麻雀荘メンバー語録 version2.0

日本プロ麻雀協会所属麻雀プロ、木原浩一による個人的な麻雀についての考え方、戦術等を紹介するブログです。

以前、イメージ評価の欠点という記事を書きました。今回はその続編です。

麻雀って自分が思い描く最高の選択をするわけじゃないですか。最高以外は最低というわけではないですが、自分が自信ある選択以外は多少色褪せて見えるものだと思うのですよね。

打ち方に共感できる人=強い
打ち方に共感できない人=弱い

だからこそ見た目だけの評価だと、このようになりがちなのは自然なことです。自分の雀風に近い人、または自分が認めた人を過大評価、自分の雀風に遠い人、または自分が認めない人を過小評価する傾向はありますよね。

雀力を正確に測定できるスカウターがあったとして

Aさんの雀力はBさんの雀力もでした。
2人の雀風はわりと真逆です。この2人を――

Aさんに似た雀風、Bさんと違う雀風のCさんが評価すると

Aさんの雀力は
Bさんの雀力は

Aさんと違う雀風、Bさんに似た雀風のDさんが評価すると

Aさんの雀力は
Bさんの雀力は

そっくり真逆な評価になることも珍しくありません。よくありますよね?あるある。

ひとつの考え方に傾倒しすぎて他の考え方を認めない。正解がわかりにくい麻雀だからこそこうした考えは多いです。自分信者、自分信仰ですね。それが悪いことだとは思いませんが

世の中には無数のアクティブプレーヤーがいて、何十万というテリトリーがあるわけです。1つのテリトリーには、それぞれ「勝ち組」「負け組」が必ずいて、「勝ち組」の人間は他のテリトリーを知らなければ「俺最強!」と思い込む。そう、麻雀の強者って「井の中の蛙」なんですよね。

麻雀人生において、生涯いくつのテリトリーを見て回ることができるのか。そう考えるとほんのひと握りのテリトリーしか知ることができない。きっと他のテリトリーにも自分の知らない強者がたくさんいる。海は広い、自分だってまだまだ「井の中の蛙」だ。僕なんかはそう思っちゃいますけどね。

そうはいっても自分の評価は他人が決めるものですから。他人の評価は素直に受け止めることですね。「自分のことを他の人にはこのように評価して欲しい」そうした承認欲求はわかりますけど、それと違った評価をされたからといって、不満や愚痴を言う人はただの自意識過剰だと思います。

低評価、アンチ上等じゃないですか。もしもあなたが真の強者なら、きっとそれを圧倒的に上回る数の支持者が自然と集まるものだと思いますよ。

第4期天鳳名人戦

主催者に選手として選ばれるのが評価ということです。実績であったり、評判であったり、人気であったり。もちろん、麻雀の実力も伴わなければなりませんが、こうした「評価を得ること=真の実力」と言ってもいいと思うのですよね。

鳳凰卓予選で頑張ろうかなー?と思いましたが、今回は不参加ということで。いつか選手として呼ばれてもおかしくないような評価を得られるように精進することにします。

最後に近況&告知を

十段坂奮闘記
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4月6日に最高位戦プロ麻雀協会の祝賀パーティーに出席した時、「あと5トップ、ノーラスで天鳳位なんだよね〜」と答えたような記憶があります。当時は3530pでした。それから20半荘後にはこの体たらく。天鳳って、十段って本当に恐ろしいですね・・・

配信告知


4月18日20:00〜日本プロ麻雀協会の配信に出演します。先日行われたAリーグの解説です。競技プロ団体所属の方には特にご覧になってほしいですね。



4月20日0:00「超精緻麻雀」ASAPIN著の検討配信・・といったら偉そうですが、読書感想+雑談配信をやります。既に購入された方も、購入を検討している方も是非ご覧になって下さい。

第13期雀王戦Aリーグが明日開幕します。
4節目以降はスリアロチャンネルのほうで一部放映される予定です。乞うご期待下さい。

8年目のAリーグは雀荘の仕事を辞めてから初めてのリーグ戦です。

ネット雀士にとって「ポン」が反射的に発声できるかどうか、4半荘打つ体力があるかどうかが若干不安ですが、打ち込み不足による打牌選択の不安は全くありません。

「人事を尽くして天命を待つ」ですね。
タイトルは奪取するものではなく、向こうから自然にやってくるものだと思ってます。

タイトルを迎え入れる準備、日々の積み重ねを怠らないこと。
それだけは十分にやってきたという自信だけはあります。結果が今から楽しみですね。

天鳳と協会Aリーグ、全然違うルールだけど大丈夫なの?

よく言われます。

かたやラス回避重視、かたやトップ重視
かたや対不特定多数、かたや対特定少数
かたや赤有り、かたや赤無し

ホントだ。これだけ挙げてもかなり違いそうですね。
でも実際は手組や仕掛け、リーチ判断など、特に東場はほとんど一緒ですね。

違ってくるのは押し引き判断くらいでしょうか?
普段天鳳を打っていても、その辺りはちゃんと考えながら打っているので大丈夫です。

でもブログマガジンって天鳳専用の戦略なんでしょ?

そんなことありません。フリー雀荘でも使える戦略だってありますし
プロリーグ戦を戦う人たちにも、参考になる記事はたくさんあると思います。
12

下家のリーチ。この時、鳴き無しボタンは押してません。鳴く予定が全く無いのに?
そうですね。でもこれが(これだけじゃないけど)天鳳時間切れ対策のひとつなのです。

上家から出た7p。この鳴きタイムラグを使うことによって考える時間を稼ぐのです。
リアル麻雀でいう「コシ」ってヤツですね。この時間を使って対面の事まで考えます。

宣言牌の7pをチーして3枚切れの東(完全安全牌)6mは先切りでもマンズ待ちっぽいから25m本線かな?だとしたら自分の待ち牌である4mは1枚使われている可能性が高い。發が初牌なのでバックの可能性もある。けどドラを切っているのだから發で打ったとしても2000点・・・

2月25日の十段坂より――)
20

開局親番でドラ3。どうにかして和了りたい。
そういう時に考えるのは手役。そう、こういう時ほど手役なのです。

麻雀に3色はない、チャンタは損、チートイツは嫌い。

先入観や好みで決めるのではなく、和了る為の手段として最適なものを選択する。
門前進行は厳しそうな牌姿。ならば仕掛けても和了りを狙える手役を視野に入れる。

2月27日の十段坂より――)
20

鳴きましょう。いっとこーなー。
鉄とまではいかないが、これはかなり鳴き寄りです。

東白中の役牌の3面張だ。そう考えれば重ねたとしても全くおかしくないでしょう?

2月28日の十段坂より――)
2 当然7pだがここは7p

3pを切るのが普通ですがここは7pを切ります。

西は役牌なので、西を仕掛けた時の雀頭候補を残したほうがよいのでは?
おっしゃることはよくわかります。しかし、この手組はこの景色なら有効なのです。

景色によって打牌を変えるより――)

日々の自戦記以外でも

景色によって打牌を変える
8割方当たる読み
10枚チンイツドンジャラ理論
2翻役コンビネーション
5ブロック?6ブロック?
愚形テンパイどうするの?
罪歌スクランブル
コラム&エッセイ

などカテゴリー別の記事もあり
サムネイル









時にはこんな人が打牌選択のアドバイス。

入会月以前の記事は個別に購入しないとご覧いただくことはできませんが
それでも毎月約30回更新。1記事につき1000〜2000字+画像も10〜30枚。

月額540円ですが、内容的にもボリューム的にも対価に見合うクオリティは保証します。
興味ある方、そうでない方も是非1度読んでみてくださいね。

現在の進行状況
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【配信告知】
4月8日21:00〜配信開始予定

とあるタイトル戦の決勝の舞台での出来事だった。

半荘と半荘の合間、出場者のプロにその友人が
打牌選択について強烈なダメ出しをしていたのを見たことがある。

経過は芳しくなかった。友人はいても立ってもいられなくなったのであろう。
エールの意味も込め叱咤激励するつもりだったと思う。もちろん善意からだ。

そのプロにとって千載一遇のチャンスだった。対局中はそれこそ
呼吸をするのも忘れるくらい「何とかしたい!」そうやって足掻き、もがいていたことだろう。

フラフラになりながら席を立った彼に果たしてその叱咤の効果はあるだろうか?
これは全くの逆効果だと思う。彼のことを心から思うなら

ダメ出しは後日にしてその場はリラックスさせてあげるような
言葉を選んで掛けてあげるほうが余程効果的だったろう。

つまりこれは自分が我慢できないから相手にそう言いたいだけなのだ。
相手の気持ちを考えようとしているようで、その実全く考えていない。

「あなたのためのアドバイス」

これは言っている本人に自覚がない場合が多いから本当にたちが悪い。


「俺の麻雀を理解して欲しい」

「俺の主張を認めて欲しい」

自分の麻雀に対する承認欲求。自分がこだわってきた理念に
自分が強くなってきた経験を、他人にも共感して欲しいということだ。

僕が毎日麻雀と関わるようになってからもう15年近く経つ。

この業界にが長くいたおかげで、いやそのせいで、こうした承認欲求と思われるような
意見や主張を数多く見たり聞いたりしてきた。もういい加減辟易しているのだ。

意見や主張だけで止まるのならまだいい。

「ここは絶対にそうするべきだろう!」

「違うから!それはありえないから!」

打牌選択の相違による論争。己が主張を認めさせたいがために、他人の主張を否定する。
昔はこうした論争に加わっていた時期もあった。

一筒一筒二筒というターツを外すときに
一筒から外すか二筒から外すかで何時間も論争したこともある。

そうこうしている内に気付いたことがある。冷静に客観的にその論争を眺めていると

「一体これは何のために論争しているのだろうか?」

お互いの技術向上のため?正着を導き出すため?いや、これは明らかに違うだろう。

そもそも論争で真偽が決まることはない。全く不毛な話し合いだ。
これはただただお互いの意地をぶつけ合っているだけじゃないか――

長いこと他人と麻雀の話をするのを避けるようにしてきた。
お客さんに麻雀の話を振られればそれを肯定し相槌ばかり。

メンバーやプロ達の麻雀議論には加わらないようにしてきた。
今にして思えばその時言えなかった本音をブログなんかに吐き捨てていたのかもしれない。

もうそろそろいいだろう。いい加減放っておいて欲しいんだ。
僕は麻雀で世界最強を目指さない。麻雀の中二病はもう卒業したんだ。

「強くなりたい」それはもちろんそうだ。強者達と切磋琢磨することによって己を鍛える。
強者達と意見交流をして選択の引き出しを広げようと試みる。それらも方法の一つだろう。

僕はそれとは全く別の方法を取ろうと思っている。
考え方の創意工夫と追求。自分に合った選択コンビネーションの構築をすること。

仮説を立てては矛盾を探し、矛盾が見つかったら新たな仮説を立て直す。
その過程を様々な角度から、色々な方法で生涯取り組み楽しんでいきたいと思ってる。

雀荘を辞めてから麻雀を打つ機会はめっきり減った。
そのくせ起きていてる時間のほとんどを麻雀のことに使ってる。

本格的に打ち込み出してから20年以上経った今もなお麻雀は楽しい。
もしかしたら今が一番楽しい時期なのかもしれない。

その楽しみを何人たりにも邪魔されたくないし、誰にも強要もされたくないのだ。
公共の場ならいざ知らず「好きな飯くらい好きに食わせろ!」ということ。

それは我儘だろうか。そうかもしれない。
「人生は死ぬまでのヒマ潰し」極論だけれどそう思う。

たった1度きりだ。だとしたら過ごし方の正しさなんてどうでもいい。
麻雀が一生解の出ないゲームなら、それこそ究極の自己満足を目指したい。


現役麻雀プロがガチで「天鳳位」を目指すブログマガジンより一部抜粋


どうもこんにちは木原です。
これはブログマガジンのコラムから引用したものです。

麻雀が大好きな方、麻雀に自信をもっている方、多数いらっしゃると思います。
それゆえ麻雀に対するこだわりも、人それぞれあるのも自然なことだと思います。

こだわりを持つことが悪いわけではありません。しかし、こだわりが強いがあまりに
無自覚に他のやり方を非難しているということもあるのではないかと思います。

もしあなたが、他者の言動に「ピクッ」と反応するようなことがあったなら。
それはあなた自身のこだわりのある一面に触れたときなのかもしれませんね。

「あなたのためのアドバイス」

相手に一言言う前に、今1度相手の気持ち、考えてみてはいかがでしょう?


配信告知

3月30日22:00から配信します。

第12期雀竜位決定戦12回戦終了時スコア

吉田 基成
47.7
斎藤 俊
44.3
木原 浩一
29.9
渋川 難波
-122.9

残りは3半荘、トップの順位点が50Pのプロ協会ルール。
上位3人はほとんど並びと言っていい。最下位の渋川もプロも3連勝なら十分圏内だ。

南3局東家、点差は牌譜を見て欲しい。
トップが渋川プロ。2着の僕はこの時点でトータル首位に立っている。



東家・木原
三萬六萬七萬三索四索六索六索東南北北發發

この牌姿から2巡目に出た北をスルーしている。
トップとは18000点差。協会ルールならまだトップを狙いに行きたいところだ。

普段ならほぼ仕掛けていると思う。起爆剤を活かしてホンイツ一直線。
躊躇ったわけではないが、少しだけ「渋川がトップなら・・・」と、緩んだのかもしれない。

これが悪い選択とは思わない。しかしNO.1を決める決定戦の舞台では
勝者の「うわっ!」と思うような和了りが決定打となる瞬間を何度も目の当たりにしてきた。

結局3、4着のリーチに挟まれ、粘ろうとするも親は流れてこの半荘は2着で終了した。
とりあえずこれでトータルトップ。だが本当にこれで良かったのか?


第12期雀竜位決定戦13回戦終了時スコア

木原 浩一
39.7
吉田 基成
24.1
斎藤 俊
-7.5
渋川 難波
-57.3

この半荘、オーラスを迎えダンラスだったがそんなに焦りはなかった。
この次が最終半荘。そこで相手を1P以上躱すのが勝利条件なのだから。

ラス目の親番ということもあり、ポイント差はざっとしかカウントしなかった。
おそらく確認したところで今やることはそう変わらないから。

たとえこのままの着順で終わったとしても、トータルトップの斎藤プロとは
最終半荘で大体1着3着の並びでひっくり返すことができるだろう。

いずれにせよ和了りに一直線に向かうだけ。

14回戦南4局東家

4000オールで4→2着へ浮上した。今度はきっちりとポイント差を確認する。
前局と違って今度は選択肢がある可能性がある。現状は――

トータルで20P強差。つまり最終半荘、斎藤プロより1着順上であればほぼ条件を満たす。
しかし、吉田プロにもトップを取られたら確実に捲られるポイント差だ。

この半荘、トップまでは28000差。下2人は6000点差と7000点差。

3着に転落するようなことがあっても、最終半荘トップならほぼ優勝。
ラスまで転落したとしても次回トップなら望みは十分にある。

なんだ、結局どう転んでも最終半荘はトップ条件みたいなものじゃないか――

14回戦南4局1本場東家

先制リーチはトータルラス目の渋川プロ。少しチートイツっぽい捨て牌相だ。
ドラ四萬より中を残したということでメンホンとのMIXなのかもしれない。

二萬三萬四萬七萬九萬七筒八筒九筒二索七索八索八索八索 ツモ九萬

12巡目で少し止まった。通常時なら悩むことなくベタオリ2着キープ狙い。
だがここは決定戦。2着キープも、ラス転落も最終半荘はトップがほぼ必須条件。

唯一ここでトップを獲ることだけが、勝利条件を大きく緩和するプロセス。
ならばここはどうする?

二索勝負か、七萬抜きか、あるいは九萬か――

結局、七萬を抜いた。こうすると和了りの魅力が激減してしまう。

二萬三萬四萬九萬九萬七筒八筒九筒二索七索八索八索八索 ツモ九索

次巡テンパイも、これでは二索を勝負する気にならずベタオリした。
これも悪い選択だとは思わない。しかしNO.1を決める決定戦の舞台では――

自分なりにベストは尽くしたと思う。
けど、負けた時はいつも思う。

「もうちょっとやれたかも――」 と。


参照・第12期雀竜位決定戦最終日観戦記



次回配信予定



3月27日1900より配信予定です。

ゲ、ゲストの告知とかしてもいいっすか?

3月14日金曜日 15:00〜23:00

日本プロ麻雀協会道場パレット

日本プロ麻雀協会ルールのノーレート雀荘です。
ここ2〜3年でこのルール、プロ協会で最も勝っている男と同卓できるかもしれません!

(※注 決定戦を除く)

はい負けましたよ。敗者が語る言葉は一つもないっす。
また来年・・・と思ったのですが少しだけ気になることが

一刻も早くあのドヤ顔を協会HPから抹消せねばなりません。
それが私の使命と考えております。


決定戦開始前にそうコメントしました。
とりあえずこの使命だけは果たせたかと思いきや――
sibutemu










なぜか優勝者よりもドヤ顔な気が・・・
まあ去年よりも控えめなので良しとしましょう。

もうひとつ

3月18日火曜日 17:00〜24:00

新宿 禁煙雀荘 fairy
feari

知ってますよ。超有名店じゃないっすか〜。
こんなところにゲストで呼んでいただいていいんですかね?

というわけで是非!!
両日とも御来店お待ちしております!


ブログマガジンの方でも今日から新企画始めました。

立体何切る Q&A 

内容はタイトルのまんまです。会員の皆様、ガンガン投稿してくださいねっ!

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