2024年09月17日
【悲報】キャロット21年産×2抽選の超人気馬がデビュー戦＠水沢で大惨敗
おいらは全くノーマークだったのだが、「9/17水沢1Rが注目のレースだ」という情報があったので、ライブ中継
を見てみた。「地方競馬全国協会公式WEBサイト」を開いてみると、水沢競馬1レース9頭立ての出馬表の1枠�“屬鵬甬扈仭�歴のないアンフォルメルの馬主が
（有）キャロットファームという表記があったので注目
。
すると、スタートをもっさりと出てから行き脚がつかずに1角までにポツンと最後方、先頭は楽な手応えで持ったままなのに、アンフォルメルは押して押して行くけど付いていけず、ペースが落ちる向こう正面でも押して行っても差は全く縮まる気配すらない
。4角を並んで最後方から追い込むけど�γ紊望紊�るのが精一杯で賞金はゼロ、勝ち馬から+2.8秒差の大惨敗
。次走は馬具等で工夫するというけど、常識的には変わり身は極めて困難でこのまま終戦
する可能性が高い
。
アンフォルメル 牡3歳 鹿毛 '21/2/26生 美浦・国枝 6,000万円
父ドゥラメンテ × 母アールブリュット(BMS:*マクフィ)
全身に備わる柔軟性に富んだ筋肉を、ビロードのような上質な皮膚が覆った機能美あふれる姿は、まるで父の成長過程を再現しているかのようです。この極上の皮膚感は日々の放牧を休まずこなした成果であり、内臓面の強さに加え、群れの中で当たり負けないメンタルの強さも獲得しています。走りはスラリと伸びた脚を大きく振り出すストライド走法で、さらに完歩が大きいだけでなく、地面を蹴る後躯の力強さを兼備している点が本馬のストロングポイントです。走りや馬体特徴から、父産駒の守備範囲である中長距離が最も適していると見ており、脇目を振らずクラシック制覇に向けて邁進するべき1頭です。
で、この程度の馬をなんでここで取り上げるかと言えば、本馬が「×２抽選
の超人気馬」だったからだ。しかもその人気は「母優先+最優先」で抽選であり「（母優先ナシ）最優先×２」でも抽選であったことから、ツアー等で何らかの情報が伝播していたことが想像される。知らんけど
。
因みにこの年の募集ツアーはコロナ狂騒曲で参加資格が制限されていたためにおいらは参加していないので牧場情報の有無は確認できていないが、異常な人気だったことは確かではある。
＜これまでの臨戦過程＞
中央募集でありながら1戦もせずに中央登録を抹消、デビュー戦を水沢で迎えるというのは自信がない証拠で、基本的にはもう勝ち上がることを諦めた対応で、今日の結果も予想通り。
ではなぜそういう事態になったかと言えば故障等によるものらしいのだが、簡単に同馬のこれまでの経過を振り返ってみよう。
・1歳8/23 馬体重466kg 体高159.5cm 胸囲180.0cm 管囲20.2cm
・1歳10/31 両トモにウイルスによる腫れ 馬体重476kg
・1歳11/30 馬房内で寝違えて右トモの股関節を傷める 馬体重500kg
・2歳4/28 馬房から引き出す際の歩様に違和感を覚える
・2歳8/15 トモの状態を確認、無理のない形のメニュー 馬体重538kg
・2歳10/28 国枝厩舎入厩
・2歳11/3 ゲート試験合格 NF天栄に放牧
・2歳11/14 北海道からトモが弱く、動かすとかなり心もとない印象
・2歳11/21 坂路14-14で他の馬についていくのに精一杯
・3歳1/16 真新しい骨折ではなく左腸骨に骨折
・3歳7/18 当初は８月北海道開催の出走を目指すが、地方から再出発
・3歳8/6 水沢競馬場・板垣吉則厩舎に所属
・3歳9/17 水沢競馬（3歳C2ダ1300ｍ）で6着惨敗（賞金0）
といった具合いだけど、要するに1歳11月の股関節の故障が致命的
だったってことになるんだけど、それが偶然なのか
、それとも同馬に内在する瑕疵が表に現れた必然なのか、は人によって捉え方が違うだろうから、その判断は各人に委ねたい
。ただ１つ気になるのは左腸骨の骨折が1歳時に存在していたのであれば、その時点で募集を取り下げれば出資者の負担はなかったかもしれないってこと。これはわからないけどね。
因みにツアーに参加していないおいらの同馬に対する評価を当時の評価表で見てみると「第１次選考で落第
」という扱いだったので２次で実施する筈の脚元の評価はしていないけど、仮に１次選考を通過してもこの脚元では２次選考通過は困難だったろうね。つまり、当厩舎では仮に有力な牧場情報があったとしても、（本質的には無価値だが）取れれば人が羨む様な応募状況が大人気であったとしても、大きな瑕疵が幾つもある同馬に出資を申込むことは殆ど無いと言っていい（実際、申し込んでない）。ま、これは人それぞれの考え方ですけどね
。
＜まとめ＞
本稿は後々の募集馬を評価する際の参考に供される事例と言うことで記憶も新しいことでもあり、備忘録として挙げてみた。
ってことで同馬の事例を考察したことで得られた教訓は、
� 崛�らない馬」は募集カタログや動画である程度判断できることがある
�¬礁膠梗砲貌�るから良い馬とは限らない
��ツアーでの情報は当てにならない場合もある
�ぁ屐滷加蠢�」の超人気馬だからと言って必ずしも良い馬とは限らない（21年産もう一頭の×2ｱﾙｾﾅｰﾙは7000万円募集の牝馬で3勝ｸﾗｽ頭打ち現在大赤字）
�ダ浤僉屐漾廚鮹�めても無駄に終わると悲しい
信じるも信じないもアナタ次第です。
※キャロットクラブより転載許可を頂いております。
を見てみた。「地方競馬全国協会公式WEBサイト」を開いてみると、水沢競馬1レース9頭立ての出馬表の1枠�“屬鵬甬扈仭�歴のないアンフォルメルの馬主が（有）キャロットファームという表記があったので注目。すると、スタートをもっさりと出てから行き脚がつかずに1角までにポツンと最後方、先頭は楽な手応えで持ったままなのに、アンフォルメルは押して押して行くけど付いていけず、ペースが落ちる向こう正面でも押して行っても差は全く縮まる気配すらない
。4角を並んで最後方から追い込むけど�γ紊望紊�るのが精一杯で賞金はゼロ、勝ち馬から+2.8秒差の大惨敗。次走は馬具等で工夫するというけど、常識的には変わり身は極めて困難でこのまま終戦する可能性が高い。アンフォルメル 牡3歳 鹿毛 '21/2/26生 美浦・国枝 6,000万円
父ドゥラメンテ × 母アールブリュット(BMS:*マクフィ)
全身に備わる柔軟性に富んだ筋肉を、ビロードのような上質な皮膚が覆った機能美あふれる姿は、まるで父の成長過程を再現しているかのようです。この極上の皮膚感は日々の放牧を休まずこなした成果であり、内臓面の強さに加え、群れの中で当たり負けないメンタルの強さも獲得しています。走りはスラリと伸びた脚を大きく振り出すストライド走法で、さらに完歩が大きいだけでなく、地面を蹴る後躯の力強さを兼備している点が本馬のストロングポイントです。走りや馬体特徴から、父産駒の守備範囲である中長距離が最も適していると見ており、脇目を振らずクラシック制覇に向けて邁進するべき1頭です。
で、この程度の馬をなんでここで取り上げるかと言えば、本馬が「×２抽選
の超人気馬」だったからだ。しかもその人気は「母優先+最優先」で抽選であり「（母優先ナシ）最優先×２」でも抽選であったことから、ツアー等で何らかの情報が伝播していたことが想像される。知らんけど。
因みにこの年の募集ツアーはコロナ狂騒曲で参加資格が制限されていたためにおいらは参加していないので牧場情報の有無は確認できていないが、異常な人気だったことは確かではある
。
＜これまでの臨戦過程＞
中央募集でありながら1戦もせずに中央登録を抹消、デビュー戦を水沢で迎えるというのは自信がない証拠で、基本的にはもう勝ち上がることを諦めた対応で、今日の結果も予想通り。
ではなぜそういう事態になったかと言えば故障等によるものらしいのだが、簡単に同馬のこれまでの経過を振り返ってみよう。
・1歳8/23 馬体重466kg 体高159.5cm 胸囲180.0cm 管囲20.2cm
・1歳10/31 両トモにウイルスによる腫れ 馬体重476kg
・1歳11/30 馬房内で寝違えて右トモの股関節を傷める 馬体重500kg
・2歳4/28 馬房から引き出す際の歩様に違和感を覚える
・2歳8/15 トモの状態を確認、無理のない形のメニュー 馬体重538kg
・2歳10/28 国枝厩舎入厩
・2歳11/3 ゲート試験合格 NF天栄に放牧
・2歳11/14 北海道からトモが弱く、動かすとかなり心もとない印象
・2歳11/21 坂路14-14で他の馬についていくのに精一杯
・3歳1/16 真新しい骨折ではなく左腸骨に骨折
・3歳7/18 当初は８月北海道開催の出走を目指すが、地方から再出発
・3歳8/6 水沢競馬場・板垣吉則厩舎に所属
・3歳9/17 水沢競馬（3歳C2ダ1300ｍ）で6着惨敗（賞金0）
といった具合いだけど、要するに1歳11月の股関節の故障が致命的
だったってことになるんだけど、それが偶然なのか、それとも同馬に内在する瑕疵が表に現れた必然なのか、は人によって捉え方が違うだろうから、その判断は各人に委ねたい。ただ１つ気になるのは左腸骨の骨折が1歳時に存在していたのであれば、その時点で募集を取り下げれば出資者の負担はなかったかもしれないってこと。これはわからないけどね。因みにツアーに参加していないおいらの同馬に対する評価を当時の評価表で見てみると「第１次選考で落第
」という扱いだったので２次で実施する筈の脚元の評価はしていないけど、仮に１次選考を通過してもこの脚元では２次選考通過は困難だったろうね。つまり、当厩舎では仮に有力な牧場情報があったとしても、（本質的には無価値だが）取れれば人が羨む様な応募状況が大人気であったとしても、大きな瑕疵が幾つもある同馬に出資を申込むことは殆ど無いと言っていい（実際、申し込んでない）。ま、これは人それぞれの考え方ですけどね。＜まとめ＞
本稿は後々の募集馬を評価する際の参考に供される事例と言うことで記憶も新しいことでもあり、備忘録として挙げてみた。
ってことで同馬の事例を考察したことで得られた教訓は、
� 崛�らない馬」は募集カタログや動画である程度判断できることがある
�¬礁膠梗砲貌�るから良い馬とは限らない
��ツアーでの情報は当てにならない場合もある
�ぁ屐滷加蠢�」の超人気馬だからと言って必ずしも良い馬とは限らない（21年産もう一頭の×2ｱﾙｾﾅｰﾙは7000万円募集の牝馬で3勝ｸﾗｽ頭打ち現在大赤字）
�ダ浤僉屐漾廚鮹�めても無駄に終わると悲しい
信じるも信じないもアナタ次第です
。※
キャロットクラブより転載許可を頂いております。 さっそく国立情報学研究所から勤務中なのに見に来てる人、居るんだね。
【追記】
2024年9月30日 （月） 水 沢第７競走 ダート 1300ｍ （右） 天候：晴 馬場：良
３歳Ｃ２四組 賞金 1着 45万円 2着 15.8万円 3着 9万円 4着 5.9万円 5着 3.2万円
アンフォルメル 岩手 牡3 56.0 坂口裕(岩手) 板垣吉 525 -3 除外
24/9/30 板垣厩舎 ３０日の水沢競馬ではスタート直前にゲートを潜ってしまい、その際に外傷を負ったことにより競走除外となりました。
「前回からゲートで怪しいところがあったので、乗り役には注意してもらっていたのですが、一気に動いた際に前へ持っていかれてしまいました。このような事態となってしまい、本当に申し訳ありません。前向きさが出てきたのはプラスに捉えていたのですが、結果的には悪い方に出てしまいましたね…。獣医師に状態を確認してもらいましたが、右前脚の膝、繋に外傷が見られました。ゲートを壊してしまったぐらいですので、時間が経過することで変化が出てくる可能性もありますから、今後については少し様子を見た上で判断させていただければと思います」（板垣師）
馬具を着用したことに加え、競馬を使っての上積みが期待されたレースでしたが、スタート直前にゲートを潜ってしまいました。外傷により競走除外となったことを踏まえ、この後については状態を確認したうえで判断していくつもりです。
24/10/2 引退
「月曜日はまさかの形となってしまい、本当に申し訳ありませんでした。馬体を確認したところ、大きな怪我ではありませんが、両前膝と繋部分に外傷による腫れが見られます。また、トモと股関節にも傷みがありそうです。股関節に関しては潜った際に開いたことで症状が出たものと思われます。そして、主催者から３０日間の出走停止と再度の調教試験を課せられてしまいました。今後について関係者間で相談させていただきましたが、ここまでの経緯、そして上がり目等を考えた結果、残念ではありますが引退の判断をさせていただくことになりました。使っての変わり身はあったかもしれませんが、正直なところ大幅な変化を求めるには暫しの時間が必要なのではと考えています。何とか結果を出して中央競馬へ戻してあげたいという気持ちでしたので残念でなりません」（板垣師）
２歳秋に美浦トレセンへ入厩し、明け３歳でのデビューを視野に入れていた最中に左腸骨の骨折が判明しました。北海道でじっくり回復期間を設けましたが、３歳夏という時期を考慮して地方競馬からの再出発を決意し、水沢・板垣吉則厩舎へ転籍しました。しかし、デビュー戦は気持ちが入っていかず６着となり、巻き返しに期待がかかる２戦目でしたが、スタート直前にゲートを潜ってしまい、無念の競走除外となりました。出走停止、再度の調教試験を課せられたことから今後について相談を行った結果、ここで中央への再転入を断念することになりました。出資されている会員の皆様には誠に残念なことと存じますが、ご理解のほど賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されていた会員の方へは、追って書面をもってご案内いたします。
。【追記】
2024年9月30日 （月） 水 沢第７競走 ダート 1300ｍ （右） 天候：晴 馬場：良
３歳Ｃ２四組 賞金 1着 45万円 2着 15.8万円 3着 9万円 4着 5.9万円 5着 3.2万円
アンフォルメル 岩手 牡3 56.0 坂口裕(岩手) 板垣吉 525 -3 除外
24/9/30 板垣厩舎 ３０日の水沢競馬ではスタート直前にゲートを潜ってしまい、その際に外傷を負ったことにより競走除外となりました。
「前回からゲートで怪しいところがあったので、乗り役には注意してもらっていたのですが、一気に動いた際に前へ持っていかれてしまいました。このような事態となってしまい、本当に申し訳ありません。前向きさが出てきたのはプラスに捉えていたのですが、結果的には悪い方に出てしまいましたね…。獣医師に状態を確認してもらいましたが、右前脚の膝、繋に外傷が見られました。ゲートを壊してしまったぐらいですので、時間が経過することで変化が出てくる可能性もありますから、今後については少し様子を見た上で判断させていただければと思います」（板垣師）
馬具を着用したことに加え、競馬を使っての上積みが期待されたレースでしたが、スタート直前にゲートを潜ってしまいました。外傷により競走除外となったことを踏まえ、この後については状態を確認したうえで判断していくつもりです。
24/10/2 引退
「月曜日はまさかの形となってしまい、本当に申し訳ありませんでした。馬体を確認したところ、大きな怪我ではありませんが、両前膝と繋部分に外傷による腫れが見られます。また、トモと股関節にも傷みがありそうです。股関節に関しては潜った際に開いたことで症状が出たものと思われます。そして、主催者から３０日間の出走停止と再度の調教試験を課せられてしまいました。今後について関係者間で相談させていただきましたが、ここまでの経緯、そして上がり目等を考えた結果、残念ではありますが引退の判断をさせていただくことになりました。使っての変わり身はあったかもしれませんが、正直なところ大幅な変化を求めるには暫しの時間が必要なのではと考えています。何とか結果を出して中央競馬へ戻してあげたいという気持ちでしたので残念でなりません」（板垣師）
２歳秋に美浦トレセンへ入厩し、明け３歳でのデビューを視野に入れていた最中に左腸骨の骨折が判明しました。北海道でじっくり回復期間を設けましたが、３歳夏という時期を考慮して地方競馬からの再出発を決意し、水沢・板垣吉則厩舎へ転籍しました。しかし、デビュー戦は気持ちが入っていかず６着となり、巻き返しに期待がかかる２戦目でしたが、スタート直前にゲートを潜ってしまい、無念の競走除外となりました。出走停止、再度の調教試験を課せられたことから今後について相談を行った結果、ここで中央への再転入を断念することになりました。出資されている会員の皆様には誠に残念なことと存じますが、ご理解のほど賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されていた会員の方へは、追って書面をもってご案内いたします。
