麻雀荘メンバー語録 version2.0

日本プロ麻雀協会所属麻雀プロ、木原浩一による個人的な麻雀についての考え方、戦術等を紹介するブログです。

2007年12月

押し引きの判断材料2の続き

なに当たり前の事書いとんねん!
と思われた方、多数いらっしゃるかもしれません。でもね・・・


放銃確率×平均失点値=X

和了確率×平均得点値=Y

X値―ある危険牌を押すことに対する瞬間的な負荷。
Y値―自分の手牌の期待収入値。



Y値を基準にして押し引きを判断する】

これは割とできているんじゃないかと思うんですよ。

「この手は和了りに結びついたところで安いから押さない」

「最終的にネックになりそうな受け入れがあるので、和了りにくそうだから押さない」

「高いからゼンツ!」(笑)

こんな感じで。
自分の和了り中心の考え方ですね。


対して――

X値を基準にして押し引きを判断する】

これはどうかな?たとえば

>一発で引かされた無筋の牌
>なんとなく切り遅れた無筋の牌

嫌な気がして降りてしまう。

>放銃確率が相当上がっているのに気付かず、初志貫徹とかいってオリない。
>和了りたすぎてオリない。

もう勝負するのに見合わないのに押してしまう。


放銃確率を考えずになんとなく・・・
こういう人は結構いるような気がします。


さて―― 最初の記事に戻る。

東1局東家配原

ドラ三索

西家のリーチ

九萬中東發一索南
八萬四萬横リーチ
九中東發一南
八四リーチ

を受けてこの手牌。

三萬四萬五萬六萬七萬一筒一筒二筒三筒三筒二索七索八索 ツモ二萬
三四五六七(11233)278 ツモ二


つまり、この程度の河ならば二索2の放銃確率はさほど高くないので
自分の手牌の期待収入値に見合うんじゃないでしょうか?ということなんですけどね。



安全牌がないから押す。
安全牌が少なく、将来的に手詰まりそうだから押す
待ちがわからないから押す。
待ち牌が絞りきれないから押す。

という押し引きにおける打牌選択の理由をよく聞きます。
その理由「当たらずしも遠からず」といったところでしょうかね。

待ち牌は基本的には読めません。
しかし、放銃確率はある程度は読め・・・判断することはできますよ。そして――


放銃確率×平均失点値=X

和了確率×平均得点値=Y

X値―ある危険牌を押すことに対する瞬間的な負荷。
Y値―自分の手牌の期待収入値。



押し引きを判断する際には
X値とY値の数値比較こそが重要かと・・・


なんかうまく締まらないけど・・・ いったん終わります。

押し引きの判断材料でも説明した通り――

放銃確率×平均失点値

和了確率×平均得点値

値―ある危険牌を押すことに対する瞬間的な負荷
値―自分の手牌の期待収入値

このX値Y値の比較こそが
押し引きを判断する際の目安にはなるのではないでしょうか?


たとえばリーチを受けた西家の牌姿が――

三萬四萬五萬六萬七萬一筒一筒二筒三筒三筒二索七索八索 ツモ二萬
三四五六七(11233)278 ツモ二 ―(A)


三萬四萬五萬六萬七萬一筒一筒二筒三筒三筒二索八索九索 ツモ二萬
三四五六七(11233)289 ツモ二 ―(B)


(A)(B)ともに二索2を押すものとしましょう。

2つの牌姿を比較するとどうでしょう?
(B)の牌姿のほうが、和了確率平均得点値も低いですよね?

ということは
(A)の牌姿よりも(B)の牌姿のほうが、Y値がより低くなるため
二索2を押すときのX値と比較すると――

(A)>(B)

ということです。



たとえばリーチ者である東家の河が――

九萬中東發一索南
八萬四萬横リーチ
九中東發1南
八四     ―(C)

九萬六索東發一索五筒
八萬 四萬横
九6東發1(5)
八四     ―(D)

(C)(D)ともに二索2を押すものとしましょう。

2つの河を比較するとどうでしょう?
(C)の河よりも(D)の河のほうが二索2の放銃確率が高くなってますよね?

六索6の裏筋だから、間4件だから
二索2が特に危険というわけではないですよ(笑)


そうすると
(C)の河よりも(D)の河のほうが
二索2を押すときのX値がより高くなるため、自分の手牌の期待収入値であるY値と比較すると――

(C)>(D)

となるのです。




長いので続く





東1局東家配原

ドラ三索

西家のリーチ

九萬中東發一索南
八萬四萬横リーチ
九中東發一南
八四

を受けてこの手牌。

三萬四萬五萬六萬七萬一筒一筒二筒三筒三筒二索七索八索 ツモ二萬
三四五六七(11233)278 ツモ二


二索2の放銃確率については前回述べた。

仮に両面待ちだと想定しても、この時点での放銃確率は1/13程度

二索2を一発で放銃したら、平均失点値はどれくらいですかね?

12000点といわれることもあれば、5200点で済むこともあるでしょう。
まあ平均値は8000点くらいになるでしょうか。

8000(平均失点値)×1/13(放銃確率)=615点(A)

東家の手牌。
この場況下でどれくらい和了れると思います?
3〜4回に1回くらいは追いついて和了れそうじゃないですか?

和了りの平均得点値ってどれくらいかな?
まぁこの手牌、大体リーチするでしょ?4000〜5000点くらいでしょうか?

4500(平均得点値)×1/3.5(和了確率)=1285点(B)

(A)値は、二索2を押すことに対する瞬間的な負荷。
(B)値は、この手牌の期待収入値といったところか。

単純に(B)>(A)ならば押したほうが得という結論にはなりません。
しかし、こうした考え方が押し引きを判断する際の目安にはなるのではないでしょうか?


放銃確率×平均失点値 と 和了確率×平均得点値 ね


つづく

実戦譜よりの続き

東1局東家配原

ドラ三索

西家のリーチ

九萬中東發一索南
八萬四萬横リーチ
九中東發一南
八四

を受けてこの手牌。

三萬四萬五萬六萬七萬一筒一筒二筒三筒三筒二索七索八索 ツモ二萬
三四五六七(11233)278 ツモ二


さてどうしよう?


ストレートに手牌を進行させるなら打二索
しかしドラそば。放銃するとドラ絡みとなる可能性がかなり高い。

では問題。このリーチに

二筒(2)で放銃した場合。
二索2で放銃した場合。

それぞれの平均失点値を求めなさい。

答え・全くわかりません。


統計取れますかね?
イメージでは二索2で放銃した場合の平均失点値のほうが高そう。
たぶんそれは正しいよ。でもね――

たいした差ではないんじゃないのかなー・・・って思うんだよね。
この差を大きく見る人は、おそらく被害妄想が激しい人なんじゃないかと思います。


さて、次に放銃確率を考えてみよう。
18分の1理論(中途半端理論で申し訳ない)を元に、両面待ち(フリテン除く)のパターンを数えてみよう。

二萬二−五萬五、三萬三−六萬

ソーズ一索1−四索4を除く全通り(5パターン)

ピンズ全通り(6パターン)

仮に両面待ちだと想定しても、この時点での放銃確率1/13程度。

どうですかね?
この時点での二索2ってそんなに怖い牌ですかね?


つづく

読みのベースとなる考え方(放銃確率編) 続き


「当り」=放銃しない。
「ハズレ」=放銃する。

新しく「当り」の牌が場に捨てられるたびに
別の通ってない牌が「ハズレ」である確率が高まるといえませんか?

放銃抽選確率を考える

にも紹介してあります。

さて――
「リーチに対する押し引き」の実戦譜。

東1局東家配原

ドラ三索

西家のリーチ

九萬中東發一索南
八萬四萬横リーチ
九中東發一南
八四

を受けてこの手牌。

三萬四萬五萬六萬七萬一筒一筒二筒三筒三筒二索七索八索 ツモ二萬
三四五六七(11233)278 ツモ二


さてどうしよう?

続きは近々

ここに7個のシュークリームがあります。

内6個はふつうのシュークリーム。
おいしいですよっ。これが「当たり」

内1個は、わさびがたっぷり入った「ハズレ」です。

7人でそれぞれ1個ずつ食べましょう。
じゃあみんな1個ずつ手にとってー――あっ!まだ食べちゃダメだよっ!

この瞬間「ハズレ」を食べる人はもう決まっています。
でも誰が「ハズレ」を引くかは食べてみなければわかりません。

この時点で「ハズレ」を食べてしまう確率は1/7

じゃあ右側の人から順番に食べてみてくださーい――

最初の1人が食べました。
「うん!おいしぃ♪」どうやら「当たり」のようですね。

じゃあ次の人食べてみてくださーい――

この時点で「ハズレ」を食べてしまう確率は1/6

つまり他の人が「当たり」を食べるたびに
残った人が「ハズレ」を食べてしまう確率が高まるということですね。


リーチが入りました。

リーチが入った瞬間、待ち牌は決まっています。
でも、何が当たり牌なのかは、リーチ者の牌姿が開けられるまではわかりません。

この場合
「当り」=放銃しない。
「ハズレ」=放銃する。

新しく「当り」の牌が場に捨てられるたびに
別の通ってない牌が「ハズレ」である確率が高まるといえませんか?


つづく

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