March 05, 2015

柴山縦返しとしか思えないという話(「闘魂-高専柔道の回顧」より竹村式縦四方)

どうも。

合宿での悪夢の「トマト味煮込み」の残骸も
私の昼飯用のシチューに変身して
現在、着々と消費されており、
私のトラウマも姿を消しつつあります。

次回があれば面倒でも、
ゆで卵20個とか剥いて
おでんにしたいと思う。
手抜きはイカン。
仕事でも格闘技でも・・・

エ〜、皆様いかがお過ごしでしょうか?

今回の水曜夜練ではもちろん
週末に仁木先生に習った内容をいろいろ復習してみた。
なかなか思うようにキレイにはいかない。

なかなかできないから面白いというのもある。
よく「何を目標にいつまでやってるのか?」と聞かれることがあるが、
私の場合、できないことばっかりだからやめられないだけ。

補強(アップ)もさらに種目を増やしてみた。
お馴染みのメニューに加え、
ケツ歩きはバックモードも少々。
足の効く人ほど上手にこなせるようだ。
あからさまで、おもしろい。
腕立て伏せもご好評につき、種類と回数を増量中。
さらに、ぶら下がり腹筋に続いて、抱っこちゃん背筋も
エリ持ちバージョンと帯取りバージョンで入れるという大サービス。

多すぎるとか、しんどいとか、やりたくないとか、
もうやらんでもいいんじゃない?とかいうのは間違い。
やるのが結局、自分の得になる。

乱取りなんて自分の得意な形しかやらん。
格上に攻められてるだけ、
格下を攻めてるだけじゃ、
使わないところは弱るだけである。
いろいろやった方がいい。
(というか年寄りが乱取り増やすと怪我するというのもあるが)。

エライ人になって、
準備運動もしない、
パシリもしない、
掃除もしない、
クチだけ・・・
というようなことになると
もう進歩はない。
あとは老化するだけである。
パシリでもなんでもして小僧のままの方が得なんである。

「高齢者」や「エライ人」でも
柔道合宿と聞いて喜んで駆けつけるような人は
学生気分だろうから大丈夫と思う。

さて、ここから、本日のマニア向けの話。

一般には近年になって
東大柔道部の柴山さんが開発したとされている
「柴山縦返し」について。

こないだ「柴山縦返し」は高専柔道にあったのか?
という話が出て、
なかったんじゃないか?
という話も出たが、
「闘魂」を見てたら
既に大正11年に「柴山縦返し」としか思えない技がある。

仁木先生も「腕抱えて反対側のエリを取る形(コムロックの形)」は、
高専柔道では普通によくやってたと言っていたから
あったんじゃないの?
(今まで他で考察されたかどうかは知らんけども、
ここに紹介しておきます)

●大正11年の四高Vs五高の試合●
五高の副将竹村が、四高の主将で副将として出場した市川を抑え込み
試合の趨勢を決めた一戦です。
以下に、「闘魂(高専柔道の回顧)・湯本修治(昭和42年発行)」
p321〜p322より抜粋
(※若い人も読みやすいよう、
難しい漢字はひらがなに変換しました)

・・・・・・・・・・
両陣営からの声援しきり、互いに負けられぬ一戦であり、竹村もさることながら、
市川は立っては音に聞こえた強豪、竹村は立わざではこと面倒と
組むや直ちに引っ込む。市川は上から攻め、「巨大なる体力と無比の蛮力とをもって、
じりじり牛のごとくに寄せ来る」(五高遠征記)。
竹村は足を効かせて防ぐうち、「彼なんぞ知らん、この時既に竹村発明の
竹村式縦四方の術中に陥りたるを、これ運の尽きなりき」(五高遠征記)とある。
竹村(※茂成)は下から右手で市川のうしろ帯を右肩越しに取って制しつつ、
左手を市川の右脇の下から差し入れ、
反対側の前襟をつかんで相手の右腕を固めながら

「竹村は直ちに好機ござんなれと”エーイッ”のかけ声もろとも体をひねれば、
ニ十貫余の市川の体は宙返りをなし、竹村馬乗りの姿となり、たちまち
崩縦四方に固むれば−」(五高遠征記)、市川の強力をもってするも、
一寸の身動きもできず。
(※注:20貫は75kgなので、75kg超ということは、
当時としては巨漢という意味でしょう)

「我が軍総立ちとなり、満場しばし鳴りも止まず」(五高遠征記)と
その息づまる情景をしるしている。

竹村茂孝は弟茂成の奮戦ぶりを次のように述べている。
「竹村引っ込む。市川つり上げて落とす。その瞬間体がくるりと入れかわって、
市川下、竹村馬乗りになる(変形崩縦四方固に入る)。市川、何するものぞと
悠然と構える。審判押え込みを宣す。市川起きんとするも動けず。
バタバタ跳ねまわるもせんなし『一本』」
・・・・・<途中、略>・・・
「常勝四高ついに敗る。竹村の新兵器は二週間くらい前に、偶然発明したもの。
当時、専門家の間でも有名になった」と竹村茂孝は語る。
・・・・・・・・・・・・・・・以上、引用終わり・・・・・・・・・・・

コレ、最近、七大の一部では
「柴山縦返し」って言ってる技でしょう。

たぶんですが、
人間が同じルールで長いことやってたら
似たような技はいずれ必ず思いつくと思う。
(濃密にやり込むほど
早く到達しやすいというのはあるけど)

東北大の人は
「柴山縦」ってそんな特殊なの?
昔から普通に誰でもやってたんじゃないの?
って言ってたし、
おそらく、今の学生より打ち込んでいた、
昔の学生がやってても、ある意味、当然。

大正11年どころかもっと昔からあっても別に驚かない。
(あったかどうかは知らんけど)
どっちにしても高専柔道の選手なら寝技に関しては
当時の「専門家」よりも進んでいたのも確かだと思う。

ただ、名前を残すかどうか、
普及するかどうかはまた別の要素。

あと実際に使えるかどうかは結局、
相対的な熟練度というか、練磨次第じゃなかろうか。
形なんか真似るのはすぐできるけど、
それだけじゃ意味がないということ。

要するに、強くないと技なんてかからん。
逆に強けりゃ、技なんてシンプルなもの2つ3つでいい。
わたしなんぞ、年とるとともに技はどんどん増えてますが、
乱取りすると、結局、パワーで蹂躙されます。

<参考>

柴山縦返し(東大のサイト:本人実演・写真アリ)
 
 B-1-2-01

秋本スペシャル(柴山縦返し)については
以前にもブログで考察してました。
その時のブログは以下。
YouTubeの動画付き。
2010年9月12日あこう堂ブログ(柴山縦返し=秋本スペシャルほか)

 


<追記>
なんと、柴山さんと同窓のN森さんから
素早い応答と情報提供をいただきました。

,修梁臉毅隠映の技は、まさに「柴山縦返し」である。
|歛写仞さんは、後の九州柔道協会会長の岩崎茂成さん。
「文集 高専柔道と私」の中で写真入りで実演解説している。
 崋道浬帖廚呂匹舛蕕というと亀取り用で、返した後は袈裟で抑える。
岩崎氏の縦返しは、正対下からの返しとして使い、縦四方に抑えることが多い。
ただし技の概念はほぼ同じ。
・・・・・ということで、送っていただいたデータが以下。
見れば一目瞭然、同じ概念の技でしょう。

11039428_621564101277200_14836919_n
P3090273
P3090274
P3090275



高専柔道技術研究会
1985-11


<補足>
「文集・高専柔道と私」について、詳しく教えてもらいました。
・発行は昭和60年11月。
・高専柔道技術研究会が作成。
・成書「高専柔道の真髄」、動画「(日本の古武道 高専柔道)
」に続き、
この「文集」が三部作の最終作。
・この本の刊行を最後に
高専柔道技術研究会は解散。
・・・・・・・・とのことでした。

 峭眄貊斉擦凌真顱廚魯錺織靴盪ってるし、
動画は、なんとYouTubeでもほとんど(たぶん)みられる
(以下参照)が、
こうなると、
「文集」も手に入れたいな〜
マニアの道ではまだまだ駆け出しですね・・・

<参考>



▲咼妊:
日本の古武道 高専柔道
(※上記の技がどっかにあるかどうかは知らん)









<補足>
寝業の傳統
木村 昌彦
三恵社
2013-07-01

「寝業の傳統」だとp150に
「柴山縦返し」と同じ技が載っていた。
東北大OBの大先生が実演されている。
技の名称は特にないが、
「相手の腕を抱えて:縦返し」の項目である。
もちろん『高専柔道で開発された返し』との記述もある。
(※ワタシが知らなかっただけで、
その道の大家には当たり前だったんである)。
詳しくは、買って見なさい。

昔から知ってた人、やってた人にとっては、
逆に「柴山氏開発による柴山縦返し」とか言われても
ビックリなんかも。

少なくとも、
大正11年の時点では、「
竹村式縦四方」ですね。

<補足の補足>

「寝業の傳統」の先生に教えていただきました。
やはり「寝業の傳統」のp150にある技が
七大の一部では近年「柴山縦返し」と呼ばれている
高専柔道の「竹村式(五高式)縦四方」らしい。

次のp151にある技が、その改変(改良)版で、
こちらは(同書に名称の記載はないが)、
一部では、「桐蔭返し」と呼ばれているらしい。
秋本啓之も含めて桐蔭学園出身者がやるとのこと。

改法だと腕を抱えてエリを取る手が、
懐取り(相手の懐に手を入れて中から柔道着を握る)
になっているため相手の体が離れない(制しやすい)
ということらしい。
(「秋本スペシャル」とか呼ばれるようになった
秋本がやる技はこっちとか)。 


<あこう堂>

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※以下、いろいろ書いてるけど、ご要望さえあれば、
開催法、曜日・時間、料金体系とも見直します。
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Phone:080−5323−4775

‘讃譽譽鵐織襪両豺隋紛いてればいつでも可):
平  日:1時間:1000円〜(21時以降は1時間1200円)
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∨莉疑緲砲量
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道場利用料:1人1回500円
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