第9話・何を求めて
(近代麻雀オリジナル2009年4月号掲載)


あなたは何のために麻雀を打っていますか?

「お金のために打ってます」っていう人は多分少ないでしょう。
多くの人は趣味、遊びの一環として打っているのではないでしょうか?

趣味で打っているのであれば、自分が好きなように打つのが一番いいと思う。
その結果、負けたとしたって納得がいくでしょう。

自分の満足度>かかった費用 

であるならばお金なんて惜しくはないだろう。
自分の意にそぐわない打牌選択をして負けたら――

「なんで遊びに来てストレス溜めなアカンねん!」ということになりますよね。


なんとなくレジから卓を眺めていた。あるお客さんの手牌。

オーラス西家、4巡目にこんなテンパイ。
三萬四萬五萬六萬七萬八萬三筒四筒七索八索九索白白
三四五六七八(34)789白白  ドラ西西

2着目の親とは11000点差、3着目とは6000点差のラス目だった。

まだ早い。何とかしたくてヤミテンに構えたのだろう。
ところが次巡のツモは望外の五筒赤赤(5)。「しまった!」と顔を歪めるお客さん。

小考後、白のトイツ落しを始める。その結果は知らないのだが、ゲームを終え、卓を抜けたそのお客さんが私に話しかけてきた。

「やっぱ即リーチかな?あそこはどうしたらよかったんですかね?」

素点2000点+500Pオールの祝儀。確定の1700Pだ。
麻雀は1人で打っているわけではない。和了らずの選択によって他家の和了り機会が生まれ、失点してしまう可能性だってあるのだ。

巡目は早いとはいえ、和了り確率は50%以下だろう。しかも必ず条件を満たすとは限らない。
つまり1700P以上の期待ポイントを出せる選択は、この手牌、この点数状況では無いのだ。

それでも私は「うーん・・・二五八でフリテンリーチっていう手もありますよね?」

そう答えてみた。知ってるんだ。
損得の話ではない。そのお客さんが、ゲームの締めとして最大限満足できるような選択を追求していたことを。

損得抜きで麻雀を楽しみたい。
むしろそちらの考え方のほうが自然だと思います。

自分の美意識に基づいて打牌選択するもいいでしょう。
一時の願望を満たしたいが為に打牌選択するもいいでしょう。

あなたは何を求めて牌を握るのですか?

このコラム、ブログ等があなたの麻雀ライフに少しでも役立つような事があれば幸いです。




<プロフィール>

渋谷道玄坂にあるフリー雀荘「ジパング」の店長です。http://shibuya-zipang.com/
日本プロ麻雀協会Aリーグ所属

ブログ「麻雀荘メンバー語録version2.0」 http://blog.livedoor.jp/aladdinchance1000/



こんにちは木原です。
サボりまくって申し訳ございません。
そのうち再開したいと思うのですが、もう少し待って下さい。

この記事は近代麻雀のコラムの最終回の記事です。
麻雀を楽しむために一番大事な考え方だと思ってます。

他人の選択にケチをつける人。よくいるじゃないですか。
よーく考えてみてください。それはあなたの考え方を押し付けているだけではないでしょうか?

人それぞれ違った楽しみ方があってもいいと思います。
その楽しみ方に共感できないからといって「それはおかしいでしょ?」というのはどうでしょう?

こういう考え方ができれば他人にイラつくことも少なくなる・・・はず

「所詮他人」

あっ!これ僕の座右の銘なんですけど(笑)

というわけでまたいつか