は「だいてんじょうだけ」
・登山者の呼び名は「おてんしょうだけ」
・新聞やテレビの報道では「おてんしょうだけ」が(割と)多いらしい。

昔は、てんしょう、おてんしょうと呼ばれていたらしい。
意味も、もともとは「御天所(おてんしょ)」「御天上(おてんじょう)」からきているという説があるらしい。
天守閣(おてんしゅかく、おてんしょう、おてんしゅ)からきた説もあるらしい。
その音に「大天井」の漢字があてられるように変化したとすれば、
読みの方は変化するのか、しないのか・・・

たぶん、言語学や習俗・風習からしても
移行・遷移の途中で定まってないんですな。
たぶん。

だから、もし井上靖が「大天井岳」からとった名前だとしても、
なんのつもりかは、他人にはわからん。


たぶん、私に「おてんしょだよ!」って言った人は、登山かなんかで
「大天井岳=おてんしょうだけ」派の人なんだろう。

けど、もしも長らくフリガナが「おおてんじょう」で統一されてるなら
それでいいんじゃなかろうか?
最初は出版社が本人に確認してフリガナふったんじゃなかろうか?

それより、名大の方から聞いた大天井のモデルである小坂師範の実話の方が
感銘を受けました。

上四方でも、横四方固でも、相手に返されないように、

まず、心持ち足の方に下がり、その上で、胸を張るように少しのしかかれと指導をされていたと。
(上四方固なら相手の顔をつぶすように)
その胸を張るとき、「天井を見ろ」「てんじょう!」といわれていたと。
乱取り中、下が暴れて上が対応するときも、
顔がうつむくと、「てんじょう!」「天井を見て!」と掛け声を掛けていたと。

稽古中、動作を指示する声は、大きな、太い、道場にひびきわたる声。
少し胸を張って、乗れ、「天井を見ろ」と指導されていたのが印象的だったと。

四高時代からずっとそのように指導されてきてたのだろうと。

そして名大だけは試合の時、応援も騒ぎ立てない。
練習で全てやってきたから。試合は本人にゆだねる。
そこがいい(・・・と最近、個人的には思う)。

ちなみに、井上靖も稽古した四高の武道場は、その名も「無声堂」
(今は明治村に保存されているらしい)

<補足>
再度、ご指摘と追加情報があったので追加しておきます。
小坂師範といえば「てんじょう(を見ろ)」が、指導時の常套句であり、
口癖であり、師範を想起させるワードでもあるというのが
実際に指導を受けた人の共通認識らしい。
(おそらく四高時代からすでに「てんじょう」であり、
愛称にまでなっていたのではないか、
当然、井上靖にもその印象があったのではないかと)

その「てんじょう」と、大人物に使う
最上級の敬称である「大(おお)」を合わせて
「大天井」の名前が生まれたと考えるのが自然ではないかと。
誰からも敬愛されていたし、
また当時としては体格も大柄で上半身も発達していた
(往時は下穿きが2号だが、上着は5号?!)
立ち姿勢からパワーで持っていく帯取り返しをバンバン決めていたらしい)。
なので、「大」の敬称もふさわしいのではないかと。

それだと読みは「おおてんじょう」になるわな。
イヤ、私も、もともとは、そう思ってたんですよ。
「おてんしょ」だとか言う人がいるから、ややこしくなったんで。

井上靖も小坂師範も山登りはされたとのことなので
大天井岳(おてんしょうだけ)も知っていたかも知らんが・・・
(ちなみに、井上靖の四高「入学」は1927(昭和2年)、
山岳小説である氷壁は1956年、
北の海は1968年に新聞連載を開始しているらしい)

語感としては「オーテンジョー」の方が豪傑っぽい。
「オテンショ」だと小さくてやさしいイメージになりませんか?

そういえば、昔、プロ野球に
王天上(おうてんじょう)という選手がいた(南海1979〜1980)
本名のオーテンジオ(フランク・オーテンジオ)をもじって、
世界の王(王貞治)を超えるようにと・・・
オーテンジョーだと、たしかに豪傑っぽい。

「オテンショ」だと
「篆書(テンショ)」で「添書(テンショ)」を書く
「オテンバ」の「オコジョ」みたいな?
ちっこいかわいらしいイメージになってまう?

<追記>
<↓2013.4.22のブログ>

もう追加する情報も無いだろうと思っていたのですが
せっかく教えていただいたので残しておきます。

名大の方(別の方)からの追加情報。

〇笋燭繊別沼臂赦贈僑映卒の方)は、
当時「大天井」を「おおてんじょう」と呼んでいた。
古いOBの中には一部(一人だけ?)「だいてんじょう」と呼んでいた人もいた。


△修慮緘売されたビデオの中では「おてんしょ」と紹介されていたので、
「おおてんじょう」は間違いだったのか???と思ったこともあった。


しかし、恐らくその件で作者の井上靖さんと直接話をしたことがあると思われる
大天井(故小坂師範)ご本人は、
いろいろな場面で「おおてんじょう」と紹介されても否定をしなかった。
なので井上靖さんも「おおてんじょう」と呼んでいたのではないかと推測している。

ぞ坂先生の指導については、確かに、崩れ上四方や横四方の際
「相手に乗りすぎるな。あごを相手の乳首のあたりにのせて、天井を向く。」
と指導されていたのをよく覚えている。

・・・・・・・・・・・・・・・

以上です。

え〜、掲載断ってないけど、
まぁいいでしょ・・・

ここに書いときました。

ご了承ください。

ちなみに、私が今まで本で見たフリガナは「おおてんじょう」。
「おてんしょ」という説も聞いたことはあるが、
「ビデオで’おてんしょ’と言っていた」というのは初めて聞いた。

そういや小坂師範の出てくるビデオ(ダビングだけど)手元にあるわ。
確認してみよう・・・

確認してから書けよっていう話・・・

なんか、どうでもいいことのはずなんだけど・・・
(※話題にする人も必ず「どうでもいいことなんだけど」とは言う)

・・・・・・

ホントだ!
ビデオ(たしかNHKの放送で小坂師範のドキュメント)みたら、
冒頭のタイトルで、大天井(おてんしょ)ってなってて、
ナレーションでも「おてんしょ」って何度も言ってる!!

言い切るからにはどっかで、なんかでは確認したんでしょ!?

なんでこの情報に最初に気付かなかったかね・・・

これが前提だとまた話が違いますがな・・・

もういいか・・・


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akoudou2008 at 10:27│TrackBack(0)言うだけ格闘技講座 

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