麻雀荘メンバー語録 version2.0

日本プロ麻雀協会所属麻雀プロ、木原浩一による個人的な麻雀についての考え方、戦術等を紹介するブログです。

2007年05月

5月6日。雀王戦Aリーグ第2節がありました。
だいぶ遅くなったけど、その自戦記などを・・・

そんな前の事覚えてる?結構覚えてますよ(笑)
仕事の麻雀は前局のことすら忘れてるのにね(笑)

とにかくリーチが空振りまくった記憶がありまして。
今日の記事ではその「リーチコレクション」などを書いてみよう。


<1回戦>


東1局南家7巡目ドラ四萬

七萬八萬九萬四筒四筒五筒五筒六筒一索二索三索四索四索
七八九(44556)12344

5巡目ペンチャンテンパイ取らずの先制リーチ→流局


東3局北家9巡目ドラ六筒

四萬五萬六萬二筒二筒三筒三筒三筒四筒五筒六筒三索五索
四五六(22333456)35

手変わり無視。即先制リーチ→流局


東4局1本場西家7巡目ドラ一萬

二萬三萬四萬一筒二筒三筒六筒七筒七筒八筒八筒東東
二三四(12367788)東東

全くの手なり先制リーチ→流局


南3局北家1本場4巡目ドラ八索

二萬三萬六萬七萬八萬五筒六筒七筒四索五索六索八索八索
二三六七八(567)45688

先制リーチも宣言牌を親に鳴かれ、そのまま1フーローホンイツに放銃。


<2回戦>


東2局1本場5巡目ドラ一索

六萬七萬四筒五筒六筒八筒八筒一索二索三索四索四索四索
六七(45688)123444

全くの手なり先制リーチ→流局


南1局東家2本場15巡目ドラ二萬

三萬三萬八萬八萬一索三索三索西西發發中中
三三八八133西西發發中中

南家、西家がタンヤオ仕掛け。北家は5巡目に二索2を切ってから、字牌を含めて何度も手を入れ替えている。場況的に面白い←かな?と思ってリーチ。→流局

ハイハイ・・・王牌に3枚ね・・・


南4局南家9巡目ドラ南

四萬四萬五萬五萬四筒四筒六筒六筒一索一索五索五索七索
四四五五(4466)11557

なんの根拠も脈絡もない七索7単騎リーチ。

>トップ目北家とは2200点差。
>3着目西家とは2万点以上離れている。
>ラス目が親で25000点以上離れている。

場況はトップ目が三元牌を2フーロー。
残りの三元牌中中もドラの南もまだ場に見えていない。

無謀に見えるかな?ちょっと無茶かもね(笑)
もちろん、3着目、ラス目が三元牌を2フーローだったらリーチはしないんだけどね。

3着目西家がベタオリっぽいのでリーチのほうがいいかな?と思いました。
リーチした場合、その河の影響でトップ目が得しそうなことも現時点ではなさそうだしね。

これを受けて、トップ目はやや廻り気味な打牌選択に見えた。
これに突っ込んできたのは予想通りラス目の親。ここまでは目論見通りだが・・・

まあその親に放銃するんだけどね・・・


南4局南家1本場9巡目ドラ二索

六萬六萬一筒二筒三筒四筒五筒六筒五索六索七索七索八索
六六(123456)56778

トップ目とは4700点差。
ピンフのみだが曲げるっしょ?先制リーチも追っかけられ横移動で決着。


<3回戦>


東2局北家7巡目ドラ發

二萬三萬六萬六萬七萬八萬九萬五筒六筒七筒五索六索七索
二三六六七八九(567)567

西家の先制4巡目リーチを受け、この巡目に追いつく。
ちなみに一萬は西家の宣言牌で、場には1枚切れ。
現物待ち、ピンフのみだけど、一発裏有りなら追っかけたほうが得なんじゃないかと思います。

南家のツモ切り追っかけリーチのヒヤッとするも、西家が掴んで初当選!2000点・・・


<4回戦>


東1局南家8巡目ドラ一萬

一萬一萬五萬六萬七萬二筒三筒三索四索五索七索八索九索
一一五六七(23)345789

先制リーチ。こういうの和了れないと麻雀勝てなくね??→流局


南4局西家14巡目ドラ五萬

三萬四萬六萬六萬三筒四筒五筒六筒七筒八筒四索五索六索
三四六六(345678)456

22000点のラス目。しかしトップまで4700点差
ビックな抽選タイムですよ!これ和了れたらホント気分良く帰れるぜっ!!


「ツモッ!」


下家さんがね・・・



結局11本リーチを打ち1HIT(2000点)
6回流局、2回放銃、横移動、ツモられ1回ずつ。

イメージではもっとリーチ打ったような気がしてたんだけども・・まあこんなもんか。


次回の記事ではその詳細などを


抽選chanceには

プラスの抽選

・強い配牌を得る
・有効牌を引く(鳴ける)
・和了り牌を引く(出る)
・裏ドラがのる

マイナスの抽選

両方あるのです。


抽選chanceを期待的に有利に受ける選択chanceとは?

>プラスの抽選を高めようとする選択chance。

>マイナスの抽選chanceを低く抑えようとする選択chance

これも両方あるのです。



1人麻雀牌効率。つまり「何切る?」議論のほとんどは

>プラスの抽選を高めようとする選択chance。

のみについての議論。


実戦では4人麻雀における効率のよい選択chanceとはなにか?が問われるわけだ。当然そこでは

>マイナスの抽選chanceを低く抑えようとする選択chance

も考えなくてはならないよね?



ちょい短いけど今日はここまで

麻雀について悩み始めた子供「誠司」と『その父親』の会話

「また何切るぅ?」

『まあそういうなよ。ホレッ』

東家7巡目・ドラ五萬

一萬一萬五萬六萬七萬三筒三筒四筒五筒六筒七筒二索三索三索
一一五六七(334567)233

三筒(3)切るよね。一索四索14受けと二筒五筒八筒(258)受けを比較すると、前者のほうが受けが弱い。受けが弱いほうを厚く持て!麻雀の鉄則だよね」

『うん。1人麻雀牌効率的にはそれが正しいよね。じゃあこういう相手がいたらどう?』

西家

中七索三萬一萬二索六筒
中7三一2(6)

北家

中 中(ポン)
北三筒八筒四萬東七索
北(3)(8)四東7


三筒(3)受け入れが1枚少ないから、ますます三筒(3)だねっ」

『不正解だね』

「えっ?なんで?なんでぇ?」

『それが1人麻雀牌効率4人麻雀における効率のよい選択chanceの違いなんだな。』参照・1人麻雀牌効率と4人麻雀牌効率

『父さんは三索3切りが期待的に有利な選択chanceだと思うよ』

「そういえば、テンパイ抽選chanceを優先することが効率のよい選択chanceとは限らない。っていってたよね」

『うん。その肝となる考え方は放銃抽選確率の差にあるんだよ』

「どういうこと?」

『いまこの段階(7巡目)で三索3を切ったとして、西家と北家に放銃してしまうこと。
可能性はあるよね?じゃあ、これが後2巡経過したとして――』

西家

中七索三萬一萬二索六筒
西五索横 リーチ
中7三一2(6)
西5(リーチ)

『となったり』

北家

中 中(ポン)
八索8(ポン)→打八萬

北三筒八筒四萬東七索
一索八萬
北(3)(8)四東7
1八

『となった場合はどう?三索3の放銃抽選確率は7巡目に切り出すときのそれよりも、相当・・半端なく上がっているよね?』

「だけどぅ・・そうなるとは限らないんじゃない?」

『そりゃそうだ(笑)でも三筒(3)と違って三索3の放銃抽選確率は、西家北家に対し、1巡経過するごとに上昇していく。ということは予測できるだろ?』

「そりゃあ・・・でもそれにさ。仮にそうなったとして、三索3を先切りしちゃって三索3引きテンパイを逃すようなことになったらそれこそ痛いんじゃない?」

『いいか誠司。二索三索三索233受けに何を引いてくるか?なんて、すべて偶然の出来事なんだよ。考え方としてはどちらの偶然の頻度が高いのか?ということ。この場合一索四索14を偶然引いてくる頻度のほうが高いだろ?ならばそちらに備えた選択chanceをしないとね。これが期待的に有利な選択chanceの考え方ってことだよ』

「うーん・・・」

『簡単にいえば「まだテンパってないかも」くらいのときに将来危なくなりそうな牌(この場合は3)を切っておいて、比較的安全そうな牌(この場合は(3))を手の内に残しておいたほうが4人麻雀では効率のよい選択chanceといえるのさ。実戦慣れしている強者ならば、このような選択chanceはみんな当たり前のようにやっているはずだよ。なんにせよ受け入れ枚数を数えたりする1人麻雀牌効率の何切る?を考えたりするよりも、場況を意識した4人麻雀における効率のよい選択chanceを考えることのほうが遥かに大事なことだと思うんだよね』

「そんな大事なことなのに・・・なんでそのことについて話す機会って少ないの?」

『それはねぇ・・・今日はもう話しつかれたからまた次回ね』

麻雀について悩み始めた子供「誠司」と『その父親』の会話

『もいっこ何切る?やろうか。実は某SNSから拾ってきたんだけど・・・』

ドラ四索

五萬六萬三筒四筒五筒六筒七筒五索五索五索六索七索七索七索
五六(34567)5556777


「こんなの六索6切るよね。テンパイする牌の受け入れ枚数が断然違うじゃん。しかもすべて好形テンパイになるんだよ!」

『なるほどね。それは牌効率、つまりテンパイ抽選chanceを優先した考え方だよね。でもな?誠司。必ずしもテンパイ抽選chanceを優先することが効率のよい選択chanceとは限らないんだぜ』

「じゃあ父さんは何切るの?」

『父さんの推奨打は六萬六だね』

「えっ?ちょっと待って?う〜ん・・・」

六索6の場合 11種37枚

六萬六の場合 9種27枚

「こんなにもテンパイ抽選chanceが違うのに?なんで?なんでぇ?」

効率のよい選択chanceとはなにか?

前回の続きだけどね。父さんは期待値がより高い選択chanceのことを効率のよい選択chanceと考えているんだよ』

「それは何回も聞いたよ。期待的に抽選chanceを有利に受けられる選択chanceってやつでしょ?」

『そうそう。ではこの牌姿の最終的な待ちの形を考えてみようか』

(A) 五萬六萬五六

(B) 三筒四筒五筒六筒七筒(34567)

(C) 五索五索五索六索七索七索七索5556777

『この3通りだよね。どのテンパイ形が期待値高いのかというと――』

(C)(B)(A)

(A)より(C)のほうが和了りやすだろ?。和了りやすいって事はマイナスの抽選chanceを受けにくいってことにも繋がるんだ。わかるかい?』

「うんうん」

『そして打点だが、唯一(C)待ちだけが――』

>ドラ受けが残る

>6ツモでテンパネ

『高打点抽選が他より多いんだよね。もちろんドラ引きによる高打点テンパイ抽選も含めてね。待ちだって(A)より1.6倍広いので、その分ツモ和了りによる打点アップも見込めるし、一発抽選にだって当選しやすいともいえるだろう。そうすると(A)(C)の期待値を比較するとまあまあ差がつきそうな気がしないかい?』

「うーん・・・」

『しかもだ』

六索6の場合 11種37枚のうち

(A)テンパイ形になる受け入れが26枚(約70%)
(B)テンパイ形になる受け入れが11枚(約30%)

六萬六の場合 9種27枚

(B)テンパイ形になる受け入れが14枚
(C)テンパイ形になる受け入れが13枚

テンパイ抽選chanceこそ広いがそのほとんどは(A)テンパイだろ?』

「あっ!そうか・・・なんか打六萬六のほうがいいような気がしてきたよ・・・」

『ハハッ(笑)まあまあ・・・実際はどうかわかんないよ?打六萬六を推奨したものの、先制テンパイメリットを考えるとやはりテンパイ抽選chanceの広さは捨てがたいし、しかも(A)テンパイ形は決して弱いテンパイ形ってわけじゃないしね』

「ぬ・・・じゃあ父さんはなんでこんな問題出したの?“何切る?議論”嫌いなはずでしょ?」

『うん。ちょうどいま1人麻雀牌効率の話をしてたじゃない?』

>打六索6以外はありえない

>打六索6以外はヘタクソ

『みたいに思う人って多いと思うんだよ。そう思うって事は、打六索6以外の選択は圧倒的に劣っていると考えているってことじゃない?そんなことはないよね。でもそう考える人は――』

テンパイ抽選chanceを重視しすぎる傾向のある考え方なのでは?

『って思うんだよね。大事なのは和了り抽選chanceを有利に受けることでしょ?4人麻雀ではテンパイ抽選chanceを下げてでもやっておいたほうがよい選択chanceっていろいろあると思うんだよね』

「期待的にそのほうが有利な選択chanceってことでしょ?」


つづく

麻雀について悩み始めた子供「誠司」と『その父親』の会話

牌効率の続き

『じゃあたまには何切る?でも出そうか』

(珍しい・・・)

4巡目ドラ北 素点は必要ない局面

三萬三萬七萬八萬三筒三筒四筒二索三索九索九索中中中
三三七八(334)2399中中中  

「こんなの打じゃね?打としたとして、を引いたときの牌姿は――」

七萬八萬三筒三筒四筒二索三索七索九索九索中中中
七八(334)23799中中中

七萬八萬三筒三筒四筒二索三索八索九索九索中中中
七八(334)23899中中中

「これに対して打として、を引いた場合の牌姿が――」

二萬三萬三萬七萬八萬三筒三筒四筒二索三索中中中
二三三七八(334)23中中中

三萬三萬四萬七萬八萬三筒三筒四筒二索三索中中中
三三四七八(334)23中中中

78二四。それぞれを引いてくる可能性が同じであるならば、二四を引いたときのほうが好形が残るので有利だよね。しかも一五引きから面子になるパターンもあるので、形的にもパターン数的にも打のほうが有利な選択chanceといえるでしょ?」

『ほう。よく勉強してるねっ』

「あたりまえだよ。こんなの基本だよ。き・ほ・ん」

『うん。一人麻雀牌効率でいえばそうだよね。でもね?四人麻雀だと必ずしもそうとはいえないと思うんだよ』

「えっ?なんか間違ってる?」

『シャンテン数を上げる抽選は、ツモによってのみ行われているわけじゃないのさ。この巡目、を比較すると、明らかに後者のほうが河に出現する頻度が高いんだ。【鳴きやすい=テンパイ抽選を受けやすい】ってことね。【テンパイ抽選を受けやすい=和了り抽選を受けやすい】とは限らないけれど、この場合に限っていえばそういってもいいだろうね』

「じゃあこの場合は打が正着ってことなの?」

『まあ素点が必要ない局面ならね。面前リーチを狙うのならば打のほうがいいかな?だけど例外もあるよね。のほうが河に出現しやすいんじゃないかと思われるような時とかね。それは場況次第なのだけれども、今回の話はこんな何切る?の話じゃなくって――』

効率のよい選択chanceとはなにか?

『という話だったんだけど・・・・父さん眠いんでまた今度話すよ』

つづく

これは本文では触れなかった話。

4回戦南3局。
トップ目は北家41100点、追う東家30600点
最終戦を目の前にして、両者とも喉から手が出るほどトップが欲しいところ。

北家は4巡目に早くもテンパイ。そして7巡目の選択chance。ドラ七筒(7)

一萬二萬三萬七萬七萬一筒二筒三筒一索二索三索五索五索
ツモ九萬

一二三七七(123)12355 ツモ九

この時の場況が

東家
一筒六萬二索三萬四萬白
南九筒
(1)六2三四白
南(9)

たった今發發をポンして(9)打ちしたところ。

南家
北九萬八索四索五萬九萬
三筒
北九84五九
(3)

五萬九萬五九はツモ切り

西家
一萬一索北東北六萬
二筒
一1北東北六
(2)

六萬六はツモ切り

マンズの上のほうがよく見える場況。北家は打七萬とし、カン八萬八待ちを選択

実はこのとき東家にも發發のポンテンが入っていた。

六筒七筒七索八索九索西西中中中ポン發横發發

(67)789西西中中中 ポン發發發 の7700テンパイ。

同巡の西家の牌姿がこう。

二筒二筒三筒五筒七筒八筒八筒九筒二索三索四索六索七索八索

(22357889)234678 から

謎の打二筒(2)イーシャンテン戻し。何を意図したかは不明だが、とにかく東家への放銃を回避した格好。

そして同巡の北家のツモは五索

九を引かなければ・・・待ち変えしなければ・・・
一瞬嫌な気分になるでしょう。その感情は人として極々自然な感情だと思う。

こういうことを「和了り逃し」というんでしょうか?
しかし、僕の中では「和了り逃し」という考え方はない。結果はあくまで抽選ですから。ただの「当り」「ハズレ」と考えます。この場合はもちろん「ハズレ」だが、和了り牌が変化した後に前巡までの和了り牌を引いたとしても「ハズレ」は「ハズレ」その他不要牌と同様に扱うということです。

「当たり前じゃん!そんなこと!」まぁそうなんですけどね(笑)
人は精神的な動揺を受けると一時的に冷静な判断力を失うことがあるようです。

和了り逃し」の結果、動揺して選択chanceの損得判断が一瞬わからなくなってしまうこと。あるんじゃないですか?

和了り逃し」の結果、偶然悪い抽選に当たってしまったときにも強い後悔の念を抱く傾向もあるようです。またそれが強く印象に残って「和了り逃した後には他家の和了り抽選確率がアップする」みたいな迷信まで出てくる始末・・・

冷静であれば勝っていたのに・・・
負け犬の言い訳によく出てくる言葉ですよね(笑)ちょっとした動揺程度で選択chanceの判断力が鈍る人は、ただただ雀力不足なだけだと思います。


この結果は冷静に五索5をツモ切りカン八萬八待ちを続行した北家の勝ち。いや当選(笑)
きわどい勝負だったのですが・・・まぁいいでしょ?結果のことなんてさっ(笑)

最後にもう1回だけいっときますよ。
結果はあくまで抽選なんですからねっ


今日はこの辺で・・・


まずは本文でも書いたけれども
1回戦オーラス、北家の8巡目選択chance。

先制リーチ南家(ダンラス)

三萬中七筒四筒横中九筒
九索中

三中(7)(4)リーチ中(9)
9中

600点差の3着目西家

一筒中二筒北白西
南一萬

(1)中(2)北白西
南一

トップまで6700点差の北家 切り番

二萬四萬七萬七萬七萬六筒六筒二索二索四索四索六索七索  ツモ四索

二四七七七(66)224467 ツモ4

七筒(7)は3枚切れ、自分で四筒(4)を前々巡、八筒(8)を前巡に切っている。
トップ目の東家はベタオリ模様。この局がこの半荘の最終局となることは必至である。

南家の2巡目の中手出し牌である。
となると二萬二と六筒(6)の放銃確率には明らかに差があるのだが、それでも金君の選択は放銃確率が高いと思われるほうの六筒(6)だった。

恐らく――これは僕の勝手な予想なのだが
北家は南家の現物三萬三がまだ一枚しか場に見えていないことに対して違和感を感じていたのではないだろうか。

山にいる可能性。そして西家から打たれる可能性。
つまりカン三萬のほうが、二索2、六筒(6)よりもテンパイ抽選、和了り抽選を受けやすいと判断しての選択だったのだろう。

それでも僕は
瞬間の放銃確率の差、リーチ者が二索2または六筒(6)をツモ切りする可能性等を考慮すると、打二萬二のほうが優秀だとは思うけど・・・・

おっとっと・・・
こんな話を記事にしたかったわけではありませんよ。


観戦記では南家の先制リーチ。何待ちかはあえて載せていません。
理由ですか?これは僕の考えなんですけどねぇ。選択chanceの優劣を判断するのに相手の待ちが何であるか考える必要はないってことですよ。

放銃確率は考えるのに?
そう。いつか「読み」をテーマにした記事を書くと思うんだけど。
今日はそのさわりだけ――

「読み」とは

相手の和了り牌を当てることではなく、場況より得られた情報から自分の打牌候補の放銃確率を推測したり、比較したりすること。

なんですよね。
ちょっとわかりにくいかな?いつか詳しく話します。


また話が脱線しましたね・・・
この結果は紆余曲折しながらも、残した三萬受けを自力で埋めて和了りきった北家の勝ちとなった。木原流にいえば当選した(笑)か。

じゃあ二萬二から切ったらどうなったの?牌譜があるのでその場合の結果もシュミレーションできますよ。しかし、麻雀検証という記事でも話しはしたとは思うのですが

そのときだけの結果に基づいて選択chanceの優劣を判断することはできない。

「何待ちだった?」
こういう質問する人いっぱいいますよね?尋ねるのが悪いっていってるわけじゃないですよ?それを訊いても何一つ損することはないでしょうしね(笑)

でも相手の待ちが○○だったからといって、その結果を聞いて自分の選択chanceの優劣を判断するやり口ってどうなんでしょ?それはちょっと違うんじゃないのかなぁ?と思うのですが・・・

でも「観戦記」ですからねぇ
それ専用に偶然起こった結果を賞賛する文章にしちゃってもいいかな〜とは思いましたが

なんかね。
自分の全く思っていないことを文章にして残されることに抵抗があったんですよ。

そーいうことです。ハイ・・・


つづく

最近当ブログの更新が滞っております。
見にきて下さった皆様方、誠に申し訳ございません。

5月6日に行われた「第6期日本プロ麻雀協会新人王戦」
この観戦記を正式に依頼されまして、その作業に延々と時間を費やしとったわけですよ。

「好きなように書いてください」
とはいわれたものの自戦記ならともかく観戦記は
主観に偏りすぎたものではいけないんじゃないだろうか?

さて、どの程度書いてよいものだろう――

<考える→書く→やりすぎじゃね?ダメじゃね?→一旦逃避する>
みたいなコンビネーションを繰り返し(笑)、ただただ時間が過ぎていった。
(もちろん逃避している時間が1番長かったのはいうまでもありません)

そして出来たのがこれね→第6期新人王戦観戦記

ここにそのときの牌譜がある。
せっかくなんでブログで「主観に偏りまくった観戦記」(笑)でも書こうかと思う。

題して「新人王戦裏観戦記

このタイトルを見て

>思い切り打牌批判しちゃうの?とか
>○○はヘタクソだな。とかいっちゃうの?

と思う人いるでしょうね。そうじゃないんですよ。
あくまで新人王戦の牌譜を使った木原流選択chanceの考え方を紹介するという形で記事にするつもりです。

まず最初に・・・


今日はここまでにしときましょうか(笑)

麻雀について悩み始めた子供「誠司」と『その父親』の会話

『ん?誠司。勉強してるのか?エライなぁ〜』

「うん父さん。いま僕牌効率の勉強をしているんだよ」

(は・・はいこうりつって・・・)

『そっ・・そうか・・ほどほどにな』

牌効率が麻雀の基本だよね。エライ人がいってたよ」

『ふーん?具体的にはどんな勉強してるんだい?』

テンパイチャンスってやつだよ。この牌姿からどれを切るのが最も受けが広いかとかね。形にも強くなるし、実戦でも有効的だよね」

『へー?そういうのが牌効率っていうんだー』

「えっ?父さん知らないの?」

『その言葉自体は有名だから知ってるよ。でも父さんの考える牌効率ってやつとはちょっと違うかな』


牌効率とは、麻雀において、聴牌に至る確率・早さのことをいう。

現代の麻雀においてほとんどの場合一発、裏ドラが採用され、また赤ドラが採用されることも少なくない。そのため、立直以外に役を成立させずとも門前清の状態で聴牌して立直をかけることで一定以上の得点を期待できることが多い。そのため、少しでも牌効率を高める(聴牌に近づく)ことが重要視されることが多い。

>ウィキペディア(Wikipedia)より


「って辞書にも載ってるんだよ!」

『まあ言葉の意味はそうなのかもしれないねぇ。でもちょっと実戦的じゃないだろう?早くテンパイしたほうが勝ちっていうゲームじゃないんだからさ。効率のよい打牌選択とは、その局の将来を見据えた上で最も期待値の高いと思われる選択chanceのことを指していうべきなんじゃないのかな?』

「はぁ・・・・」

『つまりね。その瞬間は牌効率を無視した選択chanceであっても、将来的にはそっちのほうが期待的に有利。みたいな選択chanceが実戦ではいっぱいあるんじゃないかってことさ』

「えー?じゃあ勉強するのは意味無いってこと」

『そんなことないよ(汗)知っておいて損はないよね。テンパイチャンスの勉強なんかは、正解がはっきりしているからね。とっつきやすいんじゃないの?』

「なんかバカにしてるぅ〜・・・」

『ばっ・・バカだなぁ。そんなことないっていってんじゃん。じゃあもうちょっと具体的に説明しようか?たとえばね・・・・』


つづく

「おみくじ」ってあるじゃないですか?
たとえばこんな「おみくじ」あったらどうしますか?

大吉は10000円もらえます。

は10000円払います。

はちゃら。


Aの箱にはしか入ってません。
Bの箱には大吉しか入ってません。

必ずAの箱から引いてもらいます(パスすることもできます)
結果、を引かなかった場合のみBの箱から引く権利を得ることができます。

それでも大吉を狙いますか?
う〜ん・・・これだけじゃあなんともいえないよね。

ちょっと神主さんに聞いてみよう。

「ねえ?大吉ってどのくらい入ってるの?」

神主「それぞれの箱に半分ずつはいってるよ

「よーし!それじゃあ新年の運試しに引いてみようか!」



・・・・
こりゃ流石に損じゃないですか。わかりますよね?

でもね?
麻雀中はこれがわからなくなる人が多いような気がします。


Aの箱から引く行為は「放銃抽選を受ける行為」

Bの箱から引く行為は「和了り抽選を受ける行為」


麻雀でいえばそういうことなのです。
そして神主がいった「それぞれの箱に半分ずつはいってるよ

これが「放銃確率」と「和了り確率」を意味することなのです。

この2つをよく考えましょう。

抽選chanceを期待的に有利に受ける選択chance

を見つけ出す“肝”となる考え方です。




続きはまたいつか

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