July 21, 2014

浅野返し考<続き◆

浅野返しについて、
一部マニアの方々の間で盛り上がったりして?
情報が増えたので、整理しておきます。

七大の大先輩でもある某大の某教授※より
ご指摘いただいて、探してみたら、まず以下の動画があった。
(※某というか、東北大OBで横浜国大の中村良夫教授である。
同校柔道部長にして、「寝業の傳統」の実質的な著者であらせられる)

\野返し動画(ご本人実演の原型の「浅野返し」)

 
 2分14秒くらいより
「側方より頭部に回転させる返しと変化」として
浅野善造氏が実演してます。
この項目の冒頭の技がオリジナル版の「浅野返し」だと思われます。
(※ただし、ここには「浅野返し」という名称は出てきません)

さらに貴重な資料もご提示いただいた。

△緩椰夕賊蕕痢崟野返し」分解写真である(昭和37)。
もう手に入らない貴重写真だと思うので
マニアの方のために紹介させていただく。
以下をクリック
 ↓
浅野返しベースボールマガジン
浅野返し
実技指導:浅野善造

『スポーツ・マガジン 別冊週刊ベースボール 三月号』
昭和37年3月(ベースボール・マガジン社)p.10 

(※ただし、ここにも「浅野返し」という名称は出てこない)

「高専柔道の真髄」の浅野返し:
「高専柔道の真髄」の絵表紙と同書のp67〜p68にある、本人実演の「浅野返し」。
これと上記△痢崟野返し」は、同タイプで、これがオリジナルの浅野返しらしい。
高専柔道の真髄
原書房
2003-11


(※この本は再版されているので
こっちの方の中身について詳しく知りたければ、
マニアの方は、買いなはれ)

p67〜p68にかけて
「側方より頭部に回転する返し」として
ご本人(浅野善造氏)実演の分解写真がある。
決まるときの形は、表紙絵と同じ構図で、
相手が派手に跳ね上げられて見える。
(※ただし、この本のどこにも「浅野返し」という名称は出てこない(たぶん))

ぁ愨莽珊眦学校柔道部部史』の「浅野返し※」の写真:

同先生からは、
浅野善造氏が中心になって
編集されたという『第六高等学校柔道部部史』に載った
写真も教えていただいた。 
六高部史下村返し(浅野返し)
(※どうしようかと思ったけど、せっかくなんで、もう写真載せちゃう。
他では入手できないでしょうから・・・)

これも「高専柔道の真髄」の表紙絵や分解写真と
同じ構図であり(微妙には違うけど)、
やはり浅野善造氏実演らしい。

この部史でも「浅野返し」という名称は出てこないらしい。
ただし「下村の返し」という記載はあるそうだ。
たぶん浅野さんの旧姓が下村さん)

・・・・・

いずれも相手が派手に跳ね上げられている様が
ある意味、不自然?!で、印象的なのだが、
上述の先生によれば、上の相手が「くっつき」、「かみつき」で
がっちり密着して攻めてくるほど、
返される相手の足が高々と跳ね上げられて
派手に見えることは往々にしてあると。
(相手がしがみついた箇所(自分の股間あたり)を支点にひっくり返るということらしい)

(※その例として示されたのが、「寝業の傳統」p27の中央の写真。
この技は、浅野返しではないが、相手の上半身が
自分の下半身に密着しているため
返す脚力をそれほど使わなくても、相手は大きく跳ねあがるとのこと)

寝業の傳統
木村 昌彦
三恵社
2013-07-01

(※寝業師も高専柔道マニアも買うべき。絶賛発売中。浅野返しはp93)

「六高部史」の写真だと相手の手が、
浅野さんの膝をもっているのがわかるので
おそらく上から密着して攻めていたのではないかと。
そうであれば派手に跳ね上げられて見えるのも不自然ではないと。

ちなみに「高専柔道の真髄」でのかけ方の説明だと、まず
「・・肘で強く相手の後首を抑えながら
相手を自分の下腹のあたりまで押し下げて
起きあがり・・」と書いてある。

・・・・・

それにしても、オリジナルの「浅野返し」は
なかなか難しいらしい。
そこでどうやら、
やりやすいタイプに変化していったらしい。
そのあたりのいきさつは、以下の「秘伝」の中で
北大のOBでコーチだった寝技仙人・佐々木洋一氏
(※1948(昭和23)年生まれ?、三浪して昭和45年入学?)の解説に詳しい。

 c4fd44b622fad9cb03ef2d495b5ebff9e48989b0n_4335402
(※マニアの方は、どっかで購入しなはれ)



「一時は高専の技をどうやって復活させるかばかり考えていた」と。
その中でも難しくてできなかった代表例が浅野返しだったとして、
以下のような説明がある。
・・・・・
●北大では、武内幸一氏(昭和36年入学)が研究して取り入れた。
●その時の資料は、東京五輪(1964=昭和39年)の前に当時の柔道雑誌※で
浅野氏自身が分解写真入りで解説したものであった。
(※もしかしたら、上記△両赦37年の別冊週刊ベースボールかもしれない。
(※ただし、講道館の機関誌「柔道」で、浅野氏本人が解説していた説も
 T大OBのN森さんから教えてもらった。両方ともあるのかもしれない。)
(※・・昭和36年にパリの世界大会決勝で曽根がヘーシンクに袈裟固めで敗れ、
昭和37年は寝技が非常に注目され、高専柔道が見直された時代だった・・
<上記:「秘伝」2012.8月号p24(佐藤宣践:談)>
(さらに昭和39年の東京五輪を控えていたこともあると思う)) 
●当時はそれが「浅野返し」という名称とは知らなかった。
(※昔の資料では「浅野返し」とはなっていないからそのせいか)
(※資料上「浅野返し」の文字が最初に出るのがいつかは不明)
(※高専柔道当時は「下村(げそん)返し」と呼ばれたらしい(「寝業の傳統」p93))
●「浅野返し」は名称だけ知っている高専柔道の幻の技だった。
●北大では武内氏が復活させた後、渡辺康憲※(昭和47年入学)
(※現九大師範の奥田義郎先生に修猷館高校で学んだ)が飛躍的に発展させた。
●本当のオリジナルは誰もできる人がおらず、
現在の浅野返しは、いわば『浅野返し改』であって、一と二がある。
(・・・以上、「秘伝」の文中の北大の観点の解説・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして、
この「秘伝」では分解写真も用いて
2パターンの浅野返しが解説されている。
●『浅野返し改(一)』の方は、股間をどうし擦り合わせるように
、あるいは股間を突き上げるように、
相手とでんぐり返るタイプ(だと思う)。
(※「寝業の傳統」p93の浅野返し(下村返し)もこのタイプ(だと思う))。
●『浅野返し改(二)』の方は、手の持ち方は同じだが、
もはや相手と足をからんでおらず、むしろ鉄砲返しに見える。
(ただし、「秘伝」の説明では、この方が応用が利くとされている)

「秘伝」記事の紹介

・・・・・・・・・・
<ワタシの感想>
おそらく、七帝柔道でも
ワタシら世代(昭和の終わり)とか、そして多分、今の世代も?
「浅野返し」といえば、
この『浅野返し改(一)』のでんぐり返りバージョンではなかろうか?
(※写真説明でも簡易型として
誰にでもできるようにしたパターンとして紹介されている)

ただ、手の持ち方が同じということで、
鉄砲返しみたいなのまで『浅野返し改(二)』というなら
仁木返しも『浅野返し』の一種になるが???

まぁ、いろんなところで、いろんな名前がついたり、発展したり、
別の人が再発見したり、また改良したり、
神経のネットワークのようにつながっていくのが、
面白いところかもしれない。

ちなみにT大では、ある種の浅野返し(たぶん)を、
M本さんがやっていて
「M本返し」と呼ばれているとのこと。
あのM本さんなら20数年前から稽古付けてもらったり、
私も付き合いは長いが、そんな情報は初めて聞いた!!
(だいたい技の名前は、本人より周りが呼ぶものなのかもしれない)
今度、会ったら直に聞いてみようと思う。

まったく、別の話であるが、
カヌーで「エスキモーロール」という技術がある。
転覆したカヌーから上体が水中にぶら下がった態勢から
パドルで水面を掻いて一回転して起き上がる。
私はスクールとか行かずに自力で習得したが、
やってみて、コレ「浅野返し」じゃん?!と思った。
(相手の体がカヌーみたいな感じ)
某七大OBの某君もすぐできてたよん。
寝業師ならなじみやすいのかも?!
(※もっとも私は、
エスキモーロールも浅野返しも得意な側しかできないが)

<・・・まだ、続く・・・>

<あこう堂>
あこう堂ホームページ
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(2号線からだと神戸新聞販売所のビル下をくぐって下さい)

※以下、いろいろ書いてるけど、ご要望さえあれば、
開催法、曜日・時間、料金体系とも見直します。
まぁ、いっぺんお問い合わせください。
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‘讃譽譽鵐織襪両豺隋紛いてればいつでも可):
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akoudou2008 at 22:25│TrackBack(0)言うだけ格闘技講座 

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