麻雀荘メンバー語録 version2.0

日本プロ麻雀協会所属麻雀プロ、木原浩一による個人的な麻雀についての考え方、戦術等を紹介するブログです。

2011年03月

麻雀について悩み始めた子供「誠司」とその友人「まさし」、と『父親』の会話。


まさし 「誠司くんはアレだよね。上手いんだけど弱いタイプだよね」

誠司 「何?それって褒めてるの?」

まさし 「いや、褒めてはいないよ。勝負弱いっていうのは致命的な弱点だからねっ」

誠司 (ノ`Д´)ノ!「そういうまさしくんはなんなの?自分は下手に見えても強いタイプとでもいいたいの?」

まさし 「ぼ・ぼ・ぼ・僕が下手なのは、牌さばきだけですからっ!」

 『まーたケンカかい?仲良くしなよー』

誠司 「ねぇ父さん?上手いけど弱いってどういうこと?上手かったら強くないとおかしくない?」

 『うん。それはね。主語が違う、というか抜けてるだけなんだよ。麻雀が上手いのに麻雀が弱い。麻雀が上手いわりに強くない。これでは明らかに日本語がおかしいよね?』

まさし 「で・でもそういうイメージの人っていますよ」

 『ううん。だから主語が違ってるんだよ。例えば――』

>麻雀の手作りが

>キレイな牌姿で和了りするのが

 『これを主語にいれてごらん?』

>手作りは上手いけど、麻雀は弱い

>キレイな牌姿で和了りするのが上手いけど、麻雀は弱い

 『逆もまた然りだよねー』

誠司 「あっ!ホントだ!なんか納得した」

 『だろ?要するに見栄えの問題なんだよなー』

ドラ七索

A 一萬二萬二萬三萬四萬五筒六筒七筒七筒八筒九筒七索七索
一二二三四(567789)77

リーチ 三萬三ロン

B 二萬三萬四萬七萬八萬九萬二筒四筒二索三索四索九索九索
二三四七八九(24)23499

リーチ 三筒(3)ロン

 『Aの和了りは下手に見えて、Bの和了りは上手に見える――みたいな』

誠司 「打点も待ちも一緒なのにね」

 『下手に見えるのに強いって人は、たぶん好みにそぐわない選択をよく見せられるからなんだろうねー。「そんなの手変わり待てよ!」みたいな』

まさし 「確かに。Aでもリーチ打ったほうがいいんじゃないか?っていう局面は多々あります」

 『それに、上手く見えるけど弱いっていう人は、見えないところでたくさん下手打ってることも多いだろうしね。結局、見かけじゃ強さなんてよくわからんことのほうが多いよね』

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麻雀について悩み始めた子供「誠司」とその友人「まさし」、と『父親』の会話。

『昔は、麻雀って教えたら強くなるもんだって思ってた時期があったんだよね』

誠司「えっ!!強くならないものなの??」

『ものすごく酷い選択なら修正できるかもしれないね。だけどある程度までいったら、ものすごく酷いっていうのは少なくなるわけだ』

誠司「うんうん」

『そこからは、その人の打牌選択傾向に沿ったアドバイスが必要なんじゃないかなー?って、今は思うんだよね』

まさし「つまりは攻撃型なら攻撃型、守備型なら守備型の教え方があるってことですか?」

『大雑把にいうとね。もう少しだけ細かく分類すると――』

A・打点重視型 

B・和了り優先型

C・加点重視型

D・失点回避型

『例えばこんな感じかぁ』

誠司「面前派とか鳴き派は?」

『面前でも仕掛けでも関係ないよ。威圧派、隠密派ってのは多少あるかも(笑)』

まさし「読み重視とかはないんですかね?」

『うーん・・・読みって不確かで、役立つ場面が少ないんだよね。でも、これくらいは最低限わかっておいたほうがよい!ってう読みもあるよね。どういうのかってーと・・・まあ今年中にはまとめて書くようにするよ』

誠司「それで?それで?」

東1局南家6巡目
二萬三萬五萬三筒四筒五筒五筒六筒七筒四索四索七索八索北ドラ五萬
二三五(345567)4478北 ドラ五

『こんな牌姿になったとするじゃない。北は安全牌ね』

誠司「えー。ドラは残すよねー。北で」

まさし「状況次第ですが、東1局なら残した方がいいかと」

『父さんもそうだよ。でも、ドラを先切りしたっていいと思うんだよね』

誠司「えー!なんかヤダ!」

『そこでA〜Dの型の話だ。これには相性のよいスキルの組み合わせってのがあるんだ。たとえば大剣使いだったら、抜刀会心とか抜刀減気というように――』

まさし(モンハンのやりすぎなんじゃ・・・)

『ドラを先切りする人はどちらかというとBタイプ。そして、CタイプというよりもDタイプの選択をしていったほうがいいと思う』

まさし「ドラが鳴かれたら即オリしろってことですか?」

『それは状況次第だと思うけど、鳴かれても鳴かれなくても、放銃を避けることを優先して選択した方がいいよ。例えばテンパイしても深い巡目ならヤミテンとか、相手のリーチを受けて、危険度が高い牌を引かされたら即オリるとか』

まさし「そんなので勝てるんですか?」

『そうだね。徹底してできるのなら、これでも勝てるんじゃないかな?AタイプならCタイプ、BタイプならDタイプ。これが相性の良い選択の組み合わせだね』

誠司「Aタイプの選択傾向なのに、Dタイプの選択をするようだとダメってこと?」

『そうじゃないんだよ。あくまでこれは部分と全体の話だから。例えばね――』

東1局北家4巡目
二萬四萬五萬六萬九萬九萬三筒五筒赤一索二索三索北北北ドラ二索
二四五六九九(35赤)123北北北 ドラ2

にこんな牌姿、父さんリーチするって話したじゃない?』

誠司「うん。覚えてるよ。父さんはAタイプなんだね」

捨牌 五筒八萬一筒三萬北
(5)八(1)三北

ポン東東横東 チー八索横七索九索
ポン東 チー879

『でもその時、対面の親がこんな仕掛けで、こんな捨牌してましたと――』

まさし「さすがにこれはリーチしないですよね?」

『うん。これはAタイプとかBタイプ以前の問題で、自分の待ち以外の色がこれだけ注目を浴びている場況で、こんなリーチ打つのはハッキリ不利な選択といえるでしょう。あくまでここでいいたいのは、打牌選択傾向の組み合わせの話だから』

誠司「Aタイプの強者が、ドラを先切りする人を見て「コイツ下手くそだな」って思うのは早計だってことだね?」

『そう!それはその人の1部分に過ぎないんだ。全体の選択傾向のバランスを見ないと、その人が強いかどうかなんて判断できない。そういうことだよ』

まさし「確かにあんまり強くない人の後ろで観てると、何がしたいのかよくわからないような印象を受けますねー」

『そういうのを「てんこしゃんこ」なんて父さんは呼んでるんだけど(笑)そうならないためには、その局のテーマを前もってしっかりと決めておく事が大事なんじゃないかな?』

誠司「前もってって?どのくらいの段階で?」

『配牌もらってからでいいよ。それじゃないと現実的じゃないだろ?とにかくさ、麻雀を教えるにしても、その人の部分だけ見て判断するんじゃなく、全体を見てってことだね』

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麻雀について悩み始めた子供「誠司」とその友人「まさし」、と『父親』の会話。

誠司「地震すごかったね」

『ああ、父さん本走中だったんだけどさ、お客さんみんな途中で外に逃げ出しちゃって』

まさし「そりゃ逃げますよね」

『そうだねー。従業員も逃げて、でも父さん責任者だから、なんかあったら困るなーとか思いつつ、俺も逃げたいなーとか思いつつ、でもどこに逃げても死ぬときゃ死ぬなーとか思いながら、卓上でポツンと1人涙目だったよ』

まさし「こんな時に麻雀とか不謹慎ですかね?」

『まあねー。そう感じる人があまりにも多かったら、不謹慎ってことになるだろうねー』

誠司「いろいろ中止になってるもんねー」

『でもね?これはあくまでも父さんの私見なのだけど、あらゆる活動や営業を自粛するとするじゃない?「自粛する=被災地への貢献」にはならないよね。被災者に対するセンチメンタリズムな問題というか――」

まさし「所詮他人ですか?」

『違うね。全く知らない第三者であったとしても、自分のできる範囲でどうこうすることによって助かるのなら、誰だって助けてあげたいと思うじゃない?そう願わない人間なんて絶対にいないよ!

誠司「そりゃそうだ」

『日本国民が全員そう思ってるという前提で考えようよ。方法論の食い違いで非難したり、誹謗中傷したりしてるのを見ると悲しい気持ちになるなー』

誠司「父さんなんかいい案あるの?」

『普通に生活できる人は普通に生活すること。これが一番だと思うよ』

まさし「あ・案でもなんでもないんじゃ・・・」

『弱ってる人たちを助けるのは、元気な人たちに決まってんじゃん!なんでもかんでも自粛自粛で暗いムード出してもいいことないよ!倒産する会社、しないまでも規模縮小する会社、潰れるお店、それに伴う失業者の増大、そんなのことになったらどうする?そうなったら自分の事で精いっぱいだ。それでどうやって助けてあげられるというんだい?』

誠司「お金つかわない人たちばかりだと景気循環悪化するもんねー。学校で習ったよ」

『うん。具体案としてはだね――』

>大手百貨店、義援金セール開催。開催中の売上3%は被災地への義援金に充てます

>野球やサッカーなどのスポーツ観戦、競馬や競輪など公営ギャンブル、パチンコなど公共娯楽、ライブやコンサートなどでも売上金の一部は被災地への義援金へ。

>麻雀店でも祝儀一枚(500P)獲得につき50Pを募金する。

『俺たちは被災者のために消費してる!大義名分として成り立つじゃん。経済の活性化にも繋がるかもしれない。こうした活動なら不謹慎と思う人もいないだろ?』

まさし「でも度を過ぎたのはちょっと・・」

『そうだね。まあでもいろんな方法はあると思うんだよねー』

誠司「僕も、なんでもかんでも不謹慎っていわれるのは違和感があるなぁ」

『言葉だけ「頑張れ」とか「できる限りのことはしたい」なんて言ってるくせ何もしない。そのくせ、いざ停電が始まったら「なんでうちの地域が??ふざけんな!」みたいに文句言う人とかね。よっぽどこっちのほうが不謹慎だろ?』

誠司「あー・・そういう人いるいる」

『国だって一生懸命やってるに決まってるんだよ。誰しも平等にとはいかないよ。自分が悪い抽選受けたときだけ不平不満か?麻雀でも自分ツイてないアピールが激しいやつ、よくいるけどさー』

まさし「そうですね。そういう人はうっとーしいですもんね」

『そうそう。とにかくね、誰も不幸なんて望んじゃいないんだ。できる限り日々を各々一生懸命頑張る。その余力で救いの手を差し伸べる。こういうのが自然なんじゃないのかな?』


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麻雀について悩み始めた子供「誠司」とその友人「まさし」、と『父親』の会話。

『最初にこれだけはいっておく。平面何切る?つまりひとり麻雀では、打牌選択の優劣を考えるというよりも、その人の麻雀観を問うものが多いと思うんだよね』

誠司「えっ?それはどういうこと??」

『自分の打牌選択傾向を問うってことだよ。もちろん正解がある平面何切る?ってのはあるんだけど、答えが割れるような問題は、たいていどっちを選んでもそれはそれで構わないってことさ』

まさし「そ・そんなことはないでしょう?どんな選択にも優劣は存在するはずですよ!」

『でも優劣は検証できないよね?検証できないのにお互い自分の打牌選択傾向、自己主張だけをするんだよねー。だから何切る議論はグタグタになりやすい』

まさし「で・でも人の考えを聞くのは大事じゃないですか?その中から新しい戦術とか定石も生まれたりするんじゃないですかね?」

『確かに聞くのは悪いことじゃない。でも聞いたって強くなんないよ。強くなったような気になることはあるかもしれない。思い込みって大事だからね(笑)もちろんこのブログを読んだからといって強くなることもないんだよ」

誠司「じゃあ無駄だってこと?」

『目的が強くなるためだとしたら有効な手段とはいえないね。目的が人の考えを引き出すことだったらいーけどさ』

誠司「強くなるための有効な手段ってなに?」

『これねー・・人によってそれぞれ違うんじゃいかなーと思ってさ。つまりね?打牌選択傾向って人それぞれ違うんだよ。それぞれの傾向にあったバランスの打牌選択をしなきゃダメなんじゃないかなーって・・・例えばよ?前回の話にあった牌姿でさ――』

東1局南家6巡目
五萬六萬六萬七萬七萬二筒三筒四筒二索七索八索九索西西ドラ二索
五六六七七(234)2789西西 ドラ2

『ちなみに八萬八が3枚切れている』

『この場合、特筆した場況(リーチが入ってる、テンパイしていそうな仕掛けがいる等)がなければ、リーチしようがしまいがどっちだっていいとは思うんだけど、ヤミテンを選択するってことは自分の加点よりも失点を防ぎたい、相手の加点を防ぎたいという思考だと思うんだよね。それなのに――』

>このドラ二索2が鳴かれました。どうやらテンパイしているっぽくなってきた。そして持ってくる危険牌

>ヤミテンでテンパイしているところにリーチを受けた。そして一発で持ってくる危険牌

『もちろんその牌の危険度合いや巡目にもよるけど、あの時点でヤミテンを選択し、状況が変わったのにも拘わらず、テンパイ崩したくなくて切ってしまう。これではバランス悪いんじゃないかなーって思うんだよねー。危険牌を持ってきて、思わず横に曲げてしまうとか(笑)だったら最初の有利な時点でリーチしておいたほうがいいのでは?と、比較もできるわけだ』

誠司「つまりあれだね!一つ一つの選択だけで優劣を判断せず、その後どうするかも含め全体で判断しろってことだね!」

『そうだね。それじゃないとその人の打牌選択傾向に合ったバランスなんてわからないよ。ちなみに前回の3つの牌姿、父さんは一発裏アリなら全部リーチするね。祝儀アリなら尚更の事。そういうバランスで打ってるつもりだよ』

まさし「攻撃型ってことでいいですか?」

『シンプルにいえばそうかなぁ?そろそろ眠くなってきたよzzz。続きはまた来週ね』


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