麻雀荘メンバー語録 version2.0

日本プロ麻雀協会所属麻雀プロ、木原浩一による個人的な麻雀についての考え方、戦術等を紹介するブログです。

2011年09月

どーもおはようございます。木原です。
天鳳名人戦どうでした?僕は結構不満でした。

えっ?何がって??そりゃー
うまく話せない自分に!!ですよ!

という訳でこのブログは「リベンジ」です。
自己満足を満たすためだけかもしれません。でも、主張したいことがある。

というわけで、よかったらお付き合いください。
ひじょーに長くなりそうなので3部作を予定しています。

「何を目的として打牌を選択するのか」

最終的に他7人より、多くのポイントを持つため。つまり優勝するためだと思う。

>トップを取る、ラスを引かない。
>和了りに向かう、振り込まないようにする。
>鳴く、鳴かない  etc・・・

これらはその手段でしかないということ。
何に重きを置くか?これはルールによって違うでしょうよ。

例えば天鳳――
天鳳のポイント配分は、1着+90、2着+45、3着±0p、4着-150p(8段在籍時)

昇段する」ということが目的ならば、ラスを引かない。
そのためには振り込まないようにする。これが最も有効な手段
むろんこれだけではないけれども。

天鳳位の二人はその分野のエキスパートといっていい。
そしてこの二人を僕も心からリスペクトしている。いや、ホントに。

同様にリスペクト・・いや!もはやこの二人を神格化して見る天鳳ユーザーの方も多いだろう。
そんな二人が訳の分からん打牌選択をする麻雀プロに負けるなんて・・・・

イメージ評価の欠点
昔、こんな記事を書いた。この中の身内贔屓ね。

戦前、身内贔屓は麻雀プロ側のほうに多いと思ってた。いや実際多いけど(笑)
「麻雀プロこそが最強の麻雀打ちの集団だ!」と思っている麻雀プロって数多くいると思う。

そんなわけねーし!!

声を大にしていいたいね。麻雀の強者なんてそこらじゅうにいるのさ。
「プロ」と名乗る以上、その道の頂点で有りたいと言う気持ちはわからんでもないが・・・

おっと、別にプロ批判をしたいわけじゃないぞ(汗
ここで言いたいのは身内贔屓、これね、天鳳ユーザーのなかにも数多くいるということだ。

ちょっと話がそれたか。目的手段の話だったね。
「天鳳名人戦」のルールは素点+順位点のトータルポイントを競うもの。
その順位点は1着+30、2着+10、3着-10p、4着-30p

これだけでも相当違う。
当然最も有効な手段も変わってくるだろう。そして――

What's  そ・て・ん??

素点―― 天鳳ユーザーには馴染みがないだろう。

>箱ラスでも28000点のラスでも評価が同じ
>7万点トップでも32000点トップでも評価が同じ

違うのだ!順位点はポイントを伸ばすひとつの手段に過ぎない
素点を獲得することだってポイントを伸ばす立派な手段

バカたろう








卓画はまあ気にするな。
何切りますか?ちなみに対面は三筒(3)、四索4のトイツ落としで、オタ風ポンからの二萬横一萬三萬二一三仕掛け。

天鳳のポイント配分だと八索8とか切るでしょうよ。
そりゃそうだ。ラスだけ150P減るルールなのだから!

では天鳳名人戦ルールでは??
これだと微妙じゃないですかね?12000直撃はそれだけでも24p差をつけることになる。
ちなみにそれでも僕は白白は切らん。けどそれがベストチョイスなのかはわからない。

ブレ幅MAX打法
いま思えば「振れ幅MAX打法」のほうがよかったか?・・まあいい。
こうした短期戦の大会などで優勝することが目的ならば、これくらいの思い切りの良さも必要なのではなかろうか?


これはさすがに・・








これはどうだろう?うーん・・・
対面の仕掛けはバックっぽい、しかも相手は下家にもいる。2人を相手にしてはやりすぎか?

しかし、これくらいブチ切れたプッシュをかまさないと、プロのタイトル戦なんて勝てないのかな?と思わないでもない。なにせほら!私、ノンタイトル並Aリーガーなもんで(笑)

そう!皆、決定的な部分だけ見て、例えば放銃シーンだけ見てね
色々あーだこーだいってますけど、目的と手段とルールの違い、ちゃんと考慮していますかね?

なんて思ったりするんだよね。
今日のところはここまでで。次回は天鳳位2人の話を月曜更新予定。

天鳳名人戦第4節

「天鳳位」

100人の中の1位と1000人の中の1位、どちらが強いと思いますか?

全体の母数が多ければ多いほど頂点に立つ人の評価は上がるもの。
天鳳のアクティブユーザー数は麻雀プロ人口よりもはるかに多い。

「でもさ?雑魚が多い中の1位じゃ意味がないでしょ?」

いやいやいや!7段R2000以上にしか打つことの許されない「鳳凰卓」
鳳凰卓有資格者だけでも麻雀プロ人口よりも多いですから!

現行の麻雀プロ試験は、麻雀の技量を選考基準としていない。
それに比べると「鳳凰卓」のほうが、麻雀の技量で選抜された集団といえないだろうか。


「麻雀プロ」

多数あるフリー雀荘のエース級、強者揃いの仲間内での勝ち頭。
とにかく麻雀の腕自慢。麻雀に関して言えば自信家で鼻っ柱の強い連中が多い。

「我こそは最強なり」

それを証明するためにこの世界に飛び込んだ。そんな輩も多いだろう。

その集団の中で切磋琢磨し、上位クラスの実力を持つとされるもの。
「トッププロ」と呼ばれる人は間違いなく何かを持っている強者なのだ

天鳳とは違い、自分の所属ランクを上げるのに1年かかる。
1年――1年は長い。負けると1年を棒に振る。まして降級してしまうようなら・・・

それに賭ける執念。まさにガチ勝負。
そこで認められた強者が弱かろうはずがない。


天鳳だ?麻雀プロだ?
そんなの時間をかければ誰だって上位にいける?

なんて軽々しくいってくれるなよ。
天鳳だって麻雀プロだって、そこに到達するのは並大抵のことではない。

「やればできる」といってやらない人と、実際にやり遂げた人では圧倒的な差があります。よね?


「真の強者」どちらが強いか?正直そんなことはどうでもいいんですよね。
ただ、お互いのフィールドで培った「何か」をあの場を借りて披露してくれればそれで――

麻雀プロとしても並Aリーガー、天鳳プレイヤーとしても並鳳凰民の私ですが
偏見も先入観もなく、中立のに近い立ち位置で解説できるのではないかと思います。

というわけで今晩20:00〜

とある対局。それは一発も裏ドラもノーテン罰符もないルールだった。
加えていえば和了り連荘。このようなルールだと終盤、というより中盤以降は
しょーもない手牌であればテンパイに向かわず手仕舞してしまうのがセオリーとされている。

「リーチ!」

14巡目北家の彼が曲げた牌はドラ表示牌の二萬ニである。
タンヤオ仕掛けの南家、それに一歩も怯まない東家がいる状況下での一打。

Q・この場況で一番危険な牌を挙げなさい

もしもこんなアンケートを取ったらなら、恐らく一番人気になったであろう。
それほどの危険牌二萬ニだ

一発で東家から出る三萬三にロンの声を掛けたのは北家の彼。

一萬二萬五萬六萬七萬二筒二筒七筒八筒九筒六索七索八索
一二五六七(22789)678

「2600――」

牌姿を見て固まる三者。おい!ルール知ってんのか?初心者でもそんなリーチ打たねーよ!
いや・・・むしろ初心者なら打つのか??なまじ麻雀を覚えると怖くってこんなの曲げられない。

(相変わらずよくわかんねーなコイツは・・・)

対局後――

「ねえ?見た見た?あのペン三リーチ!」

(同卓してるんだから見たに決まってんだろーが!)

「見たよ。なんかすごいね」

「でしょ?あーいうの見せつけてやりたくてさぁ(ドヤ顔)」

「それにしても二萬ニは危なくね?割合わないんじゃあ?」

「えっ?だって海底でツモなら満貫じゃん!」

ああ・・そうか。そーいやコイツ海底だっけ・・・
ってオイ!――反論しかけてやめた。まあ色んな意味ですごいなーとは思った。


――――――――


また別の対局。これも一発裏ドラがないルールだった。
その日5半荘打って、上位3割がトーナメントに進出する。参加人数は250人程だった。

ボーダーは例年+40〜50ってところ。
皆、とりあえずはそのあたりを目指し対局に挑む。

3回戦終了後。同会場だっだ彼がなんか嬉しそうに話しかけてきた。

「いやー。やっちまったよ。三元牌2フローしてる親に、イーシャンテンでもう1個の三元牌ちょっと押したら18000点っていわれちゃってさー(照)」

(は?(照)の意味がわかんねー。でも一応聞いてやるか・・・)

「えっ?何?通りそうだったの?」

「いや?はるか前の1枚切れだけど」

「そんな高かったの?」

「タンヤオドラ1のイーシャンテンだったけど」

(無理しなけりゃ通過できそうにないのか・・・)

そう。こういう予選ではよくあることなんだ。
ポイントを減らしたものが、無理やり通過ポイントを目指し強引に押してくるなんてね。

「何ポイント持ってたの?」

「え?+70Pくらいかな?」

「は?なんで?そんな無茶・・・」

「えっ?だって1位通過したいじゃん!」

ああ・・そうか。1位通過(250人中)はトーナメント3にジャンプアップだっけ・・・
ってオイ!――反論しかけてやめた。まあ色んな意味ですごいなーとは思った。


――――――――


これは直近1年以内の彼と僕との会話。言っとくけど実話です。
10年来の付き合いだが、彼の思考に驚かされることはここに書き尽くせないほどある。

「えっ?だって――」

このセリフ。何回聞いたことだろうか。子供か!!オマエは!!

スーパーポジティブシンキング

彼の麻雀に関する思考をよくいえばこうだろうか。
「だって――」本当にわがままな子供のようだ。だがこのわがままを通したときの彼は強い。


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天鳳名人戦での有名な出来事。このときの彼の思考

「あれ?食いかえできたっけ?――いや・・確かできたはず!」

さずがに彼のわがままもルールまでは曲げられない。
慌てて打牌して隣の牌を切ってしまってもうグチャグチャ・・・

でも「あれ?」と思ってから「できたはず!」に至る思考。
流石スーパーポジティブシンキングですね(笑)
普通さ「できない!」って思うじゃない?普通はねー。

でも、この普通じゃない思考で数々のビックタイトルを手繰り寄せてきたのも事実。
そうなんだ。なかなかうまく伝わらないとは思うんだけど――

鈴木たろう

なんかやらかすのではないかなーと思うんだよね。


あっ!そうそう!天鳳名人戦第4節
私こと木原浩一が、ニコニコ生放送の解説者に当選しましてん。

9月25日(日)20時〜

なので次回ブログはその前にアップします。


PS 観戦記じゃなくてスイマセン

麻雀について悩み始めた子供「誠司」とその友人「まさし」、と『父親』の会話。

 『頭がよい人ってどういう人だと思う?』

誠司 「どしたの?突然?いい大学入ってる人は頭いいんだなーとは思うけど」

 『学歴ね。でも「勉強ができる」と「仕事ができる」。必ずしも=ではないだろう?』

>勉強ができる知識の量が多い

>仕事ができる知識を活用することができる

まさし 「なるほど。的を得ているような気がします」

 『たとえば何か物を売る商売をしようとするじゃん。その会社には優れた「セールスマニュアル」みたいなのがあったとしよう』

誠司 「うんうん」

 『そのマニュアル通り一生懸命出来る人は相当優秀な成績を収めるだろうね。でも何百人と社員がいたら、それ以上の成績を残す人も出てくるわけだ』

誠司 「そうかも・・」

 『もちろんそういう人だってマニュアルを理解していないわけではない。知識は最低限必要ではあるけれども、それを応用する能力。つまり、アドリブ力に優れた人がマニュアルを超える成績を残せると思うんだなー』

まさし 「確かに。商売も結局は人相手ですからね。人によって違いはあるでしょうし、対人戦略が・・あっ?これ麻雀の話なんです?」

 『そりゃそうだよ(笑)どうもネット上での評価を見てると、あまりにもマニュアル重視に偏ってるような気がしてさ』

誠司 「何その話?聞きたーい!」

 『でも観戦記とかって時間と気力が必要なんだよねー。来週の更新に間に合うよう努力はしてみるけどねー』

まさし 「へー?そんなヒマなさそうですけど」

 『まあ別にヒマじゃないけど。やる気さえあれば時間はつくれるでしょ?震災時の枝野幸男じゃあるまいし、そんな忙しい人間なんてこの世にいないよ!』

誠司 「なんか似たようなセリフ前も聞いたような気がする〜(笑)とりあえず来週期待しましょうか」

麻雀について悩み始めた子供「誠司」とその友人「まさし」、と『父親』の会話。

 『今日は予定を変更してだーね。旬の話題だからね』

誠司 「もの思うことがあったんだね!」

 『僕の視点だとこう思うってことをこれからいいますね。ちなみに麻雀プロを擁護する気は全くないんだけど(笑)』

まさし 「麻雀プロの実力を疑問視する見解が方々で出てますね」

 『うん。内容見てたら1部の麻雀プロは確かに劣ってるようにみえるよね。誰とはいわないけどさ』

誠司 「おっ!そういうの気になるる〜」

 『まあまあ(笑)でもね?これって成績を競ってる大会じゃないんでしょ?』

 我々は目指そう。パーフェクトな1000打を。 by梨積港

まさし 「牌族オカルティですね」

 『長期成績を競う、たとえば天鳳の鳳凰卓で2000半荘やって平均順位を競うとか、フリー雀荘で2000半荘やって収支を競うとか』

誠司 「うんうん」

 『そーいうんだったら今の麻雀プロは天鳳位の2人には敵わないだろうね。簡単に言うと2人に比べ、打牌選択の精度が大雑把で粗い(1部ね)』

まさし 「そういうところが非難浴びてますよね」

 『でもこういう大会で優勝する可能性が天鳳位の2人が一番高いか?といったらそうではないと思うんだ』

誠司 「どうして?天鳳位のほうが強いってわけじゃないの?」

 『これはねー。言葉で説明するのは難しいな〜。あえて名付けるとブレ幅MAX打法とでも呼ぶべきか・・・』

誠司 「ブレ幅MAX打法??」

 『ある選択をする。そしてその結果起こりうる振り分けが――』

>選択A +60(20%)・0(40%)・−30(40%)

>選択B +20(40%)・0(40%)・−10(20%)

 『期待値は選択Bのほうが圧倒的に優秀だよね?AとBの選択を迫られた場合、いついかなる場合もBを選択するのが梨積港のいうパーフェクトな1000打』

誠司 「うんうん」

 『でも短期戦の大会で優勝するためには、常にAを選んで当選した時は優勝!みたいな。どうせ2位以下には価値がないのだから、こういうのもあるんじゃないかな?』

誠司 「これが父さんのいうブレ幅MAX打法?」

 『Aを選択してたら粗くも見えるだろーね。でもこういうので数々の実績を出してきたのが「鈴木たろう」とかだと思うんだよね』

誠司 「いっぱいタイトル獲ってるもんね!」

 『身内だから正直にいうけど、同卓していて、後ろ見していて、牌譜をみて――「コイツ頭おかしいのではないか??」なんて思ったこともたくさんある(笑)でも彼の強さってあるんだよね。うまく伝わらないかなーとは思ってるけど』

誠司 「ぷっ。結局プロ擁護?」

 『ううん。正直麻雀プロが1番強いなんて僕は微塵も思ってないからね。ただ自分の良さをアピールする絶好の機会だとは思うから、そうする努力は参加しているプロにはしてほしーなとは思うけど』

まさし 「もはや注目度はモンド並といっても過言ではないですよね?」

 『モンド以上じゃないかな?1部麻雀プロには頑張ってほしいけどね。あれじゃボロカスいわれてもしょーがねーだろ!』

まさし 「(≧▽≦) マーク2さんの評価高いっすね!」

 『あれは見たまんま鉄強だね。1部では「あんな安仕掛けばっかで・・」なんて言う声も挙がったらしいけど、そういう人たちは知らないんだよね。高い守備力があればこそあのコンビネーションは生きるんだよね』

誠司 「父さんは昔天鳳でフルボッコになったから知ってるもんね(笑)」

 『う・・まあそうだな。麻雀プロの中であーいうタイプで強い人少ないからなー。やっぱそーいう中では美学が邪魔して高評価受けにくいんだろうね』

まさし 「もうひとりについてはどうですか?」

 『え・・ASAPINさん?実は密かに1番応援してるんだけど・・・』

誠司 「えっ?なんで?」

 『決まってんじゃん!お店によく遊びに来てくれるからだよ!』

まさし 「プロでも天鳳位でもない福地センセについては?」

 『父さん何気に福地誠ブログのファンだったりするんだ(笑)ものすごく共感できる記事もあったり、全否定したくなる記事もあったりで、かなりお気に入りなんだよねー』

誠司 「そーなんだ(笑)」

 『一打一打精度の高い麻雀と、大雑把だけど当たればデカイ麻雀。両方のよさを取り入れてて、いいバランスで打てているんじゃないかと思う。実はこの人が優勝してしまうのではないかなーとか思ってるんだけど』

誠司 「えー!そうなのー?」

 『うん。全然ありだね』

誠司 「ただこの人が優勝したら、相当ドヤ顔しそうでメンドクサイんじゃない??」

 『コラ!誠司。いいすぎやで(笑)』

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