July 19, 2014

嘉納治五郎と浅野返しの話

一部のマニアの方、タイトル見て、
なんで嘉納治五郎が浅野返し???と思ったんでは?

いや、あの、
話をくっつけただけというオチなんです。
(最初に言っときます)

平日(金曜)に仕事休んで、
仁木先生にくっついて神戸のN中・N高※に行ってきた。 
(※というか灘中・灘高です)。

N中・N高といえば、言わずと知れた
有数のT大※進学率を誇る嘉納治五郎ゆかりの超名門高である。
(※というか東大です)

・・・嘉納治五郎の名前を出すから、校名を伏せようがないんである。

そう、ここ灘高には、嘉納治五郎の銅像がある。
P7180046

ここで大事な話。

いっとくが、今の柔道ルールなんて
体育・教育としての側面はともかく、
嘉納治五郎の目指したであろうもうひとつの
格闘技・武術・護身術としての側面なんぞ
全く形骸化して無くなったんである。

今のルールだと、
無差別の試合で小が大を倒す技術なんぞ、
全部やめなさいってことである。
(※あんなルールに慣れたら武術上弱くなるに決まってるんである。
私はそれを実感したので、今の柔道ルールは極力避けている。)

こうなると、もはや
講道館柔道(嘉納治五郎)の投げ技偏重に対して反旗を翻し、
ある意味、敵対関係にさえあった「高専柔道(七帝柔道)」にしか
本来の柔道技術、柔道精神は残せないという逆転現象である。

こんな事態を天国の嘉納さんが知ったら
何重もの意味でひっくり返るんじゃなかろうか?!
天国でノホホンとしてられないはずである。

そのあたりの状況については、奇しくも灘中・灘高のご出身であり、
現東大柔道部長の松原先生が考察されておられる。
GONG(ゴング)格闘技 2014年8月号
イースト・プレス
2014-06-23


そしてこの嘉納治五郎のお膝元に今回指導に現れたのが
「高専柔道最後の伝導師」仁木先生である。

なんやらもう、柔道界の世紀末(&高専柔道の断末魔)における、
講道館柔道と高専柔道の奇跡の遭遇である。

柔道界の歴史的逆転現象における一大転換点であって、
西方の武術の国より古の柔道を伝えにやって来た
救世主降臨伝説の始まりである?!
(よくわからないが)

ワタシは歴史の生き証人となったということである?!
(よくわからないが)

とりあえず無断で写真アップしちゃう。

P7180043
(※仁木先生すいません。先に公開しちゃいましたが、
また現像して送ります)

こんな一大事であるからして、
私も仕事を休み、ヨメが仕事で不在にもかかわらず、
終業式後に成績表持って帰ってくる子供を放っておいてまで、
平日に同行させていただいたワケである。

そこんとこ、ごカンベンいただきたい。
(これは、ヨメへの伝言です)。

大丈夫。
わざわざ仕事休んでこられた方は、他にもいた。
某七大のOBとかである。
仁木先生の講習を受講に訪れた別の某中学の父兄として来ていた。
まさかの遭遇である。

他にも仁木先生のマニアだかファンとか、
七大の大先輩のT大OBとか、
神戸高校での講習のとき同様、
顧問の先生も含めて七大OBだけでも結構揃った。
なんやらすごい仁木先生効果である
(というか私が連絡した人もいるが・・・)

生徒の皆さんも仁木先生の技に刺激を受けて
東大柔道部とかに入ってくれたら
(要するに七帝柔道を引き継いでくれたら)
結構なことである。

今回、中学生も多かったので講習はやや子供向けだったように思うけど、
それでもまた気づく点、改めるべき点があって個人的にも有用だった。
(個人的には、長大な道場の端から端まで前転とか後転をし続けると
目が回ることもよくわかった・・・)

そして練習後は時間の都合で、銭湯に移動して
仁木先生を長時間独占させていただきました。
ヨメとも2人でそんなに長時間しゃべったこと無いかもしれないが・・・
これも世のため、ヒトのため、柔道界のためである?!

また夜には懇親会にも混ぜてもらい、
仁木先生や柔道の強豪で現役の指導者の先生方から
柔道談義をうかがえる貴重な時間を過ごさせていただきました。
ありがとうございました。
顧問の先生方にもお手数をおかけし、お世話になりました。
ありがとうございました。

さらには、ここからいつものように?
あこう堂に移動。
仁木先生を独占して資料みながら技の研究である。

私はなんとも思ってなかったが、
「高専柔道の真髄」の表紙の挿絵が本来の浅野返しではないか?
という話からはじまる。
(※本体中にこの技の連続写真があるが、
そこにも「浅野返し」という名称はない。たぶん。)

これだと足の内側(それもモモよりも先端)で大きく跳ね上げている。
これが「浅野返し」だとすると
私のイメージとは違うが???

寝業の傳統
木村 昌彦
三恵社
2013-07-01


私のイメージは、「寝業の傳統」にある浅野返し(下村返し※)。
(93ページ)
(※たぶん高専柔道当時は下村さんの「下村(げそん)返し」と呼ばれ、
その後、婿養子か何かで姓が変わって浅野さんになった)

これだと相手と股間どうしをすり合わせるようにして返す感じ。
(返すというか、相手と一体になって、でんぐり返る感じ)

他にも引っ張り出してきて、探したが、
手元でいちばん浅野返しについて詳しいのは
「秘伝」だった。
c4fd44b622fad9cb03ef2d495b5ebff9e48989b0n_4335402
(※:この号、Amazonでは売り切れかもしれない?)

北大の「寝技仙人」佐々木洋一氏が北大の技術を公開してくれた号で、
浅野返しについてもオリジナルは難しいということと、
使いやすく改変されたという「浅野返し改(1&2)」が
連続写真付きで解説されている。

ただ、どの方法にしても
「相手が攻めてこないと返せない」みたいに書いてある。

仁木先生も実は(技の名前は確認してなかったけど)
若い頃、浅野返し(オリジナル版)の練習をしてみたらしい。
けど返すにも他力が必要であって、
うまく跳ね上げられないので
自然に反対側の足を使って、
足の外側で自力で跳ね上げる「仁木返し」になったみたいなお話。
(※帯の取り方、相手の手首の押さえ方は、浅野返しも仁木返しも共通)

そう言われてみれば、
跳ね上げて投げ捨てた時の「仁木返し」は
「高専柔道の真髄」の表紙絵のイメージに近いかも。
(※注:跳ねる足は反対です)

そりゃ「高専柔道ルール」と違って
寝技に時間制限があれば、悠長に相手の出方を待ってられないから
積極的に返せる仁木返しになるのが当然かもしれない。
(さらに、鉄砲返しより仁木返しの方が足の跳ねも使うから、
相手が巨漢でも無理がないみたいな話)

「浅野返しは力学的に難しいじゃろ?」
「実際に使えるか?」みたいに言われる。

「う〜ん、相手が格下で受けてやる時はよく使ってます」と言うと。
(※というか相手とでんぐり返るだけのタイプ)。

「そりゃ、格下には決まるわ」と。
(※ワタシの場合、格上には自分からは仕掛けない。
追い詰められたらしょうがないから狙う感じ・・・)

ついでに、
「コムロック」については、昔からごくフツーの技だったという話。
ただし、手元の資料では、小室さん以前の資料では、
「バイタル柔道・寝技編(岡野功先生)」での
関節極めてるパターンくらいしかみあたらず。
逆に当たり前すぎたのか?
(※北大では「関節絞」として古くから伝わっていたことは、
上の「秘伝」にも紹介されている)

ちなみに「高専柔道の真髄」の内容については、
仁木先生は、最初、大してかわった技術もないし、当たり前すぎて?
面白くないと思ったが(そんなニュアンスでした)。
最近、見直すと純粋な柔道として味わい深いとのこと
(「最近の柔術」ではないという意味。そんなニュアンスでした)。

なんとなくわかる気がする。

(ちなみに、この本の作製上の中心人物であり登場写真も多い
治部貞雄先生も津山のご出身らしい(旧制津山中→同志社高商)。
治部先生「も」というのは・・・
仁木先生(津山高校)、その津山高校の先輩で寝業研究会の
平田鼎先生(旧制津山中→関学高商)、
三角の名人で佐藤宣践先生にも教えた木村光郎先生(同志社高商)などなど、
高専柔道にまつわるそうそうたる主要人物が津山出身なんである。
日本武道館製作で木村政彦も腕絡みなどを披露している
「日本の古武道・高専柔道」のビデオにも、
治部貞雄、平田鼎、木村光郎を含めて
津山出身者が5〜6名登場しているらしい(仁木先生談))

結構、マニア向けの話になったでしょ。

んじゃ。

土日は仕事しまっす。

<追記>
T大OBのN森さんからの情報:
・・・浅野返し、講道館の機関紙「柔道」で以前ご本人が解説されていました。
「高専柔道の真髄」に掲載されているスタイルでした。・・・


<あこう堂>
あこう堂ホームページ
あこう堂の地図
(2号線からだと神戸新聞販売所のビル下をくぐって下さい)

※以下、いろいろ書いてるけど、ご要望さえあれば、
開催法、曜日・時間、料金体系とも見直します。
まぁ、いっぺんお問い合わせください。
お申し込み・お問い合わせ(こちらをクリック)
Phone:080−5323−4775

‘讃譽譽鵐織襪両豺隋紛いてればいつでも可):
平  日:1時間:1000円〜(21時以降は1時間1200円)
土日祝:1時間:1200円。
(※ご予約はお早めに。平日は極力2時間以上お願いします。
お急ぎはお電話で。確認のためメールもいただければ幸いです)
スケジュール確認はこちら
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∨莉疑緲砲量襪蓮
予約がない限り、フリーの練習会として開放してます。
道場利用料:1人1回500円
(※最新状況はお問い合わせ、あるいはブログなどでご確認ください。
待ってる時でも人が来なけりゃ帰ります。
逆に要望さえありゃ、曜日、開催方法、内容、料金なんでも見直します。)
水曜練習会について
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J親夜21〜23:00ならいつでもできます。
お申し込みに応じて練習会開催してます。
内容は、まあ参集者次第でテキトーにあわせます(以下参照下さい)。
別に料金だってどうでもいい。めんどうなんで書き換えてないだけ。
とにかくいっぺんお申し込みください。
平日21〜23時練習会について
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<最新情報は最新のブログかホームページでご確認ください>  







 
akoudou2008 at 07:25│TrackBack(0)言うだけ格闘技講座 

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